シンガポール・プノンペン旅行記(13年12月):The 旅行道:So-netブログ
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シンガポール・プノンペン旅行記(13年12月) [海外旅行記]

今回はシンガポールとプノンペンを周遊してきました。シンガポールに入国するのは10年ぶりですし、これまで渡航したアジアの中で首都に行ったことがない唯一の国がカンボジアでした。アンコールワットには行ったのですけどね……。
今年2月にユナイテッド航空の3万マイルを利用し、空港税89.5ドル(8605円)を払って下記の航空券を発券しました。発券直後に14266マイルを300ドル(28843円)で買い戻したので、最終的に15734マイルと37448円で入手した計算です。
DAY1 SQ815 KIX 2330 SIN 0540+1
DAY3 TG404 SIN 1225 BKK 1345
DAY3 TG584 BKK 1825 PNH 1940
DAY 4 OZ740 PNH 2350 ICN 0650+1
DAY5 OZ122 ICN 0850 NGO 1035
SQ、TG、OZ、KIX、SIN、BKK、PNH、ICN、NGOはそれぞれシンガポール航空、タイ航空、アシアナ航空、大阪、シンガポール、バンコク、プノンペン、ソウル、名古屋の略です。
ホテルはbooking.comでシンガポールのAmrise(2つ星、素泊まりで70シンガポールドル、以下S$)とプノンペンのOhana Phnom Penh Palace (4つ星、朝食付き61$)を予約しました。またhttp://evisa.mfaic.gov.kh/Default.aspx でカンボジアのビザ(28$)を取得しました。
カンボジア国内には内戦の名残でかなりの銃器が出回っているらしく、人気の少ない場所を一人で出歩くのは危険そうです。普段から置き引きには注意を払っており、詐欺にもそれなりに対応する自信がありますが、銃口を突きつけられたら何もできません。そこでパスポートやクレジットカードなど真の貴重品はズボン内に隠し、ダミーの貴重品(数万円)をバッグに入れ、普段使いの財布を別に持ち歩くことにしました。これなら二段階まで貴重品を強奪されても何とかなります。
地球の歩き方に載っていた犯罪多発地区を頭に入れ、外務省の海外安全ホームページを読み、不案内な旅行者だと悟られないよう人前でガイドブックを開かないようにして、もし銃を突きつけられたらパニクった様子でパスポートをホテルに置いてきたと主張し、愛想笑いをして――撃たれないように最大限のシミュレートをしておきました。ここまでの警戒水準を発動するのは久しぶりです。

初日、名古屋から近鉄特急と南海電鉄ラピートβを乗り継いで関空に向かい、定刻通りシンガポールに旅立ちました。
2日目の朝6時前にシンガポールに着き、MRT(2.1S$)でマリーナ・ベイへ。まだ朝も早いため、普段なら混んでいるマーライオン周辺もゆっくり観光できました。マーライオンの正面、マリーナ・ベイを挟んだ向こう側にはマリーナ・ベイ・サンズがあり、その奥には巨大な樹木型のオブジェ(スーパーツリー)がそびえるガーデンズ・バイ・ザ・ベイがあります。そのあたりを徒歩で散策し、9時半過ぎにマリーナ・ベイ・サンズ最上階、地上200メートルのサンズ・スカイパーク(20S$)に行きました。屋上にある船の前方部分が入場料を払うと入れる展望台で、後方部分がホテル宿泊客専用のプールになっています。隣に見えるインフィニティー・プールは、なかなか快適そうでした。
その後、地下のフードコートで海南チキンライス(野菜付きで8.8S$)とヌードル(4.8S$)を食べ、ラッフルズ卿の上陸ポイントやクラーク・キーを散策してからMRT(1.2S$)でリトル・インディアへ。ここから南東に歩いていくと、インド人街とアラブ人街の双方を散策できます。ほんの数百メートでここまでカルチャーが異なる場所はなかなか貴重です。インド人街を抜け、サルタン・モスクとその近くにあったラッフルズ病院(富裕層専門?)を見学していると、雨が降ってきました。夜行便で寝不足だったこともあり、MRTでホテルに向かい、チェックインしました。そのままベッドに倒れ込むように寝入ってしまい、目が覚めると19時です。本当は夜景を見に行ったり、シンガポールスリングを飲みに行ったりしたかったのですが、まだ小雨が降っており、この時間から再び都心に繰り出す元気もなかったので、ホテル周辺にある中華の屋台で夕食を済ませて戻ってきました。
過去3回のシンガポール旅行では観光者向けの美しい場所だけを見てきましたが、下町にはかなりディープなチャイナ・ワールドが広がっています。

3日目は7時半に起きて8時にチェックアウト。そのまま空港に向かい、アーリーチェックインを済ませてから、プライオリティパスでスカイビュー・ラウンジに入りました。時刻は9時20分です。この日はラウンジと機内食で飲食を済ませ、食費をゼロにする予定です。遅めの朝食をとり、ラウンジで時間をつぶしてから、バンコク行きに乗りこみました。
バンコクでもラウンジをハシゴして時間をつぶし、定刻通りにプノンペン着。ネット上で取得したビザはどうも認証に問題があったらしく、入国審査で少し手こずりました。ビザそのものは3×4センチの写真と20ドルを用意すれば空港で簡単に取得できるので、この方が安くてお勧めです。結局8ドル余分に払って心労を買っただけでした。
市内の観光客が訪れそうな場所ではドル建てが一般的ですが、念のために空港内で3000円を両替すると100400リエル(以下R)になりました。
空港の制限エリア内でタクシーに乗るための黄色い紙(TAXY、9$と書かれています)を受け取り、正規のタクシー乗り場からタクシーに乗りました。料金は到着時に運転手に支払うシステムです。ホテルは川沿いの大通りから少し奥に入ったところにあり、大通りはこの時間も外国人観光客で溢れていたので、少しだけ出歩いてみました。お洒落なカフェでメインディッシュは3.75$から、カクテルは一律2.25$といった具合でかなりリーズナブルです。現地の雰囲気を見て、警戒水準を一段階引き下げることにしました。街中は外国人観光客で溢れているので、旅行者然としていても狙われる危険は少ないでしょう。

4日目は終日プノンペン市内観光です。
ホテルの朝食会場は屋上にあり、オープンエアーの席で川を眺めながらの食事は快適でした。このホテルは当たりです。チェックアウトして荷物をフロントに預けてから、9時にホテルを出発しました。
まずはトゥクトゥク(値切って3$)でトゥール・スレン博物館(2$)へ。ここはポルポト時代に政治犯とその家族を収容し、拷問した場所です。タタミ一畳分くらいの狭い独房や、広い部屋の真ん中に鉄製ベッドが一つだけ置かれた拷問部屋が現在も残されており、笑顔を禁止する表示がありました。かつてここには2万人以上が収容され、生きて解放されたのは7人だけとのことです(処刑場所は別にありますが、今回は行きませんでした)。収容者たちの写真が展示されていましたが、男女ともにそれこそ小学生から老人まで幅広い年齢の人たちが写っており、そのうち一部は顔が腫れ上がったまま目を見開いていました。どう見ても殺害後です。                              
その後、再びトゥクトゥク(値切って3$)でホテルに戻り、そこからトンレサップ川沿いを歩いてワット・プノン(1$)へと向かいました。丘の上に建てられたこの寺院は、きらびやかな本堂と白亜のストゥーパ(尖塔)を有し、一見の価値ありです。
その後プノンペン駅に向かったところ、なぜか大勢の軍人が駅舎を占拠しており、それ以上近づけませんでした。駅の見学は諦め、セントラル・マーケットまで歩きました。中央は貴金属、その周りでは衣類や食料品が売られていましたが、地元民仕様であり、少なくとも私が欲しいものはありません。
その後コンビニに寄って缶ビールを飲んでから、ホテル周辺のカフェに入り、チキンのフライドライスとシンガポールスリング(合計6$)の昼食をとりました。
酔いが回ると熱中症になりやすいので、水をたくさん飲む必要があります。すると尿意をもよおすので、国立博物館(5$)に行ってトイレを借りました。ここにはクメール時代の仏像が多数展示されていますが、ネパールに比べると鼻の低い像が多いと感じました。また当時は王が代替わりすると国教が仏教になったりヒンズーになったりしたので、その際に削られてしまったのでしょう。鼻の欠けた仏像を多数見かけました。
次に王宮とシルバーパゴダ(25000R)に向かいました。即位殿と銀を敷きつめたシルバーパゴダはどちらも豪奢で見応えがありました。後者の本尊は数十センチ大のエメラルド仏で、バンコクのワット・プラケオを彷彿とさせます。これらを見学し終えると17時になっていました。トンレサップ川沿いの広場で風に吹かれながらヒューマン・ウォッチングをして時間をつぶし、18時になったところでお洒落なカフェに入り、タイ風ヌードルとグラスワイン(7.5$)の夕食をとりました。
食後、ホテル隣にある地元民の市場を散策してから(やはり欲しいものは皆無です)、荷物を引き払い、トゥクトゥク(公定料金7$)で空港に向かいました。夜風に吹かれてのドライブは快適ですが、信号待ちで物乞いが寄ってくるので少し緊張しました。フライトの4時間以上前に着いてしまいましたが、街中でもこれ以上することはありませんし、安全面を考えて早いうちに空港まで移動したかったので、よしとします。ただしカンボジアにはプライオリティパスで入れるラウンジがなく、これが痛手でした。
定刻より少し遅れてプノンペンを発ち、翌5日目の朝にソウル着。ここでラウンジを利用してシャワーを浴び、名古屋に帰ってきました。

ポルポト時代の銃器が残っているという話で警戒水準を上げていったのですが、基本的にカンボジア人は素朴で控えめな人たちです。今回の旅行中に私の危険センサーが発動することはありませんでした。私は日本の企業に中韓よりもアセアン諸国とバングラデシュに目を向けることを推奨します。インド人とも仲良くしたいところですが・・・ダメ元でゴリ押ししてくる強烈な国民性が日本人にはきついはずです。
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