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ソウル旅行記(24年2月) [海外旅行記]

今回、実に4年ぶりに海外に行ってきました。これで176回目です。
ユナイテッド航空16800マイルと7060円で下記の特典航空券を発券。
DAY1 OZ121 NGO 1105 ICN 1310
DAY4 OZ124 ICN 1535 NGO 1720
OZ、NGO、ICNはそれぞれアシアナ航空、セントレア、仁川国際空港です。
ホテルはagoda でホテレッテ・ソウルステーション(3泊素泊まり、14214円)を予約しました。立地はソウル駅10番出口からすぐそばです。
前もってフライトのWEBチェックインを済ませておきました。これにより、空港でのチェックイン開始より先に出国審査を済ませて、ラウンジでゆっくりすることができます。
ちなみに私は楽天モバイルのユーザーなので、韓国でも2GBまで使用できます。


旅行初日、出国審査をしてから、プライオリティパスでプラザプレミアムラウンジへ。ここは以前、スターアライアンスの国際線ラウンジだった場所です。一時は毎月のように来ていたのですが、4年ぶりで名前が変わり、レイアウトも少し変わっていました。
仁川国際空港到着後、韓国版スイカともいうべきTマネーカード(2500W)をコンビニで買おうと思ったのですが、駅付近にあったコンビニがなくなっていました。近くのインフォメーションセンターではいい加減な情報を教えられ、余計に迷いながらも「ああ、韓国だな」という実感が沸いてきます。結局空港に戻り、そちらのコンビニで買いました。Tマネーカードと言ったのですが、外国人向けで観光施設での割引サービスがあるKoreaツアーカード(4000W)を出されたので、そちらを買いました。割引サービスは使わないかもしれませんが、あまり値段が変わらないのでまあ良しとします。
駅の券売機で3万Wを充電(チャージ)して、空港鉄道、仁川2号線、1号線を乗り継いで仁川駅へ。仁川国際空港から仁川駅までは所要70分ほどで、決して近くありません。しかし中華街や昔の日本人街があった場所なので、一度くらい行ってみようと思いました。中華街を冷やかし、ジャージャー麺の博物館(1000W)と日本人街にある2つの博物館(名称不明、500W)を見てまわってから、地下鉄1号線で市庁駅へ。
日本統治時代に建てられた旧市庁とそれを飲み込む津波のような意匠の新庁舎を見てから、明洞で1万円を88300Wに両替しました。空港よりもレートが良いので、いつも旅行終了時にある程度のウォン紙幣を残しておき、明洞に来てから両替するようにしています。
そのまま明洞で夕食をとろうと思ったのですが、これまで行きつけだった店が2つともなくなっていました。仕方がないので明洞内を適当にさまよい、ダッカルビ鉄板チャーハン(7500W)を食べました。直径40センチほどの鉄なべの中央にチャーハンを薄く延ばした状態で出てくるので、残り物のおこげを食べている感があります。またかつての韓国では当たり前だった付け合わせの副菜は出てきません。副菜の使いまわしが社会問題化したので、その影響かもしれません。ともあれ、これで850円くらいするので、韓国での食事は高くなったと感じます。
その後、徒歩でソウル駅に向かい、駅前のホテルにチェックインしました。部屋に荷物を置いてから買い出しに出かけたのですが、ダンキンドーナツ200~350円、ミネラルウォーター200円、CDディスク大のパン400円といった具合で、私が知るソウルの物価の2倍くらいになっていました。外食だと1日の食費を3000円以下に抑えるのが難しいレベルです。

2日目は世界遺産の水原城と国立中央博物館に行く予定です。
0720にホテルを出て、ソウル駅のロッテリアでプルコギバーガーとコーヒーのセット(4900W)を注文しました。プルコギバーガー単品が4700Wですが、モーニングの時間帯だけこのセットが販売されています。
地下鉄1号線で水原駅に向かい、地球の歩き方を参考にして、13-1番バスに乗ったのですが、水原華城とは別の方向に行きます。すぐに下りて、そこから徒歩で向かったのですが、正しいバスに乗るのと比べて40分くらいタイムロスをしました。バスの行き先のハングルが分からないので、この辺は中国のほうが旅行しやすいと思います。
八達門の写真を撮ってから華城行宮(1500W)へ。ここは壁で区画ごとに区切られた平屋の宮殿です。
近くにあった水原華城博物館(2000W)にも足を延ばしたのですが、1階にある華城の写真がきれいだったという印象だけで、2階の展示はあまり記憶に残っていません。
この日の昼食は、八達門の近くにあるロッテリアでチキンカツバーガー、ポテト、コーラのセット(5400W)にしました。この店舗限定、期間限定の料金だったので、普段はこの1.5倍くらいするはずです。
そこから13番バスと地下鉄1号線、4号線を乗り継いで国立中央博物館(入場無料)へ。
1階は石器時代から近代までの韓国の歴史に関する展示です。ハングルが読めないので、展示品だけを見て回りました。展示点数は多いのですが、壊れていたり何の変哲もなかったりで、B級品が多い印象です。
2階は書画と個人からの寄贈品の展示ですが、品数が少なめでした。
3階は諸外国に関する展示と韓国の仏像、陶磁器に関する展示です。これまで朝鮮半島の作りが雑な展示品を数多く見てきたので、中国コーナーにある精緻な工芸品を見るとほっとします。日本に関する展示もあり、韓国から見た日本が垣間見えます。「近くて遠い国」と形容していました。その外にもエジプト、ギリシャ、インド、クメールなどの展示があります。仏像と陶磁器のコーナーは朝鮮半島の作りが雑な品ばかりなので、中国の精緻な工芸品を見た直後だと少し残念な感じです。
所要180分で見終わり、最後のほうはかなり血糖値が下がっていたので、ここのフードコートでキムチ味の牛肉スープ(9000W、ご飯と副菜3品付き)を食べました。
その後、地下鉄4号線でソウル駅へ。駅の隣にあるロッテマートで土産物とヤムニョムチキンの小パッケージ(3980W→15%オフ)を買ってから宿泊施設に戻りました。
ロッテマートでは7000W以上の予算で弁当も売られていますが、日本と違って割り箸をもらえなさそうなので、旅先で買っても持て余しそうです。

3日目は鍾路周辺を見て回る予定です。
0710にホテルを出発し、ソウル駅のロッテリアでエビバーガーとコーヒーのセット(4900W)を注文しました。
地下鉄1号線と3号線を乗り継いで安国駅へ。ここから少し西に歩いたところに日本大使館があり、その近くに有名な慰安婦像があります。ここは反日の聖地で、数年前には慰安婦像が「NO JAPAN」の服を着ており、周りには寝泊まりする信者たちの姿や反日スローガンがありました。しかし今回は鉄の柵で取り囲まれており、信者たちの姿はどこにもありません。反日のムン大統領から用日のユン大統領に代わった影響でしょうか。あるいは慰安婦問題に取り組む建前で、実は寄付金を横領していた韓国挺身隊問題対策協議会(慰安婦と挺身隊は別物、後述)の悪事がばれたせいかもしれません。
信者たちの目の前で慰安婦像の写真を撮ると、敵国でのスパイ気分を味わえたのですが、なんだか期待外れです。アーニャ、つまんない。
ちなみにこの慰安婦像のモデルは在韓アメリカ軍のジープに惹かれた女子学生であり、慰安婦とは何の関係もありません。
次に景福宮の北にある青瓦台へ。ここは現在のユン大統領が就任するまで長らく韓国の大統領府だった場所ですが、現在は一般開放されています。外国人の場合、パスポートを持っていくと0900から先着順に500名(?)入場することができます。私は0840に到着し、外国人では一番乗りでした。
さすがに元大統領府だけあって豪奢な建物であり、ニュース写真で見た場所もあります。近くの庭園まで一通り見て回り、所要60分でした。
次に道向かいにある景福宮(3000W)に入場しました。ここは朝鮮王朝の正宮であり、ちょうど一番裏手から前方へと戻る形になります。韓国の宮殿はだいたい同じような意匠の建物が延々と続くだけなので、「大きかった」というボキャブラリーの乏しい感想に留めておきます。
次にそこから少し南下した場所にある大韓民国歴史博物館(入場無料)へ。韓国の歴史教育は日本憎しを刷り込むために20世紀がメインと言われていますが、ここでも19世紀末から展示が始まりました。中には慰安婦の展示もあり、説明員が日本の団体客相手に話していました。「20万人」という言葉が聞こえたので、また噓を刷り込んでいるのでしょう。そもそも20万人とは女子挺身隊(工場労働者)の数であり、慰安婦の数ではありません。韓国ではこの両者を混同し、20万人の慰安婦が朝から晩まで兵士の相手をさせられたことになっていますが、それだとすべての兵士が毎日数回ずつ欠かさず慰安婦のお世話になっていた計算になります。さすがにあり得ません。しかも戦後どこにも20万人の慰安婦がいなかったため、日本軍がすべて殺害したことになっていますが、韓国の人口ピラミッドを見れば、若い女性の大虐殺がなかったことは一目瞭然です。朝日新聞が嘘だったと認めた後も、反日がしたくてその嘘にすがりつくのでしょう。実際には警察官の初任給の7倍もの高給を得て、休みの日には自由に外出でき、嫌いなタイプの客を断る権利も持っていました。現在でも韓国の若い女性は売春目的でアメリカを訪れることが多く、アメリカ入国時にかなり厳重に審査されるのですが、当時の日本軍は慰安婦を強制連行する必要があったでしょうか? ちなみに慰安婦の原型は遊郭であり、初期の慰安婦は日本列島出身者が大半でしたが、時代とともに朝鮮半島出身者がほとんどになっていきます。そして日本列島では、慰安婦を強制連行したという話はどこにも残っていません。
次にそこから西に数十分歩いたところにある独立門へ。ここにはかつて朝鮮の王が頭を地面にこすりつけて中国(清)の使者を迎え入れた(三跪九叩頭の礼)という迎恩門がありました。完全に清の属国だったのですが、日清戦争で日本が清に勝利して下関条約を結び、その第一条が「清国が朝鮮を完全無欠なる独立自主の国であると認めること」となっています。つまり日本のおかげで独立できたことを祝って建てられた場所ですが、反日教育にとっては都合の悪い場所なので、大半の韓国人はこの門が建てられた由縁を知らないそうです。一応説明文には1897年に独立を祝って建てられたとだけ書かれていましたが、太平洋戦争後に独立を宣言した無関係なセリフが冒頭に大きな文字で書かれており、ミスリードを誘う内容でした。機能性文盲が大半を占める韓国人であれば、きっと誤解するでしょう。
ここを見終えて、かなり空腹になっていましたが、まわりに入りやすそうな店がなかったので、地下鉄で乙支路3街駅に向かいました。駅から少し歩くと、繁華街の明洞があります。そこで初日には見つけられなかったシンソンソルロンタンという行きつけの店を見つけました。元の場所から少し離れた場所の2階にあったので気づかなかったのですが、店の名前を入れたらグーグル先生が教えてくれました。個人的にはここでソルロンタン(10000W)を食べると、明洞に来たという実感が沸きます。20年前は700円だったソルロンタンが現在では1100円以上しますが、他に比べれば値上げ率は少ない方です。
次にロッテ百貨店に行き、免税店を見て回りました。特に欲しいものはないのですが、客層を定点観測しています。20年前は日本人でいっぱい、5年前は中国人でいっぱいでしたが、今回は人がまばらです。
その後、最寄りの乙支路入口駅から鍾路3街駅まで地下鉄で移動し、宗廟(1000W)と昌徳宮(3000W)を見て回りました。前者は朝鮮歴代王の位牌を祀る施設で、後者は景福宮の離宮ですが、どちらも世界遺産です。韓国の世界遺産は素人が一目見て分かる荘厳さに乏しく、情報を知って頭で理解するタイプがほとんどです。
そろそろ夕食時だったので、光化門駅の北東にある精進屋という行きつけの店に入ってヘジャングッ(12000W)を注文しました。これは牛の血液ゼリーと腸管が入った黒いスープで、二日酔いに効くとされていますが、いわゆる玄人向けです。
光化門駅からソウル駅までは地下鉄で2駅ですが、途中で南大門に立ち寄りながら、そのまま歩いてしまいました。

4日目は基本的に帰国のための移動です。
ある程度早めに仁川国際空港に到着してプライオリティパスでラウンジをハシゴしたかったので、10時以降にオープンする観光地には行けません。
0740に宿泊施設をチェックアウトして、ソウル駅のロッテリアでトマトと卵のバーガー、コーヒーのセット(4000W、バーガー単品だと3700W)を食べました。この日の食費はこれですべてです。
その後、地下鉄4号線と2号線を乗り継いで宣陵駅へ。途中、2号線の江南駅までは列車を2本見送るくらいの通勤ラッシュでした。宣陵駅からすぐのところに宣靖陵という朝鮮王陵(世界遺産)がありますが、この日は月曜日で休園です。それでも柵の外から内部を眺めることはできました。天気も悪いので、この日の観光はこれで終了です。
そのまま宣靖陵駅まで歩き、麻谷ナル駅で地下鉄9号線から空港鉄道へと乗り継いで、仁川国際空港へ。あらかじめWEBチェックインを済ませてあったので、そのまま出国審査を済ませ、スカイハブラウンジに入りました。仁川国際空港にある3種類のラウンジのうち、食事の種類が豊富なのはスカイハブとマティーナです。以前はスカイハブラウンジでプルコギを食べられたのですが、それがなくなり、かわりにヤムニョムチキンなどのB級グルメが並んでいました。
その後、マティーナとアシアナ航空ビジネスクラスのラウンジにも立ち寄りました。現在は楽天プレミアムカードに附帯するプライオリティパスでのラウンジ利用回数は無制限ですが、来年5月以降は年5回に制約されます。その際、一か所だけ立ち寄るとしたら私はスカイハブを選びます(あくまで個人の好みです)。
セントレア到着後にプライオリティパスでくつろぎ処に立ち寄りました。ここでは空港を展望する大浴場とサウナの他、名古屋のえびふりゃーと味噌煮込み、または韓国の冷麺とビビンバのセットメニューを注文できます。せっかくなので最後も韓国で締めようと思い、冷麺とビビンバを食べました。また韓国での食事は塩分が多めなので、サウナでしっかりと発汗してきました。
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奈良旅行記(21年1月) [海外旅行記]

(この旅行記は、旅行終了後2週間経過してからアップしています)
今回はもともと水戸に行く予定でしたが、感染状況を踏まえて旅行先を奈良に変更しました。
1月15日からの近鉄全線3日間フリー切符(3000円)を買い、ホテルはじゃらんでコンフォートホテル奈良を予約。元値は2泊朝食付きで8900円ですが、クーポンと手持ちのポイントを使って4700円になりました。また当日、アソビューで名張の湯(5%オフクーポンで760円)を購入しました。

15日、昼過ぎに仕事を終えてから下記の通り乗車。
近鉄名古屋1401―1518伊勢中川1532―1614名張1902―1934大和八木1945―2006大和西大寺2012―2018近鉄奈良
名張では名張の湯に入り、そこで夕食も済ませました。

16日、0630からホテルで朝食をとり、徒歩で春日大社(500円)、東大寺(博物館とセットで1000円)、2月堂(600円)、奈良国立博物館(JAFカード提示で600円)を巡りました。どこも空いていて快適です。
春日大社には暗室で灯篭を灯した一角があり、しばらくのあいだ、その幻想的な風景を独り占めできました。
東大寺の右奥の柱には小さな子供がやっとくぐれるくらいの穴があり、そこをくぐると無病息災のご利益があると言われていますが、感染対策の一環として閉鎖されていました。
2月堂は本堂にある9体の仏像を見るだけで拝観料600円がかかり、割高な印象が否めません。
奈良国立博物館は回収のため仏像舘が閉鎖されていますが、なぜかこの日は通常料金でした。次週からは同じ条件で半額になるようです。
奈良駅前で遅めの昼食を取り、この日は下記の通り近鉄に乗車。
近鉄奈良1400―1405大和西大寺1533―1542生駒1544―1554東山1808―1809大和西大寺1825―1842近鉄奈良
途中、大和西大寺では平城京跡(無料)に立ち寄りました。広大な空き地に本殿だけがぼつんと建っており、観光客もほとんどいないので、侘しさを感じます。
東山では奈良県下で最も広い露天風呂を有する音の花温泉(800円)に入りました。
夕食は近鉄奈良駅に到着後、ホテルに戻る道中の店で済ませました。

17日、0630からホテルで朝食をとり、下記の通り近鉄に乗車。
近鉄奈良0735―0741大和西大寺0756―0816大和八木0830―0903名張0913―0946榊原温泉口1113―1127伊勢中川1139―1154津1244―1254白塚1554―1607白子1615―1706近鉄名古屋
榊原温泉口駅から北に目をやると、山の中に巨大な金色の仏像やサモトラケのニケ像などがそびえています。ここにはルーブル美術館の姉妹美術館であるルーブル彫刻美術館(1500円。ホームページに200円の割引券あり)があります。
世界の名だたる彫刻のレプリカが所狭しと並んでおり、この日は観光客もほとんどいなかったので、ゆっくりと鑑賞できました。ただし外観には成金趣味が感じられ、成金坊主がバブルの時に金にものを言わせて作った施設ではないかと勘繰ってしまいます。ろくに学術員もいないようで、解説はかなり貧弱でした。また暖房が入っていないので、この時期には屋外と同等以上の防寒具が必要です。
津では駅のサイゼリアに入って軽く食べた後、弁当屋で津餃子(260円)を買いました。正直なところ、浜松餃子や宇都宮餃子を他の地方の餃子と並べられても見分ける自信がありませんが、津餃子は通常の3倍の大きさがある揚げ餃子なので一目瞭然です。
白塚では極楽湯 津店(840円)に入り、名古屋到着後、GoToイートの駆け込み予約をしておいた酉しみずという店で名古屋コーチン親子丼(1430円)を食べました。あらかじめ1430円分のポイントを投入しておいたので、現地での支払いはゼロで、後日1050ポイントが付与されます。


最後になりますが、コロナ禍での旅行について私見を述べておきます。
2020年12月7日~13日の7日間で、日本国内の新型コロナ患者は17679人、インフルエンザは57人でした。つまり感染力はインフルエンザの310倍です。
一方、感染した場合の致死率は、新型コロナが3850/288764=1.333%(1月10日現在)で、インフルエンザが3000/1200万(概算)=0.025%。つまり致死率は53倍です。
インフルエンザの310倍の感染力を持っていて、罹患したらインフルエンザの53倍の確率で死ぬ計算なので、現状ではインフルエンザより16430倍も死ぬ確率の高い感染症です。
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。賢者はシグナルを聞き、愚者はノイズを聞く。
そう言われていますが、まずはこのシグナルからコロナの恐ろしさを聞き取ってください。
「自分が感染してひどい目に逢ったから、みんなも気を付けるように」という経験談を語る人がいますが、経験しなくてもシグナルを聞き取れる人になりたいものです。
ちなみに我が家では、食事の際に私と長男が対角線上に座ってお互い黙々と食べますし、妻は少し離れたキッチンで食べています。
私が過去1年間に2人以上で飲食店に入ったのは、製薬会社から席を設けてもらい、さすがに感染対策はできているだろうと思って参加した1回きりです。しかしミシュラン一つ星の店でありながら、私目線では感染対策がかなり雑で、その後の2週間は普段の旅行よりも発熱しないか気がかりでした。
私は公共物に触れた後、手洗いをするか消毒するまで自分のスマホや顔には触れないようにしていますし、密な場所も極力避けています。鼻マスクやノーマスクの寄行種を見かけたら、相手が突然くしゃみをしても大丈夫な距離を保つか、全集中の無呼吸でやり過ごしますし、飲食店では富岳の飛沫拡散シミュ―レーションを念頭に、食事が終わるまでのあいだ、周囲の客と安全な距離を保てる席にしか座りません(今後20分間の客の入りと、どの座席に座るかを、頭の中で簡単にシミュレートしています)。共用の調味料の瓶を使った場合などには、店を出る際に手を消毒するまで細心の注意を払っています。ちなみにアルコール濃度70%の消毒液なら割とすぐ効果が出ますが、それより濃度が薄い不良品では数分かかかることもあります。両手の消毒には、手のひらに池ができるくらいの数ccの消毒液が必要ですが、コストをケチってワンプッシュでその数分の一しか出ないところも結構あります。あと、目からの感染にも気を付けたほうが良いので、マスクとメガネを着用すべきです。
一応、基本的な感染対策を順守した上で旅行しているつもりです。
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香港・マカオ旅行記(19年12月) [海外旅行記]

今年4月、ANAの17000マイルを使って香港行きの特典航空券を発券しました。しかしその後の香港情勢を受けて、名古屋から香港への便が運休になってしまいました。そこで17000マイルと発券にかかった費用を返却してもらい、eDreams で下記の航空券を新たに購入しました。サーチャージ、空港税など込みで総額38891円です。
DAY1 CX533 NGO 0940 HKG 1330
DAY3 CX532 HKG 1625 NGO 2100
(CX、NGO、HKGはキャセイパシフィック、名古屋、香港)
ホテルは Booking.com で1泊目にベスト・ウェスタン・グランドホテル・チムサアチョイ(4つ星、素泊まりで3093円)を、2泊目にマカオのフーフア・ホテル(3つ星、素泊まりで6251円)を予約しました。香港のホテルは叩き売りの状態です。
またkkday(https://www.kkday.com/ja/)でDAY1に香港ピークトラム往復セット乗車チケット(1030円)を、DAY2に九龍発着の香港―マカオ高速フェリー:ターボジェット片道乗船チケット(2064円)とマカオタワー360°カフェ:アフタヌーンティ(2060円)を予約しました。しかしDAY1のピークトラムは、当日デモが行われる予定とのことでキャンセルになってしまいました。

旅行初日、前もってWEBチェックインを済ませてあったので、自動チェックイン機にパスポートを読み込ませ、並ぶことなく搭乗券を入手しました。プライオリティパスでスターアライアンスラウンジに入り、朝食をとってから搭乗。香港には定刻より少し早く到着しました。空港は閑散としており、外国人の入国審査は待ち時間ゼロです。これまで数多く海外旅行をしてきた私にとっても初めての経験でした。
手持ちの香港ドル(以下H$)があったので、バス乗り場へ直行。余談ですが、私が知る限り、香港でもっとも両替レートが良い店は尖沙咀の重慶大廈内にあります。33H$のチケットを買ってから、A21バスに乗りました。所要45分ほどでホテル最寄りのジョルダン駅に着き、まずはホテルにチェックインをして、荷物を置いてから観光に出発。
実はこのホテルから200メートルほどしか離れていない場所に、数週間前に学生たちが立てこもった香港理工大学があります。大学周囲を歩いてみたところ、黄色いバリケードで囲まれており、立ち入り禁止でした。閉鎖された入り口には物々しい人たちが座っていましたが、こちらがカメラを取り出しても何も言われなかったので、写真だけ撮って撤収しました。これが中国本土なら、絶対に大声で追い払われていたと思いますが、香港にはまだ写真を撮る自由が残されているようです。
その隣には香港歴史博物館があり、そちらにも立ち寄りました。以前は10H$の入場料が必要でしたが、この日はなぜか無料です。カンブリア紀から近代まで、香港の自然、文化、歴史に関する幅広い展示があり、90分ほど滞在しました。
その後、二つの店で牛雑麺(牛の色々なホルモンが入った上級者用の米粉麺、36H$)と豚肉とピータンの粥(28H$)をそれぞれ食べ、尖沙咀の先端から対岸の香港島を眺めてから、スターフェリー(1階部分、3.1H$)で香港島へ。香港島へと向かうフェリーは空いていましたが、すれ違う逆方向のフェリーにはかなりたくさんの人が乗っています。香港島についてからも、セントラル駅からフェリーターミナルへ、黒いマスクをした若い人たちが続々と向かって来ています。セントラル駅付近では、大河のようなデモ隊の群れがフェリーターミナル方面へと歩いていました。
地下道を抜けてこれをやり過ごし、ピークトラムのふもと駅に行くと、通常なら1時間待ちは当たり前というチケット売り場に、誰も人がいません。99H$の往復チケットを買ってピークトラムに乗ると、2両編成のトラムに乗っている乗客は私を含めて5人だけでした。進行方向右側の席が、眺めが良くてお勧めですが、通常なら競争倍率の高い席に余裕で座れてしまいます。山頂駅でも数分の間、展望台に私一人しかいない時間があり、百万ドルの夜景を独り占めできました。
帰りはピークトラムのふもと駅からセントラル駅に向かい、MRTでホテル最寄りのジョルダン駅まで帰ってきました(11.5H$)。セントラル駅周辺の看板にはデモ隊が書きなぐったと思われる落書きがあり、この日の日付や中共の文字が見て取れました。

2日目、ホテル近くにある24時間営業の店で豚肉とピータンの粥(36H$)を食べ、一度ホテルに戻ってから、0740にチェックアウト。徒歩でチャイナフェリーターミナルへと向かい、kkdayのバウチャーを搭乗券に引き換えてから、0900の便に乗船しました。1時間ほどでマカオのフェリーターミナルに到着。
1万円を687パタカ(以下MOP)に両替し、マカオパス(100MOPチャージ済み、デポジット込みで140MOP)を購入しました。街中で見つけた両替所では1万円→665MOP、728MOP→1万円だったので、割とレートは良いようです。朝の粥が物足りなかったので、ターミナル内で40MOPのモーニングセット(米粉ヌードルとコーヒー)を食べ、各種バスの情報を集めてから、28Bバスで〇(女馬)閣廟に向かいました。マカオのバスは一律6MOPですが、お釣りは出ないので毎回小銭を用意する必要があります。その点、マカオパスがあれば、カードをかざすだけで乗れ、料金も3MOPと安くなります。
〇(女馬)閣廟はマカオ最古の中国寺院で、マカオにある世界遺産を構成する建築群の一つです。意匠としては中国でよく見かける寺院の一つに過ぎず、線香が煙たいという印象だけが残りました。その隣にあるマカオ海事博物館(10MOP)にも入りましたが、こちらは船舶模型が好きな人向けです。
ここを出てくると、時刻は1230です。この日は2回食べたにもかかわらず、まだ胃袋が物足りなかったので、近くの食堂で骨付き豚肉のケチャップ煮とライス(35MOP)のワンプレートディッシュを注文しました。西洋と東洋が入り混じったマカオならではのメニューです。
その後、港務局大楼、鄭家屋敷、聖ローレンス協会、聖ヨセフ聖堂、ドン・ペドロ5世劇場、聖オーガスチン教会、セナド広場、聖ドミニコ教会、仁慈堂(外観だけ)、聖ポール天主堂跡、カテドラルの順に歩いて回りました。いずれも入場料無料の世界遺産です。鄭家屋敷は風通しの良い素敵な空間で、個人的に気に入りました。セナド広場は本来ならヨーロピアンな雰囲気のおしゃれな場所ですが、この時期は安っぽい中華クリスマスの飾りつけをされ、台無しになっていました。教会系はフィリピンに似ていると感じたのですが、考えてみればどちらもポルトガルやスペインに統治された東南アジアの街なので、文化的な共通点が多いのでしょう。
ここで時刻が1500になったので、太い道路に出て、9Aバスでマカオタワーへ。Kkdayのバウチャーで60階のレストランに入り、1530から始まるアフタヌーンティーを楽しみました。あらかじめ洋菓子、アジア風の小料理、フルーツの三段重ねが机の上に用意されており、中華料理の皿が後からサーブされ、コーヒーと紅茶のバーがありました。これらを食べて終えて一度下に降り、展望台のチケットを受け取ってから再び58階と61階の展望台へ。ここから望む景色は海と陸とのコントラストが美しく、一部の床はガラス張りになっていて、真下を見ることができました。61階はオープンエアーになっており、(数万円しますが)世界最長のバンジージャンプにも挑戦できます。
結局マカオタワーに90分ほど滞在し、32番バスでホテルに向かいました。この日のホテルは下町っぽい繁華街のど真ん中にあります。一度部屋に荷物を置いてから再度出発し、2つの店でエッグタルト(8MOPと5.5MOP)を食べて、部屋に戻ってきました。

3日目、ホテル近くにある朝から営業しているファストフード店で31MOPのモーニングセットを食べました。トーストと中華風の肉料理が同じプレートに乗っていて、マカオならではの組み合わせです。
この日は午前中、マカオを観光する予定です。Moovit というアンドロイドのアプリで自分のホテルからザ・ベネチアンへの行き方を調べ、56番バスで向かいました。ここはマカオのツアーなどでよく見かける高級ホテル、カジノです。1階には広大なカジノが広がり、2階にはベネチアの街を模したショッピングアーケードが立ち並び、運河には本物の水が流れていました。まだ朝も早いので多くの店は閉まっており、人々の姿もまばらです。雰囲気だけ楽しんでから、行きとは違う25Bのバスで自分のホテルに帰ってきました。途中、前日と同じ店で2種類のタルト(5.5MOP×2)を買って小腹を満たし、荷物を持ってチェックアウト。今度は徒歩でモンテの砦に向かいました。ここからはマカオの街を一望でき、マカオ博物館(無料)も併設されています。洋の東西が混じったマカオの歴史に関する展示を見て、今度は前日が休館日のため行きそびれていた仁慈堂博物館(5MOP)へ。東洋医学に関する展示を想像していたのですが、中華の混じったキリスト教に関する展示がメインでした。
その後、セナド広場を経由して道向かいの停留所まで歩き、そこから101Xバスに乗って港珠澳大橋澳門口岸へ。ここから香港までは、昨年作られたばかりの世界最長の橋を渡るバスに乗ります。65MOPのチケットを買い、簡単な保安検査と出国審査を済ませ、バスに乗ると30分強で香港に到着しました。ここで香港の入国審査を受け、4Bバス(7.5H$)に乗り換えて香港国際空港へ。バスではお釣りの用意がなかったため、私はやむを得ず10H$札を料金箱に投入しました。
空港ではあらかじめWEBチェックインしてあった搭乗券を自動チェックイン機で発券し、出国審査を済ませてから、プライオリティパスでプラザプレミアムラウンジへ。ここで少し遅めの昼食をとり、定刻通り名古屋に帰ってきました。
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台北旅行記(19年10月) [海外旅行記]

私は普段、主にユナイテッド航空のマイルを貯めています。そして他にも JAL、ANA、キャセイのマイルを貯めていますが、今回はその中途半端にためているJALマイルに有効期限が迫っていたので、台北に行ってきました。
DAY1 MM023 KIX 0815 TPE 1010
DAY3 JL822 TPE 1540 NGO 1935
往路は泉佐野市へのふるさと納税でもらったピーチポイントを使い、ピーチアビエーション(MM)で関空(KIX)から台北(TPE)へ、総額10320円です。今年はすでに泉佐野市のふるさと納税に40万以上課金しました。これをマイレージプラス・セゾンカードで支払ったので、ユナイテッドの口座に6000マイル以上貯まり、ピーチポイントと米と酒とアマゾンギフト券をもらい、まだまだ使いきれずにポイントが残っています。自分ではちょっとした廃課金者だと思っています。
復路はJAL(JL)マイルで台北から名古屋(NGO)まで、トータルで9000マイルと5440円でした。
また楽天トラベルで大阪の前泊としてビジネスホテル福助(誕生月割引で素泊まり1泊500円)を、アソビューでスパワールド世界の大温泉(1100円)を、booking.com でHere x There Hostel Taipei Main Station(台北駅付近、バストイレ付きの個室、素泊まり2泊で1620台湾ドル、以下T$)を、kkday で空港・市内間の往復MRTチケット(880円)とDAY2夜に京劇のタイペイ・アイ(1570円)を予約しました。なお国内宿泊はいつも通り下記のページから予約したので、JALの口座に50マイル貯まりました。
http://web.mytrip.net/portal/my/ry_kensaku1.k1a?f_teikei=jal


今回は前日に大阪入りするので、この日を旅行0日目とします。
昼過ぎまで仕事をしてから、あらかじめ格安チケットショップで買っておいた名阪ビジネス回数切符(1800円)とチケットレス特急券(1600円)で1400発の近鉄アーバンライナーに乗り、大阪難波へ。
そこから大阪メトロ(180円)で動物園前駅に移動し、ホテルにチェックインしてから、夕食とスパワールド世界の大温泉に向かいました。ここは以前から気になっていた施設なので、ちょうど良い機会でした。ただ、ホテル周辺は日本三大ドヤ街の一つであるあいりん地区であり、フィリピンのスラム街を歩いた時と同じアラームが自分の中で鳴り響きました。これまでは動物園駅近くのホテルに泊まることが多かったのでまだマシだったのですが、新今宮駅の南側はかなりのカオスワールドです。そこから足を延ばして、じゃんじゃん通りを散策したのですが、ここで見かけた将棋・碁会所は、ラノベ「りゅうおうのおしごと」で主人公の弟子のあいが通った場所のモデルかもしれないと思いました。

旅行1日目、南海電鉄(930円)で関西空港に移動し、ターミナル1のすき屋で朝食をとってから、ターミナル2へ。出国審査後、ペットボトルのお茶を買ってから搭乗しました。
台北には10分遅れで到着し、まずは両替所へ。通常、空港での両替レートはあまり良くないのですが、台北に限って言えば、空港のほうが台北駅近くの新光三越よりもレートが良かった経験があります。手持ちのT$があったので5000円だけ両替すると1362T$になり、そこから手数料30TSが引かれて1332T$でした。
空港のフードコートで火鍋とカツとドリンクのセット(250T$)を頼み、空港往復のトークンをMRTの窓口で引き換えてから、市内へ向かうMRTへ。これはここ数年のうちにできた路線であり、私は初めて乗ります。窓が大きく、街や山を縫って軽快に走り抜けていくので、外の形式を見ているだけで楽しめました。
台北駅到着後、MRTの48時間乗り放題券(280T$)を買い、周辺を少し散策してから、国立台湾博物館(10T$)へ。昔は台湾の先住民族に関する展示が充実していたのですが、今回はオーストラリアと台湾の先住民族に関する展示が少しずつでした。
そこから二二八和平公園を南下し、台湾人のアイデンティティーを強く訴えかけてくる二二八記念館を今回はスルーし、総督府の写真を撮ってから、国立歴史博物館へ。しかし今年度いっぱい改装中でした。代わりにそこから東に少し行った場所にある郵政博物館(10T$)へ。台湾をはじめ世界各国の切手を展示しているので、全部見たら半日はかかる場所です。私は今年の干支の豚(日本ではイノシシ)に関する世界各国の切手や食べ物に関するアジア各国の切手など主なコーナーだけをサラッと見て、所要30分弱でした。
その後、中正記念堂で1500からの衛兵交代式を見てから、MRTで淡水へ。ちょうどこの日は祭りがおこなわれており、数多くのチームがそれぞれのコスチュームで練り歩いていました。老老老若男女が年甲斐もなくコスプレをしてはしゃぐ祭りで、見ているよりも参加するほうが楽しそうです。私はそれを横目に見ながら北上し、紅毛城(80T$)に向かいました。ここは1629年に築城され、スペイン、オランダ、イギリスとその所有者が変わっていった場所です。かつてこの地にすんだ白人たちの生活を垣間見ることができました。
その後、表通りで日本風火鍋と鯖の塩焼きのセット(169T$)を食べ、夜市を少し散策し、MRTで台北駅に戻ってから新光三越で土産物を買い、ホステルにチェックインしました。
この日の観光はこれで終わりの予定でしたが、2100に「そうだ、夜市、行こう」と思い立ちました。MRTで景美駅に向かい、ローカル色の強い景美夜市で臭豆腐(50T$)を食べて帰ってきました。最初に食べた時は臭くて受け付けなかったのですが、だんだんとこれに適応し、この日は「とてもおいしゅうございました……え、あれ?」と自分でも驚くくらい普通に美味でした。

2日目、前日が遅かったので少し朝寝坊して0800に出発。今回の宿泊プランに朝食は含まれていませんが、新光三越のすぐ裏という便利な立地なので、朝食に困ることはありません。近くの店で大腸麺線(ホルモン入りヌードル)の大(60T$)を食べてから、MRTで士林駅へ。そこからバス(15T$)に乗り、最初に向かったのは故宮博物院(350T$)です。ここはいつもツアー客で混みあっているため、朝一番に3階の白菜を見て、それからツアー客を避けてマイペースで見て回るのがお勧めです。もう5回以上は来ていると思うのですが、いつ来てもハイレベルな中華系美術品の品揃えには感心します。中国の各省にある博物館にも良い品がたくさんあり、それらを合わせたら故宮博物院を上回るとは思いますが、1館でこれだけの展示物を誇る中華系博物館は他にありません。サラッと見て所要120分でした。
ここを見終えてからバス(15T$)で士林駅に戻り、駅南にある火鍋の店で麻辣羊肉鍋(169元)の昼食をとりました。そこからMRTで圓山駅に南下し、次に向かったのは大龍〇(山同)保安宮(入場無料)です。ここには医学の神様が祀られていますが、個人的には少し居心地の悪い場所でした。
少し話が遠回りしますが、私は小学1年生の頃から相対性理論が好きで、このブログにも何度か書いた「光速を超えると時間と空間が入れ替わる」という話は高校1年の時に思いついたものです。その後、特殊相対性理論の公式からも自分が予想した通りの解が得られることが分かり、自分ではノーベル賞級の発見だと思っています。何しろ超ひも理論(M理論)で時空が11次元という話や量子論的なシュレーディンガーの猫、タイムパラドックス、ブラックホールの内部に関する考察やこの宇宙の果てについても、この仮説だけで説明できてしまうのですから……。しかしこれまで、それを充分に理解してもらえる相手に出会えたことがないのが悩みの種です。
高校2年の時にはプログラムにはまり、一度見たファミコンゲームを自分のパソコンで再現できるくらいにはなりました。だから現在の人工知能の限界と、その壁の超え方についても大体イメージがわきます。当然、進学先は理工系を考えていたのですが、父親から「くいっぱぐれがないように手に職を付けろ」と言われ、「医学部くらいなら楽に入れそうだから医者でいいや」と思ったのが医学を志した(?)動機です。その後も無駄に知能指数だけは高いので、要領よく仕事を済ませ、旅行に行く時間を捻出するのは得意なのですが、そんな私が医学の神様の前に行ったら何かバチが当たりそうです。別に悪いことをしているわけではないので、「プルプルプル、いじめないで。ぼく、悪いスライムじゃないよ」とアピールするしかないのですが……。
そんなわけで、医学の神様の前で「悪いスライムじゃないよ」アピールを済ませてから、MRTで新北投駅に向かいました。ここには北投親水公園露天温泉(40T$、コインロッカー20T$)という水着着用で入る男女混浴の露天風呂があります。白濁したお湯で、この日は月曜日なので週末ほどではありませんが、かなりのイモ洗い状態でした。
疲労が蓄積していたところで温泉に入って気だるくなったので、一旦MRTで台北駅に戻り、ホステルで休憩しました。そして再びMRTに乗って龍山寺駅に向かい、龍山寺を見てきました。ちょうど読経の時間だったので多くの信者たちがいましたが、個人的には夜のほうが趣があって好きです。
そこからMRTで台北駅に移動し、新光三越前の地下街で花蓮料理の店に入り、夕食として100T$のセット料理を注文しました。
食後、MRTで民権西路駅に向かい、そこから徒歩で京劇のタイペイ・アイの会場へ。ここは1900オープンで、2000から1時間のショーがあります。ショーが始まるまでの1時間も、伝統楽器の演奏や衣装の貸し出し、京劇メイクのサービスなどがあり、退屈しません。ショーは「酒に酔っ払った八仙人が海を荒らすので、戦闘力53万の仙女がそれを退治した」というストーリーに沿って進められ、歌あり、踊りあり、バトルシーンではかなりアクロバティックな動きもあり、かなり満足度の高い内容でした。
ショーが終わり、この日はそこから夜市に繰り出すほどの元気はなかったので、そのままホステルに直帰しました。

3日目、ホステル周辺の店で朝食を買いこみ(計85T$)、部屋で食べてから、0830にチェックアウト。まずはMRTで国父記念館に向かいました。ここは孫文を祀る建物で、毎時0分から衛兵交代式があります。0900のオープンとともに入場すると、すでに5人の兵士が立っていて、国歌らしき音楽が流れていました。それが終わると隊長の合図とともに一糸乱れず銃剣を操るパフォーマンスが始まり、2人の衛兵が所定の場所についてから、他の3人は退場していきました。ここには孫文に関する展示もあり、外に出ると台北101を望むことができます。私もその展望台に上ったことがありますが、くすんだ色合いの台北の街がどこまでも続く、少し残念な景色だったので、今回はパスです。台湾の展望台なら、海に近い高雄65ビルのほうがお勧めです。
国父記念館に40分ほど滞在してから、MRTで南港展覧館を経由して大直駅に向かいました。わざと遠回りしたのは時間調整のためです。しかし文湖線の郊外部分は地上部分を走るので、思いがけず車窓からの景色を楽しむことができました。大直駅からは徒歩で忠烈祠へ。今回は中正記念堂、国父記念館でも衛兵交代式を見たのですが、やはり忠烈祠のそれが一番です。1100からおよそ20分かけて2か所で衛兵が後退する一部始終を見学しました。
そこからMRT剣譚駅まで歩き、台北駅で空港行きのMRTに乗り継いで桃園国際空港へ。この日は即位の礼があるため、日本行きのチェックインと手荷物検査は普段より少し厳重でした。出国審査を済ませ、プライオリティパスでプラザ・プレミアムラウンジに入り、少し遅めの昼食をとり、定刻より少し早く名古屋に帰ってきました。


台湾への旅行は好きなのですが、普段プレイしているDQMSLというソシャゲにログインできなくなることが悩みの種です。これまでヨーロッパや東南アジア各国、モンゴル、韓国、トンガ、オーストラリア、ニュージーランドなど世界各国でログインしてきましたが、台湾と最近の香港だけはログインできず、連続ログインボーナスが途切れてしまいます。こちらは泉佐野市と違って無課金でプレイしているので、文句を言えた筋合いではありませんが……。ちなみに覇者や王者を何度か取ったことがある、それなりの無課金エリートです。先週は全勝31ターンで覇者を逃しました。あと、どうでもいいことですが、うちのゾーマの本体はイタリア産です。
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ウランバートル旅行記(19年9月) [海外旅行記]

モンゴルの首都、ウランバートルに行ってきました。ウランバートルへの渡航はこれで3回目です。これまではユナイテッドやANAのマイルで行っていましたが、今回は値段が安かったので、昨年12月に Surprice のホームページで下記航空券を購入しました。
DAY1 CA160 NGO 0845 PEK 1120
DAY2 CA901 PEK 0835 ULN 1050
DAY4 CA902 ULN 1150 PEK 1355
DAY4 CA 159 PEK 1645 NGO 2045
CA、NGO、PEK、ULNはそれぞれ中国国際航空、名古屋、北京、ウランバートルです。航空券が27000円で、そこに空港税やサーチャージが上乗せされて47330円ですが、Surprice の2000円割引クーポンを使ったので支払額は45330円です。
ホテルは Booking.com で Li Hao Hotel Beijing Guozhan(北京首都空港T1から徒歩圏内、準3つ星、空港送迎付き、素泊まり1泊で3161円)と Zaya Hostel(ウランバートル市内、スフバートル広場とダンカン寺の中間、星なし、バストイレ朝食付き2泊で5619円)を予約しました。私はいつも Booking.com で5900円以下のバストイレ・インターネット付きで個室のホテルを地図上に表示させ、立地条件と口コミを参考にして選んでいます。

そして旅行初日、セントレアでウランバートルまでのチェックインを済ませ、プライオリティパスでスターアライアンスラウンジに入って朝食をとりました。
北京到着後、机場バス(25元)でよう和宮(25元)へ。ここは北京最大のチベット仏教の寺院です。今回訪れるモンゴルはチベット仏教の系譜であり、その前に北京でも同じような場所に立ち寄ることにしました。ここに来るのは4~5回目ですが、堂内で写真撮影が禁止されていることもあって、何年か経つとまた来たくなります。一番奥には大仏の立像があり、その姿を目に焼き付けておきました。
そこから徒歩で鼓楼(鐘楼との共通入場券30元)に向かい、1430から始まる太鼓のショーを見ました。5人の演者による息の合った5分間のショーで、1日8回(0930、1030、1130、1330、1430、1530、1630、1745)行われているようです。その北にある鐘楼には大きな鐘がありますが、そちらではその音を聞くことはできません。
この日の夕食は北京ダックにしようと思い、最寄りの〇(にんべんに十)刹海駅から地下鉄(4元)で白石橋南駅に移動し、その南西にある大鴨梨という北京ダックのチェーン店の支店へ。しかし時刻が1600と早いせいか、営業していません。中国語は話せませんが、店番の人が「没有」(メイヨー)と言うのは聞き取れました。仕方がないので今度は地下鉄(4元)で建国門駅へ。そこから東へ700メートル、南に100メートルほど行った場所にある徳太楼という店に入りました。ここでは北京ダックの半身が98元で、一人ならこれで十分です(ちなみに一羽丸ごとなら168元)。ダックを包む皮、ネギ、キュウリ、甘い黒たれも値段に含まれており、炭水化物や野菜もそれなりに摂った気になりました。
その後、東直門駅で地下鉄(3元)と机場鉄道(25元)を乗り継いで、北京首都空港のターミナル2へ。ここからターミナル1へは屋内通路で移動し、そこから南西に300メートルのところにあるホテルまでは屋外を歩いていきました。このホテルでは朝毎時0分に出発する空港送迎の無料シャトルバスがあり、私は翌朝0600のシャトルバスを頼みました。

2日目、予定より早く0545にシャトルバスが満員になったため、ターミナル2に向けて出発しました。そこからターミナル3へは無料のターミナル間送迎バスに乗り換えます。出国審査を済ませ、0645にプライオリティパスでCAファーストクラスラウンジに入りました。そこで朝食をとってから搭乗、のはずだったのですが、機体トラブルで使用機材が変更になり、結局100分遅れで出発しました。
ウランバートル到着後、空港内の銀行が開いていなかった(?)ので、70000トゥグリク(以下T)をVISAカードでキャッシングしました。1000Tで40円くらいと思ってください。空港内の食堂でマトンを挟んだCDサイズの揚げパン(800T)を2枚頼み、小額紙幣を入手してから、バスで市内に向かうことにしました。空港を出て左前方へとあぜ道を300メートルほど歩いていくと、地元民がたむろする下町のバス停に到着します。そこから空港方向に向かってくる7番バス(500T)に乗れば、スフバートル広場にたどり着けます。以前はここから市内に行くのは11番と22番のバスでしたが、路線が変更になっていたので、かなり戸惑いました。
スフバートル広場の南でバスを降り、広場を少し散策してからホステルのある西へと向かいました。途中、フラワーセンター2階の両替所で4000円を98880Tに両替。ここは100円→2472T、2478T→100円と、かなりレートが良いのでお勧めです。
ホテル近くのサークルKで1.5Lのペットボトルの水(1500T)を調達してから、ホステルにチェックインし、部屋に荷物を置きました。少し休憩してから出発し、ホステル北西にあるダンカン寺(入場料4000T、写真撮影7000T)へ。ここの堂内には高さ25メートルの観音立像があり、その周囲にはマニ車があります。これを回すと、お経を読んだのと同じ功徳が得られるとされているので、私も一通り回してきました。
その後、スフバートル広場の南にあるナイラムダル公園へと向かう道中、RAMENと書かれた店を発見し、夕食がてら何となく入ってみました。若い女性店員に、店先の写真にあるラーメンの値段を聞くと10000Tとのことです。それで納得して先払いで注文したのですが、横の客が料金で揉めていたのでメニューを見せてもらうと、どうやら私も2000Tほどボッタクリされていたようです。女性店員が愛想笑いを浮かべていましたが、私としては料金に納得して支払ったので、今さら仕方ありません。それでも日本円にして400円強ですから、決して高いとは思いませんが、微妙な敗北感を覚えました。
食事を終え、ナイラムダル公園の北西にあるトゥメンエフという施設で民族舞踊のショー(30000T)を見ました。ここは1730にオープンし、1800からショーが始まり、1905に終わりました。Facebook で動画を見つけたので、貼っておきます。小さな会場で、土曜日ということもあってほぼ満席でした。
https://www.facebook.com/247951895384917/videos/2180448518898268/
ショーが終わって外に出ると、あたりは薄暗くなっていました。途中、サークルKで鶏肉をはさんだ揚げパン(2800T)を食べ、ノミンデパートに立ち寄ってから、ホステルに帰ってきました。

3日目、0700からホステルで朝食をとり、0750に出発。道行くバスを眺めたり、近くの人に英語で質問したりして、バヤンゴルホテル前の停留所から7番のバスに乗れば空港へ、8番か52番のバスに乗ればザイサン・トルゴイへ行くことを突きとめました。宿泊しているザヤ・ホステルで10ドル払えば、空港まで送迎してもらえるのですが、公共交通機関にトライすることが旅行の楽しみの一つになっています。今回、私は自力で突きとめましたが、市内・空港間のバスについては下記に詳しく書かれています。なお、私が前日に利用した空港付近のバス停は、下記バス停の一つ手前になります。
https://arukikata-world.com/transportation_mongolia
この日は市内観光の予定なので、先に来た8番バス(500T)でザイサン・トルゴイに向かいました。ここは高い丘の上にあるので、手前のバス停で降りると高低差がかなりあります。少し山道を登ってザイサン・トルゴイを通り越したバス停で降り、後方からアクセスすると楽だと思います。ここには共産革命時代の巨大オブジェがあり、あたりの景色を一望できます。緑の草原を侵食するようにして広がる巨大なビル群、それがウランバートルの街並みです。
帰りは山道を下り、そのまま次の目的地であるボグドハーン宮殿博物館まで歩いてしまいました。入場料は8000Tですが、屋内の写真撮影には別途25000Tかかります。常に監視カメラで見られており、写真を撮ろうとするとすぐに僧侶が現れて料金徴収しようとしてきます――少なくとも前回はそうだったので、今回はおとなしく見るだけにしました。内部には仏像や曼荼羅などが展示されています。
ここから最寄りのバス停で7番バス(500T)に乗り、バヤンゴルホテルを通り越した最初のバス停で降りました。近くのUBマートで土産物を買い、併設の食堂で肉と野菜のケチャップ炒め(1700T)と穀物入りご飯(1000T)
を食べて小腹を満たしてから、政治粛清祈念博物館に向かいましたが、改装工事中でした。以前来た時には粛清された人の頭蓋骨が多数展示されていたのを覚えています。
そちらは諦めて、近くにあるチョンジン・ラマ寺院博物館へ。入場相は8000T(写真撮影は50000T)です。中には仏像のほか、かぶり物のお面などが展示されていました。
その後、スフバートル広場を散策し、民族歴史博物館が休館日なのを確認してから、ザナバザル美術館へ。入場相は8000T(写真撮影は45000T)です。2階の仏像やマントラなどは以前と変わりませんが、1階にモンゴルの現代美術のコーナーが増えていました。
ここを出てから北上すると、中央に緑地帯のある革命家通りに出ます。ちょうど美術館の真北付近の北側道向かいに24時間営業しているモンゴル料理のファストフード店を見つけ、そこでマトンのホルモンなどを煮込んだ粥(5500T)を注文しました。泥色のスープに内蔵のかけらが浮かんでいるので、ビジュアル的にはかなり上級者向けですが、個人的には癖になる味でした。
店を出て、北西にある自然史博物館(別名、恐竜博物館)へ。入場料は5000T(写真撮影5000T)です。内容的には福井県の恐竜博物館の下位互換ですが、モンゴルでは恐竜の化石がたくさん発見されているので、ここで見ることに多少の意義があります。
その後、荷物を置きがてら一旦ホステルに戻り、少し休憩してから再出発。ホステル北西にある庶民の市場、ブンブクル・ザハを散策し、ホステスの真南にある新しいデパートに立ち寄り、ノミンデパートの真南にあるハーン・ボーズというモンゴル料理のファミレスでマトン料理のワンプレートディッシュ(7800T)を食べてから、ホステルに帰ってきました。

4日目、0700からホステルで朝食をとり、0720にチェックアウト。バヤンゴルホテル前の停留所まで歩き、15分ほど待ってから、0755にやってきた7番バス(500T)に乗りました。月曜の朝とあって、市内はかなり渋滞していましたが、市街地を抜けると郊外に向かう道路は空いており、所要32分で空港前につきました。最初、車内の乗車率は160%くらいでしたが、空港に着く頃には20%くらいになっていました。
残ったTを空港で米ドルに両替したところ、21$になりました。日本円だと1000円単位でしか両替してもらえませんが、米ドルだと1$単位なので、両替できずに残る現地通貨が少額で済みます。空港での両替レートは1$→2662T、2673T→1$、100円→2430T、2500T→100円なので、そんなに悪くありません。一方、モンゴルではインフレが結構激しいので、現地通貨を残しておいても、数年後には価値が何割か目減りしてしまうはずです。
0950からチェックインが始まり、出国審査を済ませた後、プライオリティパスでラウンジに入りました。現在、ブログ記事をラウンジ内からアップしています。
北京でもラウンジに立ち寄り、今日中に名古屋に戻る予定です。

なお今後の予定ですが、10月に五島福江と台北、11月に女満別と宮古島、12月に香港、1月に長崎、2月に札幌とバリ島、3月に石垣島、4月にカシュガル、5月に鹿児島行きのチケットを発券済みです。
今年から労働基準法が改正になり、5日以上の有給休暇取得が義務化されました。善良な日本国民である私としてはゆとりをもってこの有給休暇を消化しなければならないので、1か月のあいだに2回旅行する月ができてしまいます。
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ソウル旅行記(19年9月) [海外旅行記]

3年以上ぶりにソウルに行ってきました。一時期はあちこちのマイル口座に少数のマイルがたまる度にソウルに行っていたこともあり、これで通算28回目です。ソウルでの一番の観光資源は板門店だと思いますが、それを含めて主だった観光地にはだいたい行きつくしています。なお韓国の犯罪率は日本よりかなり高く、最近では反日感情も高まっているので、旅行には十分注意する必要があります。

2011年の日本の警察白書と韓国最高検察庁犯罪統計より
10万人当たり件数
殺人  日本0.82  韓国2.55
強盗  日本2.87  韓国8.89
暴行  日本22.87 韓国221.82
傷害  日本20.21 韓国143.28
放火  日本0.85  韓国7.06
窃盗  日本132.23 韓国542.52
強姦  日本0.92  韓国39.46
横領  日本1.31  韓国52.10

今年4月、Surprice が全航空券3000円引きのキャンペーンをしていたので、下記航空券を購入しました。航空券本体は実質6000円で、そこに空港税や出国税が上乗せされて総額12330円です。実は Surprice のホームページで直接検索・購入すると発券手数料が上乗せされたのですが、スカイスキャナの検索結果から Surprice のホームページに飛んでくるとなぜか免除されました。
DAY1 TW238 NGO 1935 ICN 2130
DAY4 TW237 ICN 0655 NGO 0845
しかし昨今の日韓間の旅行客減少のあおりを受け、出発の7日前に帰国便が運休になりました。
そこで帰国便を下記の通り変更してもらいました(無料)。
DAY3 TW239 ICN 1340 NGO 1530
ホテルは Booking.com で明洞駅から近いゲリムゲストハウス(バストイレ付きシングル、2泊素泊まりで5594円)を予約しました
今回はまわりからも「なぜこの時期に韓国?」と不思議がられたのですが、外務省のホームページに危険情報として掲載されている日本大使館前の慰安婦像に参拝したかったのです。実際にはアメリカ軍のジープにはねられた少女の像を流用したものですが、今ではなぜか韓国の国教である反日教のご本尊になっています。この像に祈りを捧げれば、当時の慰安婦のように警察官の初任給の7倍という高給を稼げるようになるかもしれません。現在の警察官の初年度年収は300~350万とのことなので、現在で言えば年収2000万越えの高給取りです。実際に慰安婦の証言を読んでも、極貧で生活に困って慰安婦になったはずなのに、2年後には近所の子供の学費をぽんと出してやれるくらい金回りがよくなっていたりします。
本当は平昌オリンピックで有名になったモルゲッソヨ像も見に行きたかったのですが、会場行きのシャトルバスが運休になっていたので、アクセスのハードルが極めて高く、断念しました。
なお今回は短期旅行ということもあり、小さなバックパック一つに荷物をまとめました。大きな荷物を持ち歩くことで旅行者(日本人)だとばれるのを避け、地元民に紛れ込みたかったからです。持っていくパソコンはマウスコンピューターのWN892。これは本体が小さく、USBで充電可能な端末です。中国のアリババで買ったタイプC(韓国、欧州用)のUSB充電器と併用することでかなり体積を減らせます。

そして旅行初日、当直明けなので昼過ぎに家に帰ってきました。実は私が内科当直医表を作っているので、役得で自分が当直をしたい日に当直できるのです。
フライト時間に合わせてセントレアに向かい、プライオリティパスでラウンジに入って夕食をとりました。今回はLCCなので機内サービスはありませんが、あらかじめラウンジで飲食をしておけば全く苦になりません。機内には体感で2~3割の空席があり、乗客の6割が日本人、2割が韓国人、残り2割がそれ以外の外国人でした。
ソウルの仁川国際空港には定刻より15分ほど早く到着し、入国審査の列に30分ほど並びました。その後、空港列車(4250ウォン、以下W)と地下鉄(1350W)を乗り継いで明洞駅に向かい、駅から徒歩1~2分のところにある宿にチェックインしました。安宿なのでトイレにトイレットペーパーを流すことはできませんが、中国などで慣れているのであまり苦になりません。

2日目、少しゆっくり寝て0750に出発。明洞にあるシンソン・ソルロンタンという店でソルロンタン(8000W)を食べました。ここは日本人御用達と言っても良い店で、中国人の姿はあまり見かけません。以前はこの時間に来たら店の前に長い行列ができていたのですが、この日はすんなりと入ることができました。
手持ちのWが少なくなっていたので、近くの店で5000円→55200Wに両替してから、地下鉄(1350W)で安国駅へ。ここから景福宮に歩いていく途中、日本大使館裏手の少しわきに逸れた場所に慰安婦像があります。すぐ隣には親衛隊の人が寝泊まりするテントがあり、警察官2人の姿もありました。さすがは反日教のご本尊だけあって、「NO Japan」という日本製品不買運動のステッカーを貼ったお召し物をまとっておられます。すぐ後ろには安倍さんとトランプさんの写真にハングルで何か書かれたポスターがありました。ここに参拝した韓国人は、後先考えず怒りのまま行動する愛国義士になること請け合いです。あまりに神々しかったので二礼二拍手一礼をしてやろうかと思ったのですが、私のような異教徒が余計なことをして、信者の皆さんの怒りを買うと面倒なのでやめました。なお、先月くらいに韓国人が慰安婦像にむかって日本語でののしる事件がありました。日本ヘイトを引き起こすための自作自演ですが、このような行為で慰安婦像の安寧を損ねなければ、写真撮影は自由にできます。慰安婦像が日本大使館の安寧を損ねていることはまた別の問題ですが。
……なんだかもう、これだけで今回の韓国旅行はお腹いっぱいです。
一応近くまで来たので景福宮(3000W)と民族博物館(無料)を見て回り、途中、精進屋という店でヘジャンクク(牛の血液ゼリーが入ったスープ、10000W)を食べてから、徒歩でロッテデパートまで戻ってきました。
ここの免税店は私の定点観測ポイントです。売り場面積は3年前の2倍以上に拡張されており、中国人の姿を数多く見かけました。一方で日本人はほとんどいません。今どきはブランド物をここで買うよりアマゾンか楽天で買った方が安いことも多いので、当然といえば当然でしょう。
その後、地下鉄(1450W)で蚕室に向かいました。ここには高さ555メートルを誇るロッテワールドタワーがあります。土台の建築を始めてから高さを高くするという韓国のケンチャナヨ精神で建てられた建物なので、いずれ崩壊するかもしれませんが、一度完成した姿を見ておきたいと思いました。この日は風が強かったので、揺れがひどい上層階のスカイデッキ(27000W)は入場できず、3年前に水槽が水漏れしたため営業を休止していた水族館(31000W)はオープンしていました。私はショッピングモールを適当に散策してから、地下鉄(1450W)でロッテデパート近くの乙支路入口駅に戻ってきました。
そして近くにある行きつけの店でスンデ(4000W)を食べてから、明洞を散策し、宿に戻ってきました。なお、この日は風が強く、明洞の一角で巨大な看板が2階から崩落する事故がありました。真下にいたら確実に死んでいたくらいの事故です。ユニクロは日本製品不買運動のあおりを食ってか、閑散としていました。コンビニにもいくつか立ち寄ったのですが、4割くらいの店では日本製ビールが撤去されていました。

3日目、この日も少しゆっくり寝て、0750にチェックアウト。前日と同じ店でソルロンタン(8000W)を食べ、隣の明洞大聖堂をのぞいてから、徒歩でソウル駅に向かいました。ソウルの旧駅舎は日本統治時代に建てられたものですが、その前には1912年に朝鮮総督に爆弾を投げつけたカン・ウギョの像があります。れっきとしたテロリストの像ですが、韓国では愛国義士としてあがめられています。私はテロリストを「自らの理想とする社会を作るために人を殺そうとする人」と定義していますが、これに従えばウサマ・ビン・ラディンもカン・ウギョもテロリストです。「自分の中でこの人は殺しても良い人、この人はダメな人」という勝手な線引きは許されません。逆にカン・ウギョを英雄とするなら、ウサマ・ビン・ラディンも英雄であるべきですが、韓国人は本当にそれでよいのでしょうか?
だとすれば絶対に日本人とは分かり合えない、関わってはならない相手ということになります。
その後、空港鉄道(4250W、所要61分)でインチョン国際空港に向かい、自動チェックイン機でチェックインを済ませ、プライオリティパスでマティーナ・ラウンジに入りました。ここはシェラトンウォーカーヒルが経営するラウンジで、プライオリティパスで入れるラウンジの中では最も飲食が充実しています。以前は座席数が少なくてあまりゆっくりできない場所だったのですが、改装されて座席数が増えていました。プルコギはここで無料で食べればよいので、ここ何年かは韓国入国中にプルコギを注文したことはありません。
帰りの機内は減便の影響もあってほぼ満席で、その大半が日本人でした。そして定刻通りセントレアに到着しました。

今回の旅行中に使ったのは上記交通費(15450W)と食費(30000W)の他に、ミネラルウォーターと韓国焼酎(合計6800W)で総額52250Wです。一方、今回の旅行中に5000円を55200Wに両替しているので、5000円でお釣りが来た計算です。
これに航空券12330円、宿泊費5594円を足して、22924円が今回出国してから帰国するまでの旅費の総額です。
なお今回の旅行中に、元駐韓国日本大使の著書である「韓国人に生まれなくてよかった」を読んだのですが、私自身もそれなりに知韓派なので、かなりの部分は知っている内容でした。
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スペイン・アンドラ周遊記(19年6月) [海外旅行記]

バルセロナ、アンドラ、グラナダ、コルドバ、マドリードを周遊してきました。実はこれまで首絞め強盗が怖くてスペインに行きそびれていたので、今回の旅行でアンドラと合わせて私の渡航国が2国増えたことになります。
昨年末、Surpriceで下記航空券を購入しました。航空券代69500円+αで総額106150円です。
DAY1 CX539 NGO 1610 HKG 1920
DAY2 CX321 HKG 0020 BCN 0735
DAY8 CX320 MAD 1230 HKG 0705+1
DAY9 CX532 HKG 1615 NGO 2110(CX、NGO、HKG、BCN、MADはキャセイパシフィック航空、名古屋、香港、バルセロナ、マドリード)

Expedia で下記航空券を購入(航空券代17.99ユーロ(以下E)=2263円+手数料600円で総額2863円)。
DAY4 VY2014 BCN 1710 GRX 1840(VY、BCN、GRXはブエリング航空、バルセロナ、グラナダ)

ALSA(https://www.alsa.com/en/web/bus/home)で下記バス乗車券を購入。
DAY2 バルセロナ 1500 アンドラ1815(28.7E=3610円)
DAY3 アンドラ 1100 バルセロナ 1415(5.0E=629円、復路は安くなる料金設定)
DAY5 グラナダ1500 コルドバ1740(8.05E=1013円)

スペイン高速鉄道のサイト(https://train.trenes.com/)で下記乗車券を購入。購入開始は通常2か月前からですが、なぜか7週間前まで購入できなかったので少し焦りました。早く買うほど安くなる料金設定になっており、予約開始日に速攻で申し込んだので、一等車としては破格の値段で購入できました。細かいことですが、平日の昼食タイム(スペインでは14時ごろ)できちんと車内食がついている日時を選んでいます。
DAY6 コルドバ 1325 マドリード 1523(一等車、48.6E=6637円)

各観光地のサイトで下記チケットを購入。いずれも当日入場券を買おうとすると1~2時間待ちという人気観光地で、ナルス宮殿のデイタイムチケットは2か月半前の時点で残りわずかでした。
DAY3の1700からバルセロナのグエル邸(12E=1527円)
DAY4の0800からグエル公園(10E=1289円)
DAY4の1015からサグラダファミリア教会(1045生誕のファサード入場、32E=4247円)
DAY4の2200からアルハンブラのナルス宮殿ナイト入場(8.48E=1120円)
DAY5の1000からナスル宮殿デイタイム入場(14.85E=1961円)

booking.com で下記ホテルを予約。いずれもバス・トイレ付の個室で、無料Wifiが利用でき、交通の便が良くて安いという条件で選びました。この条件で絞り込むのに一番便利なサイトが booking.com です。
ホテル・ピレネー(アンドラ、3つ星、朝食付きで41E=4976円)
ペンション・ポルトガル(バルセロナ、1つ星、素泊まりで46ユーロ(以下E)=5583円)ホステル・アルヒベ・デ・サンタ・アナ(グラナダ、星なし、朝食付きで18E=2237円)
ロス・オメヤス(コルドバ、2つ星、朝食付きで34.5E=4228円)
オスタル・オリベール(マドリード、星なし、素泊まり2泊で58E=7208円)

以上、ホテルと主要都市間の移動、有名観光地の入場料で総額155278円です。今回の旅程を旅行会社風に書き出してみました。
1日目 午後セントレア出発。香港経由でバルセロナへ(機中泊)
2日目 朝、バルセロナ着。市内観光後、15時のバスで隣の小国アンドラへ(アンドラ泊)
3日目 11時のバスでバルセロナへ。着後、市内観光(バルセロナ泊)
4日目 バルセロナ市内観光。夕方、飛行機でグラナダへ(グラナダ泊)
5日目 グラナダ市内観光。午後、バスでコルドバへ(コルドバ泊)
6日目 コルドバ市内観光。午後、高速鉄道でマドリードへ(マドリード泊)
7日目 終日マドリード市内観光(マドリード泊)
8日目 昼の便でマドリード発。
9日目 朝、香港着。午後の便で香港を発ち、夜に名古屋着。お疲れさまでした。


旅行初日、午前中仕事をしてからセントレアへ。前もってWEBチェックインを済ませ、スマホにモバイル搭乗券をダウンロードしておいたので、保安検査と出国審査を済ませてからプライオリティパスでスターアライアンスラウンジに直行できました。
香港到着後、プラザプレミアムラウンジに入り、すぐにシャワーを予約。2時間半後とのことですが、想定の範囲内で、搭乗まで4時間以上あるので大丈夫です。その間に食事をしたり、ビールを飲んだり、ネット接続したりして時間をつぶしました。

2日目、日が変わったところで香港を出発。フライト時間は12時間ですが、時差の関係で前半が日本や香港での一般的な就寝時間、後半がスペインでの就寝時間になります。時差ボケを防ぐなら、後半をいかに寝るかが大事であり、私はルネスタとベルソムラという2種類の睡眠剤を使いました。この2剤は筋弛緩作用がほとんどないので、エコノミークラスでも寝相が崩れて寝苦しくなることはありません(個人の感想です)。また睡眠薬の一部は国によっては持ち込み禁止になっていますが、これらは機序的に考えてその可能性は低いと思います(保証はできません)。
バルセロナには定刻通り到着し、0800発の空港バス(往復10.2E)でカタルーニャ広場へ。日曜朝ですいていたこともあり、所要時間は20分強です。
そこから徒歩でカテドラル(入場無料)、王の広場(入場無料)を見て回り、ピカソ博物館(12E)へ。ここではピカソの絵画が年代ごとに展示されています。弱冠10代で写実画の教科書的な技法はマスターし、次第に抽象画へと移行していく過程を目で追うことができました。なお余談ですが、抽象画を書いていた人が認知症になり、写実画を描くようになったという症例を知っています。逆に言えば、写実画に飽き足らなくなったピカソの創造力が抽象画に向かったのは、必然だったのでしょう。ピカソの絵画は、超ひも理論で見られる多次元のカラビ・ヤウ多様体を二次元に落とし込んだイメージとどこか通じるものがあります。もしかしたらピカソは三次元の物体を四次元から俯瞰し、それを二次元に落とし込む感覚をもっていたのかもしれません。
ここから最寄りの地下鉄ジャウマ・プリメ駅で10回券(10.2E)を買い、地下鉄4号線、1号線、カタルーニャ鉄道を順に乗り継いでモリノウ駅へ。駅から徒歩20分くらいのところに、ガウディの作品で世界遺産のコロニア・グエル教会(オーディオガイドなしで8.5E)があります。この教会の最寄り駅はモリノウ駅の一つ先にあるコロニア・グエル駅ですが、ここまで行くと10回券を使えるゾーン1からはみ出してしまうので、カタルーニャ鉄道の切符を別に買う必要があります。逆にモリノウ駅までなら10回券の1回分で行けるのでお得です。片道あたり7~8分余分に歩くことになりますが、電車の本数はモリノウ駅のほうが多いので、利便性では大差ありません。
コロニア・グエル教会はガウディの最高傑作という人もいて、かなり独創的な造形ですが、なぜかほっこりできます。私がついた時にはちょうどミサをしていて、それが終わってしばらくするまで教会で滞在していました。
徒歩でモリノウ駅に戻り、今度はカタルーニャ鉄道と1号線を乗り継いでアルク・ダ・トリオンフ駅へ。すぐそばには北バスターミナルがあり、ここからアンドラ行きのバスが出発するのです。
近くのバルでハンバーグのワンプレートディッシュ(5.5E)を食べ、物足りなかったのでバスターミナル内の売店で2.4Eの総菜パンを買いました。
1500発のバスに乗り、定刻より早い1800前にアンドラ着。ここは山間の小国であり、バルセロナよりさっぱりして近代的な建物が目立ちます。避暑地というイメージだったのですが、夕方にもかかわらず気温は30℃もありました。
一度ホテルにチェックインをして、部屋に荷物を置いてから市内散策へ。メインストリートにはおしゃれなショップが立ち並び、レストランも数件見つけました。しかし、がっつり食べたい気分ではなく、かといってマクドナルドやバーガーキングでは面白くありません。結局ピレネーというデパート3階のスーパーマーケットでこの地方の伝統料理のお惣菜(ミネラルウォーター、ビールも買って合計6.09E)を見つけ、それを部屋で食べました。乾燥したそぼろのような料理で、かすかにガーリックが効いています。250グラムのパックが2パックセットで、賞味期限が長かったので、1パックだけ食べて、残りを後日に回すことにしました。
この日使ったのは上記54.89Eとミネラルウォーターであわせて56.54Eです。

3日目、0800からホテルで朝食をとり、部屋に荷物を置いたまま市内散策へ。すぐ近くまで迫ってくる山の岩肌と近代的なヨーロッパの街並みとのコントラストが楽しい場所です。ただし目ぼしい観光地があるわけではなく、ショッピングが目的でもないので、あくまで初めての国に来たという事実欲しさにやって来ました。
1010にホテルに戻り、荷物を引き払ってチェックアウト。1100発のバスに乗り、1405にバルセロナ着。
バスターミナル近くの店に入り、海鮮パエリア(9.95E)を食べました。バルセロナは今回の旅行先で一番海に近い街です。日本で食べるのとそれほど味が変わるわけではありませんが、バルセロナで海鮮パエリアを食べることに意義があるのです。
食後、地下鉄に乗って3号線のドラサナス駅へ。ここから徒歩数分の場所にあるホテルにチェックインしました。しかしバス・トイレ付きの部屋を予約していたのに、手違いでバス・トイレなしの部屋に通されました。他に空き部屋はないとのことで、差額の10Eを返金されて諦めることに。今さら他のホテルを探しまわる元気もないので、仕方ありません。
部屋に荷物を置き、気を取り直して市内観光に出発。すぐ近くにはコロンブスの塔があります。塔のてっぺんには海に向かって右手を上げるコロンブスの像があり、周りはロータリーになっていました。6E払えば塔の上まで上れるそうですが、高い場所からバルセロナの街並みを眺めるのは翌日のサグラダファミリア教会まで取っておくことにしました。また近くには海洋博物館(10E)もありますが、個人的に船にはあまり興味がないので見合わせました。それよりはランプラス通りを散策するほうが楽しめると思ったのです。
そのまま通りを北上して、ガウディ作の世界遺産グエル邸の近くに行くと、そこに行列はありません。私は混んでいるという経験談を見て前売り券を買ったのですが、これなら必要なかったようです。入場を予定より1時間早めてもらい、そのまま中に入りました。とても居心地の良さそうな邸宅で、造形のところどころにガウディらしさが感じられます。
その後レイアール広場を見て、ミネラルウォーター2本とビール(0.8×2+0.75=2.35E)を買ってからホテルに戻りました。夕食時まで少し時間をつぶして、1830に出発。ランプラス通り中央の遊歩道にあるオープンテラスのレストランで、タパス(スペイン風のおかず)3種と海鮮パエリアのセット(10.95E)を注文しました。地球の歩き方には、バルでは基本的にチップは不要で、レストランでは5~10%が目安と書かれています。15ユーロを払ってお釣りをもらったところ、2ユーロ+1ユーロ+50セント×2+5セントという形で帰ってきました。これは50セント~1.5Eの幅でチップを渡せるようにという店側の温かい心配りです。1ユーロをチップとして置いてきました。
この日使ったのは昼食、夕食、ミネラルウォーター2本とビールの代金で、そこからホテルの返金を引くと14.25Eです。アンドラのホテルでベッドにチップを置いてくるのを忘れました。テヘペロ。

4日目、この日はグエル公園に0800、サグラダファミリア教会に1015に入場するチケットを購入済です。アンドラで買った伝統料理の総菜とミネラルウォーターで朝食を済ませ、ホテルに荷物を預けて0650にチェックアウト。地下鉄でアルフォンス・デシモ駅に向かい、そこからシャトルバスでグエル公園に向かう予定でした。しかし0710と相当早く着いてしまったので、まだシャトルバスの姿は見えません。バスを待っても良かったのですが、そのまま歩いて0730に到着しました。実は0800前であれば、グエル公園には無料で入場できます。もともとはガウディがデザイン監修した高級住宅地になる予定でしたが、その計画が頓挫してしまい、今では世界遺産の公園になっています。カラフルなトカゲの像が入り口付近で出迎えてくれ、全体のテイストもガウディらしさ満点です。ここで1時間ほど滞在し、外に出て帰りのシャトルバスを探しましたが、見当たりません。帰りも最寄りのレセップス駅まで歩いてしまいました。往復のシャトルバスを利用せず、入場料不要の0800前に入場したので、結果的にここのチケットは買う必要がなかったのですが、入場したことは事実なので良しとします。
そこから地下鉄でサグラダファミリア駅に向かい、入場時間の1015まで周囲を散策したり、マックでコーヒー(1.1E)を飲んだりして時間をつぶしました。物々しい金属探知機を通って中に入ると、そこにはガウディ特有の柔らかいデザインで統一された空間が広がっていました。色とりどりのステンドグラスからはカラフルな光が降り注ぎ、私がこれまで見てきた中でもトップクラスの高い天井には昆虫の骨格を思わせる不思議な造形があります。1045から予約してあった生誕のファサード頂上へのエレベーターに乗り、上空からバルセロナの街並みを一望しました。しかし一度に10人前後しか滞在できない仕様であり、そこから長い階段を下りてくる必要があったので、もし次に来るならファサードへのエレベーターはなしでも良いと思いました。
結局サグラダファミリアには2時間ほど滞在し、正午過ぎに出てきました。近くのバルで6.5Eのワンプレートディッシュを食べ、地下鉄でディアゴナル駅へ。ここの駅そばにカサ・ミラというガウディが建築した世界遺産の建物があるので、外観だけ見て、再び地下鉄でカタルーニャ駅に向かいました。ここではカタルーニャ広場とその隣にあるデパートに立ち寄ってから、地下鉄でホテルまで往復し、荷物を引き払ってきました。10回券が1回分余ってしまいましたが、十分に元は取っています。
カタルーニャ広場横のエアポートバス乗り場からバスに乗って空港へ。あらかじめWEBチェックインを済ませてあったのでそのままプライオリティパスのラウンジに向かい、そこで軽く食事をしました。
グラナダ空港には定刻より10分遅れで到着し、そこからエアポートバス(3E)で市内中心部のカテドラルに着いたのは2010 でした。
すぐホテルにチェックインして部屋に荷物を置き、地球の歩き方に載っていたロス・ディアマンディスという近くのバルに向かいました。グラナダのバルではワンドリンクごとにタパス(小皿料理)を付けてくれ、しかも1杯目と2杯目では違うタパスを出してくれるとのこと。この店では一杯目のタパスが小魚のフライで、2杯目はアサリのオリーブオイル蒸しでした。ビール2杯とタパス2皿で4.4Eと格安ですが、どうもタパス乞食のようで肩身が狭く感じました。気分的にも胃袋的にも満たされなかったので、別の店でフライドポテトとフライドチキンのセット(3.5E)を頼みました。
そうこうしているうちに2200予約のアルハンブラ宮殿ナスル宮のナイトツアーの時間が迫ってきました。私が行くとすでに長蛇の列ができており、2200のオープンから15分経ってようやく入場することができました。ここは簡単に言えばイスラム教徒が建造し、のちにキリスト教徒が改修した場所です。しかし美しいイスラムの造形はほぼそのまま残されており、千夜一夜物語の気分を味わうことができました。昼とは趣が異なり、ロマンチックさとミステリアスさが当社比80%アップします。ここは夜にも来て正解でした。
この使ったのは上記18.5E とホテルへのチップ、ミネラルウォーターであわせて22.1Eです。

5日目、0800から隣のホテルで朝食をとりました。そちらの宿泊客はみなビュッフェ式の朝食ですが、私はトーストとコーヒーだけの簡素なセットです。私も差額を払ってビュッフェにしたかったのですが、先に注文を聞かれてオーダーしてしまったので仕方ありません。
部屋に荷物を置いて0830に出発。この日は1000にナスル宮に入場するチケットを持っており、1200のチェックアウト時間までに戻ってこないといけません。時間配分を考えて最初にヘラネリフェに入り、よく手入れされた美しい庭園を見てからナスル宮に入りました。ナスル宮は前夜にも来ていたのでこれで二度目です。やはり昼はどこか凡庸な雰囲気になり、夜ほどの感動はありません。ここを抜けるとパルタル庭園に出ます。その出口がヘラネリフェに近い場所にあるので、本来ならヘラネリフェは最後に見たほうが効率的です。私は順番が逆になり、最後にアルカサバに入りました。ここはイスラム時代に作られた軍事要塞です。難攻不落と言われたのが良く分かる堅牢な作りで、一番先端にある見張り台からはグラナダの街を一望できました。建物の壁と屋根の色が統一されているので、とても美しい街並みになっています。
ここを見終えてからホテルに戻り、チェックアウト。昼食はどうしようか迷ったのですが、たまたま見つけたイスラム料理のレストランで9.5Eのセットメニューを見つけ、そちらを注文しました。チップ込みで10E渡したのですが、店の人の反応を見るとチップはなくても良かったかもしれません。
食後、王立礼拝堂(5E)とカテドラル(5E)へ。王立礼拝堂は非常に豪奢ですが、写真撮影禁止なのが残念でした。カテドラルは大きな教会ですが、前日にサグラダファミリアを堪能した身にはどこか物足りなく思えました。
カテドラルからグラナダのバスターミナル(Estacion Autobuses)へは21番と33番のバスが走っています。私は券売機で1.4Eのチケットを買い、先に来た21番バスに乗りました。
グラナダからコルドバへはバスで2時間40分の旅です。指定席ですが、空いていたので自由に席を移動できました。車窓からはひまわり畑を眺めることができました。
コルドバでは3番バス(1.3E)に乗り、ポトロ広場へ。ここにある旅籠屋ポトロはドン・キホーテにも登場したそうです。私にはどの建物か分からなかったのですが、適当に写真を撮りました。
ホテルはメスキータの裏手、ポトロ広場からは徒歩圏内にあります。チェックインして部屋に荷物を置いてから夕食に出かけ、たまたま目に止まった店でポークステーキのワンプレートディッシュ(パンとセットで8.4E)を食べました。食後、アルカサルという王城に行くつもりでしたが、営業終了時間が2000で地球の歩き方に書いてある2045よりだいぶ早かったので、すでに閉まっていました。諦めて周囲を散策してからホテルに戻ってきました。
この日使ったのは上記31.1Eとホテルへのチップ、ミネラルウォーターであわせて34.3Eです。

6日目、0800からホテルで朝食をとり、0820に出発。チェックアウト時間の1200までには戻ってくる予定なので、大きな荷物は部屋に置きっぱなしです。この日はメスキータと前日行きそびれたアルカサルに行く予定です。
メスキータは0830~0930に無料開放されているので、まずはそちらへ。ここはイスラム教徒が建造し、その後キリスト教徒が改修した場所です。白と黄色の縞々模様のアーチが延々と連なっていて、やや薄暗い屋内と相まって雰囲気満点です。ステンドグラスとイスラムの飾り窓、イスラム建築と大聖堂という通常ではありえないコントラストが楽しめました。
0920になるとスタッフが観光客を追い出しにかかったので、メスキータを出てアルカサル(5E)へ。ここは一応王城ということになっていますが、王城要素が3割、植物園要素が7割といった場所です。マイペースでまわって所要40分でした。
1015から再びメスキータに入りました。1000以降は入場料10Eが必要ですが、朝は一般解放されていなかった大聖堂部分にも立ち入ることができます。その時と合わせて延べ100分、たっぷりとメスキータを見学できました。
近くのカフェで生ハムとトマトのフランスパンサンド(4E)を買い、ホテルに戻って食べてからチェックアウト。土産物屋を散策し、1200にメスキータ南のバス乗り場から3番バス(1.3E)に乗ってコルドバ駅へ。一等車の切符を正規運賃で買うとラウンジを利用できるのですが、私は早割なのでその権利はありません。待合室のベンチで時間をつぶしました。
列車は定刻通り出発し、1340から車内食のサービスが始まりました。昨年乗車したポーランドの高速鉄道では「前菜+ワンドリンク」といった感じだったので、今回も量的にはあまり期待していなかったのですが、飛行機のエコノミークラスの機内食と同等のボリュームがありました。肉団子とライスのメインディッシュ、サラダ、チョコレートムース、ジュース、ワンドリンク(ワインやブランディ―も選べます)、そして食後のコーヒーといった内容です。正確な列車の走行速度は分かりませんが、車内の揺れは東海道新幹線のN700系の数割増しといったところです。正直なところ、揺れの少なさで言えば中国の高速鉄道のほうが上でしょう。
意外なことに定刻より3分早くマドリードに到着し、地下鉄の駅で10回券を購入しました。マドリードの地下鉄では、1回券(1.5E)にしろ10回券(12.2E)にしろ、最初に 2.5Eの専用カードを買わないとチャージできない仕組みです。つまり合計で14.7Eでした。
地下鉄でソル駅に移動し、そこから徒歩2~3分の場所にあるホテルにチェックイン。部屋に荷物を置いて、すぐに出発しました。
まずは徒歩で王宮南にあるアルムデナ大聖堂(入場無料)へ。大きいだけでそれほど印象に残らない場所でした。
次に王宮(13E)に入場。こちらも大変豪奢なのですが、ヨーロッパの主要な宮殿に行きつくした者にとっては「いつかどこかで見た風景」でした。マイペースで回って所要1時間です。
その後、ミゲル市場やマヨール広場に立ち寄りながらソル駅に戻り、途中の店でワンプレートディッシュ(7.8E)を食べました。ソル駅から地下鉄に乗り、ソフィア王妃芸術センターへ。ここは近代絵画を多く集めた場所で、通常の入場料は10Eですが、1900以降は入場無料になります(2100終了)。ここの目玉はピカソのゲルニカですが、それさえ見られたら良かったので、この時間を狙っていくことにしたのです。1905に到着して行列に並び、1925に入場してロッカーに荷物を預け終わりました。ゲルニカは2階にあります。この一画だけは撮影禁止で、多くの人が見入っていました。私もゲルニカだけゆっくりと鑑賞し、あとは足早に歩いて所要1時間でした。ゆっくり見るなら3~4時間はかかりそうです。
その後、地下鉄でソル駅に戻り、ホテル近くのスーパーで翌朝の朝食にする予定のパン、ビール、ミネラルウォーター(合計4.55E)を買ってから、ホテルに帰ってきました。
この日使ったのは上記60.35Eとホテルへのチップ、他のミネラルウォーターであわせて63.55Eです。

7日目、前日買っておいたパンで軽く朝食を済ませ、0800に出発。この日は国立考古学博物館とプラド美術館に行く予定です。
まずは前日にも訪れたマイヨール広場に立ち寄り、ソル駅から地下鉄でスペイン広場駅へ。しかし生憎スペイン広場全体が工事中で入ることができません。仕方がないので隣のプリンシペ・ピオ駅まで歩き、かつての駅舎を改築して作られたショッピングセンターを散策してから、地下鉄でセラーノ駅に向かいました。
国立考古学博物館(3E)はここから歩いてすぐの場所にあります。アウストラロピテクスのルーシーの骨格模型に始まり、幅広い人文学的、文化的な展示があり、スペインは古くからギリシア、キプロス、ペルシア、エジプトとの文化的交流があったことがうかがわれます。正直、ここの規模を過小評価していたので少し計算が狂ったのですが、後半少し急いで所要120分でした。
ここを見終えてから地下鉄2号線のレティ―ロ駅まで歩き、同じ2号線のオペラ駅へ。地球の歩き方2018には、ここから南東に少し歩いた場所にあるフレスコという店が紹介されており、そこに入りました。サラダ、パスタ、ピザ、パエリア、肉料理、スープ、デザートなどが食べ放題で、ワンドリンク(ビール可)もついて平日昼間は10.5E(夜や土日は12.5E)です。一人旅だとどうしてもたくさんの種類の料理を注文できませんが、ここならさまざまなスペイン料理を一度に楽しめます。
舌も胃袋も満足したところでソル駅に向かって歩き、その北西にあるエル・コルテ・イングレスというデパートに入り、地下のスーパーでミネラルウォーター(1.5Lで0.21E)を調達しました。
そして地下鉄に乗ってプラド美術館(15E)へ。入場して荷物を預けた時点で時刻は1330です。お腹いっぱいで水も調達し、時間もたっぷり。これで心置きなくプラド美術館を堪能できます。正直なところ作品が多すぎて、印象に残った作品しか覚えていないのですが、マイペースでまわって所要3時間半でした。
その後、地下鉄でソル駅に戻り、地球の歩き方2018に載っていたチョコラテリア・サン・ヒネスへ。ここはホットチョコレートとチュロス(セットで4.2E)の有名店だそうで、私もチュロスをホットチョコレートに浸して食べました。昼にたくさん食べたので、夜は軽めです。
しかしどうしても塩気のものが欲しくなり、昼にも立ち寄ったエル・コルテ・イングレスでムール貝の缶詰(1.15E)とミネラルウォーター(0.21E)を買ってからホテルに戻ってきました。こういう時のために機内食でプラスチックのナイフ、フォーク、スプーンが出てきた時はもらってきて、いつもカバンに入れています。
翌日には帰国の途に就くので、この日は日本時間を意識して早めに就寝しました。
この日使ったのは上記34.27Eとホテルへのチップであわせて35.27Eです。

8日目、2日前に買っておいたパンで軽く朝食を済ませ、0800にチェックアウト。空港には地下鉄で向かいました。地球の歩き方2018には地下鉄料金2E+空港料金3Eで合計5Eと書かれていましたが、残り回数のある10回券カードに空港料金を追加したら3Eの支払いで済みました。
0840に空港に到着し、あらかじめウェブチェックインをしてあったのでそのまま出国審査を済ませ、プライオリティパスでラウンジへ。機内では日本時間を意識してルネスタとベルソムラで就寝しました。
この日使ったのは上記3Eとホテルへのチップで4Eです。

9日目、朝に香港着。ラウンジをハシゴして名古屋行きのフライトに乗り、定刻通り帰ってきました。

最後に今回の旅費を算出してみました。
あらかじめ日本で支払った金額が155278円、現地で使ったのが230.01Eです。これを出発時の空港での両替レート(128.22円→1E)で計算すると、155278+29492=184770円になりました。実際には現地でもクレジットカードを多用したのでもう少し安いはずですが、これがお土産を除く今回の旅費の総額です。
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バンコク旅行記(19年3月) [海外旅行記]

タイの首都バンコクへの旅行はこれで12回目です。
マンダリン・オリエンタル、ペニンシュラ、シャングリラ、ロイヤルオーキッドシェラトンのような一流ホテルに泊まり、ムエタイ、オカマショー、民族舞踊を見て、ゴーゴーバーに行って、ドリアン、トムヤムクン、各種タイカレー、パッタイを食べて、王宮、ワット・アルン、ワット・ポー、ワット・トライミット、国立博物館、シリラート病院博物館、ウィマンメーク宮殿、スアン・パッカート宮殿、ジム・トンプソンの家、カムティエン・ハウスを訪れ、ショッピングセンターを散策し、タイ式マッサージを受け、水上マーケット、ワニ園、ゾウ園、アユタヤ、カンチャナブリに足を延ばしてきました。
バンコクの観光地は大体行きつくしたと思うのですが、セントレアからバンコク・ドンムアン空港へエアアジアの直行便が就航した記念に再訪しました。片道8308円の航空券代に空港税や発券手数料を加え、往復とも600円の機内食を申し込んで総額24690円です。
DAY1 XJ639 NGO 1055 DMK 1535
DAY4 XJ638 DMK 0215 NGO 0940(XJ、NGO、DMKはエアアジア、セントレア、ドンムアン)
ホテルは booking.com で The Victory Executive Residences Bangkok(3つ星、素泊まり2泊で2200バーツ(7858円)、以下B)を申し込みました。
また出発前に往復のWEBチェックインを済ませ、搭乗券をプリントしておきました。

旅行初日、チェックインカウンターでパスポートを提示しました。帰りはこの行程が不要なので、そのまま搭乗口に向かうことができます。
この日はスターアライアンスラウンジもKALラウンジも満席であり、プライオリティパスでセントレアグローバルラウンジに入りました。LCCで機内食があまり期待できないので、前もってラウンジで飲食できると大変助かります。
ドンムアン空港には定刻前に到着しました。空港内の両替所はレートが悪い(1万円→2685B)ので2000円だけ両替し、A2バス(30B)で Victory Monument へ。ホテルはここから徒歩圏内です。
ホテルに荷物を置いてから再び出かけ、近くにある Century The Movie Plaza の地下1階でフードコートとスーパーを見つけました。フードコートの予算は一食50~70Bくらいです。
ここで食事をしてからBTS(23B)でサイアムに向かい、改札口を出てすぐのところにある両替所で1万円を2802Bに両替しました。でも後でわかったのですが、サイアム駅やパヤタイ駅の構内、パヤタイ駅のBTSとエアポートリンクの連絡通路にはもっとレートの良い店(1万円→2850B前後)があります。
サイアム駅そばにあるサイアム・パラゴンというショッピングセンターを散策したのですが、水族館の入場料が990B、ドリアンが一切れ300~500B、シンハビールが日本の第3ビールより高い40B、フードコートの予算が70~250Bという価格設定を見て、何となく心が折れました。物価の安さがタイの良さだったはずなのに、最近ではムエタイの入場料も1500~2000Bと高騰してしまい、あまり安さを感じられなくなってしまいました。
しかしBTSでホテルに戻る途中、スーパーで12Bのカップヌードルを見つけて少し和みました。

2日目は10年以上ぶりにアユタヤに行く予定です。これまでツアーで3回訪れているので、今回は公共交通機関で行くことにしました。
0700からホテルで別料金(150B)の朝食をとり、0800に出発。最寄りのビクトリー・モニュメント駅からBTSでモーチット駅に移動し(33B)、BTSの進行方向右前方の改札口を出て、そのまま進行方向に数十メートル進むと、バス停があります。そこで96、104、122、134、136、138、145、182、517のいずれかのバスに乗ると北バスターミナル(通称モーチット・バスターミナル)に着きます。番号ごとに料金が違うようですが、私は138番バスに乗って11Bでした。バスには料金徴取をする車掌の女性が乗っているので、20B札を出してお釣りを受け取れば簡単です。ローカルバスターミナルに着き、周りのスタッフに「アユタヤ」と言ってミニバスの乗り場を探したところ、陸橋を渡って道向かいのバスターミナルにたどり着きました。ここで60バーツを払って指定のバスに乗ると、定員13人のミニバスが満席になったところで出発します。行きは所要80分でした。
1100にアユタヤに着き、バスを降りるとすぐにトゥクトゥクの運転手がしつこく言い寄ってきます。それを完全スルーしてスマホで現在位置と方角を確認し(アンドロイドでMAPS.MEを使っています)、近くの店でレンタサイクル(1日50B+預け金500B)を借りました。しかしレンタサイクルに乗っているもなお言い寄ってくる運転手がいたので、商魂たくましいとしか言いようがありません。
個々の説明は省きますが、ワット・ラーチャーブーラナ(50B)とワット・プララーム(50B)を見てから、近くの食堂でタイ料理のワンプレート・ディッシュ(45B)を食べ、午後はワット・プラシー・サンペット(50B)、ワット・プララーム(50B)、ウィハーン・プラ・モンコン・ボピット(無料)、クンペーン・レジデンス(無料)、ワット・ローカヤースッター(無料)、チャオ・サーム・プラヤー国立博物館(150B)を見て回りました。
アユタヤは隣国によって破壊された古都であり、赤レンガで色こそ違え、どこかギリシア遺跡を彷彿とさせるところがあります。白い外装で覆われていた当時はさぞ美しかったことでしょう。
レンタサイクルを返し、「バンコク・モーチット」と周りの人に言って場所を教えてもらい、ミニバスの乗り場にたどり着きました。行きにバスを降りた場所から200メートルほど西にそれらしきバスが固まっていました。
60B払ってバスに乗り、1545に出発。帰りは渋滞に巻き込まれ、1730にBTSモーチット駅のそばで途中下車しました。BTS(33B)でビクトリー・モニュメント駅に向かい、前日にも来たCentury The Movie Plaza 地下1階のフードコートで、シーフード・パッタイ(70B)と海南チキンライス(50B)を食べてから、ホテルに帰ってきました。ホテルの最上階にはプールもあり、日中の熱をたっぷりと含んだ温水プールでひと泳ぎしました。

3日目はバンコク市内を適当に散策する予定です。
0700からホテルで別料金(150B)の朝食をとり、0830にチェックアウト。大きな荷物はホテルで預かってもらいました。
Century The Movie Plaza 前のバス停から出る39番バスが王宮方面に行くとのことで20分以上待っていたのですが、一向に来ません。目的地を変え、ビクトリー・モニュメントからウィマンメーク宮殿に行く108番バスに乗りました(13元)。しかしいざ着いてみると、この日はクローズとのこと。ここから王宮方面へは12番バスが行くようですが、もうこれ以上熱暑の中を待つ元気もなく、タクシーで王宮そばの国立博物館(200元)に向かいました(59元)。ここは以前にも来たことがありますが、その時は時間の制約があったので、今日は時間を気にせずマイペースで見て回ろうと思ったのです。途中、博物館内にある屋台でヌードル(40元)を食べ、タイの美術品の数々を見て回り、所要190分でした。前日訪れたアユタヤの国立博物館と比べ、数倍の規模です。タイの仏像にはカンボジア、中国、インドの様式が少しずつ混ざり合っていますが、それを十分に堪能しました。
博物館道向かいのバス停で、BTSパヤタイ駅に向かう59番、503番、MRTフアラムポーン駅に向かう507番のうち、最初に来たバスに乗ろうと思っていたら503番バスが来たのでそれに乗りました。パヤタイ駅まで15元でした。
ここまでですっかり暑気にやられ、もはやこれ以上炎天下の屋外を歩く元気はありません。パヤタイ駅付近で買い物をしてからBTSでサイアム駅に向かい、駅付近のショッピングセンターを散策して時間をつぶしました。途中、妙に倦怠感が強く、ペットボトルの水を1本飲み干したら復活したので、どうやら脱水症だったようです。しかしその後も足元がふらつくため、糖分とナトリウムが不足していると考え、フードコートでトムヤムフィッシュとオムレツごはん(60B)を食べたらかなり復活しました。
その後、サイアム・パラゴンの道向かいにある屋台街そばの店でタイマッサージ(1時間250B+チップ)を受け、途中ホテルで荷物を受け取ってからBTSモーチット駅に向かい(26B+33B)、進行方向左手のバス乗り場でA1バス(30B)に乗り換え、ドンムアン空港へ。あらかじめ自宅でプリントアウトしてきた搭乗券で出国審査と保安検査をすまし、プライオリティパスで2つのラウンジをハシゴしました。食事に関してはスワンナプーム新国際空港のプライオリティパスのラウンジより充実している気がします。

そして4日目の午前中、ほぼ定刻通りセントレアに到着。セントレアのカードラウンジは到着時にも利用できるので、こちらに立ち寄ってから帰宅しました。

今回の旅で使った費用は航空券24690円、ホテル7858円、現地両替分12000円で、合計44548円です。それで財布の中に500Bほど残りました。
最近では旅行に行きすぎて、たいていの場所はリピートになってしまい、非日常を感じられなくなりました。その結果、海外旅行先でも地元民と同様に公共交通機関を使い、そこら辺の店で食事をして、バスとトイレだけついた格安ホテルに泊まり、金を使わない旅行がすっかり板についてしまいました。
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高雄旅行記(19年2月) [海外旅行記]

泉佐野市にふるさと納税をして、ピーチポイントで高雄に行ってきました。昨年7月に下記航空券を購入して総額19670円でしたが、そのうちピーチポイントが15000円分で、残りがカード払いです。
DAY1 MM035 KIX 1100 KHH 1340
DAY2 MM036 KHH 1425 KIX 1810(MM、KIX、KHHはそれぞれピーチ、関空、高雄)
関空1100のフライトであれば名古屋から始発の新幹線でも間に合いますが、余裕をもって前日のうちに大阪入りすることにしました。大阪難波までの近鉄特急は、金券ショップで購入した株主優待券(乗車券)1800円と近鉄ホームページで購入した特急券1600円を組み合わせ、片道3400円です。
ホテルは、楽天トラベルで大阪・動物園近くのビジネスホテルみかど(素泊まり2000円)を、booking.com で高雄・六合夜市の北にあるウィーカンホテル(朝食付き2泊で1800台湾ドル、以下T$)を予約しました。

今回は大阪に前日入りする日を0日目とします。この日、自宅で夕食と入浴を済ませ、名古屋2000発のアーバンライナーと地下鉄を乗り継いで、ホテルに向かいました。

1日目、ホテル近くの定食屋で朝食をとり、南海電鉄(920円)で関空へ。
ターミナル1のカードラウンジに立ち寄ってからターミナル2へ移動し、セブンイレブンで総菜パンを買いました。これがこの日の昼食です。また保安検査後にペットボトルの水を買いました。
高雄には20分ほど遅れて到着し、両替(1万円→2659T$)をしてから、MRT駅の窓口で48時間券(250T$)を買いました。これで今回の高雄滞在中はMRTに乗り放題です。
まずはMRTで美麗駅に行き、近くの店で鶏肉飯(30T$)を食べてから、ホテルにチェックインしました。美麗駅の天井アートを見て、台湾風の肉そぼろかけご飯を食べると、高雄に来たという実感がわいてきます。
ホテルの部屋に荷物を置いてから再び出かけ、MRTで西子湾駅へ。打狗鉄道故事館(屋外鉄道博物館、入場無料)に立ち寄ってから、旗津フェリー(片道30T$)で旗津半島に向かいました。フェリーを降りて、海鮮屋台が立ち並ぶ道を歩いていくと、海岸公園にたどり着きます。コンビニで台湾ビール(35T$)と味付きゆで卵(10T$)を買い、海岸公園で足だけ海水に浸りました。
再びフェリーで西子湾に戻り、火鍋の店で香港風火鍋(145T$)を食べてから、MRTで隣駅まで移動。そこから徒歩で高雄市立歴史博物館と愛河に向かいました。歴史博物館(入場無料)は内部展示よりも建物の外観のほうが見ごたえがあり、また夜は美しくライトアップされるので、あえて閉館後のこの時間帯を狙ってきた次第です。
そこからさらに徒歩で六合夜市に向かい、貝がらを使った海鮮グラタン(40T$)を食べてから、ホテルに帰ってきました。

2日目、0700からホテル指定レストラン(隣のホテル地下)で朝食をとり、0740に出発。
まずはMRTで左営駅に向かい、そこで自強号(特急)の時刻表を調べました。この日の午後は台南に行く予定です。そこからさらにMRTで橋頭火車駅まで北上し、駅のすぐ北にある台湾糖業博物館(入場無料)を散策しました。ここは日本統治時代の砂糖工場の跡ですが、それが観光の目的ではありません。ここでは毎日10時半と15時から十鼓という太鼓のショー(350T$)が行われており、それを見たかったのです。1020になっても私以外の観客は見当たらず、少し心配になりましたが、1025になるとどこからともなく大勢の団体客が現れました。
最初は薄膜を通した向こうで演者たちのおぼろげな姿が浮かび上がり、臓腑に響くような太鼓の音が襲ってきます。後半はその幕が上がり、演者たちは足元の水たまりを蹴飛ばしながら激しく舞い、バチをふるい続けます。途中、天井から雨が降ってくるシーンもあり、目と耳の両方で楽しむことができる40分間のショーです。
これを見終えてからMRTで左営駅に向かい、駅地下のセブンイレブンで駅弁(75T$、駅舎内店舗限定商品)と台湾ビール(35T$)を買いました。これがこの日の昼食です。1220に列車が来るまで時間があり、また(自由席なので)列車内でゆっくりと座って食べられる保証がないため、駅のホームで食べ終えてから乗車しました。
所要25分で、料金は86T$です。普通列車だとこの倍近く時間がかかりますし、高鉄(台湾新幹線)の台南駅は在来線の台南駅からかなり離れているので、左営から台南までの移動なら自強号がお勧めです。
台南は高雄よりひなびた田舎町で、特に観光したい場所があった訳ではありませんが、初めての訪問だったので、国立台湾文学館、孔子廟、呉園、祀典武廟、祀典台南大天后宮、赤かん楼(50T$)をざっと見て回りました。
帰りは1518の自強号(86T$)で左営駅に戻り、そこからMRTで中央公園駅へ。新堀江という若者の集まるエリアを散策し、そのまま一駅隣の三多商圏まで歩きました。新光三越に立ち寄って少し時間をつぶし、高雄85ビルの東隣にある火鍋の店で麻辣火鍋(130T$)を食べてから、高雄85ビルの展望台(250T$)に上りました。
時刻は1800前です。最初明るかった街がすぐに暗くなり、それとともに観光客の姿も(なぜか)減って、夜景をほぼ独り占めすることができました。1時間ほど展望を楽しんでから、南接する高雄市立図書館(入場無料)へ。ここは外観も内装も美しくライトアップされる場所であり、訪れるなら夜がお勧めです。
その後、MRTで巨蚕駅に向かい、近くにある瑞豊夜市を見て回りました。ここは地元民が多く集まるローカルな市場ですが、通路が狭いので大渋滞してしまい、移動するだけで疲れてしまいます。すぐに断念してMRTで美麗島駅に向かい、広い道路の両脇に広がる六合夜市で牡蠣のオムレツ(50T$)を食べてから、ホテルに戻ってきました。

3日目、0700に朝食をとり、0740にチェックアウト。この日は高雄の定番観光地、蓮池譚に行く予定です。
MRTで左営駅に向かい、そこから紅35バス(12T$)に乗り換えて蓮池譚へ。湖の中に二つの塔がそびえ、その手前で龍と虎が大きく口を開けています(任意で寄付)。塔の上からはあたりの景色を一望できました。
少し離れた場所にも、湖に突き出した建造物が二つあり、それぞれの陸側には中国風の寺院があります。ゆったりと散策して90分ほど時間を費やしました。帰りは301バス(12T$)で左営業駅に戻り、そこからMRTで高雄駅へ。以前はレトロな感じの駅舎でしたが、現代的な建造物に大改装中でした。
ここからMRTで空港に向かい、出国審査後にプライオリティパスでラウンジに入り、この日の昼食をとりました。おでん、肉そぼろかけご飯、各種ヌードル、肉まん、焼き芋、粥など、台湾のB級グルメがそれなりにそろっています。
関空には定刻通り到着しました。空港内で夕食をとり、近鉄特急の時間に合わせてカードラウンジで時間をつぶし、南海電鉄(ピーチ機内で820円)と近鉄特急を乗り継いで、名古屋に帰ってきました。
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西安旅行記(19年1月) [海外旅行記]

17年ぶりに中国の古都、西安に行ってきました。
昨年7月、Surprice で下記航空券を購入しました。航空券代21200円に空港使用料などが上乗せされ、総額31150円ですが、Surrprice の割引クーポンを使ったので30650円になりました。昨年の発券なので、空港税(1000円)は免除されています。
DAY1 MU292 NGO 0855 XIY 1520 
DAY3 MU291 XIY 1330 NGO 2050
(往復とも上海経由。MU、NGO、XIYはそれぞれ中国東方航空、名古屋、西安)
また Trip.com で西安途悦酒店(準4つ星、朝食付き2泊で5117円)を予約しました。このホテルは地下鉄1号線と2号線が交わる北大街駅のすぐ南西にあり、どこに行くにも便利な場所です。

旅行初日、セントレアでチェックインを済ませ、プライオリティパスのラウンジで朝食をとってから搭乗。乗り継ぎ地の上海では西安行きの人たちだけ別に集められ、係員の指示で入国審査を済ませました。乗り継ぎ時間は短めで、ラウンジには10分ほどしか立ち寄れなかったのですが、上海の前後で同じ便名、同じ機材なので、フライトが遅延しても乗り継ぎできなくなる心配はありません。
西安には定刻通り到着し、ここでも名古屋からのフライトの人たちだけ別に集められ、税関を通過しました。
空港内にあるエアポートバスのチケット売り場で、地球の歩き方の鐘楼のページを見せて、G45番バスのチケット(25元)を買い、所要80分で鐘楼の南西にある鐘楼飯店の駐車場へ。帰りのバスもここから乗車することができるようです。
まずは街の城郭の中央やや南方にある鐘楼(30元)に上り、そこから西安の街並みを眺めました。でもただそれだけなので、30元は割高です。
次に地球の歩き方・西安敦煌ウルムチ2018に載っていた同盛祥(鐘楼店)という店で、看板メニューの羊肉泡〇(食莫)35元を頼みました。最初にCDサイズのナン2枚が入ったどんぶりを渡され、それを手で千切るように(ゼスチャー込みで)言われます。そこで2センチ大に千切って店の人に見せるたところ、もっと細かくするように言われました。たしかに周りの人たちも5ミリ~1センチ大になるまで千切っています。言われた通り細かく千切ったところ、それをいったん回収され、5分ほどしてから羊肉が載ったラーメンっぽい料理になって戻ってきました。なるほど、細かく千切らないとナンにスープが染みこまないのですね。より美味い料理にするためには、より多くの単純作業を要します。その体験も含めて、なかなか面白い料理でした。
外に出るとすでにあたりは暗く、鐘楼やその北西にある鼓楼が素敵な感じにライトアップされています。それらの写真を撮ってから、鼓楼の北に延びる回族料理の屋台街を散策し、鳥の手羽に米を詰めて焼いたもの(イカ飯の鶏肉バージョン、10元)を食べました。味付けは中国のイスラム系料理独特のスパイシーなものです。
その後、そのまま徒歩で北上し、途中のコンビニでミネラルウォーターだけ買ってからホテルにチェックインしました。

2日目、0700からホテルで朝食をとり、0730に出発。五路口駅までは地下鉄(2元)、そこからは徒歩で西安駅南西のバスターミナルに向かい、遊5バスに乗車しました。これは途中、華清池に立ち寄り、兵馬俑に向かう観光客向けのバスです。ほとんどの乗客は華清池で降りたのですが、私は前回の旅行で「一度来たら十分」と感じていたので、今回はスキップしました。でも兵馬俑だけはもう一度見たかったのです。
兵馬俑までは7元で、所要60分でした。ここから周囲の人の流れに従えば、徒歩5分ほどでチケット売り場に到着します。冬季120元のチケットを買い、1号坑、3号坑、2号坑、文物陳列庁の順に見学しました。1号坑に入るとすぐ、あのあまりにも有名な兵馬俑がずらりと並ぶ景色が広がっています。個人旅行の醍醐味で、好きな景色を好きなだけ堪能できました。3号坑や2号坑も軍隊の配置など学術的価値の高い展示なのですが、素人にも伝わる凄さという点では、1号坑がダントツです。
次に訪れた文物陳列庁は、分かりやすく言えば兵馬俑の博物館です。発掘品を間近で見られるので一見の価値ありですが、なぜかその一角にエジプト文明展があり、そちらも食い入るように見てしまいました。
これらすべてを見終えて外に出ると、時刻は1130です。屋台でスパイシーな焼き鳥(3串で10元)を頼み、近くの食堂で羊肉泡〇(食莫)38元を食べました。後者は前日の夕と同じ料理ですが、こちらの店では最初から完成品として出てきました。やはりナンは5~8ミリ大に切られており、スープがよく染みこんでいます。
食後、矢印で誘導される方向に歩いていくと、秦の始皇帝陵に行く無料のシャトルバス乗り場に着きます。所要4分ほどで到着し、始皇帝のお墓参りをしてきました。と言っても、立ち入りが禁止された正方形の巨大な敷地があり、内部は木々で覆われているだけです。フェンスに沿って外周を一回りすると徒歩で25分かかりました。もし発掘すれば、学術的、観光的価値の高いものがたくさん見つかるはずですが、今のところ始皇帝の眠りを妨げる計画はないとのことです。
ここから外に出ると、すぐ目の前に西安駅行きの遊5バスが停まっていました。帰りはなぜか10元で、道が混んでいたこともあり所要75分でした。
西安駅南にある五路口駅から、地下鉄(2元)で大雁塔駅へ。駅のすぐそばに大雁塔北広場があり、その向こうには大雁塔が見えています。ここはもともと唐の時代に建立されたお寺であり、初代大雁塔もその時代に建てられましたが、現在残っているのは明代のものだそうです。お寺の入場が40元で、大雁塔に上る場合はプラス20元です。せっかくなので大雁塔最上階からの景色をフレームに収めてきました。
その後、近くのショッピングセンターを散策してから地下鉄(2元)で鐘楼に向かい、その北西にある徳発長(鐘楼店)に入りました。ここは餃子の有名店だそうで、私は酸湯羊肉水餃(31元)とニンニクの茎を炒めた冷菜(22元)を注文しました。まあ、普通に美味しかったです。
食後、前日と同じルートで回族料理の屋台街を抜けつつ、なぜか焼き鳥(4串10元)やナンのサンド(9元)が胃袋に収まり、ホテルに帰ってきました。

3日目、ホテルで朝食をとり、0750にチェックアウト。この日は適当に鐘楼付近を散策し、1000過ぎの空港バスに乗る予定です。
ホテルから徒歩で南下し、まずは清真大寺(イスラム寺院、15元)へ。中国風の寺院ですが、偶像崇拝を禁じるイスラム教だけあって、人や動物を模した装飾は一切ありません。そのせいか中国風なのに、中国らしい華美に欠ける、かといってモスクらしさもほとんどない不思議な場所でした。
次に鼓楼に向かいました。鼓楼と鐘楼の入場券はそれぞれ30元、共通入場券は50元なので、両方同じ日に入れば少し安くなるのですが、観光時間の兼ね合いで別々の日になってしまいました。初日の鐘楼が物足りなかったので、実は鼓楼も期待していなかったのです。しかし建物の1階に打楽器の展示があり、2階には伝統的家具の展示があります。外から望む鐘楼の姿も見事ですし、何より1階では1日8回(0930、1015、1100、1145、1400、1445、1530、1620)、10分間の演奏会があります。中国の伝統衣装に身を包んだ7人の奏者による打楽器、弦楽器、笛の演奏はそれだけで30元の価値がありました。
その後、1005発に鐘楼飯店を出発する空港バス(25元)に乗り、所要65分で空港へ。プライオリティパスでラウンジに立ち寄りながら、定刻より25分早く名古屋に帰ってきました。

さて、2月から燃油サーチャージが上がりますが、現在のシンガポールケロシンチャートを見る限り、4月以降は現在よりもさらに下がることが予想されます。今から駆け込みで発券も良いですが、4月まで待てるならその方が安くなると思います。
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南京旅行記(18年12月) [海外旅行記]

中国の南京に行ってきました。
ふと、侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館(以下、南京大虐殺記念館)に行ってみたくなったのです。
現在では中国共産党が主張する30万人という数字が独り歩きしていますが、日本軍が来る直前の南京の人口は(多くの人が逃げ出して)30万人いなかった説とか、その後人々が戻ってきたので「南京大虐殺」後に南京の人口が増えた説とか、100人斬りの日本兵がいたというのに実際の日本刀は7人も斬るとなまくら刀になる不思議とか、日本軍と南京の子供たちが笑顔でフレームにうつる写真があるとか、ヨレヨレの日本軍がどうやって自分たちより多い30万人もの人間を虐殺できたのか謎とか、時代とともに中国共産党が主張する被害者数が2万人から30万人に漸増したとか、実は毛沢東は1500万人くらい中国人を殺害しているとか、それを隠して「日本が悪い」にしたかったという動機もあるとか、そういう情報制限をしているから中国ではgoogleを使えなくて不便とか、思うところがあったっていいじゃないか。人間だもの。まいる。

そんな訳で今年1月、Trip.comで下記航空券を買いました。
DAY1 CA160 NGO 0845 PEK 1105
DAY1 CA1561 PEK 1355 NKG 1615
DAY3 CA1818 NKG 1145 PEK 1350
DAY3 CA159 PEK 1645 NGO 2045(CA、NGO、PEK、NKGは中国国際航空、名古屋、北京、南京)
値段は、一度中国元建てにしてから日本円にしているのかもしれませんが、他のサイトより1円安い27499円です。しかし事前座席指定ができなかったので、少し懲りました。
ホテルは、やはりTrip.comで南京心之旅花園酒店(準3つ星、朝食付き2泊で7354円)を予約しました。先日、このサイトが日本の宿泊施設で勝手にダブルブッキングをしていたとのニュースがありました。中国系のサイトなので、その程度のアコギなことをしていても不思議ではありません。しかし中国国内のホテルを予約するのであれば、現地でトラブったときのことを考えて、中国最大のホテル予約サイトを味方につけておきたいのです。逆に言えば、中国以外でホテルを予約する際にこのサイトを使う動機はありません。

旅行初日、セントレアで南京までのチェックインを済ませ、プライオリティパスでスターアライアンスラウンジに入り、朝食をとりました。
飛行機で北京に近づくと、窓の外は普段以上にPM2.5で白く霞んでいます。冬になると貧しい人たちが粗悪な暖房設備をフル稼働させるので、PM2.5濃度が高くなるのです。もちろんこれを見越して、ちょっとお高いPM2.5対応マスクを用意してきました。
北京でもプライオリティパスでCAファーストクラスラウンジに立ち寄り、南京へと到着しました。こちらもPM2.5の影響で空は白く濁っています。
空港から地下鉄(7元)で中華門駅まで移動し、中華門に立ち寄ってからホテルにチェックインするつもりでしたが、途中で気が変わって、先にホテルへと向かいました。部屋に荷物を置いてから再出発。途中のコンビニで豚肉ソーセージ、肉まん、ネタのお土産品(計13.2元)を買い、小腹を満たしてから中華門(50元)へ。ここは明の時代に作られた南京城壁(1周35キロ)の一部であり、ここから城壁の上に登ることができます。あたりに人影はほとんどなく、万里の長城に似た城壁の上から南京の街を一望できました。
この日の観光はこれで終了です。

2日目、0700からホテルで朝食をとり、0800過ぎに出発。まずは一番来たかった南京大虐殺記念館(入場無料)へ。個人的に知りたかったのは、南京大虐殺のどこまでが史実で、どこからが中国共産党の誇張かということです。しかし展示内容を見て思いました。
人数はともかくとして南京大虐殺は史実だ――と。
当時、欧米の複数のメディアが遺体の山の写真とともにその詳細を報じていますし、犠牲者の中には子供も混じっています。市民に紛れ込んだ便衣兵と間違えただけとも思えません。100人斬りの兵士の話も「二人で競い合っていたら二人とも知らない間に100人を超えちゃった、テヘペロ。今度は150人斬りを目指そう」という誇らしげな日本の新聞記事が残っていました。写真に写っていた兵士の顔の骨格も(当時日本兵に交じっていた)朝鮮半島出身者のものではありません。
実は10年位前にアメリカで、日本を慰安婦問題で糾弾するべく大金を投じて調査したところ、予想に反して「休日には自由に行動できる高給取りの職業売春婦としか言えない」という結論になったことがあります。南京大虐殺も中国共産党の嘘と誇張があるのではと疑っていたのですが、思っていた以上に具体的な資料があり、認識を改めました。
次に地下鉄(2元)で向かったのは総督府・く園(40元)です。600年の歴史を持つ、く園の中に中華民国の総督府が建てられたため、今ではそこが中国庭園 兼 近代史博物館になっています。総督府のメンバーが蝋人形で再現されており、かつそれがマダム・タッソーの蝋人形館レベルの巧緻な出来栄えなので感心しました。
再び地下鉄(2元)に乗り、南京博物館(入場無料)へ。時間は1300を回っていたので、途中の鶏肉料理店で蒸し鶏(28元)とチャーハン(20元)を食べてから、入場しました。ここでは恐竜やマンモスの骨格標本や、古代から近代までの文物が展示されており、その他にもデジタル映像を用いた展示や近代の街並みを再現したブースがあります。その奥にはお茶館があり、ちょうど京劇をやっていました。なかなか楽しい場所です。
そこから地下鉄(2元)で夫子廟にむかいました。このあたりは昔の建物をそのまま再利用した繁華街になっており、科挙&地下博物館(50元)と夫子廟(30元)にも立ち寄りました。前者は世界最大級の地下博物館であり、地下4階から1階にかけて科挙に関する展示がされています。後者は廟であり、中国式の宮殿と寺院を足して2で割ったような場所でした。ここを見終わると時刻は1800過ぎです。最寄り駅の近くで黒椒鶏肉飯(黒コショウのスパイシーチキン丼)のセット(30元)を食べてから、地下鉄(2元)でホテルに帰ってきました。

3日目、ホテルで朝食をとり、0800過ぎにチェックアウト。地下鉄(7元)で空港に移動し、名古屋までのチェックインを済ませてから、ラウンジに立ち寄りました。途中の北京でもラウンジに立ち寄り、定刻より少し遅れて名古屋に帰ってきました。


今後の予定ですが、1月は西安と大分、2月は高雄、3月はバンコク、4月は青森、5月は釧路、6月はスペイン周遊、7月は稚内、9月はウランバートルへの航空券を発券済みです。
現在、Surpriceで海外航空券2000円引きキャンペーンをしていますし、最近になってユナイテッド航空のマイルでANAの国内航空券を1年近く先まで発券できるようになったので、ついつい先まで予約を入れてしまいました。
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ヤンゴン旅行記(18年11月) [海外旅行記]

15年ぶりにミャンマーの最大都市ヤンゴンに行ってきました。
今年1月に中国国際航空(CA)のホームページで下記航空券を購入しました。航空券22000円にサーチャージや空港税が上乗せされ、総額32450円です。
DAY1 CA160 NGO 0845 PEK 1105
DAY1 CA905 PEK 1900 RGN 2250
DAY3 CA906 RGN 2350 PEK 0550+1
DAY4 CA159 PEK 1645 NGO 2045 (NGO、PEK、RGNはそれぞれ名古屋、北京、ヤンゴン)
またAGODAでサクラタワーのすぐ南にあるイーストホテル(3つ星、朝食付き2泊で6312円)を、カラウェイパレスのホームページ(https://karaweikpalace.com/en)でDAY2に民族舞踊のディナーショー(27ドル=3105円)を予約しました。
航空券を申し込んだ当初は、ビザの取得が必要でしたが、今年10月から不要になりました。


旅行初日、セントレアでヤンゴンまでのチェックインを済ませ、プライオリティパスでスターアライアンスラウンジへ。この日のホットミールはカレーライス、上海焼きそば、つくねです。最近はどうも月替わりでメニューが変わっているようです。
PM2.5で白く霞む北京に到着し、外を出歩く気になれなかったので、ラウンジに直行することにしました。しかしCAファーストクラスラウンジに行くと、同ビジネスクラスラウンジに行くように言われました。プライオリティパス所持者へのアクセス制限がかかったようです。ビジネスクラスラウンジの雰囲気やコールドミールはファーストクラスのそれと変わりませんが、これまでファーストクラスでは見たことのないチープそうなホットミールが並んでいました。ワインもファーストクラスラウンジではオーストラリアと中国の2種類があるのに、こちらはエコノミークラスの機内でもサーブされる妙な渋みのある中国ワインだけです。
しかし酒と食べ物に囲まれての読書タイムに大きな支障はなく、ファーストクラスとビジネスクラスのラウンジの違いを知る良い機会になってので、今回はこれで良しとします。
ヤンゴンには定時より早く着き、入国審査と税関審査もあっけなく終了。空港内で手持ちの60ドルを両替すると、93300チャット(以下K)になりました。100K=8円くらいと思ってください。この時間、空港バスは営業を終了しているため、タクシーを探していると、タクシー案内の服を着た人を含む4人組から10ドルを提示されました。相場は10000Kくらいと思っていたのですが、そのまま乗ってしまいました。頑張れば8~9ドルまで値切れたかもしれません。タクシーがかなり飛ばしていたこともあり、空港バスだと1~2時間かかる距離が20分で到着しました。

2日目、0630からホテルで朝食(メインディッシュ1品選択、パン、フルーツ、ドリンクはビュッフェ形式)をとり、0800に出発。ヤンゴン中央駅を0835に出発する環状線左回り(100K)にのりました。この電車は日本製のお古で、岐阜←→美濃加茂という表記もそのまま残っていました。日本製は高性能というイメージがあり、わざと日本語表記を残すこともあるそうです。とはいえ、天井に扇風機がついた昭和時代の車両であり、ドアはすべてオープンしたまま時速20キロ以下でゆっくりと走ります。行商たちが籠いっぱいの野菜をもって乗りこんできたり、音楽を奏でながら物売りが練り歩いたりと、こちらの雰囲気を楽しめました。
所要45分でTadagale(地球の歩き方2019の表記ではタダーレイ)駅に着き、そこから徒歩でメーラーム・パヤー(無料)へ。パヤーとはお寺のことですが、ミャンマーのお寺では境内を裸足で歩かないといけないので、靴を入れるビニール袋を用意して、クロックスを履いていくのが無難です。境内には肌色に塗装された仏像もあり、後光がイルミネーションのように光っているので、日本人の感覚では少し俗っぽく感じるかもしれません。
そこを見終えてから36番バス(200K)で南下し、カバーエー・パヤー(無料)へ。内部の仏像を安置した部屋にはクーラーがかかっているので、涼むことができました。
再び36番バス(200K)で南下し、カントージ湖西の停留所で降りて、シュエダゴォン・パヤー(1万K)へ。ここはヤンゴン最大の見どころであり、その入場料が800円というのは決して高くないのですが、他の物価があまりに安すぎるのでどうしても割高に思えてしまいます。中央には黄金色の巨大な仏塔がそびえ、その周囲にも様々な建物が林立していました。地球の歩き方2019に必見スポットが10か所載っていたので、それらをくまなく回っていたら、所要80分ほどでした。
時刻は1240です。お腹も減ったので食堂を探したのですが、周囲には屋台しかありません。そのうちの一つでビーフンの焼きそばとスープ(500K)を食べ、念のため整腸剤を飲んでおきました。
先ほどのバス停から29番バス(200K)で北上し、ンガータッヂー・パヤー(座位の大仏、無料)とチャウータッヂー・パヤー(横になっている大仏、無料)をハシゴしました。そして今度は29番バス(200K)で南下し、ホテル向かいの停留所で降りて、一旦ホテルに戻ってきました。
1620に再出発し、ホテルの南にあるスーレー・パヤーから29番バス(200K)に乗って、カントージ湖西の停留所へ。そこからカラウェイパレスまでは、湖を見ながら散歩して25分ほどです(途中、公園入場料300K)。
ここは民族舞踊のディナーショーの会場ですが、ミャンマー料理はタイ料理を少し脂っこくした感じで、ミャンマーの民族舞踊には指先の繊細な動きを重視するタイとアクティブな動きのインド双方のニュアンスがありました。中国やフィリピン、カンボジアでも見た演題があったので、他国の踊りも一部取り入れているのかもしれません。ショーは2030に終わったのですが、たまたま隣に座った日本語ガイドさんから、市内バスは1900頃に終わること、ここからホテルまでの相場は1500~2000Kであることを教えてもらいました。帰りのタクシーは2000Kと3000Kから双方の値段交渉が始まり、結局2500Kで帰ってきました。

3日目、ホテルで朝食をとり、0800に出発。このホテルの最終チェックアウトは正午なので、それまでに戻ってくるつもりです。
スーレー・パヤー、独立記念碑を抜けて、ヤンゴン川のほとりにあるパンソダン埠頭へ。地球の歩き方には、外国人向けで1日4便しかない水上バス(1200K)が紹介されていますが、私が乗ったのは地元民の足であるフェリーです。通常、外国人は4ドル必要とのことですが、日本人「だけ」はパスポートを見せて記名すれば無料で乗れます。対岸のダラ埠頭までの短い船旅を終えると、未舗装の道路をバイクやトゥクトゥクが行きかう田舎町が広がっています。ここを少し散策してから、フェリーでパンソダン埠頭に帰ってきました。
埠頭から近くにあるアルメニア教会に向かったのですが、地球の歩き方ではオープンしているはずの日時にも関わらず閉まっていました。次にヤンゴンのダウンタウンの中心地ともう言うべきスーレー・パヤーに向かいました。入場料4000Kを払って中に入ると、前日のシュエダゴォン・パヤーを二回りほど小さくしたような境内があります。入るときに靴を預けさせられたカウンターで、帰りに1000Kを要求され、正規の預かり料という可能性を排除できなかったので払ってしまいました。
そこからホテルに帰り、パヤー内を素足で歩いた足を洗い、少し休憩してからチェックアウト。その際、大きな荷物はフロントで預かってもらいました。
昼食をとるため、ホテル向かいのスーレー・スクエアに行き、その地下でミャンマー風のチキンカレー(4000K)を注文しました。味は良いのですが、カレーが冷蔵庫から出してきたばかりのように冷えているのには閉口しました。食後、ヤンゴンのダウンタウンを西に向かい、サンピャのバス停から37番バス(200K)に乗って国立博物館(5000K)へ。ここは王朝時代の品や庶民の生活用品、ミャンマーの仏像、動物、少数民族など多岐にわたる展示があり、途中で疲れてきたので少し雑に見て回っても所要120分でした。吹き抜けのフロアに設置された荘厳な玉座は必見です。
そこから再び37番バス(200K)でサンピャのバス停に戻り、ヤンゴン総合病院、ジャンクション・シティ、ボージョーアウンサン・マーケットに立ち寄ってから、スーレー・スクエアへ。時刻は1700を回っていたので、地下の先ほどとは違う店で海南チキンライス(4200K)を食べました。海南とついていますが、中国の海南島ではなく、シンガポール発祥の料理だったはずです。茹でた鶏肉に中華風のソースをかけ、茹で汁で作ったスープ、茹で汁で炊いたご飯と一緒に食べる料理で、私の好物です。
食後、ホテルで荷物を引き払い、スーレー・パヤー近くにあるバス乗り場で空港行きバス(500K)に乗りました。行きは深夜のタクシーで20分だったところ、帰りは1時間強かかりました。
空港で残っていた55500Kを米ドルに両替してもらったところ、34ドルぴったりになりました。1590K→1ドルのレートなので本来なら端数が出ますが、小数点以下を切り捨てる特殊な電卓の設定になっていたようで、結果的に14000Kほど騙し取られました。100の位に違和感があったのですが、その場で電卓の計算結果に異論を唱えることはできませんでした。
それでも現地で使ったのはタクシー10ドル、60-34=26ドルの合計36ドルなので、安いものです。
出発の3時間前からチェックインが始まり、名古屋までのチェックインを済ませました。プライオリティパスでラウンジに入り、シャワーを利用してから搭乗。

4日目の早朝に北京に着き、今回は無事ファーストクラスラウンジに入ることができました。そちらで読書しながら時間をつぶし、定刻通り名古屋に帰ってきました。


15年前に訪れた時には、軍事政権下で経済制裁をされていたせいか、15~20年落ちのボロボロの車ばかり走っていました。しかし今回は最新モデルも目立ちました。だいたい7~8割が日本車です。ヤンゴン川の渡し船が日本人「だけ」無料になっていることからも分かるように、ミャンマーから日本へは熱い期待が寄せられています。しかしその一方で、親切に道案内してくれる人(ただとは言っていない)にも数多く出会いました。私の場合、向こうから親切に近づいてくる人がいる時点で警戒してスルーする癖がついているので、「またか」と思う程度でしたが、免疫がない人なら地味にチップをむしり取られるかもしれません。
日本にとってミャンマーはそれなりに良いビジネスパートナーになるかもしれませんが、インドのように「とりあえずダメ元で吹っかけてみる」国民性だと感じました。
最後に今回の旅費をまとめてみました。前払い分が航空券32450円、ホテル6312円、カラウェイパレス3105円で合計41867円、現地利用分が36ドルです。1ドル116円で計算すると、総額46043円になりました。おそらく日本からのミャンマー旅行で史上最安値でしょう。
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シェムリアップ旅行記(18年10月) [海外旅行記]

カンボジアのシェムリアップはアンコールワットの最寄り都市です。カンボジアの国旗にはアンコールワットが描かれており、シェムリアップではアンコールワットより高い建物を建てることが禁止されているそうです。つまりはカンボジアの誇りのような場所です。
今年3月下旬、燃油サーチャージが上がる直前に Surprice で全航空券、全ツアー5000円引のキャンペーンをしていたので、下記ツアーを申し込みました。
DAY1 VN347 NGO 1015 HAN 1320
DAY1 VN837 HAN 1555 REP 1740
DAY3 VN834 REP 2045 HAN 2230
DAY4 VN346 HAN 0015 NGO 0655
(VN、NGO、HAN、REPはそれぞれベトナム航空、名古屋、ハノイ、シェムリアップ)
288ブティックホテル(朝食、空港片道送迎付き)2泊 
以上でツアー総額47586円のところ、5000円引きで42586円です。
しかし9月になり、288ブティックホテルが閉鎖になったため、近くにあるファンシーブティックビラ(朝食、空港片道送迎付き)2泊に変更になりました。値段的には少しだけグレードアップです。空港での出迎えは自分でホテルに直接依頼する必要があったため、英語メールで便名を伝えて依頼しておきました。
また現地ツアーとして、VELTRAで下記ツアーを申し込みました。
2日目:アンコールワット3大遺跡1日観光ツアー 朝日夕日鑑賞+アプサラダンスショー <昼・夕食/日本語ガイド> 57$(6621円)
3日目: ベンメリア遺跡観光ツアー 「天空の城ラピュタ」のモデルとなった場所へ! 35$(4066円)
また現地ビザ取得用の写真をあらかじめ用意しておきました。


旅行初日、セントレアでシェムリアップまでのチェックインを済ませ、プライオリティパスでスターアライアンスラウンジに入り、朝食をとりました。実は私がツアーを申し込んだ当初、ハノイ空港にはプライオリティパスで利用できるラウンジはなかったのですが、最近になって利用できるようになったので、そちらでもラウンジに立ち寄りました。天井は高くて開放感があり、生春巻き、揚げ春巻き、フォー、トロピカルフルーツ、ホットミール、ビール、ワイン、ソフトドリンクなど選り取り見取りで、寿司の隣にはしょうがとキムチがありました。諸外国では韓国人の経営する日本料理店も多いので、寿司の付け合わせにキムチというケースも珍しくないようです。
シェムリアップ到着後、ゆっくりと歩く人たちを抜かしてビザ申請用紙をもらい、アライバルビザ(30ドル)の行列に並びながら用紙を記入しました。南国の入国手続きは得てしてスローなので、ここでほんの少し急ぐだけで、待ち時間が大きく変わってきます。それでもビザを取得し、入国審査を済ませるまでに50分近くかかりました。カンボジアの観光地は基本的に米ドル払いであり、現地通貨はほとんど使わないのですが、念のため20ドルを78000リエルに両替しておきました。ただし値段表示はすべて米ドルであり、1ドル札が4000リエル紙幣の代わりにもなるので、両替はゼロでも困りません。
到着ロビーではホテルスタッフが私の名前を書いた紙を持って、待っていてくれました。オープンエアのトゥクトゥクに揺られて夜道を疾走するのは、なかなか爽快です。前回来たのは17年前で、その時は舗装道路や電飾はほとんどなかったのですが、今ではどちらも当たり前になっていました。
ホテル到着後、部屋に荷物を置いて買い出しへ。350ccのローカルビールと1.5Lのミネラルウォーター2本で6800リエルでした。

2日目、0430にツアーバスでピックアップしてもらい、ガイドの案内でアンコール遺跡入場券(37ドル)を購入してから、アンコールワットの西側に向かいました。次第に空が明るみ、遺跡の輪郭があらわになり、0605に日の出を迎えました。アンコールワットの彼方に見える茜色の空と雲のコントラストが美しく、それらがすべて手前の湖に倒立像を描いています。この景色を見慣れているはずのガイドも一緒に写真を撮っていたので、なかなか良いシチュエーションだったのでしょう。
その後、ホテルに送り届けてもらい、プールでひと泳ぎしてから0730に朝食をとりました。今回は直前になって半ば強制的にホテルを変えられたので仕方ないのですが、13室しかないこのホテルの朝食は、ジュース、1個分の卵料理、薄い食パン3枚という貧相なセットメニューです。やはり50室以上あるホテルに泊まらないと、モーニングビュッフェは期待できません。
0855に再びツアーバスでピックアップしてもらい、午前中の観光地であるアンコールトムへ。バイヨン、王宮、象のテラスを巡ったと思うのですが、何しろ暑い中、ガイドについて回っただけなので、オリエンテーションがやや曖昧です。ただ、どこを切り取っても絵になる風景が続き、良い写真をたくさん撮れました。その後、修復途上で遺跡の上にガジュマルが生い茂るタプロームを見て回り、この手のツアーでお約束の土産物屋に立ち寄ってから、カンボジア料理の昼食をとりました。この日のツアーには一人旅の達人が何人も参加しており、私も刺激を受けました。
昼食後、1時間で12ドルのクメールマッサージと免税店、好きな方を選んで時間をつぶすことになり、私は前者を選びました。タイ古式マッサージとよく似ており、店頭価格は10ドルです。
そこからアンコールワットに向かい、一番高いところまで上ってから、眼下の大地を睥睨してきました。その後、夕陽を見るためにアンコールワット西の寺院に向かったのですが、あいにく厚い雲で太陽が隠れてしまい、消化不良に終わりました。
再びお約束の土産物屋に立ち寄ってから、夕食会場へ。クーラーの効いた広い会場で、カンボジア料理のビュッフェスタイルです。1930から50分ほど、アプサラダンスのショーがありました。クメールルージュの時代にはこの踊りも禁止され、多くの踊り子たちが処刑されたそうです。しかしその中でアプサラダンスのノウハウを隠し通し、生き残った老婆によって再興されました。たおやかな指の動きで感情を表現する点はタイの古典舞踊と似ています。またその合間に挿入される木の実を使ったテンポの良い踊りは、フィリピンでも見たことのあるものでした。
食後、ホテルの近くまで送り届けてもらい、この日のツアーが終わりました。

3日目、0730からホテルで朝食をとり、0755にピックアップしてもらいました。この日のツアー客は、私を含めて2人だけです。1時間強のドライブでベンメリアに到着し、5ドルの入場料を別途支払ってから、1時間ほど観光しました。ここはまだ修復途中の遺跡であり、ラピュタのモデルとも言われている場所です。苔むした石造りの遺跡とそこに生い茂るガジュマルの組み合わせが幻想的で、あとは甲殻類のようなロボットを配置したらラピュタそのものです。
12時過ぎにシェムリアップに戻ってきて、私は国立博物館(12ドル)の前で降ろしてもらいました。他国の博物館でクメール仏を目にする機会があり、鼻ペチャで厚い唇に笑みを浮かべた独自の顔立ちに興味があったのですが、それを思う存分堪能できました。昔は女性も上半身裸だったのか、豊満なバストと腰のくびれのラインが美しい天女象も数多くあります。しかしヒンドゥー教と仏教が何度か入れ替わり、その度に像が破壊されてきたため、五体満足な像はほとんどありません。日本だと八百万の神という神道をベースとしたアミニズムの中に仏教もキリスト教も組み込まれていったため、宗教の違いによる破壊行為はほとんど起きなかったのですが、致し方ありません。
その後、ラッキーモールやアンコールマーケットに立ち寄りながら、オールドマーケットに向かいました。ここは一つ屋根の巨大な敷地内に、ローカルな小店舗が密集する場所です。私の目当ては蛙のBBQとポンティアコーン(アヒルの有精卵のゆで卵、中は半分ピヨピヨ)だったのですが、どちらも見つけられずに終わりました。
すぐ近くにある州立シェムリアップ病院に立ち寄ると、クーラーのない建物内にベッドが所狭しと並べられ、場合によっては廊下に寝転んで点滴を受けている人もいます。ここには入院したくありません。
その後、ホテルで荷物を受け取り、トゥクトゥク(4ドル)で空港へ。ベトナム航空の別便のカウンターで1800前にチェックインを済ませ、出国審査後にプライオリティパスでプラザプレミアムラウンジに入りました。最初にシャワーを使い、フォー、生春巻き、サラダ、チャーハン、チキンBBQの夕食をとってから搭乗。
ハノイでも行きと同じラウンジに立ち寄り、4日目の朝、定刻より20分早くセントレアに帰ってきました。
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黄山旅行記(18年9月) [海外旅行記]

中国の黄山に行ってきました。空港近くにある屯渓という町は、二つの世界遺産、黄山風景区と安(あん)き古民居群へのアクセス拠点となる場所です。
燃油サーチャージが上がる直前の1月、中国国際航空(CA)のホームページで下記航空券を購入しました。
DAY1 CA160 NGO 0845 PEK 1120
DAY1 CA1551 PEK 1905 TXN 2105
DAY3 CA1552 TXN 2130 PEK 2340
DAY4 CA159 PEK 1645 NGO 2045(NGO、PEK、TXNはそれぞれ名古屋、北京、黄山)
航空券代19000円に空港税、サーチャージなどが加算され、総額28760円です。
また中国国内での宿泊は Trip.com で黄山錦泰精品酒店(屯渓バスターミナルの道向かい、朝食付き2泊で356元)、新悦国際酒店(北京首都空港T3から徒歩圏内、1泊素泊まり212元)を予約しました。

旅行初日、セントレアで黄山までのチェックインを済ませ、プライオリティパスでスターアライアンスラウンジに入り、朝食をとりました。
北京の空は相変わらずPM2.5で真っ白です。マスクを着用し、3日目に泊まるホテルまでの道を明るいうちに歩いて往復し、状況を確認しておきました。片道20分で、危ない交差点もなく、貧乏そうな地元民ぽい格好であれば、一人で夜道を歩いても何とかなりそうです。これまで北京首都空港に夜遅く到着した場合、近隣ホテルの送迎バスを呼ぶにしろ、空港バスで街中に出るにしろ、ホテルまでのアクセスが1時間以上かかる大仕事だったのですが、これでだいぶ楽になりそうです(夜間の空港タクシーは犯罪に巻き込まれやすく、ぼったくりも多いので、極力避けています)。
空港に戻り、プライオリティパスでCAファーストクラスラウンジに入って時間をつぶし、黄山空港には定刻通りつきました。街中までのバスはなく、タクシーを利用するしかありません。一応の料金目安が書いてあり、バスターミナルまでは25元以下と予想したのですが、最初に運転手が提示した金額は40元です。30元までなら値切れたのでしょうが、つい言い値で乗ってしまいました。
ホテルのフロントにいた女性はまったく英語を話せませんが、パスポートとバウチャーを見せ、押金(預け入れ金)を書かれたとおり払い、部屋の鍵を受け取るだけなので、特に問題はありません。

2日目、ホテルで6時から朝食をとり、7時前に出発。道向かいにある屯渓汽車駅(バスターミナル)から黄山風景区行きのバスに乗りました。予約の必要はなく、20~30分ごとに出発しており、所要1時間弱です。運賃(20元)は、バスが動き始めてから同乗の係員が集めに来ました。
終点で降りると、その奥隣がロープウェイ(片道90元)の麓駅に向かうバス乗り場です。雲谷寺行きと慈光閣行きの2路線があり、どちらも19元ですが、ロープウェイ山頂駅の標高差を考えると、雲谷寺から上り、慈光閣に下りてくるのがお勧めです。ロープウェイの乗車券(90元)とともに黄山の入場料(220元)を払い、40分並んでようやくロープウェイに乗れました。所要10分ですが、徒歩だと3時間かかるそうです。
ロープウェイは8人乗りで、山の中腹に差し掛かると切り立った岩山とその上に生い茂る森が見えてきました。周りからは歓声が上がるのですが、私自身はさほど感じ入るものがありません。張家界やメテオラで見てきた景色の劣化コピーと感じたからです。
山頂ではアップ・ダウンばかりの険しい道が続き、気温は高く、霧がかかっていて視界も不良でした。途中でソーセージ(3本で10元)や牛串(1本5元)を買って食べながら、西海飯店を経由して大回りし、玉屏駅にたどり着いた時には、もう上り階段はコリゴリ、下り階段も膝が笑いそうな状態でした。
90元のロープウェイで慈光閣へと下り、そこから19元のバスに乗るところで、なぜかこのバスの終点まで歩いてしまおうと思いました。結果は所要70分で、すぐそばをバスがビュンビュンと通り過ぎていくので絶対にお勧めしません。
行きと同じバス乗り場で屯渓バスターミナル行きのバス(20元)に乗り、着いてから、近くにあった清真(イスラム)料理の食堂で紅焼羊肉〇〇飯(赤いタレで味付けしたマトンと野菜のぶっかけご飯、18元)を食べ、ホテルに戻ってきました。

3日目、ホテルで朝食を済ませ、0740にチェックアウトして、荷物を預かってもらいました。この日は世界遺産・安き古民居群のうち、西逓 and/or宏村に行く予定です。とりあえず距離的に近い西逓に行こうと思い、屯渓バスターミナルで西逓という文字を見せてバスを探したところ、〇(黒多)〇(且の下にム)行きのバスを案内されました。バスの運転手も西逓の文字を見てうなづくので、大丈夫でしょう。出発後、係員に13元支払い、所要70分ほど経ったところで、西逓まで4キロと書かれた何もない三差路で降りるように言われました。しかしここで降りると、往復8キロの徒歩と、帰りのバスの確保で苦労することが目に見えています。とっさに行き先を宏村に変えたところ、バスの行き先である〇〇のバスターミナルで降ろされました。そこから宏村行きのバス(3元)があり、他の乗客も大多数がそれに乗り継いでいました。20分ほどで宏村に着き、他の乗客の後をついていくと、村の入り口に着きます。パスポートチェックと104元の入村料支払いを済ませ、中に入りました。何の変哲もない昔ながらの中国家屋の集落ですが、村の中心部と南側に池があり、周りの自然と相まってそれなりに風光明媚な場所です。至るところでスケッチする学生(皆かなり上手だったので美大生?)の姿があり、団体ツアー客もひっきりなしです。ここで青椒牛肉炒面(ピーマンと牛肉入り焼きそば、18元)を食べ、140分ほど滞在しました。
帰りは、行きにバスを降りた場所の道向かいから〇〇バスターミナル行きのバス(3元)に乗り、そこで屯渓バスターミナル行きのバス(13元)に乗りつぎました。ここから老街に行こうと思い、1,2、8番のバス運転手に老街という文字を見せたのですが、違うと言われました(中国語は分かりませんが、ゼスチャーと口調で何となく分かります)。19番は空港行きで完全に別方向ですし、どうやらバスでのアクセスはできないようです。諦めてタクシー(11元)で向かいました。老街は、中国の古い街並みにショップが連なる場所です。端から端まで一往復して満足しました。帰りはバイクの後ろに四人乗りの荷台をつけたバイクタクシーに声をかけられたので、行きのタクシーより安い10元まで値切って乗りました(それでも相場よりは高いはずです)。乗り心地は悪く、速度も出ないのですが、これ自体が中国観光のアトラクションと思えば楽しめます。
屯渓バスターミナルからホテルに戻り、荷物を引き払ってから、前日と同じ清真料理の店で羊肉拉麺(12元)を食べ、1700発の19番バスで空港に向かいました。実は1630のバスに乗ろうと思っていたのですが、運転手がバスに近づき、エンジンをかけるや否や出発してしまったので、乗り損ねたのです。1700のバスでは運転手とほぼ同時にバスに近づき、乗車することができました。なお19番バスの最終は1730とのことですから、それまでは毎時0分と30分に出発しているのかもしれません。1710に空港最寄りの路上で降ろされ、そこから空港ターミナルまで歩くと20分かかりました。値段こそ2元と格安ですが、一般の旅行者が使う路線ではないですね。
空港ターミナルでは電子書籍を読んで時間をつぶしました。2000にチェックインが始まり、保安検査後にプライオリティパスでラウンジへ。北京到着後は、前もって下調べしてあった道を歩いてホテルに向かいました。幸いなことに街頭の明かりもあり、時々車や人も通りかかります。前方にたむろしている集団がいないことを確認し、万が一にも車やバイクの物取りが突然現れたら、車道と歩道の間にある20センチほどの段差を用いてその機動力をなくすつもりでした。そもそも空港そばの夜道を少ない荷物だけ持って歩く人間が大金を持っている可能性は低いので、私が強盗でもわざわざ待伏せしようとは思いません。それよりはタクシー運転手と結託して、空港からの乗客を狙う方が効率は良いでしょう。その裏をかいた形です。今後このホテルは、私が深夜・早朝に北京首都空港を利用する際の常宿になりそうです。

4日目、0800の送迎バスで空港ターミナル3に送ってもらいました。このホテルの朝食は50元と高く、その日は営業しているふいんき(なぜか変換できない)すらありません。平日朝とあって、空港までの道は渋滞していました。この日の午前中は北京で半日市内観光をしようと思っていたのですが、交通量を見てげんなりしてしまい、そのままチェックインと出国審査に進みました。一応、北京市内で空港から半日で行ける観光地にはリピートしつくしているのです。代わりにプライオリティパスでBGSプレミアムラウンジとCAファーストクラスラウンジをはしごし、食事と飲み物に囲まれた環境で一日読書をしてから、定刻通り名古屋に帰ってきました。

なお余談ですが、私は Andoroid 端末で MAPS.ME というアプリを愛用しています。海外旅行前に渡航先の地図をダウンロードしておくと、オフラインでGPSナビが使えるので、とても便利です。
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チェコ・ポーランド旅行記(18年7月) [海外旅行記]

チェコのプラハとチェスキー・クロムロフ、ポーランドのクラクフとワルシャワを周遊してきました。
今年1月、燃油サーチャージが上がる前にエミレーツ航空(EK)のホームページで下記航空券を購入しました。
DAY1 EK7031 NGY 1500 KIX 1830
DAY1 EK317 KIX 2345 DXB 0450+1
DAY2 EK139 DXB 0905 PRG 1330
DAY8 EK180 WAW1500 DXB 2245
DAY9 EK316 DXB 0340 KIX 1750
DAY9 EK7032 KIX 1920 NGY 2250
NGY、KIX、DXB、PRG、WAWはそれぞれ名古屋駅前、関空、ドバイ、プラハ、ワルシャワで、名古屋駅前と関空の往復はエミレーツ航空の専用バスです。航空券代86500円に空港税、サーチャージなどが上乗せさせて総額103370円でした。
ホテルは Expedia でカーリン・プラハ(朝食付き3泊で14870円)とブラマホステル(朝食付き1泊で4542円)を、Booking.com で Amicus Zoliborz(朝食付き2泊で9223円)を予約しました。
現地での陸路移動は、REGIOJET のホームページで下記バスチケットを予約(片道 7.5ユーロ(以下E)×2=15E=1962円)
https://www.regiojet.com/
DAY3 Praha Na Knížecí 0900 Český Krumlov - AN 1150
DAY3 Český Krumlov - AN 1800 Praha Na Knížecí 2055
LEO EXPRESS のホームページで下記の鉄道とバスのチケットを予約(1等車で34.5E=4567円)
https://www.leoexpress.com/en
DAY5 鉄道 Praha 0810 Bohumin 1142
DAY5 バス Bohumin 1155 Kraków 1425
ポーランド国鉄のホームページで国内最速鉄道のEIPを予約(1等車で119ズウォティ(以下Z)=3861円)
http://rozklad-pkp.pl/en
DAY6 EIP3100 KRAKÓW GŁÓWNY 1846 WARSZAWA CENTRALNA 2108
また5日目はアウシュビッツに行く予定ですが、1か月前に予約が始まった都市間の陸路移動の手配を済ませてから、博物館の公式ホームページを見ると、すでに当日午前中の英語ガイドツアーは満席になっていました。チェコ語やポーランド語、ドイツ語のツアーには空席がありましたが、私はそれだと1%も理解できません。やむをえず、ベルトラでクラクフから日帰りの現地発着英語ツアー(40E=5355円)を申し込みました。
https://www.veltra.com/jp/europe/poland/krakow/a/134332
もし個人手配で行く場合は、https://moj-bus.pl/?lang=en で Kraków から Oświęcim へのバス(片道13Z)を申し込み、博物館の公式ホームページ(http://auschwitz.org/en/)でガイドツアー(英語ガイドは50Z)を申し込めば、合計76Z(2466円)で済むと思います。とは言え、親日国で、Wカップの終盤戦も0-1での終局に協力してくれたポーランドで多少余分な出費をするのは、やぶさかではありません。

以上、今回のプランを旅行会社風に書き出してみます。
1日目 午後、名古屋から関空まで専用バスで移動。深夜関空発。(機内泊)
2日目 ドバイで乗り継ぎ。午後、プラハ着。市内観光をしてからホテルへ。(プラハ泊)
3日目 世界遺産チェスキー・クロムロフに日帰り観光。(プラハ泊)
4日目 プラハ市内観光。(プラハ泊)
5日目 プラハから鉄道とバスを乗り継いでクラクフへ。午後、クラクフ市内観光(クラクフ泊)
6日目 クラクフからアウシュビッツ強制収容所へ日帰りツアー参加。その後、高速鉄道でワルシャワへ。(ワルシャワ泊)
7日目 ワルシャワ市内観光。(ワルシャワ泊)
8日目 午前中、ワルシャワ市内観光。その後、空路ドバイへ。(ドバイ空港と機内泊)
9日目 空路、関空へ。その後、専用バスで名古屋へ。お疲れ様でした。

なお事前手配した航空券、都市間の陸路移動、ホテル代、現地発着ツアーの合計は147750円で、他には現地での飲食費、入場料、市内のバスと地下鉄代、土産物代が必要になります。


旅行初日、午前中の仕事を終え、1500過ぎに名古屋駅太閤通口の噴水前に行きました。ここにエミレーツと書かれたジャンパーを着た女性がいて、バスの予約を確認できれば、近くのバスに案内してくれます。1530に名古屋駅を出発し、東名阪道を通って1830に関空着。ターミナル内のすき屋で牛丼を食べてから、カードラウンジに行きました。ここは、当日の搭乗を証明する航空券を持っていれば、チェックイン前でも入ることができます(WEBチェックインをしてこなかったのが悔やまれます)。
2100過ぎにラウンジを出てチェックインカウンターに向かうと、すでに長蛇の列です。結局、50分くらい並びました。この時間、出国審査を済ませた先のカードラウンジはすでに営業を終えており、日本で現地通貨への両替をしてから搭乗しました。
ドバイには0400過ぎに着きましたが、その時点での気温(つまりその日の最低気温)は35度。かつてドバイで海水浴をしたら良い湯加減だったのを思い出しました。プライオリティパスで最寄りのマルハバラウンジに入ると、デーツ(甘い干しナツメヤシ)やアラビアンコーヒー(薬草茶のような感じ)など、こちらの定番メニューもありました。
プラハにはほぼ定刻通り到着。両替レートは関空で5.69円→1クローナ(以下Kc)に対し、プラハ空港で5.95円→1Kc、プラハ駅で5.40円→1Kc、今回見つけた最もレートの良い両替所(国立マリオネット劇場最寄り駅の出口そば)で5.19円→1Kcでした。東ヨーロッパでは日本円のレートがあまり良くないイメージがあったので、日本である程度両替したのですが、微妙でした。
入国審査を済ませてから、エアポートエクスプレスバス(60Kc)でプラハ駅へ。駅の地下にあるLEO EXPRESSの営業所で5日目に乗る鉄道のホームが1Bであることを教えてもらい、キオスクで1.5Lのペットボトル(24Kc)を買い、地下鉄の切符売り場で24時間券(110Kc)2枚と30分有効の1回券(24Kc)1枚を買い、これで仕込みは完了です。1枚目の24時間券に刻印をしてから、地下鉄でKrizikova駅に向かいました。ホテルはそこから徒歩数分です。
荷物を置いて少し休憩してから、この日の観光に出発。ホテルからFlorenc駅まで歩き、駅近くに2300まで営業しているスーパーを見つけました。一番安いミネラルウォーターは2Lで4.9Kc、ビールは500ccで16.9Kcです。近くの店では割と大きなピザが一切れ35Kcで売られており、これで地元民の物価感覚が分かりました。ここから地下鉄に乗り、Andel駅へ。翌日乗る予定のチェスキー・クロムロフ行きのバスは、この駅から地上に出たところにあるNa Knížecí バスターミナルから出発しています。バスターミナルといっても小さく、たまたまチェスキー・クロムロフ行きのバスが止まっていたので、乗り場はすぐに分かりました。
時刻は1700過ぎです。空腹だったこともあり、バス乗り場から100メートル程のところにあるポトレフェナー・フサという店に入りました。ここは地球の歩き方2018にも載っていますが、プラハの地ビール会社の直営ビアレストランだそうです。私は厚切りポテトの上に肉団子をのせて3種類のソースと野菜を美しく盛りつけた大皿料理(149Kc)と地ビール500cc(39Kc)を頼みました。チップが必要かどうか分からなかったのですが、注文を取って料理を持ってきてくれたウェイターと会計のウェイターが別人だったので、不要だと判断しました。ちょうどいい感じで酔いが回り、腹も膨れています。
地下鉄で Namesti Republiky 駅に行き、そこから徒歩で旧市街広場を抜けてカレル橋まで歩きました。これはヴルタヴァ川にかかるプラハ最古の石橋ですが、両脇の観覧に聖人像が安置されており、プラハの定番観光地です。川向こうの丘の上にそびえるプラハ城や、周りの建物の雰囲気が、ブダペストの街並みに似ていると感じました。どこかヨーロッパになりきれていないエキゾチックな風景です。しかし夕方だとプラハ城は逆光になるので、写真を撮るなら朝のほうが良さそうです。
そこから徒歩と地下鉄でホテルに帰ってきました。

3日目、0700からホテルで朝食をとり、0800過ぎに出発。地下鉄でAndel駅に向かいました。前日使い始めた24時間券はこれでお役御免です。Andel駅地下のパン屋でパン(総菜パン1個と菓子パン2個で62Kc)を買い、0900発のバスに乗りました。3時間弱の間、車内にトイレもなければ、トイレ休憩もありません。車内で総菜パンを食べ、水は飲まないようにして過ごしました。途中、何度か乗客の入れ替えがありますが、終点まで乗っていれば地球の歩き方2018の地図にあるバスターミナルに着きます。とはいえ、バスが停まるスペースがあるだけで建物は一切ありません。ここから地域博物館を超えて市庁舎前広場に向かう途中、右手にトイレ(10Kc)を見つけました。やはり現地通貨、水、ホテル、確実な移動手段と並んで、トイレは必須のライフラインです。
チェスキー・クロムロフ城はプラハに次いでチェコ国内で2番目に大きな城であり、ここの城主になれば国内で最大面積の支配者になれるというジンクスがあったそうです。16世紀には最盛期を迎えますが、その後徐々に廃れていき、結果的に当時の面影をそのまま残す白っぽい壁とレンガ色の三角屋根の街並みが残ったため、世界遺産にもなっています。城と街並みのあいだには曲がりくねったウルタヴァ川が流れ、ボートなどで渓流下りを楽しむ人たちの姿もありました。
この日はあいにく月曜日なので、城内の英語ガイドツアー(所要1時間で320Kc)は休みでしたが、城の博物館と塔(共通券180Kc)に入場しました。博物館では城主たちの暮らしぶりが分かりますし、塔の上から望む世界遺産の街並みとその彼方に見える豊かな自然は一見の価値ありです。
買っておいた菓子パンを食べてから、城の売店でエッケンベルグ(チェスキー・クロムロフの地ビール、500ccで35Kc)を注文しました。ブドウの木が生い茂って作り出した木陰に座り、眼下の街並みを睥睨しながら、よく冷えた地ビールを喉に流し込むと、かなり幸せな気分になれます。
その後、遠大な城の庭園(入場無料)を見て回り、寄り道しながら市庁舎前広場へと戻ってきました。時刻は1600です。地球の歩き方2018に乗っていたホスポダ・ナ・ロウジというレストランに入り、ローストポーク(200g、サラダとパンがついて139Kc)とエッケンベルグ(300ccで23Kc)頼みました。これがちょっと早めの夕食です。その後、街中を散策しながら時間をつぶし、1740にトイレに寄ってから、1800のバスに乗りました。夕食からトイレまで1時間以上あけておけば、ビールによる利尿作用もなくなり、その後3時間のトイレなしタイムに安心して突入できます。それを見越した上で夕食を早めにしました。
2100前にNa Knížecí バスターミナルに着き、2枚目の地下鉄24時間券を刻印して(使用開始して)ホテルに帰ってきました。

4日目、0700からホテルで朝食をとり、0800前に出発。地下鉄で Namesti Republiky 駅に行き、そこから市民会館、火薬塔、旧市場広場、カレル橋を散策しながらマラー・ストラナ広場にある聖ミクラーシュ教会(70Kc)へ。0900オープンで、0905に着きました。内部は「普通の教会」という印象しか残っていません。
そこから階段を上ってプラハ城へ。私はAコースのチケット(350Kc)を買いました。尖塔とステンドグラスが美しい聖ヴィート大聖堂、巨大なホールを持つ旧王宮、プラハ城博物館とも言うべきプラハ城についての展示、10世紀に建てられた聖イジー教会、中世の武具や錬金術師たちの暮らしぶりを展示した黄金小路、ルネッサンス様式のロジュンベルグ宮殿の順に見て回ると、時刻は正午になりました。
地下鉄で一駅だけ移動し、ユダヤ人地区へ。地球の歩き方には、この近くにあるバッテルカというレストランで平日のお得なランチがあると書かれていましたが、「ランチメニュー」と言っても普通のメニューしか出てきません。仕方なくパスタ(140Kc)とビール500cc(49Kc)を頼みました。
私はこれまで寺院、モスク、教会へは数多く訪れていますが、ユダヤ教教会のシナゴークは初めてです。少し高かったのですが、530Kcのセット券を買い、すべて見て回ることにしました。シナゴークごとに趣がまったく違いますが、ダビデの星が描かれていたり、ユダヤの言葉で書かれた書物や銀細工の展示があったり、男性が肖像画でユダヤ教の帽子をかぶっていたり、ナチスに殺害された人たちの名前が壁にびっしりと書かれていたりと、いずれもユダヤ教であることは何となく伝わる仕様です。ピンカス・シナゴークでは、ナチスの収容所に入れられた子供たちの描いた絵が展示されていましたが、ベッドの上で人が人を襲う構図や、ナイフを持って切りかかるところを多くの人が並んで見ている構図の絵があり、全体的に色彩は暗く、これを描いた子供たちの境遇がどのようなものだったか想像できてしまいます。
また旧新シナゴーグには半地下の礼拝堂があり、ここの屋根裏にはゴーレムが安置されているという言い伝えがあります。16世紀に高徳のラビ(司祭)が土塊から人造人間を作り出し、護符を入れると動き始めましたが、そのうち制御できなくなり、護符を外して眠りにつかせたとのこと。でも個人的には、ゴーレムは妖精の笛で眠りにつき、ザメハで目覚めるというイメージです。
ここまででシナゴークはお腹いっぱいになり、旧市街広場に面した聖ミクラーシュ教会とティーン教会をハシゴしました。どちらも「教会や、ああ教会や、教会や」と言わんばかりの見事な教会っぷりですが、見慣れたはずのそれがなぜか新鮮に見えました。
ここから再び地下鉄で移動し、国立博物館本館へ。しかし周辺が工事されており、入り口スタッフから ”close” と言われてしまいました。何だか気が抜けて、これ以上観光する元気はなくなりました。Muzeum 駅地下のピザ屋で35Kcのピザを3枚食べ、途中、プラハ駅のスーパーで総菜パン、ペットボトルの水を買いこんでから、ホテルに帰ってきました。

5日目、ホテルで0700から朝食をとり、0720にチェックアウト。プラハ到着初日に買ってあった1回券で地下鉄に乗り、たまたま出くわした切符チェックを難なくやり過ごし、0740にプラハ本駅に着きました。しかし0810発の列車は20分遅れと表示されており、それが40分遅れに変わり、結局55分遅れで出発しました。東欧なので1時間以内の遅れは想定の範囲内です。切符購入の際に電話番号を登録してあったので、逐一メールが届いたのですが、乗り継ぎのバスは電車を待ってくれているようでした。Bohumin駅で電車を降り、駅を出てすぐ右手にLEO EXPRESS のバスが停まっていました。ポーランドの街並みを見ていると、チェコ以上にひなびた印象です。なお今回はビジネスクラスに乗車したので、電車とバスでそれぞれ軽食とドリンク2杯が無料でした。
結局50分遅れでクラクフのバスターミナルに着き、そこから徒歩でホテルに移動しました。私はいつも立地重視でホテルを選ぶので、今回も旧市街のフロリアンスカ門から南に10メートルという超一等地です。ホテルに荷物を置き、すぐに観光に出かけました。
中央広場を超えて南下していくと、徒歩20分ほどでヴァヴェル城に着きます。クラクフは11世紀から15世紀までポーランドの首都として栄えたので、ヴァヴェル城は言ってみれば京都御所のような場所です。途中で見かけた街中の両替商は30.77円→1Zでした。関空のレートは34.75円→1Zなので、結果的にはここで両替すればよかったのですが、それでは京都に初めて来た外国人が京都駅前で日本円の所持金ゼロの状態から観光をスタートするようなものです。それもなかなかハードルが高いので、やむをえません。ちなみにワルシャワのショパン国際空港では、36.36円→1Zでした。
なお到着時に1600を回っていたので、ヴァヴェル城の最終入場には間に合わなかったのですが、ヴァヴェル大聖堂(12Z)には入ることができました。ここは歴代ポーランド王が戴冠し、そして埋葬された場所です。美しく装飾された聖堂内部を見た後、その地下にある歴代王の棺を見て回りました。
その後、聖ペテロ聖パウロ教会(入場無料)、聖マリア教会(礼拝の最中で入り口周辺しか入れませんでしたが無料)を見て回り、ホテル近くの24時間営業の店(カルフール系のEXPRESS)でフランスパンのサンドウィッチ2個(5.99Zと6.35Z)、1.5Lのミネラルウォーター(2.15Z)、500ccの缶ビール(2.89Z)を購入してから、いったんホテルに戻りました。それらで簡単に夕食を済ませ、再び観光に出発。
中央広場には織物会館と呼ばれる中東テイストの建物が建っており、そこの1階はアラビアンな雰囲気の商店街になっています。そこを見て回った後、営業時間は2000までで最終入場が75分前という地下博物館に1830過ぎに行ったところ、”close”と言われてしまいました。
仕方がないので、翌日のアウシュビッツツアーの集合場所であるホテルの場所、その夜に乗る高速鉄道のプラットフォーム、中央広場や駅周辺のトイレの場所を確認し、必要なライフラインだけ確保した上でホテルに戻ってきました。

6日目、ホテルの朝食は0730からで、ツアーの集合は最寄りホテルに0720なので、ホテルでの朝食は諦めるしかありません。前日にも立ち寄ったホテル近くの24時間営業の店まで出向いてフランスパンのサンドウィッチ(3個で21.97Z)を買い、朝食と昼食にすることにしました。
0700にチェックアウトし、大きな荷物を預かってもらってから、集合場所のAndelホテルへ。ほぼ定刻にピックアップしてもらい、他のツアー客もピックアップして回ってから0800に出発しました。バスの車内でいきなりアウシュビッツに触れたドキュメンタリー番組が流れ、まわりの乗客の顔が険しくなります。
0930過ぎにアウシュビッツ博物館に到着し、「働けば自由になる」という(ユダヤ人たちをだます)スローガンの書かれた看板をくぐると、赤レンガの建物が並んでいました。風は心地よく、周りの木々は美しく、元々は穏やかな自然に囲まれた場所だったのでしょうが、今となっては重々しいオーラを放つ負の世界遺産です。
囚人たちの生活の場の他に、処刑された囚人たちの顔写真、その際に用いられた劇薬の空き缶、囚人たちの髪の毛、装具や松葉づえ、かばん、靴――それらが別々に集められ、まさに山積みといった状態で展示されていました。銃殺用の「死の壁」には献花がされており、説明を聞かなくてもここがどのような場所だったのか想像できます。絞首台、焼却炉、ガス室も見学しました。次にバスで少し移動し、ビルケナウへ。ここはアウシュビッツよりさらに巨大な収容所でしたが、今では「死の門」から鉄道の引き込み線が伸び、一部建物だけが端のほうに残っています。唐沢寿明版の「白い巨塔」で何度か出てきたアウシュビッツの光景です。
それらを見終え、バスでクラクフに帰ってくると時刻は1430でした。私は前日に不完全燃焼で終わったヴァヴェル城のそばで降ろしてもらい、ロストヴァヴェル(10Z)とステートルームズ(20Z)を見て回りました。前者は城の足元にある遺構とそこで発掘された品々が展示された場所です。後者は王の居住空間で、巨大なタペストリーが数多く展示されていました。また王族の肖像画に交じってアラビアンな装いの人物もいて、やはりこの地方がイスラムの影響を受けていたことが分かります。そこまで見終えたところでかなり脱水状態になっていたので、旧市街に戻る途中でビールとミネラルウォーターを買いました。
前日も訪れたアラビアンな装いの織物会館の地下には地下博物館(21Z)があります。織物会館の地下で発掘された遺構を利用し、昔のポーランド人たちの暮らしぶりを再現したビデオなど、ユニークな展示がありました。
そこを見終えると時刻は1730です。ホテルで荷物を引き払い、道中の店でプランスパンのサンドウィッチ(5.10Z)を買って、公園のベンチで食べてから、ワルシャワ行きの高速鉄道EIPに乗るため、クラクフ駅に向かいました。電車は定刻通り出発しましたが、加速の際にはアクセルを踏み込んでからギアを切り替えるような加減速の波があり、揺れもそれなりに大きいので、やはり新幹線の乗り心地には及びません。
今回は少し奮発して一等車にしたので、車内でのミールサービスがありました。好みのドリンク2杯とオードブル(4種類の中から選択、私は鴨肉のローストにしました)をオーダーできます。でもそれだけで1食とするには物足りないので、前もってサンドウィッチを食べておいて正解でした。
ワルシャワ中央駅に到着後、地下鉄1回券(3.4Z)を買い、最寄り駅まで移動してからホテルにチェックインしました。なお地下鉄の車両は質素で、照明が暗く、広告もほとんどなくて、旧社会主義国の香りがプンプン漂っていました。

7日目、ホテルで0700から朝食をとり、0830に出発。地下鉄1回券(3.4Z)で Centrum駅に移動し、文化科学宮殿の北部分にある進化博物館(12Z)に入場しました。この日の観光地のうち、ここだけが0800オープンで、あとはすべて1000以降のオープンです。昔の動物、恐竜の化石や骨格標本、メスのアウストラロピテクス(ルーシー?)の復元模型などがあり、30分は楽しめました。
そこから徒歩で国立博物館(20Z)に向かうと、ちょうど開館したばかりの1000過ぎです。中世から現代にいたる絵画や像の展示がメインですが、クラクフでも同じような物をたくさん見てきたので、ポーランドの作風が何となく分かりました。作品数そのものは膨大で、少し駆け足で見て所要90分でした。
次は新世界通りを少し北上し、ショパン博物館(22Z)へ。平日の昼前だけあって、予約なしでもすぐに入れました。ショパンに関する楽譜や文書、肖像画、ポーランド語の説明は正直よく分からなかったのですが、小さなコンサートホールのような場所があり、コンクールのコンテスタント?たちがショパンの曲を奏でる場面を映画形式で流しており、自宅では体験できない臨場感を味わえました。
その後、すぐ近くにあるショパンの壁画(やや落書き風)を見てからさらに北上し、聖十字架教会(入場無料)へ。ここを入って左手前の柱にはショパンの心臓が安置されているそうです。
そこからすぐ近くにあるワルシャワ大学の構内を少し散策してから、今度は国立民族博物館(12Z)に向かい、世界各地の民族衣装、民具、アートなどを見て回りました。これまで世界の民族衣装の写真を撮りためていたので、そのコレクションを増やすことができました。
ここを見終えると時刻は1400です。最寄りの地下鉄駅に歩いていく途中、オープンテラスの店で16.99Zのランチセットを見つけ、食べることにしました。メニューはヌードルが入った大きなスープ、豚の串焼きのポテト添え、デザートのチュロスです。
食後、地下鉄とバスの24時間券(15Z)を買い、地下鉄に乗って旧市街に向かいました。旧王宮(20Z)は前日のヴァヴェル城と内装が似ており、近くにある洗礼者ヨハネ大聖堂(入場無料)は教会としてそれほど印象に残る場所ではありません。旧市街広場はヨーロッパの町で見慣れた光景ですが、中央に武装した人魚像が建っていました。そこに面したワルシャワ歴史博物館(20Z)は古い民家を寄せ集めて作った博物館です。最上階からは旧市街広場を見渡せ、一世代前?の武装人魚像が展示されていましたが、その他には構造が複雑で道に迷った印象しかありません。
そこから地下鉄駅に向かう途中、コンビニで9.99Zの寿司が4.99Zになっているのを見つけました。こちらの寿司はどんなものだろうと思って買ってみたところ、最悪でした。コメの部分は炭水化物を固めた工業製品のような味で、わさびも着色料を使った液体状です。独断と偏見でランキングすると、10点満点中、九兵衛9.5点、なだ万9.2点、マリオットアソシア9点、ユナイテッド航空の成田ファーストクラスラウンジ7点、スシロー6点、中国国際航空の北京ファーストクラスラウンジ3点、ポーランドのコンビニ寿司1点といったところです。
その後、地下鉄に乗って文化科学宮殿へ。30階の展望台(20Z)からワルシャワの街を見渡してきました。周りに高い建物がなければ、このくらいの高さで十分です。四方向とも、市街地の向こうには延々と緑が連なっていました。
その後、ワルシャワ中央駅から空港に向かう175番バスの乗り場(中央駅南側の道路手前から20分に1本程度。道路の向かい側から乗ると、空港とは逆方向に行ってしまいます)と鉄道のプラットフォーム(4番から30分に1本程度)を確認し、先ほどの寿司では舌も胃袋も満足していなかったので、中央駅北隣のショッピングセンター2階(日本式に数えると3階)にあるMARGHEという店に入りました。ここは大皿に自分の好きな料理を盛り付けていき、全体の重量から皿の重さを引いた重量に対して、100g当たり3.99Z払うという形式です。リーズナブルな値段で現地の料理を少しずつ試せるので、旅行者にお勧めです。私は538gで21.47Zでした。寿司を食べた後では少し多かったかもしれません。
その後、地下鉄に乗ってホテルに帰ってきました。

8日目、0700にホテルで朝食をとり、0800に出発。主だった観光地は前日に見て回ったので、この日は地下鉄に乗って街中を適当に散策する予定です。まずはワルシャワ・スタディオン駅を見てから、ヴィスワ川のほとりに建つもう一つの人魚像を見て、残った時間はワルシャワ中央駅北隣のショッピングセンターを散策したり、土産物を買ったりして過ごしました。1020にショッピングセンターを出て、ホテルに戻って荷物を引き払ってから中央駅に戻り、1140発の空港行き鉄道(SKM)に乗りました(前日の24時間券を利用)。1200過ぎに空港に着き、あらかじめWEBチェックインしておいたスマホの搭乗券でシェンゲンエリアを出て、プライオリティパスでラウンジに入り、昼食をとってから搭乗しました。

9日目、ドバイでラウンジに立ち寄り、定刻通り関空着。その後、エミレーツ航空の無料バスで名古屋駅前に帰ってきました。
私は普段、日本より東に行く場合は遅寝遅起き、今回のように西に行く場合は早寝早起きをして時差を多少吸収しています。また旅行先では普段より1時間多く睡眠をとるように心がけ、機内では到着地の時刻に時計を合わせて意識を変えることで、時差ボケを防いでいます。とはいえ、一番の対策は寝ることです。今回も帰りの機内と帰宅後に睡眠剤を飲んで、とにかく寝ることを心掛けました。なお機内で寝る場合は筋弛緩作用のある薬を内服するとかえって寝苦しくなるので、私はルネスタとベルソムラを愛用しています。このあたりのノウハウは旅慣れた旅行医学認定医ならではのものでしょう。


さて、最後に今回の旅の予算をまとめます。16380円を2963Kcに両替し、最終的に507Kc余りました。また13900円を400Zに両替し、最終的に0.01Z余りました(ほとんど使い切りました)。旅行前の手配に要したのが147750円なので、147750+16380+13900=178030円です。これは現地での食事、ドリンク、移動、トイレ、チップなどすべて含めての金額で、実際にはそこから500Kc(端数切捨て)が余りました。
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上海旅行記(18年6月) [海外旅行記]

今年1月、Surprice のホームページで、年末年始3000円引きキャンペーンを利用して下記航空券を購入しました。
DAY1 CZ380 NGO 0915 PVG 1055
DAY3 CZ379 PVG 1755 NGO 2125
CZ、NGO、PVGはそれぞれ中国南方航空、セントレア、上海浦東国際空港です。航空券13000円に空港税やサーチャージが上乗せされて総額21020円が、3000円引きで18020円になりました。
またExpedia で上海市内のハオ・ドォ・ホテル(2泊朝食付きで6672円)を予約し、Trip.com で下記高速鉄道のチケットを購入しました。片道あたり、二等車39.5元+手数料20元=59.5元です。往路だけMUFGプラチナアメックスで購入し、海外旅行傷害保険の上限額を1億円にしておきました。これで高速鉄道の事故が起き、車両ごと埋められてしまっても、残された家族が路頭に迷うリスクを減らせます(事故の概要を知らない人は、中国 高速鉄道 事故 生き埋め、で検索してください)。
DAY2 G7006 上海 0900 蘇州 0925
DAY2 G7021 蘇州 1815 上海 1841

旅行初日、セントレアで出国審査後、プライオリティパスでスターアライアンスラウンジに入り、朝食をとりました。
上海到着後、地下鉄(7元)で人民広場駅へ。途中の駅で乗り換えがあって、所要60分ほどでした。途中までマグレブと呼ばれるリニアモーターカーが並走しています。以前乗ったときは時速430キロで走行しており、割と揺れました。現在では一時時間帯を除いて時速300キロに抑えているようです。
人民広場駅の地下商店街で12元のヌードルをすすって軽く腹ごしらえし、上海市歴史博物館(入場無料)へ。ここは歴史ある建造物を数年前に博物館に改装した場所です。上海市の歴史の紹介という触れ込みですが、後半は共産党のプロパガンダ的展示になっていました。屋上庭園からは近隣の高層ビル群を見渡すことができます。
次に上海博物館(入場無料)へ。私はこれまで中国にあるほとんどの省、自治区、直轄市に訪れていますが、その私が知る限り、中国国内でトップクラスの展示内容を誇る博物館です。内容は古代青銅器、古代彫刻(主に仏像)、陶磁器、絵画、書道、印鑑、貨幣、家具、玉器、少数民族の工芸など多岐にわたり、少し急いで所要2時間強でした。
改めて思うのですが、昔の中国人は良い仕事をしました。もし毛沢東が共産主義とかいう愚かな社会実験で人民のやる気を奪っていなければ、今の中国はもっと栄えていたでしょう。擬人化するなら、中国は粗暴で自己中心的で、でもなかなか優秀だというやっかいな奴です。ちなみに日本は人目を気にしすぎる神経質な優等生、韓国は第一印象だけは悪くない、性根と認知能力の歪んだ話の通じない奴(誇大妄想で病識なし)といったところでしょうか?
博物館から徒歩10分程度でホテルに到着し、チェックイン後、少し部屋で休んでから再び出発。ホテル周辺は下町で、庶民的な食堂が数多くあります。私はそのうちの一軒で美味大腸面(25元)を注文しました。中華スープに粉っぽい麺とホルモンが入っているラーメンです。
そこから地下鉄(3元)で上海火車駅に移動し、翌日の高速鉄道の切符を前もって引き換えておきました。以前、切符の引き換えのために北京西駅で1時間以上並んだことがあり、当日朝では時間的に余裕がないと思ったのです。ただ幸運なことに、この日は10分程度の待ち時間で済みました。
そこから再び地下鉄(3元)に乗って南京東路駅へ。ここから東に数百メートル歩いたところにある外灘(バンド)は、川の手前に十九世紀の歴史的建造物が立ち並び、川の対岸には現代的な超高層ビル群が立ち並ぶという定番の夜景スポットです。高さ632メートルの上海センタービルも新たに加わり、以前よりもにぎやかでバランスの良い夜景を見ることができました。
帰りは南京東路駅を通り越して人民広場駅まで歩行者天国を散策し、人民広場駅から大世界駅までは地下鉄(3元)に乗って、ホテルに帰ってきました。
以前、中国と韓国の高級ホテルで、飲水用のコップをトイレブラシで洗っていた事例がありました。いわんや私が一人旅で利用するような格安ホテルをや、ということでコップは自分で洗ってから使用しました。

2日目、朝7時からホテルで朝食をとり、8時前に出発。地下鉄(3元)で上海火車駅に向かい、そこから9時発の高速鉄道に乗りました。電車番号はG7006ですが、この頭文字がGだと最高時速300キロ、Dだと200キロです。
蘇州到着後、北広場に出て右手にあるバスターミナルで遊1バス(ハイシーズン2元)に乗りました。このバスは虎丘を出発して、蘇州駅北広場、北塔報恩寺、蘇州博物館(拙政園と獅子林も徒歩圏内)、玄妙観、留園、虎丘へと時計回りで巡る観光向けバスです。最初に蘇州博物館で降りましたが、入り口付近に1時間近い行列ができていました。この日は土曜日で、入場無料なので仕方ありません。あきらめて拙政園(オフシーズン70元)に向かいました。ここは蘇州四大名園のうち最大の庭園です。たしかに美しい場所ですが、人民まみれで歩くこともままならず、人民酔いしました。ここを出ると、時刻は11時半です。近くの食堂で平麺の炒め物(20元)と青菜炒め(12元)を頼んだところ、どんぶりいっぱいの白米が出てきて、合計34元でした。この白米はすべてのテーブルに出されていたので、2元のお通しといったところです。
次に獅子林(オフシーズン30元)へ。ここも蘇州四大名園の一つですが、ここには岩山をくりぬいて作った迷路のような通路があり、そこを歩いているうちに方向感覚が狂ってきます。
再び遊1バスに乗って留園(オフシーズン45元)へ。ここも蘇州四大名園の一つですが、全体的に意匠が似ているので、同じような中国庭園でおなか一杯といったところです。
次は遊1バスで虎丘(オフシーズン60元)へ。ここは小高い山の上に立つ中国版ピサの斜塔です。一応電動カーなどもあるようですが、自分の足で登ってもそれほど大変ではありません。この山の北西には美しい竹林もあり、一見の価値ありです。
ここから遊1バスに乗って蘇州駅に戻ろうとしたところ、遊1南というバスを見かけました。
「もしかしたらこれまでと逆回り?」と思ったのですが、時間も十分にあったので乗ってみました。結果、これまでの道を戻りながら、所要1時間で蘇州駅北広場向かいの道路沿いの停留所に到着しました。どうやら遊1が時計回りで、遊1南が反時計回りのようです。
時刻は17 時過ぎで、結果的にちょうど良い時間した。駅構内の食堂で牛肉の炒めものとライス、きくらげの炒め物、コーラのセット(43元)を食べてから、1815発の高速鉄道に乗り、上海駅から地下鉄(3元)でホテルに戻ってきました。

3日目、朝7時からホテルで朝食をとり、8時過ぎに出発。この日は午前中に豫園、午後に上海一の高さを誇る上海センタービルに行く予定です。
ホテルから歩いていくと、ちょうど豫園がオープンする八時半に到着しました。ただ、最初は豫園の入り口を通り過ぎ、上海城(こざとへんに皇)廟(10元)の入り口についてしまったため、そちらに入りました。さまざまな神像が祀ってあり、正直なところ何の宗教なのかよく分かりません。読経や信者の祈り方を見ている限り、中国仏教に似た何かです。
次に豫園(40元)に入りました。ここの庭園は池を多用しており、緑も多くて都会のど真ん中にいることを忘れされてくれますが、前日からの流れで中国庭園は割とおなかいっぱいです。
時刻は10時前で、すぐに上海センタービルに行っても時間を持て余すと思ったので、上海博物館に立ち寄ろうと思って徒歩で向かいました。しかしそこにあったのは数百メートルはありそうな長い行列。やはり日曜日に入場無料の観光地を訪れようとすると、こうなるようです。すぐに諦めて人民広場駅まで歩き、地下の商店街にある北京ダック専門のファストフード店で北京ダック(皮に包んだ完成品の状態で1ピース3.5元を4個)を食べてから、地下鉄(3元)で陸家嘴駅に向かい、そこから徒歩で上海センタービルに向かいました。展望台だけでも180元するため、さすがにこちらはあまり並ばずに入れると思ったのですが、それでもチケットを買うのに20分並びました。正直なところ私自身、値段が高いので来ようかどうか迷ったのですが、これまでに上海テレビ塔、金茂ビル、上海環球金融中心の展望台に上ったことがあり、ここだけ来ないのも中途半端です。
「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ」と自分に言い聞かせて(?)入場しました。
ここのエレベーターは世界最速で、上りは秒速18メートル、下りは秒速10メートルです。他の高層ビルのエレベーターもだいたい同じ速さなので、きっと人間の体が気圧変化に対応できる限度がそのくらいなのでしょう。
さすかにかなりの高さですが、PM2.5が視界を遮って全体的に白く霞んでいます。地平線は霧の彼方で見えず、冷静に考えれば、もう少し低いほうが上海の街並みを一望するには良かったのかもしれません。しかしせっかく180元も払い、時間も余っていたので、1時間半ほどそこからの景色を眺めていました。
その後、地下鉄(6元)で空港に向かい、出国審査後にプライオリティ―パスでラウンジに入り、定刻より10分早く名古屋に帰ってきました。
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ウルムチ旅行記(18年4月) [海外旅行記]

中国内陸にあるウイグル自治区の省都ウルムチに行ってきました。
今回はANAマイルによる特典航空券ですが、その獲得には総合内科専門医の受験が関係しているので、そちらにも触れておきます。
私が勤めているのは中堅の民間病院であり、昨年は3名の研修医がやってくるはずでした。しかしその中で、超一流大学卒で素晴らしい経歴を持っていて、私より年上の人が医師国家試験に落ちてしまいました。年を取ってから医学の勉強をするのは大変なのだと実感し、何となく自分でもチャレンジしてみたくなりました。私はもともと神経内科専門医(日本神経学会)を持っており、内科全般の総合内科専門医(日本内科学会)には興味がなかったのですが、医師国家試験の代わりに今から自分が挑戦するなら総合内科専門医試験がうってつけだろうと考え、昨年4月に受験を思い立ちました。試験日は9月です。
私には病院でストックしてある研究費のようなものがあり、学会費や医学書という用途限定で自由に使えるのですが、楽天のセールに合わせて医学書を買いこみ、楽天ポイントを貯めこんでANAマイルに移行しました。それが今回の特典航空券の一部です。
そしていざ勉強を始めてみて実感したのは、記憶力の著明な低下でした。幼稚園の頃は一度聞いただけでアニメソングの歌詞を丸覚えでき、小学二年生までは国語の教科書を二回朗読したら句読点まで丸暗記でき、高校時代は1分間に31桁の数字を覚えてクラス最高記録を出しました。その代わりに頭を使った時の体力消費が著しく、1日3時間の勉強を2週間続けることが困難な体質でした。
医師国家試験の時は図書館で後ろに座っていた同級生から「お前、いつ勉強しているの?」と言われるくらい中座の時間が長く、30代前半で受けた神経内科専門医試験の時も妻から「いつ勉強しているの?」と言われました。しかし直近の20分間で覚えた内容を暗唱して見せたら、妻が黙りこむ程度には覚えることができたものです。
それが現在では一度覚えても数日後には数割忘れてしまい、まったくはかどりません。そのかわり、1日3時間の勉強を2週間以上続けることができる体質になっており、妻からも「今回は勉強していた」と言われました。昔のように頭をフル回転できなくなり、その分体力消費も抑えられただけのような気がします。結果的に辛うじて合格しましたが、昔とは比較にならないほどの記憶力低下を痛感しました。
やはり人間、四十歳を過ぎたらそれまでの貯金(知識や経験)で生きていくのだと再認識しました。私くらいの年になると、勉強してもあまり頭に入らなくなりますが、他人に教えながら勉強すれば効率が上がるという研究を耳にしたことがあります。そこで私は「一緒に総合内科専門医試験を受けることになった、自分をすごく慕ってくれて、でも少し出来の悪い後輩」という空想上の生き物に翌日教えるつもりで勉強していました。
そんなエピソードもあって貯めたANAの23000マイルで、中国ウイグル自治区の省都ウルムチに行ってきました。
DAY1 CA160 NGO 0845 PEK 1120
DAY1 CA1291 PEK 1550 URC 2000
DAY4 CA1296 URC 1010 PEK 1350
DAY4 CA159 PEK 1645 NGO 2045 (CA、NGO、PEK、URCは順に中国国際航空、名古屋、北京、ウルムチ)
発券は昨年の11月で、サーチャージや空港税など別途7750円かかりました。
またCtrip で、ウルムチ南駅(旧ウルムチ駅、ウルムチ最大の駅です)から1キロほどの場所にある Yilite Hotel (4つ星、朝食付き、3泊で11360円)と下記の高速鉄道を予約しました。
DAY2 D8802 ウルムチ南 1003 トルファン北1057
DAY2 D8837 トルファン北 1745 ウルムチ南 1845
一等車で片道あたり58.5元(二等車だと49元)ですが、往路だけMUFJプラチナアメックスで支払いました。このカードに附帯する海外旅行傷害保険は5000万円ですが、前もってカードで旅費(の一部)を支払っておくと1億円に増額されるのです。でもマイルを貯める上では非効率的なので、最小の金額だけこのカードで払いました。ちなみに私のメインカードはマイレージプラスセゾンカードです。1000円で15マイル貯まるので、(使い方も工夫すれば)JALやANAのカードより効率が良く、ふるさと納税や車の税金もこのカードで払っています。


そして旅行初日、セントレアでウルムチまでのチェックインを済ませ、プライオリティパスでスターアライアンスラウンジに入り、朝食をとりました。北京でもCA国内線ファーストクラスラウンジに立ち寄り、ウルムチ行きに搭乗。ウイグル族はイスラム教徒なので、機内食も清真(ハラール対応)で、アルコールのサービスはありません。
定刻前にウルムチ空港に到着し、ターミナル2を出て左に進んだところにある空港バス(15元)で市内へ。2030に出発し、火車南駅(ウルムチ南駅)まで所要55分でした。中国国内の他の駅よりもセキュリティーが厳重な駅舎に入り、翌日の切符を引き換えるのに30分かかり(復路のみ手数料5元)、そこから歩行者に優しくない車道を渡ってホテルまで歩くと30分近くかかりました。ホテルのチェックイン時、外国人は交番でパスポートを見せて登録する必要があるようです。ホテル隣の交番まで足を運ぶ必要があり、デポジットを300元預けてからようやくホテルの部屋に到着しました。客室内のWIFIは携帯電話の番号を登録する必要があり、外国人にはハードルが高い仕様です。私は有線LANに自前の無線LAN親機をつないで事なきを得ました。
駅の入場にしろ、ホテルのチェックインにしろ、無線LANにしろ、かつてウイグル族の暴動が起きたこの町ではいまだにセキュリティーがガチガチになっています。前回、暴動の一か月後に来た時にはネットも携帯電話もつながらなかったのですが、さすがに今回はつながりました。

2日目は日帰りでトルファンに行く予定です。ホテルで0800から朝食をとり、0840に出発。駅近くまで歩いたものの、車がどんどん来る駅前の太い道路を横断する勇気がなかったので、そこだけタクシー(10元)を使ってしまいました。でもBRT1号線(1元)に乗ればよかったのだと、後から気づきました。
駅舎でパスポートチェックを伴う厳重なセキュリティーを通り抜け、1003発の電車に乗車。一等車とはいえ、横幅を少し広くしただけのシートで、新幹線グリーン車のような快適性はありません。窓の外には乾いた大地が広がり、ところどころ工事で掘り返されています。遠くには風力発電のプロペラが連なっていました。
1057にトルファン北駅に着き、駅舎を出るところでもパスポート提示を要求され、そのまま駅前の交番に連れていかれて写真まで撮られました。地球の騙し方2018西安敦煌ウルムチには、208番バスが市内に向かうと書かれていますが、202番バスの間違いです。私も最初すっかり騙されて、駅を出て右手(駅舎に向かって左手)にあるバス乗り場で208番バスを待っていましたが、202番バス(1元)しか来ません。あきらめて乗ってみたところ、市の中心部である高昌路と老城路の交差点より70メートルほど北にある停留所に、所要30分で到着しました。その道向かいからは、トルファン北駅に向かう202番バスが出ています。
帰りの目途も立ったところで、そこから東に800メートルのところにあるトルファン博物館(入場無料、要パスポート)へ。この地方の美術品、書物、恐竜の化石、そして土葬されていた多数のミイラが展示されており、私のペースで所要50分でした。書物以外は撮影もOKです。ミイラはエジプトと違って防腐処理をされていないので、かつお節のような質感になっています。見た目もちょっと生々しいので、
「良いダシが取れそうだけど、良い子のみんなは見たり食べたりしたらダメだぞ」という感じです。
その後、地球の歩き方にも載っていた蘇来曼拌麺王(博物館の道向かい。店の屋根の部分の色が赤系に変わっています)でラグ麺(羊肉や野菜のあんかけが載ったツルツルの麺、15元)と羊肉串(5元)を食べました。人気店だけあって、また来たくなる味です。
とりあえずこれで十分トルファンを満喫できたのですが、まだ時間があるのでブドウ棚で覆われた青年路を歩いてみました。作り物のブドウの房がぶら下がるのは意見が分かれるところでしょうが、オアシス感満載の場所です。トルファンはブドウの栽培が盛んなイスラム教徒の住むオアシス都市で、超市(スーパーマーケット)に入ってもビールは売られていませんが、なぜかワインは見かけます。
その後、老城西路の南にある市場2か所(いずれも要パスポート)に入りました。干しブドウや木の実などが並べられ、量り売りされているところは、中東のスパイスマーケットを彷彿とさせます。食堂では敦煌名物の黄麺(ラクダ or ロバの肉が載った麺)もあり、回族の白い帽子をかぶった人がペルシャ絨毯を売っており、色とりどりの女性の民族衣装が並び、見ているだけで楽しい場所です。その後、ウイグル族のナン(インドと違って円形で硬く、歯で噛み砕かないと食べられませんでした。出来たてならもっとしっとり柔らかいのですが、数日作り置きしてあったようです。直径20センチ、高さ3センチで2.5元)をかじったり、高昌中路の地下街を散策したりして時間をつぶし、1620発の202番バスに乗り、トルファン北駅に戻ってきました。
ここでもやはり厳重なセキュリティーチェックがあり、1745発の電車で1845にウルムチ南駅に到着しました。駅前でラグ麺(18元)を食べたのですが、昼のラグ麺が恋しくなるくらい別物でした。
その後、最終日のために空港行バスの乗車場所と出発時間を確認し、徒歩でホテルに戻ってきました。

3日目はウルムチ市内をブラブラと散策する予定です。0800からホテルで朝食をとり、0940に出発。まずは新疆ウイグル自治区博物館に向かうため、ホテル前の道を走っていた52番バス(1元)に乗りました。地球の騙し方には、52番バスが博物館に向かうと書いてあったからですが、実際には数百メートル離れた友好路を走っていました。仕方なく博物館から最も近そうな停留所で降り、徒歩で博物館に向かいました。時刻は1015です。お決まりのセキュリティーチェックを受けて中に入ると、この地方の歴史的展示、近隣の民族とその文化の紹介、そしてミイラなどの展示がありました。その中でも桜蘭美女と呼ばれる女性のミイラが、この博物館の目玉です。前回来た時は撮影禁止でしたが、今回はフラッシュを使わなければ写真撮影もOKです。この桜蘭美女だけは他のミイラと違って黒ずんでおり、良いダシが取れそうにありません。顔の復元図を見ると、「顔面偏差値50以下」と感じました。あくまで私の独断と偏見です。
所要70分で一通り見終わり、博物館近くのバス停でウルムチ南駅に向かうバス(1元)に適当に飛び乗りました。紅山商城が最寄りの停留所だったと思いますが、その後の進路予測を誤り、一つ先の停留所で降りました。そこから徒歩で紅山方面に向かい、途中の百貨店にあったフードコートでラグ麺(20元)を食べてから紅山公園(入場無料)へ。ここは小さな遊園地といった趣の場所で、日曜日ということもあって子供連れの家族でにぎわっていました。その奥には山道を登る階段があり、山頂にある建物(20元)からはウルムチの街並みを一望できます。周囲は緑で覆われ、川のようにうねる幹線道路を多くの車が走っており、ちょうどその窓ガラスが日の光を反射してキラキラと光っています。空気は澄んでおり、遠くにある雪をいただいた山まで一望できました。気温は高いのですが、湿度が低いため、風を浴びながら異国の街並みを眺めているだけで心地良くなってきます。
その後、小西門まで歩き、BRT3号線(1元)に乗りました。BRTとは、前もって保安検査と料金の支払いを済ませたうえで乗る2両編成の幹線バスです。新華路臨時駅で降り、そこから少し歩くとウイグル色豊かな国際大バザールがあります。アラビアンな建物の中に、アクセサリー、男性服、女性服、子供服、ドライフルーツ、ペルシャ絨毯など様々な商品が売られており、店員も客もウイグル族の比率がぐっと増えます。私は漢族に間違われて彼らから嫌がらせされないように、地球の歩き方を手に持って歩いていました。ここでは日本人アピールをするのが正解でしょう。中東の雰囲気を堪能した後は、地下にあるカルフールでウイグル土産を購入。これでこの日の観光は終了です。
団結路を少し西に歩いていくと、バスの停留所があり、10番と16番のバスがウルムチ南駅に向かうとのこと。私は先に来た16番バス(1元)に乗り、終点一つ手前の長江路(カシュガル国際飯店の前)で降り、そこから徒歩でホテルに戻ってきました。一休みしてから夕食に出かけ、近くの店でラグ麺(25元)を食べました。ラグ麺が気に入ってそればかり食べていましたが、後で本を読み、他の料理も試すべきだと後悔しました。

4日目、1010のフライトに搭乗するのであれば、0800からホテルで朝食をとることは不可能です。泣く泣く断念して0650にチェックアウト。ウルムチ南駅まで徒歩で向かい、0730発の空港バスに乗りました。そのバスが遅れて0750の出発になったのは、中国なので想定内です。空港でチェックイン後、プライオリティパスでラウンジに入り(といっても菓子とドリンクしかありません)、飛行機に搭乗。北京でもBGSプレミアムラン時に立ち寄り(行きの国内線でもそうでしたが、私はCAファーストクラスラウンジではネット接続に失敗します)、定刻より早く名古屋に帰ってきました。

なお5月は東京と札幌に出張があり、そこで1日余分に泊まって観光してくるので、それが旅行替わりです。6月は八丈島と上海、7月はプラハ~ワルシャワ、8月は長男と一緒に札幌、9月は黄山、10月はシェムリアップ(アンコールワット)、11月はヤンゴン、12月は南京に行く予定です。
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釜山旅行記(18年2月) [海外旅行記]

昨年3月、日本航空(JL)ホームページで下記の特典航空券を発券しました。所要12000マイルと5900円です。
DAY1 JL3082 NGO 0815 NRT 0925
DAY1 JL0957 NRT 1035 PUS 1305
DAY3 JL0958 PUS 1405 NRT 1610
DAY3 JL3087 NRT 1830 PUS 1950 (NGO、NRT、PUSはそれぞれ名古屋、成田、釜山)
ホテルは楽天トラベルで東横イン釜山駅店2(3つ星、朝食付き2泊で10100円)を予約しました。

最近、私は韓国人の民族特性を「常に自分は悪くないと考える頭の悪さ」という一文で説明できるような気がしています。
喚こうが、暴れようが、人を貶めようが、常に自分は悪くないと思っていられるので、ヒートアップした時の行動は必然的に醜悪になります。自分は常に悪くないという前提があるので、周りからは理解できない根拠のない自信を持っていられます。自分は常に悪くないので、詰めの甘い仕事をしても堂々としていられます。「ケンチャナヨ」と開き直れます。それで結果が悪ければ、自分のせいではないので他人のせいにします。そして自分は常に悪くないという前提で物事を考えるので(前提条件が間違っているので)、そこから導き出される考察は救いようのないほど的外れなものになります(例:日本人が韓国を嫌うのは嫉妬しているから)。それが「最悪の時に最悪の選択をする」と言われる彼らの行動様式に結びつきます。そしてそれを指摘しても、絶対に受け入れることはできません。この気持ち悪いまでの頭の悪さ、認知バイアスを、昔の日本人は「バカでも○ョンでも」と形容し、バカ○ョンカメラという語が作られたのかもしれません。韓国人には、知能指数に反映されない頭の悪さがあります。もちろんノーベル賞に結びつくような常識にとらわれない発想とも縁遠く(むしろ何かに執着してばかりで)、現在のところ科学系のノーベル賞受賞者は出ていません。相手の神経を逆なでするようなことを散々してきて、いざ冷たくあしらわれると、何も悪くない自分が一方的に冷遇されたと心の底から信じます。彼らの脳内では、彼ら自身は常に何の非もない被害者なのです。
朝鮮には「荒々しい言葉で話しかけてこそ、返ってくる言葉が美しい」ということわざがあるそうです。慰安婦案件での執拗な嫌がらせを見ていると、このチンピラ精神が韓国人の骨の髄までしみ込んでいることがよく分かります。それでも彼らの脳内では、彼ら自身は常に善良な被害者なのです。
一方で中国人ほど粗暴ではなく、民度も中国人よりまともで、表面的には愛想の良い民族です。何も知らなければ、韓国人の第一印象は割と良いでしょう。だからこそ、これまで多くの日本人が騙されてきました。
今回はそんな韓国への旅行です。ヒャッハー!
嬉しさのあまり、つい歓声が出てしまいます。

私が以前ウルムチに行った時、航空券を発券してから旅行当日までの間にウイグル自治区で大規模な暴動が起き、旅行を取りやめるかどうか悩みました(結局行きましたが)。そんな経験があったので、きな臭い朝鮮半島に行くなら、突然戦争になるリスクの極めて低いオリンピック期間中にしようと思いました。釜山を選んだのは、有事に米艦が釜山港から日本人を退避させる計画になっていたからです。
もちろん平昌には行きません。そもそもソウルから平昌までのKTXを個人で予約できず、オリンピック観戦のための韓国旅行そのものを諦めたという話も聞きますし、風が強くて体感温度はバナナで釘を打てるレベル。地下水にノロウイスルが入り込んで、多くの患者が出ています。現地のホテルは直前までぼったくり料金を提示し、結局空室だらけになってしまったとのこと。自業自得ですが、地元ホテル関係者の脳内では、その料金で泊まりに来なかったチョッパリ(日本人の蔑称)のせいになっているかもしれません。そんなところに金を落としたくないので、私は韓国の国内放送でオリンピックを観戦するだけで十分です。一方で会場近くに勃っているというモルゲッソヨ像だけはぜひ見たかったのですが、仕方ありません。釜山で9cm大のモルゲッソヨ像が売られていないか探してみることにします。知らない人は「モルゲッソヨ」でググってください。
かつて北京オリンピック期間中に天津に行った際、ホテルでテレビを見ていると、日本人選手と中国人選手による柔道の決勝戦が放映されていて、日本人選手が勝った瞬間に他の試合に切り替わるというシーンを目撃しました。韓国のテレビではどうなのか、それも楽しみの一つです。

旅行初日、セントレアでチェックインを済ませ、成田乗り継ぎで、釜山に向かいました。今回は手持ちのウォン(以下W)を持ってくるのを忘れてしまったため、釜山金海空港で3000円だけ両替しました。レートは100円=937Wです。そこから軽電鉄(1400W)と地下鉄(16000W)を乗り継いで温泉場駅へ。駅の近くに虚心庁という有名な温泉施設があるのです。料金は平日8000W、土日10000Wで、この日は金曜でしたが、実は旧正月で韓国の祝日だったため、10000W取られました。20世紀に造られたスーパー銭湯のような場所です。
ここでモルゲッソヨ長さについて少しだけ触れておきます。プランク長さはこの宇宙で最小の長さですが、モルゲッソヨ長さは韓国で最小になるとされている長さです。日本人のモルゲッソヨ長さ上位半分をA群、下位半分をB群、韓国人の上位半分をC群、下位半分をD群とします。この四群間で比較すると、D群はかなりの確率で他群とのあいだに有意差が出そうです。ただしあくまで個人の感想なので、本当にそうなのかはモルゲッソヨ。意味が分からない人は、気にせず読み流してください。どうせたいしたことは言っていません。
ここで90分ほど費やしてから、地下鉄で釜山駅に移動しました(1600W)。駅舎内を散策してからホテルに向かい、チェックイン。部屋で少しテレビを見てから、南浦洞へ夕食を食べに出かけました。この日のメニューはサムゲタン(12000W)と屋台のトッポッキ(2000W)です。街中の両替所で両替したところ、100円=995Wでした。食後、手乗り慰安婦像と9cmモルゲッソヨ像が売られていないか探してみましたが、見つかりませんでした。手乗り慰安婦像は実在するようですし、9cmモルゲッソヨ像も作れば私のような韓国マニアに受けると思うのですが……。

2日目、ホテルで朝食をとってから9時に出発しました。まずは地下鉄の一日乗車券(5000W)を買って梵魚寺駅へ。5番出口と7番出口の間にある細い道を山側に数十メートル上っていくと、90番バス(1300W、お釣りは出ません)のバス停があります。人の流れに沿って歩けば迷わずに済み、バス自体も頻繁に出ています。終着のバス停で降り、山道を登っていくと、韓国特有の色鮮やかな寺院が見えてきます。ちょうど読経の最中で、信者も大勢いたので、そこに混じって周りの様子を観察してきました。立位と土下座の姿勢を繰り返す祈り方はイスラム教、ロシア正教、チベット仏教などに通じるものがあります。つまり世界三大宗教すべてに共通しており、敬虔な信者が祈りを捧げようとすると、必然的にこのスタイルに行きつくのかもしれません。
ここを見終えてから90番バスと地下鉄を乗り継いで西面駅に向かい、その南西にあるデジクッパ通りの店でデジクッパ(6500W)を食べました。これは薄い豚肉が入った白湯スープで、釜山の郷土料理です。
食後、地下鉄で大渕駅に行き、そこから徒歩で釜山博物館へ。通常3000Wですが、この日は旧正月で無料でした。ここの日本語説明文に思うところがあったので、いくつか紹介します。

・16世紀後半、北東アジアの国際秩序に変化が起こり始めたことで、日中間の三か国は国内外で揺らぎ始めた。この当時日本は乙卯倭変と寧波の乱以後、朝鮮、明との貿易が廃止され経済的に大きな打撃を受けた。これに戦国時代を終結させた豊臣秀吉は、経済的困難を解決し国内勢力間の対立を解消するため、朝鮮を侵攻し、文禄・慶長の役が始まった。(豊臣秀吉の朝鮮出兵の動機が、私の知っているものと違います)
・近代という新しい時代が海を渡って朝鮮に訪れた。1876年、日本の弾圧によって結ばれた日朝修好条約は、近代という新しい時代の流れが前途多難であることを予告していた。同条約後に朝鮮初の近代的な開港場となった釜山には多くの西洋人が訪れた。開港当初、漁港に過ぎなかった釜山は、次第に都市へと変化し、都市空間の所々にエキゾチックな要素が定着し始めた。これらの開港期の変化は、釜山の人々の生活に、葛藤、調和、共存の可能性を予告した。(えーと、日本の弾圧で釜山が発展したということですか?)
・日本は開港直後に設けた専管居留地を足場に植民地収奪のための施設を拡大していった。朝鮮人らは新たな教育を受け入れ、近代化と民主主義教育を活性化させる一方、商業組織を作って日本の経済侵略に対抗した。しかし1910年、日本の韓国併合により自主的な近代化は失敗してしまった。日本は日本統治時代の間、湾港埋め立て工事や市街地の計画、道路網の整備、電車の開設などを通じて、釜山を植民都市にしていった。(日本が釜山を発展させたという事実しか読み取れませんが、なぜか文句を言っています)
・1876年、釜山港の開港とともに西洋人の居留区が形成され、西洋の文化が移植され始めた。人々は興味深く彼らの姿を見て、不思議なもの、奇異なものとして驚いた。かといって、当時の人々が西洋の見知らぬ文化を快く受け入れたのではなかった。人々は、自動車や電車のような文明の利器を西洋から来た怪物とみなし、強い拒否感を示した。(日本が未開な朝鮮を近代化させてしまいました。ごめんなさい)

ここを見終えた後、地下鉄2号線、3号線、4号線を乗り継いで(試乗して)東菜駅に行き、そこから1号線で草梁駅へ。ここには日本領事館があり、その裏手、駅の5番出口と7番出口の間にあるエレベーターの後ろに、日韓合意後に増殖した慰安婦像があるのです。もともとは米兵が運転する車との交通事故でなくなった少女の像でしたが、いつのまにか慰安婦という設定に変わり、広く定着しました。このあたりに反日さえできれば事実関係はどうでも良いという韓国の国民性が出ています。マフラーやら靴下やら色々と着こんでいましたが、周りに人影がなかったのが意外でした。
だって韓国の国教である反日教の御本尊ですよ?
大統領ですら顔色を窺うという韓国の国母ですよ?
この像に祈りを捧げるだけで、日本の勢力が及ばなかった年代、地域で日本軍の慰安婦として働かされたり、日本軍によってジープやヘリコプターで拉致され、クリスマスを祝ったりしたという時代考証を無視した時をかける少女になれるのですよ?
警察官の七倍という高給を得て、給料の前借りができて、貧しい家で育っても数年後にはなぜか周囲よりもかなり裕福になれるのですよ?
休みの日には将校と出かけることもあったと米軍の資料に書かれているくらい自由で、それでも韓国人が大好きな被害者になれるのですよ?
避妊具を支給されて、現在ではその日本メーカーを戦犯企業と呼んでいるのに、それでも妊娠して開腹手術でおろされたと下腹部の手術痕を見せて「今年」証言できるくらい長生きできるのですよ?
現在、アメリカでは韓国人の職業売春婦が多くて問題になっており、韓国人の若い女性は入国審査で手間取るという話もありますが、そんな時でもこの像に祈りを捧げれば、どこにでも行けて、たくさん客がついて稼げるというご利益があるとかないとか。
そんなありがたい御本尊に対して、韓国人は冷たくないですか?
私はもっとこう、近づくだけで親衛隊が因縁をつけてくるような刺激を期待していて、何か言われても「モルゲッソヨ」とやり過ごすつもりだったのですが、これでは反日が足りません。
という訳で、地下鉄で中央駅に移動し、釜山近代歴史館(入場無料)へ。ここならきっと、あなたの期待していた反日に出会えます。
まずは日本統治時代の楽しそうな写真の数々が展示され、映画で誰かが死んだ時のような切ない曲がミスマッチに流れてくる1階を見てから2階へ。ここが日本統治時代の展示であり、反日成分に満ち溢れています。ちなみに3階は朝鮮戦争時代の展示です。

・釜山港が開港し、朝鮮政府は1896年、日本との外交・貿易業務を担当する監理署を設置して監理を派遣し、対外交渉の業務の体系を備えた。監理の下には治安を担当する警務官を置いたのだが、初代の警務官は朴であった。一方釜山が開港し、仲買い商は経済の事情をよく知らない日本の商人との取引をして利益を得るため、釜山港に集まった。彼らは日本の商人と競争するために銀行・汽船会社・倉庫業などを育成させ、自主的な近代化を推し進めた。朝鮮の商人は日本の商人とまともに競うことはできなかった。そこで釜山の朝鮮の商人らは日本の商人に対して組織的に対抗するため、商人団体である商業会議所を設けたり、1907年に国際報償運動を主導し、日帝の経済侵攻に抵抗した。(事情をよく知っている地元民に有利な展開だったはずなのに、日本の商人に自由競争で負けたのですね。それは経済侵攻ではなく、あなたたちに実力がなかっただけですよ)
・日帝強占期の朝鮮と日本との貿易の骨格は朝鮮米と日本の工業製品との交換であった。日帝は日本人産業資本家の利潤確保のため、安い朝鮮米を日本に持ち去り、日本で生産された工業製品を朝鮮へ持ち込んだ。日本に流入した朝鮮米は日本の労働者の賃金を引き下げ、安い日本の工業製品は朝鮮の家内手工業を破壊した。(ごく普通の競争であり、貿易ですね。安い朝鮮米というからには対価が支払われたということであり、購入したものを持ち去るのは当たり前のことです。朝鮮が一方的に被害者ぶるのは違和感があります)
・日帝の朝鮮に対する基本政策は、米の収奪のための農業振興政策であり、土地調査事業、産米増殖計画などが代表的な農業政策であった。(日本は朝鮮米に対価を払った顧客であり、さらに増産の手助けをしたということですね。これでなぜ感謝されないのか不思議なレベルですが、実際には収奪と言いがかりをつけられ、恨まれています)

まだまだありますが、なんだか途中で疲れてきました。
おなか一杯になったところで南浦のロッテ百貨店に向かい、17時からの噴水ショーを見ました。そして前日と同じ店でソルロンタン(7000W)、トッポッキとチキン(唐揚げチリソース)の盛り合わせ(3000W)を食べてから、ホテルに帰ってきました。
その後、ホテルでテレビを見ていましたが、オリンピック放送については普通ですね。韓国人が勝った試合ばかり何度も再放送しているので、韓国がメダルラッシュなのかと勘違いしそうになりますが、18日時点でのメダル総数は日本のほうが上でした。でも日本人がメダルを取った前日の試合の放送もあったりして、特にこれといった思想は感じられません。

3日目、ホテルで朝食をとり、9時前にチェックアウト。この日はぶらぶらと南浦洞周辺を歩き回りました。チャガルチ市場にはたくさんの魚が並んでいますが、日本より割高ですし、韓国の下水道が未発達で海洋汚染されていることを知ると、まったく食指が動きません。釜山タワー(8000W)の麓まで行きましたが、そもそも韓国の街並みがあまり美しくないので、何度も来たいと思える場所ではありません。今回はパスしました。そして足が向かった先は釜山近代歴史館。もう何もかもが香ばしくてネタの宝庫です。ここではっきりさせておきますが、私が韓国ネタでごはんをおいしく食べられるのは、韓国に嫉妬しているからではありません。認知バイアスでなければ、ここまで読んで分かりそうなものですが、一応言及しておきます。
11時にネタの聖地を後にして、地下鉄(1600W)と軽電鉄(1400W)を乗り継いで空港へ。プライオリティパスでスカイハブラウンジに入り、ここで軽く昼食をとってから搭乗し、成田乗り継ぎで名古屋に帰ってきました。
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武漢旅行記(17年12月) [海外旅行記]

今年1月に中国国際航 (CA)のホームページで下記航空券を購入しました。航空券代18000円に空港税などが上乗せされ、総額24640円です。
DAY1 CA 160 NGO 0845 PEK 1105
DAY1 CA208 PEK 1545 WUH 1810
DAY3 CA203 WUH 1245 PEK 1440
DAY3 CA159 PEK 1645 NGO 2045 (NGO、PEK、WUHは名古屋、北京、武漢)
またCtrip で武漢鉄路江城大酒店(漢口駅前、3つ星、2泊朝食付きで8838円)を予約しました。

初日、セントレアで武漢までのチェックインを済ませ、プライオリティパスでスターアライアンスラウンジに入って朝食をとりました。
北京ではターミナル3C(国内線)のファーストクラスラウンジへ。ここはいつも乗車率150%の満員電車状態ですが、この日は80%といったところで、一応空席を確保することができました。
武漢到着後、空港駅から地下鉄2号線(5元、10駅、所要35分)で漢口火車駅へ。ちなみに中国語の火車駅は鉄道駅、汽車駅はバスターミナルです。ホテルは駅舎に隣接しており、駅のアナウンスが夜遅くまで聞こえてきました。

2日目、0700からホテルで朝食をとり、0800に出発。この日は市内の目ぼしい観光地を周遊する予定です。
まずは漢口火車駅から地下鉄(3元)に乗り、鐘家村へ。そこから徒歩で帰元禅寺(10元)に向かいました。ここには複数の堂があり、様々な仏像や菩薩像が安置されています。きちんと基本ルールに従っており、悟りを開く一歩手前の菩薩像はまだ現世での虚栄心が残っているので冠やネックレスで着飾っていたりしますが、悟りを開いた仏像は装飾具を身に着けていません。仏陀のそばに阿南尊者(釈迦の弟子のひとりアーナンダ)らがいて、割と原始仏教にも忠実だと感じました。一方で最後の一角には500人の尊者らの像があり、一人ひとりがファンキーな表情と仕草をしています。ハーフ三十三間堂・ファンキー親父バージョンと言ったところでしょうか。
次の晴川閣(入場無料、要パスポート)までは公共交通機関の便が悪かったのでタクシー(12元)を使いました。ここは湖北省で最も美しい建物と称えられているそうですが、「え、そうなの?」といった感じです。建物自体はごく普通ですが、すぐそばを流れる長江と、PM2.5で白くかすんだ武漢の街並みを一望できます。
ここから次の黄鶴楼へもタクシーを使うつもりでしたが、黄鶴楼南路に行く561番バス(2元)を見つけたので、そちらを利用することにしました。中国のバスではお釣りをもらえませんが、財布の中には小銭がありません。近くの屋台でソーセージを見つけ、「たぶん3元くらいだろう」と思って10元札を出すと7元が戻ってきました。これで小銭を用意でき、黄鶴楼南路へ。そこから徒歩で黄鶴楼(80元)に向かいました。ここは西暦223年に見張り台として建てられた山上の楼閣ですが、その後何度も再建を繰り返し、現在の建物は1985年に五重塔として建造されました。しかしその1世代前は三重塔、2世代前以前は二重塔だったので、歴史的価値よりも見栄えとエンターテイメント性に重きを置いた建造物です。
その後、そこから徒歩圏内にある辛亥革命博物館(入場無料、要パスポート)に向かい、中華民国建国にまつわる展示を見ました。ここには胡錦涛前主席や習近平主席も訪れており、中国共産党にとって中国国民党関連の展示はNGではないようです。
ここを見終わると時刻は1320でした。次に向かう湖北省博物館へは、黄鶴楼南路から411番バス(2元)1本で行けますが、やはり小銭がありません。バス停そばの店で牛肉面(牛肉麺、12元)を食べて小銭を作り、バスに乗りました。
30分ほどバスに揺られて湖北省博物館(入場無料)に着き、広大な博物館内部をざっと見て回りました。本館の所要時間は60分、その後分館で絵画の個展とガンダーラ仏の特別展を見て回り、コーヒーを飲んでいると60分経過しました。このうち私が感銘を受けたのは、ガンダーラ仏の特別展です。ガンダーラ仏は額に比べて目がくぼんでおり、鼻筋が高く、ローブのしわの表現が豊かで、奥行きが強調されているのが特徴です。日本の博物館で同様の特別展を開いたら、入場料が1300円くらいで、それでも人でひしめき合うパターンです。これを人口密度の低い場所で、無料で見せてもらったお礼として、博物館直営の売店で20元のコーヒーを飲んだ次第です。
帰りは411バス(2元)に70分間揺られて漢口火車駅まで戻ってきました。この日利用した561番と411番バスは、いずれも漢口火車駅を発着するので、利用価値が高いと思います。
漢口駅の地下にはフードコートがあり、李先生というチェーン店で、焼き豚、スープ、ごはん、漬物のセット(34元)を食べてから、駅舎隣のホテルに戻りました。空港へは地下鉄1本、主要な観光地へはバス1本で行ける漢口駅に隣接しているので、立地条件は最高です。中国の三つ星ホテルにしては割高ですが、仕方ありません。

3日目、朝食後、部屋に荷物を置いたまま0840にホテルを出発。この日はホテルから徒歩圏内にある武漢博物館に行く予定です。0900のオープンに合わせて行ったのですが、改装中のため来年4月末まで休館でした。仕方なくホテルに戻り、部屋で時間をつぶしてから空港に向かおうと思ったのですが、0925に部屋の主電源が落ちてしまい、「早く出ていけ」という無言の圧力を感じたのでチェックアウトしました。
地下鉄(5元)で空港に向かい、ラウンジで昼食をとってから搭乗。北京でもラウンジに立ち寄り、定刻より早く名古屋に帰ってきました。
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ホーチミン旅行記(17年11月) [海外旅行記]

15年ぶりにベトナムのホーチミンに行ってきました。
1月にアシアナ航空(OZ)のホームページで下記航空券を購入しました。総額39540円です。
DAY1 OZ121 NGO 1105 ICN 1310
DAY1 OZ735 ICN 1915 SGN 2240
DAY4 OZ736 SGN 0010 ICN 0645
DAY4 OZ124 ICN 1530 NGO 1720 (NGO、ICN、SGNはそれぞれ名古屋、ソウル、ホーチミン)
またExpedia でドンコイ通りの近くにある Asian Ruby Center Point Hotel(3つ星、朝食付き2泊で9204円)を予約し、GetYourGuide で2日目の Upper Mekong River tour with Vinh Trang Pagoda(メコン川クルーズ日帰りツアー、英語ガイド、昼食付き22ドル)と3日目の Saigon Sky Deck Fast Track Ticket(高層ビルの展望台入場券、9ドル)を申し込みました。このうち2日目のツアーにはホテルへの無料送迎サービスがついていますが、あらかじめツアーコンダクターに英語メールで依頼する必要がありました。

初日、セントレアでホーチミンまでのチェックインを済ませ、プライオリティパスで大韓航空のラウンジに入りました。この日はいつも行くスターアライアンスラウンジが混雑のため、プライオリティパス所有者の入場制限をしていました。
韓国当局からの出発許可が下りず、1時間以上遅れて出発。後から機内放送で聞いた話では、この日は大学受験の試験日だったそうです。試験中は飛行制限すら行うという韓国の苛烈な受験戦争の一端を垣間見ました。まあそこまで頑張っても就職の門は狭く、一流企業に就職しても40代でリストラされ、食うに困ってチキン屋を開業し、競争過多でつぶれるまでがヘル朝鮮(韓国人は自虐ネタでこう呼びます)のあるあるネタですが……。
ソウルではスカイハブラウンジに入り、プルコギなどを食べながら時間をつぶしました。
ホーチミン行きの便も日中の遅れのあおりを食らってか、離陸許可待ちで50分遅延しました。ホーチミン到着後、空港の両替所で2000円を35.7万ドンに両替し、ドンコイ通りに向かう49番バス(4万ドン)に乗ろうとしたところ、すでに営業を終えたとのことでした。近くにいたタクシーの運転手が17.5万ドンを提示してきましたが、それを断って109番バス(2万ドン)に乗り、スマホのナビで位置情報を確認しながらドンコイ通りに一番近いところで降ろしてもらい、そこから徒歩10分弱でホテルに到着しました。途中、24時間営業のサークルKを見つけ、333ビール(330mLで1.3万ドン)やミネラルウオーター(1.5Lで1.1万ドン)を購入しました。

2日目、0630からホテルで朝食をとり、0700にオープンする近くの両替商で両替しました。レートは空港より良く、5000円が1013500ドンになりました。200で割ると日本円になる計算(1万ドン→50円)ですが、100で割って円をつけた(1万ドン→100円)くらいが日本の物価感覚に似ています。
0730過ぎにホテルロビーでピックアップしてもらい、旅行会社の営業所でバスを乗り換えて、メコン川クルーズツアーに出発。この日は40名くらいの参加者で、そのうち日本人は私を入れて5名でした。1時間半ほどドライブし、最初にココナッツと竹の繊維を使った商品を売るお店へ。この手のお店は旅行会社にキックバックするために高めの料金設定になっています。つまりここで買う人からぼったくり、その分ツアー代金を安くする仕組みです。特に欲しいものはなく、「買ったら負けかなと思ってる」の精神でやり過ごしました。
次にパゴダ(寺院)に立ち寄りましたが、仏像の顔立ちがいかにもベトナムだと感じました。いろいろな国で博物館に行くうちに、何となく顔立ちで製作国が分かるようになったようです。ここでは僧侶がマイクを使って読経していました。
その後、バスで少し移動してからボートに乗り、メコン川クルーズへ。泥で濁った透明度ゼロの大河をボロボロの船で疾走する様子はバンコクのチャオプラヤ川を彷彿とさせます。もっともこちらは川向うにジャングルがみえるような、ど田舎です。
最初に立ち寄ったのはココナッツ・キャンディーを作って売っている場所です。旅行前、妻にここでお土産を買ってくると言ったら拒否されたので、即席で「ジャングルの奥にあるチャーリーとココナッツ工場」という物語を作って聞かました。私はココナッツミルクのように真っ白になって帰るか、工場の後継者になってココナッツ・キャンディーをたくさん持って帰るか、どちらかという設定です。当然真っ白になるわけにはいかず、ココナッツ・キャンディーを購入したわけですが、280gのパッケージ6個で15万ドンでした。
再びボートに乗って移動し、昼食会場へ。ここではなぜか昼食内容で2グループに分かれ、日本人5名を含む計9名のテーブルには大きな川魚の姿揚げが出てきました。これを野菜と一緒にライスペーパーにはさんでチリソースをつけるのですが、北京ダックのような雰囲気で結構いけました。
そこからまたボートで移動し、大蛇を首に巻くアトラクション(チップ1万ドン)があったので体験しました。鱗は難くないし、変温動物なので余計な熱を発しないし、特に不快感はありません。その後、4人乗りの小さな手漕ぎボートで10分ほどクルーズをして、櫓をこいでいた女性からチップを要求されました。これを払ってから上陸し、ハチミツ茶をふるまわれ、地元の音楽を聞かせてもらい、チップを要求され、バスに乗って1740にホーチミン着。
最寄りの降車場所からホテルに歩いて帰る途中、激しいスコールに見舞われました。この雨の中、これ以上観光する気はなくなったので、ホテル近くにあるフォー専門のチェーン店(フォー24)に入ってフォーの大(5.9万ドン)を食べ、外に出ると雨はやんでいました。
その後ホテルに帰って少し様子を見ても、これ以上降りそうな気配はありません。そこで徒歩で20分かけてメコン川ディナークルーズの船着き場に向かい、予約不要のベンゲー号に乗船しました。これは3階建てで各フロア数百人は乗船できる巨大な船で、各フロアでは歌やダンスのショーが行われています。私は3階に案内され、すでにフォーを食べた後だったので、ソーセージの盛り合わせ(8万ドン)と333ビール(2.5万ドン)だけ注文しました。周りを見ると、私以外の客はみな5人以上の団体客ばかりで、割高な料理をモリモリ食べています。数百人の中で一人だけ「ボッチで金払いの悪い客」になってしまい、その負のイメージを払しょくするために人一倍ダンサーやシンガーに拍手していました。料金はテーブルチャージ込みで15.9万ドンでしたが、従業員がチップを欲しそうな目でこちらを見ていたので2万ドン渡しました。それでも酒とおつまみ、歌とダンスのショー、ナイトクルーズで総額900円弱ですから、安いものです。
2020から50分ほどクルーズがあり、下船後、ホテルに帰ってきました。

3日目、この日はホテルで朝食を済ませた後、部屋に荷物を置いたまま8時過ぎに出発しました。チェックアウトは正午までなので、それまでに小休止のためホテルに戻ってくる予定です。まずはホーチミン作戦博物館(1万ドン)へ。革命の経緯が紹介された博物館ですが、これと言った見どころもなく10分ほどで見終わってしまいました。そこから歴史博物館(1.5万ドン)に行き、9時からの水上人形劇(5万ドン)を見るつもりでしたが、最少催行人数の10人に満たず、中止になりました。その他の展示は石器から始まって、仏像や近代の装飾品など、幅広い展示がありました。ここを出てくると時刻は9時半です。時間つぶしがてら隣にあった動植物公園(5万ドン)に立ち寄り、1時間ほど見て回りました。動物との間が曇ったガラスで遮られており、かなり残念な展示になっています。旭山動物園にスタッフを留学させたいところです。動物自体はキリン、象、トラなどスタンダードな種が種が大体そろっていました。
ホテルに一旦戻り、小休止してからチェックアウト。その際、大きな荷物を預かってもらいました。ホテル近くにあるフォーのチェーン店(フォー・オン・フン)でスペシャルフォー(大)7.6万ドンを食べてから、ホーチミン市博物館(1.5万ドン)へ。近代のベトナム人の暮らしぶりが分かる展示になっていました。
次にホーチミン最大のベンタン市場へ。天井の高い大きな建物の中に屋台のような店がひしめきあっており、旧ソ連圏の市場とどことなく雰囲気が似ています。
そこからサイゴン・スカイデッキへ。私が前もって支払ったのは9ドルですが、ここでは20万ドンです。ファストトラックチケットという名称だったので入場券売り場に並ばなくて済むと思ったのですが、そもそもガラガラでした。それなら当日現地で20万ドン払ったほうがわずかに安かったかもしれません。展望台では頭の中にあったホーチミンの地図を一通り復習でき、今まさに発展中の街並みを体感することができました。
そこから統一会堂(4万ドン)に向かい、南ベトナム政権時代の大統領官邸を見て回りました。プライベートのカジノ室や映画館まであり、まるで王侯貴族のような暮らしぶりです。
時刻が15時になったのを見計らい、15時にオープンするサイゴン大教会に向かったのですが、残念ながら改装中でした。隣にある19世紀に建てられた中央郵便局(入場無料)に立ち寄ったところで低血糖状態になっていたので、ダンキンドーナツに入り、ドーナツとベトナム風アイスコーヒーのセット(3.5万ドン)で血糖値を上げました。
次に戦争証跡博物館(1.5万ドン)へ。ここでは主にベトナム戦争時代の悲惨な写真が展示されています。体が吹き飛び、頭と片腕だけになった遺体を持ち上げる敵兵、死体の山、殺されそうになって命乞いする人々、傷だらけの人、枯葉剤による先天性奇形の子供たち。私はカンボジア、バングラデシュ、タイ、モンゴルなどでえげつない展示を見てきたので慣れていますが、免疫がないとショッキングかもしれません。
ここを1630に見終わり、近くにある水上人形劇(22万ドン)の会場に行くと、すでに当日券は1700と1830の両方とも売り切れていました。サイゴン・スカイデッキではなく、こちらのチケットを前もって押さえておかなければいけなかったようです。
仕方なくドンコイ通り方面に戻り、地球の歩き方に載っていたブン・ダウ・ゴー・ニョー・フォー・ニョーという店で、ポークBBQ入りの甘酸っぱいスープに米麺と野菜を浸して食べる料理とティー(合計6.5万ドン)を頼み、ドンコイ通りを一通り散策してから、荷物を引き取り、空港に向かうことにしました。
ドンコイ通りからであれば49番バスが便利ですが、明らかなバス停がなく、渋滞の不規則な流れの中で49番バスを止めて乗りこむ自信はありません。仕方なく、109番バスの始発地点である9月23日公園バスターミナルまで30分以上かけて歩き、そこからバス(2万ドン)に乗りました。しかし実はパスター通り沿い、サイゴン・センターの道向かいに109番バスのバス停留所があり、ドンコイ通りのすぐ近くから乗車できるようです。
ちなみに空港についた時点での所持金は39.7万ドン。22万ドンの水上人形劇を見ていたら、ちょうどいい残額のはずでした。フライト3時間前の2110にチェックインが始まり、プライオリティパスでラウンジに立ち寄ってから、飛行機に搭乗しました。

4日目、30分遅れでソウルに到着し、朝から午後までプライオリティパスで使えるラウンジをハシゴしました。
マティーナラウンジはシェラトンウォーカーヒルの運営で、5つ星ホテルの簡易ビュッフェを楽しめますが、テーブル席のみでいつも混んでいます。アシアナ航空ビジネスクラスラウンジは最も広くゆったりしていますが、食事は一番しょぼい印象です。スカイハブラウンジはその中間で、それなりに空席があり、食事も充実しています。これらを渡り歩き、定刻通り名古屋に帰ってきました。
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