ダッカ旅行記(13年11月):The 旅行道:So-netブログ
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ダッカ旅行記(13年11月) [海外旅行記]

今回は2度目のダッカ旅行です。
昨年8月に初めてのダッカ旅行(http://ryokodo.blog.so-net.ne.jp/2012-08-26)をした際、現地の人とフェイスブック友達になっていましたが、その人に誘われての再訪です。ジアと呼ぶことにしますが、ダッカ大学(日本でいう東大)で学んだエリートです。
今年5月末にマイレージプラス3万マイルと空港税93.4ドル(9657円)で発券し、マイルアクセラレーターを利用して17220マイルを362 2ドル(37449円)で買い戻しました。最終的に12780マイルと47106円で入手した計算です。
DAY1 TG673 KIX 0030 BKK 0500
DAY1 TG 321 BKK 1055 DAC 1230
DAY2 SQ447 DAC 2320 SIN 0525+1
DAY3 SQ860 SIN 0830 HKG 1215
DAY3 NH1242 HKG 1410 NGO 1845
KIX、BKK、DAC、SIN、HKG、NGO、TG、SQ、NHはそれぞれ、関空、バンコク、ダッカ、シンガポール、香港、名古屋、タイ航空、シンガポール航空、全日空の略で、1055は10時55分を指します。
ホテルはagodaでHotel 71(朝食付き、1泊3572円)を予約し、ビザは専門業者に依頼しました。
初日、ジアは空港近くのモスクで礼拝を済ましてから空港まで迎えに来てくれるというので、その言葉に甘えることにしました。今回の旅行プランは基本的にジアにお任せです。
私も彼へのお土産として、うなぎパイ、どらやき、ドラえもんのコミック、コアラのマーチを用意しました。
どらやきは世界的に有名なドラえもんの大好物ですが、メーカーによっては酒精やみりんなどアルコール類が入っているため、そうでないのを探すのに苦労しました。味の素には豚の触媒が用いられている可能性があり、基本的に旨味系はNGです。どらやきが登場して、しずかちゃんのお風呂シーンがないこと(性的描写はタブー)を条件にコミックを探し、のび太の宇宙開拓史に行き着きました。イスラム教徒へのお土産は結構大変です。

出発前日、仕事を終えてから近鉄特急と南海ラピートβを乗り継いで関空に向かい、タイ航空便に乗りました。バンコクのスワンナプーム国際空港ではプライオリティパスで利用できるラウンジが増えていたので、新しいところにも行ってみました。きれいなシャワーブースがありますが、数が少ないので時間帯によっては混むかもしれません。
ダッカには定刻前に着き、入国審査と税関を通過しました。税関では前の客が質問責めにあっていましたが、私は "Japan, OK" の一言で終わりです。なお空港内で8000円を両替したところ、5920タカ(以下T)になりました。
ジアとの細かい待ち合わせ場所を決めていたかったので、一度ターミナルの外へ出てみると、再入場には200Tが必要とのことです。そのまま外で待っていると、空港職員が事情を聞いてジアに電話をかけてくれました(私の携帯ではかかりませんでした)。チップを要求されたので100T支払いましたが、その人が最後まで案内してくれたおかげでジアに出会えました。
ジアと一緒にCNG(小型三輪タクシー)に乗り、ホテルに荷物をおいてから、今度はリキシャ(人力車)で独立戦争博物館に向かいました。ここでは300万人の死者を出した1971年の独立戦争に関する資料が収められており、ジアがバングラデシュの苦難の歴史を英語で説明してくれました。ただ、私にとっては初めて聞く人名ばかりだったので、戦争の年数と死者数しか頭に残りませんでした。--ジア、ごめん。
それからジアの母校であるダッカ大学に行き、学内のカフェでチキンカレーとライスを食べました。今回、ジアは私にバングラデシュ人の日常を見せてくれるとのことで、床に座って手づかみで食べてみましたが、パサパサした長粒米を手でつかむのは結構大変です。
その後、大学内で記念撮影をしたり、ジアが礼拝をしている間待たされたり、芝生で歌と踊りに興じている人たちを眺めたり、ジアの後輩で外国人と初めて話すという女性に地球の歩き方を見せて観光地の説明をしてもらったりして、時間が過ぎていきました。その際、相手の指に触れたらイスラムの戒律に抵触するのではないかと心配しましたが、ジアは知り合いの女性と挨拶代わりに握手していたので、大丈夫なのかも知れません。
暗くなってからジアの家に招待され、ディナーをごちそうになりました。しかしイスラムの戒律があるので、私とジアの奥さんが同じテーブルで食事をすることはできません。六人掛けの机に載りきらないほど料理とデザートを出され、それをジアに山盛りでよそってもらいながら一人で食べました。料理は辛くデザートは劇甘なので、少量なら美味しくても、食べ続けると途中でつらくなってきます。その後、ジアやそのお母さん、奥さん、長男、姉妹、姪が食事をしている間、私は一人だけ別室で待たされました。
それからジアの行きつけの盛り場(と言っても紅茶を飲んでおしゃべりするだけです)に案内されました。そこにいた人から日本とバングラデシュの共通点を聞かれて返答に困り、"I have no idea." と答えてしまいました。
その後、ジアがリキシャでホテルまで送ってくれ、その日は解散になりました。
リキシャに揺られながら話をしましたが、ジアの月収は20万円とのことです。もちろん自分は成績優秀だから他国にも行けるし、そうしたらもっと稼げるけど、バングラデシュが好きだから移住しないと言っていました。なお半年後に車を買う予定だそうです。バングラデシュは車の関税が400%もあり、本体価格250万円のカローラが総額で1250万円になるそうです。香港やシンガポールでも、税金で本体価格が3~4倍に跳ね上がりますが、5倍という国は初めてです。
この日の支払いはすべてジアがしてくれたので、最後にいくらか払おうとしましたが、ジアが断るのでその言葉に甘えることにしました。ジアの月収はこの国ではかなり恵まれた水準だということもありますが、本気で歓待してくれているのが伝わってきました。

翌朝、ホテルで朝食を済ませて8時半に待ち合わせをしていましたが、ジアの到着は9時過ぎでした。ホテルに荷物を預けてチェックインし、リキシャでバス乗り場に行きました。すべてジア任せなので、行き先も知らないままボロボロのバスに乗り、70分ほど揺られてから降りました。バングラデシュの交通渋滞とマナーの悪さは相変わらずで、途中私が乗っているバスと隣のバスがぶつかり、こすられるような音を立てていました。
着いた場所はダッカの東南30キロのところにある古都ショナルガオです。ここで民族博物館に入りましたが、あたりは公園になっており、家族連れでやってきて1日過ごすことも多いそうです。デートスポットにもなっており、イスラムの衣装を着た女性が男性に肩を抱かれている場面を初めて目撃しました。
博物館を見学した後、リキシャで18世紀に作られた小さなモスクを見に行きました。ジアはこの時代にドーム状の天井をどうやって作ったのだろうと不思議がっていましたが、18世紀であればそれ以上のものを作る技術は世界中に存在していたはずです。
再びリキシャに乗ってレストランに行き、牛乳の油と肉類で米を炊き込んだビリヤニとビーフカレーを食べました。その後、近くを流れるメグナ川(日本なら間違いなく一級河川)まで移動し、そこでエンジン付きのボートに乗って対岸近くまでのクルーズを楽しみました。
そこからバス乗り場までリキシャで移動し、紅茶を飲んでからバスに乗りました。バングラデシュ人はことあるごとに紅茶を飲むようで、前日には合計5杯ご馳走になりました。砂糖が入っているので、それだけでも腹が膨れます。バスは行きより綺麗でしたが、渋滞がひどく、窓が開いているので、途中で喉が痛くなってきました。
ダッカ到着後はホテルで荷物を引き払い、ジアお勧めの店でお土産まで買ってもらい、18時半過ぎに空港まで送り届けてもらいました。途中、ジアのお母さんから電話がかかってきたので、私も代わってもらい、前日のディナーのお礼を言いました。空港に入るところでジアと分かれる時は名残惜しさを感じました。
今回、現地通貨は最初のチップ以外全然手つかずでしたが、ここで初めてミネラルウォーター(20T)を買って飲みました。残ったTは再両替せず、ジアとの思い出として日本に持って帰ることにしました。
少し時間をつぶしてから、フライトの3時間前にチェックイン。プライオリティパスでラウンジに入り、軽食をとってから搭乗しました(ここにはシャワーはありません)。
それから先の国際線区間は私にとってありふれた日常であり、途中のシンガポールと香港でもラウンジを利用し、無事に名古屋へと帰ってきました。


さて、来年1月末でマイレージプラスが改悪されます。そのため私も駆け込みで来年末までのチケットを取る予定ですが、それでも5万マイル以上余ってしまいます。ただ、改悪されてもそれほど痛くない使い方を予想しているので何とかなるでしょう。マイレージプラスの癖を知っていれば、自ずと傾向と対策が見えてきます。
今のところ、12月シンガポールとプノンペン、1月麗江、2月ソウル(往路ビジネス)、3月コタキナバル、4月ポナペ、5月西寧、6月ウランバートル、7月タシケント、8月グアムとサイパン(家族3人)、9月ヌクアロファ(往復とも一部ビジネス)を発券済みです。このうち2月のソウルはJALマイル、あとはマイレージプラスです。
ちなみに1月と3~7月の旅行6回の合計で95000マイル未満+ソウル・名古屋間を2回別手配です。マイレージプラスは旅行の順番や発券方法などでマイルを切り詰められ、そのシステムを完璧に把握すると無駄をそぎ落とした芸術作品のような特典航空券を作れます。


最後に空港に向かう途中で聞いたジアの言葉を紹介します。
バングラデシュは美しい国だ。美しい場所がたくさんある。このことを多くの日本人に伝えてほしい。多くの外国人に観光に来てもらい、国を発展させたい。自分は2年間ドバイで仕事をしたが、そこで外国人がバングラデシュに対してネガティブなイメージを持っていることを知った。自分はそれを変えたい。自分にたくさんのお金があれば多くの外国人を歓待できるが、そうではないので一対一の歓待しかできない。
以上です。交通渋滞と交通マナーの悪さ、砂埃と排ガスによる空気の悪さは併記しなければなりませんが、人々は正直で、親切で、日本のことが大好きです。ぜひ皆さんも一度訪問してみて下さい。
ただ私個人の意見としては、バングラデシュは観光ではなく工場の移転先として有望です。
若い人が多く、エネルギーにあふれ、国民性も日本人から見て首を傾げることは(意外に)少ないはずです。人件費は安く、ジアのようにとても優秀な人間を年俸240万円で雇用できます。
現在日本車のシェアは70%ですが、自動車の普及率はまだまだです。もしバングラデシュ国内で日本メーカーの車を生産できれば、関税400%の壁もなくなり、爆発的に普及する余地があります。それ以外の産業でも、工場を作るメリットはありそうです。
もしバングラデシュへの投資を真剣に考える方がいましたら、hmdknsk@hotmail.comまでメールを下さい。ジアというとても優秀で信頼できる男を紹介します。


Dear Zia.
I came back home. I enjoyed my stay in Bangladesh with you very much.
Of ourse I remember your massage, and will spread it. You are my friend, and I know how you love Bangladesh. So I have to say below in order to change Bangladesh better.
In fact, I think Bangladesh is a not a good country for sightseeing, but a good country for building factories.
Traffic heaviness in Dhaka is serious, and there are a lot of dangerous. Many Japanese will get tired, and be afraid of traffic in Dhaka. I thnk your country should make lots of signals, keep traffic lane, and separate cars and CNGs from rikishas and walking people. And then, traffic will become smoother. Japanese traffic became better like this.
There are about 250 countries in the world, and Japanese can travel to 180 countris without VISA. But we need VISA to visit Bangladesh. It makes difficult for many Japanese to visit Bangladesh.
There are a lot of country rsik to build factories in South Korea and China. I think Japanese companies should build many factories in Bangladesh, Myammer and Indonesia. Bangladeshi people are honest and good. They will become good business partners for Japanese.
Four handred percent tax for inported cars in Bangladesh is very high. But if Japanese companies make cars in your country, tax may not be necessary.
I will spread your massage and my opinion by my blog which is visited by about 120 people per day.
I can just only say my opinion. But I believe you have a power to change your country.
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