ソウル旅行記(11年5月):The 旅行道:So-netブログ
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ソウル旅行記(11年5月) [海外旅行記]

先月に続き今月も、有効期限の迫った小額マイルを消費するため、ソウルに行ってきました。
キャセイパシフィックの15000マイルを使って、JALで関空とソウルの金浦空港を往復する航空券と引き換えましたが、行きは朝便で帰りは昼便です。前回は旅行自粛ムードの中、直前になって帰りの昼便が運休になってしまいましたが、今回は大丈夫でした。宿泊は前回と同じ、楽天トラベルで予約した1泊2000円ちょっとの格安宿です。またソウル到着日の夜、ソウルナビでキム・ドクスの伝統演戯常設公演「PAN(パン)」(http://www.seoulnavi.com/play/1125/)を申し込んでおきました。


26日夜、近鉄アーバンライナーのデラックスシート(金券ショップで3600円)でなんばへ。そこから南海電鉄で新今宮に行き、そちらで宿泊。

27日朝、南海電鉄で関空に行き、チェックインした後、プライオリティパスで大韓航空のビジネスクラスラウンジに入り、そちらで朝食を摂りました。
金浦空港到着後、A'REXと呼ばれる空港急行でソウル駅に移動し(1500W)、そこから地下鉄に乗りかえましたが、巨大なソウル駅を横切る必要があるため、その際に地下鉄一駅分くらい歩く必要があります。地下鉄でソウル駅から鐘閣駅に移動し(1000W)、行きつけの里門ソルロンタンという店に行こうとしましたが、都市開発の影響で店を移転したとのことでした。結局、新店舗の場所が分からず、通りすがりの店でカルビタン(8000W)の昼食を摂りました。これはカルビ用の肉を取った後の骨付き肉を煮込んだスープです。
その後、宿に荷物を置いてから、世界遺産・昌徳宮へと向かいました。これは15世紀に立てられた国王の離宮ですが、正宮である景福宮よりも居心地が良かったのか、歴代の国王が滞在した期間はこちらのほうが長かったそうです。そして世界遺産に登録されたのも、この離宮の方だけです。
昔はガイド付きツアーでなければ入場できなかったのですが、今では入場料3000Wを払えば、宮殿部分だけ自由見学できるようになっています。しかし、その奥にある秘苑(国王と王妃専用の裏庭、というか裏山です)は現在でも、5000Wのガイド付きツアーでなければ入れません。私が秘苑の入り口に着いたのは14:25でしたが、たまたま14:30から英語ガイドのツアーがあったため、そちらに参加しました。
チマチョゴリを着た女性ガイドが、1時間半かけて、かつては国王と王妃しか入場できなかった秘苑を案内してくれました。途中、山あり谷ありの険しいコースが続き、ガイドが「大変だったら元来た道を戻っても良い」と呼びかけていましたが、誰一人脱落することなく、ツアーコースを歩ききりました。鬱蒼とした森に鳥の鳴き声が響き、所々に昔ながらの韓国風家屋が建っているのですが、言われなければこれがソウルの街中だとは思わないことでしょう。
その後、ソウルの古くからの繁華街である明洞に地下鉄で移動し、粥専門店であわびのお粥(10000W)を食べましたが、客は私一人でした。以前、済州島の済州KALホテルに併設されたカジノであわびのお粥を食べたときは、その美味さに感動したのですが、今回は特別な感慨は沸きませんでした。私の舌が変わったのか、そもそも味そのものが違うのか、済州KALホテルまで検証に行く必要がありますw
夕食がお粥だけでは少し物足りなかったので、明洞のCOCO壱番屋の斜め前にある店(http://jawsfood.com/)でトッポッキ(細長い餅を赤くて辛いソースで煮込んだもの、2500W)を頼みました。ここは安いし、「もう一品間違って頼んだのかな?」と勘違いするほど大きなスープがついてくるのでお勧めです。その他、スンデ(腸詰)、おでん、天ぷらなど、韓国屋台の定番料理が2000~3000Wで揃っており、日本語のお品書きもあるため、それを読み上げればオーダーできます。なお手持ちのWが少なくなってきたため、明洞にある小さな両替商で両替しましたが、空港では1円=12.7Wのところ、そちらでは1円=13.25Wでした。
その後、夜8時から予約してあった伝統演戯常設公演「パン」を見に行きました。アクセスがやや不自由なところにあり、そのためか客は20人ちょっとしかいません。そのためか、私は一番安い席を申し込んでいたのですが、中央部分のよく見える席に案内してもらえました。一方、出演者は13名。なんか申し訳ない感じです。
先月見た美笑(ミソ)と違い、ストーリーはないのですが、その分、韓国の伝統芸能をそのままぶつけてくる感じでした。打楽器だけで奏でるリズムは、東南アジアやオセアニアにも通じるものがある原始的な旋律です。人々の暮らしの中で自然発生し、民族によって受け継がれたその音は、他の地域と同様に躍動感にあふれており、私の中ではそれなりに高評価でした。ソウルの有名な公演であるNANTAも、これがベースだったのですね。
1時間半の公演が終わり、ホテルにたどり着いた時には夜10時を廻っていました。

28日は朝8時に起床し、前日に里門ソルロンタンを食べ損ねたリベンジをすべく、やはり行きつけで明洞にあるシンソンソルロンタンへと行きました。が、店の外まで行列が続く大繁盛。ここに並ぶ程ソルロンタンを食べたかったわけでもないので、他を探すことにしましたが、前日夜は客が私一人だった粥専門店にも、行列ができていました。結局、前日トッポッキを食べた店の隣で、トッポッキラーメン(3000W)とマグロの海苔巻き(2500W)を食べ、地下鉄(1000W)に乗って新村駅へと向かいました。
その日は江華島(カンファド)にある世界遺産の巨石遺跡を見に行く予定で、地球の歩き方2011~2012に乗っているバスターミナルへと向かいましたが、そこにはそれらしきものはありません。道端のおじさんに「カンファド、バス」と尋ねたところ、ガイドブックとはまったく違う場所を教えてくれました。地球の歩き方2011~2012で言うと、P140A3の6002空港リムジンと書いてある場所か、もうすこし左の方でしょうか?
ここで江華バスターミナルに行く3000番のバス(1800W)に乗り、1時間50分で到着しました。ハングルしかない、いかにも田舎の鄙びた感じのする商店街が併設されており、インフォメーションには日本語の観光案内がおいてあるのですが、肝心の行き方が書いてありません。まずはここで戦意喪失。しかし気を取り直して、観光案内のパンフレットから世界遺産・江華支石墓の写真を探し出し、それをバスの運転手に見せて、ようやく1番のバスにたどり着きました。
その後分かった情報を元に、ここを訪れる人のために書いておくと、島内の観光地を反時計回りに廻る1番のバスは江華バスターミナルを9:00、10:00、11:00、12:10、13:20、14:20、15:20、16:30、17:30、18:30、19:40に出発します。そしてその10分後に江華支石墓、25分後に北朝鮮を望む江華平和展望台に到着します。帰りは逆方向(時計回り)の2番バスが10:10、11:10、12:10、13:10、14:30、15:30、16:30、17:40、18:40、19:35、20:45に江華平和展望台を通り、その15分後に江華支石墓、25分後にバスターミナルに着きます。但し帰りは±30分程度の誤差があるみたいなので、時刻表はあってないようなものです。なお、帰りは併走する27番バスでもバスターミナルへ帰ってこられるようでした。
まずは12:10発の1番バス(一律1000W)に乗って江華支石墓へ。ここには歴史博物館(1500W)も併設されており、そこに「世界中に巨石文明は沢山あるが、一つの地域に複数の遺跡が存在するのは韓国だけである」と誇らしげに書いてありました。しかしストーンヘンジやエジプトのピラミッド、マチュピチュ、モアイ像など、他の巨石遺跡は江華支石墓を100個集めたよりも見ごたえがあり、製作する難易度も高いのですから、単純に数だけで競うべきではありません。それにそもそも、ピラミッドやモアイ像も一つの地域に複数の巨石遺跡が存在していたと思いますし。
ここのカフェでインスタントラーメン(2500W)を食べ、観光を済ませ、観光案内所で帰り道を尋ねた際、先程の時刻表や江華平和展望台のことを教えてもらえました。ここは誰でも行くことができ、川向こうに広がる北朝鮮の領土をもっとも間近に眺めることができる展望台とのことであり、14:30に江華支石墓を通り過ぎる1番バス(1000W)に乗って江華平和展望台へと向かいました。バスの運転手に、観光案内所でもらったハングルの文字を見せ、"Please tell me here" と頼んだところ、山のふもとの停留所で降ろしてくれました。そこから勾配のきつい山道を5分ほど登っていくと、江華平和展望台(2500W)に到着します。この山の上にある展望台の目の前には有刺鉄線の張られた川があり、対岸には北朝鮮の領土が広がっています。ところどころ薪にされて禿山になっていましたが、緑も多く残り、素朴な建物の集落がいくつか見えました。
私はここの食堂でビビンバ(5000W)を食べ、北朝鮮の焼酎(4500W)を買いました。それは韓国のジンロよりも、やや薬草っぽい味がしました。初夏の陽気の中、日陰のベンチに座って、目の前に広がる北朝鮮の領土を眺めながら、北朝鮮の焼酎を飲む。景色と酒のマリアージュもあって、ちょっとした至福のひと時でした。
その後、16:30の2番バスに乗ろうと思い、16:20からバス停で待っていましたが、いつまで経っても2番バスは通らず、結局1時間以上経った17:35にやってきた27番バスの運転手に "Bus terminal?" と尋ねると頷いてくれたので、それに乗って江華バスターミナルに戻ってきました。そこから3000番のバスに乗ってソウルに戻り、地下鉄に乗り継いで明洞に着いたときには夜8時を廻っていました。
前日トッポッキを食べた店で、スンデ(腸詰)を食べ、そこからは徒歩で宿に戻ってきました。

29日も朝8時に起床し、前日北朝鮮の焼酎を沢山飲みすぎたので、地下鉄光化門駅の近くにある精進屋でヘジャングク(二日酔いに効く、牛の血液や腸を煮こんだスープ、7000W)の朝食を摂り、地下鉄に乗って金浦空港へと向かいました。チェックインを済ませた後、適当に時間をつぶし、昼前に空港内のフードコートで冷麺(4000W)を食べてから搭乗しました。
大阪には台風2号が迫っていましたが、20分ほどの遅れで無事到着し、南海電鉄と近鉄特急を乗り継いで名古屋に帰ってきました。

ところで最近は燃油サーチャージの制度が変わり、2ヶ月ごとに見直しされることになりました。6月からは、また一段と値上げする航空会社が多いようです。航空券を発券するなら今月中が得なので、予定のある方はお早めに。私はJALの10800マイルを使って来年1月の釜山行き航空券と引き換え、2月には大韓航空の28000円のチケット(大韓航空のホームページで購入可)で中国の延吉に行く予定です。ここは北朝鮮との国境近くにあり、中国側から北朝鮮を眺めることができる図門という町まで日帰りでアクセス可能です。韓国側からは何度も見た北朝鮮ですが、一度中国側からも見てみたくなりました。
なお、特典航空券発券時に燃油サーチャージを請求されないユナイテッド航空で、来月中旬から特典航空券に必要なマイル数が変わります。日本から北アジア、南アジアへの必要マイル数は減額となるため、最大で17万マイル用意可能なユナイテッド航空のマイルをどう使おうか、考え中です。
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