スイス旅行記(11年7月):The 旅行道:So-netブログ
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スイス旅行記(11年7月) [海外旅行記]

我が家(私、妻、長男)では、毎年夏に8日間の家族旅行をしています。長男が2歳のときはスリランカ周遊とバンコク、3歳のときはアムステルダム~ブリュッセル~パリ、4歳のときはマルタとドバイ、5歳のときはギリシア周遊とカタール、6歳のときは北欧3カ国、そして7歳になった今年はスイス周遊とリヒテンシュタインです。
今回の目的地は、妻が「アルプスの少女ハイジの景色を見たい」と言い出したことで決定しました。当初はイタリアとの2カ国周遊プランも考えましたが、スイス国内で立ち寄りたいところが多く、ほぼスイスオンリーのプランにしました。
1月中旬、タイ航空のホームページで夏の航空券が発売開始になった当日に、サブクラスWの航空券を購入しました。大人は74300円、7歳児はその75%。それに燃油サーチャージや空港税が上乗せされ、大人は101050円、3人総額で283400円です。ただしサブクラスQの航空券にすれば、3人で82500円アップする代わりにユナイテッド航空のマイレージプラスに49770マイル貯まったため、お金とマイルを天秤にかけ、そちらでも良かったかもしれません。私はマイレージプラスのマイルがかなり余っていたのと、昨年家を新築したばかりという事情があり、ついつい安くてマイルの貯まらない航空券を買ってしまいました。ただしその後、中東の政情不安により原油価格が高騰したのはご存知のとおりで、燃油サーチャージが安いうちに航空券を購入できたのは良しとします。

1日目 夕方、名古屋発。バンコク経由でチューリッヒへ。
2日目 朝、チューリッヒ着。鉄道でジュネーブへ。ジュネーブ観光後、ベルンへ。
3日目 ベルンとルツェルン観光後、インターラーケンへ。
4日目 インターラーケンからユングフラウヨッホへ日帰り。
5日目 グレーシャーエクスプレス乗車。その後、マイエンフェルトでハイジゆかりの名所散策。
6日目 リヒテンシュタインとザンクトガレン観光後、チューリッヒへ。
7日目 朝、チューリッヒ市内観光。午後、チューリッヒ発。
8日目 朝、バンコク乗り継ぎ。午後、名古屋着。

大まかなスケジュールは上記のとおりで、4日間有効のスイスフレキシーパスを2、3、5、6日目に使用することにしました。4月にRail Europe(http://www.raileurope-japan.com/)で、一等車のセーバーパスが33500円×2人、長男はスイスファミリーカードで無料。それに送料、手数料が上乗せさせて7万円でした。ちなみにスイス国鉄(http://www.sbb.ch/en/home.html)でも購入でき、こちらでは786スイスフラン(以下CHF)でした。夏の観光シーズンに大きなスーツケースをもって子連れで長時間電車に乗るため、座席が広くて空いている(満席になる可能性が極めて低い)一等車にしました。なおスイス国鉄のサイトでは、事前にプラットホームの番号や乗り継ぎ時間、混み具合も検索できるので、乗る予定の電車を一通り調べていくと便利です。
ホテル予約サイトのオクトパストラベルで、ベルン1泊、インターラーケン2泊、マイエンフェルト1泊、チューリッヒ1泊を予約し、3人5泊(すべて3つ星ホテル、朝食付き)で総額73300円でした。
全席指定のグレーシャーエクスプレス(http://www.glacierexpress.ch/de/Pages/default.aspx)も乗車2週間前にネットで予約し、3人で99CHF(1CHF=98.3円)でした。ただしこちらは一度予約すると変更も返金もできません。
ユングフラウ鉄道(http://www.jungfraubahn.ch/)はスイスフレキシーパスの有効期間内であれば25~50% offになりますが、これはスイスパスホルダー、ファミリーカードという条件でのネット購入ができず、現地購入することにしました。

21日、午前中半日の勤務を終えてから帰宅し、家族揃ってセントレアに向かいました。セントレアの両替所でのレートは1CHF=100.95円で、これはスイス国内での両替よりも良いレートでした。
17:15 にセントレアを発ち、21:15バンコク着。バンコクでは一度入国すると出国税(1人700バーツ)を取られるため、空港内で時間をつぶしました。しかし出発の1時間前になって、それまでいた場所と搭乗ゲートが1Kmほど離れていることが判明。眠たくてぐずる長男の両脇を私と妻で支え、宇宙人グレイを連行する感じで移動しました。もう少し早く搭乗ゲートの近くに行っておくべきだったと少し反省しました。

22日、00:30 バンコク発。チューリッヒには定刻よりも1時間早い06:30 に到着しました。入国審査を済ませ、預け入れ荷物を受け取り、空港駅のチケットカウンターでスイスフレキシーパスのヴァリデート(使用開始印を押してもらうこと)を済ませ、07:39発のICN(特急)に余裕を持って乗ることができました。一等車は空席が目立つため、3人で6席キープしてゆっくりと車内で過ごせました。車窓に広がるのは丘陵、平野、湖、そして茶色い屋根に白や黄土色の壁の家々。イギリス、フランス、イタリア、ギリシアの建物は総じて重厚なイメージですが、スイス、ドイツ、ベルギー、北欧ではメルヘンチックなイメージです。
10:46にジュネーブに着き、スーツケースを預けるため駅のコインロッカーへ行きましたが、9CHFをコインで投入する必要があります。10CHF札しか持っていなかったため、1CHFで買える物を探したところ、バナナ1本が1CHFで売られているのをやっと見つけました。スイスは物価高で有名ですが、駅で売られていた惣菜パンの値段を見て、心が折れそうになりました。昼食はマクドナルドでハンバーガー、チーズバーガー、フライドポテトSサイズ各2個ずつ(計17CHF)を3人でシェアしました。ちなみにビッグマックのセットは11.5CHFでした。
その後、徒歩でレマン湖に出て、高さ140メートルの大噴水を見た後、自然史博物館(無料)へと向かいました。ここにはさまざまな生き物の剥製や模型がありましたが、長男は恐竜の骨格模型に興味を示し、夏休みの宿題の絵日記に使うと言っていました。他にも火山の噴火シーンに合わせて床が揺れるなどユニークな展示があり、大人も子供も楽しめる見所満載の博物館でした。ここには2つの頭を持つ、生きた亀がいましたが、私はシャム双生児を思い出して後ずさりしてしまいました。
その後、美術・歴史博物館へと行きました。こちらも入場無料にも関わらず、中世の兵器や鎧や絵画、モネやルノワール、ゴッホ、ピカソら近代画家の絵画、ローマ、エジプト、キプロスの古代美術など見所満載です。それからややさっぱりとした内装のサン・ピエール大聖堂(無料)、国際宗教改革博物館(スイスパスで無料)、ルソーの生家(スイスパスで無料)へと行きましたが、これらはどちらかと言うと期待はずれでした。
以上の見学を終え、駅近くのスーパーで、1500ccのミネラルウォーターと500ccのハイネケンを2本ずつ、ボトルワイン、コーラ缶、ファンタ、サンドウィッチ、パン2つ、300gの惣菜を3種類(アフリカ料理のクスクス、オリーブとチーズのビネガー和え、生ハムのビネガー和え)を買いました。合計で37CHFでしたが、スーパーでの買い物はそれほど割高感を感じません。総じて駅構内のキオスクと外食が高いだけで、スーパーでの値段はそれほどでもなさそうです。
これらを16;45発のIC(特急列車)に持ち込み、車内で酒盛りと夕食を済ませました。18:26に首都ベルンに着き、駅近くにあるメトロポールホテルにチェックインしました。
うちの家族はどこでも酒盛りします(長男はジュースです)。かつて平日に有給休暇を取り、小樽のワインショップで買ったワインを、店のすぐそばで飲んでいたことがあります。ちなみに道向かいにはハローワークがあり、道行く人々は、平日昼間から道端に座って酒盛りをしている家族をどのような目で見ていたのでしょうか? そんな想像も良い酒の肴になりました。

翌23日はルツェルンとベルンの市内観光です。
ホテルでの朝食後、チェックアウトしてホテルにスーツケースを預け、ベルン8時発の列車の乗って9時にルツェルンに着きました。駅を出てすぐ左手に見えるカペル橋(ヨーロッパ最古の屋根つき木橋、1333年完成)を渡りましたが、橋の内部だけ見るとバリ島のリゾートを思い出すような景色です。その後、旧市街を散策し、シュプロイヤー橋(1408年完成の木橋)を渡って元の岸に戻ってきました。華やかで可愛らしい内装のイエズス教会、スイス髄一のゴシック建築とされるフランシスコ教会(イエズス教会と比べると質実剛健)を見学した後、自然博物館と歴史博物館(どちらもスイスパスで無料)をハシゴしました。自然博物館は動物の剥製や化石などを展示しており、歴史博物館では古いスイス庶民のアイテムを展示していました。どうやらスイスで「自然」とつく博物館は、子供にも楽しめる内容になっているようです。
その後、駅近くのスーパーで惣菜やパン、ビールを買い込み、12時ルツェルン発の列車内で昼食を摂りました。13時にベルン駅に着き、世界遺産になっているベルン市街を散策しながら、自然史博物館(スイスパスで無料)へと向かいました。途中、スイスアルプス博物館(スイスパスで無料)とスイス射撃博物館(無料)にも立ち寄りましたが、これらはあまり印象に残りませんでした。
一方、自然史博物館は見所満載です。さまざまな動物の剥製をジオラマで展示していますが、その傍に身長30センチほどのリアルな人形がファンキーなポーズをとっています。長男の笑いのつぼにはまったらしく、笑い転げていました。その他にもヤギの剥製と骨格標本がダンスをしていたり、動物の頭蓋骨を無数に並べたり、美しい女性の裸画に矢印を引き、その部位に寄生する寄生虫を紹介するなど、良くも悪くも印象に残る展示であふれています。
それからベルン歴史博物館(スイスパスで無料)に行きましたが、ここにはアインシュタイン博物館も併設されています。私は高校1年のときに相対性理論に夢中になったことがあり、アインシュタインの生涯を興味深く見学しました。その他にも、エジプト、ローマ、古代キリスト教、アンデス、日本文化など、さまざまな分野に関する広く浅い展示がありました。
その後、大聖堂とメインストリートであるクラム通りを見学し、若き日のアインシュタインが住んだ家も外観だけ見学しました。途中、ホテルでスーツケースを受け取ってベルン駅に向かい、駅地下の書店でワンピース・ドイツ語版の1巻(9.5CHFから3.9CHFに値下げ)を買いました。私は最近ワンピースにはまり、これまでのドラゴンボールに代わって今後はワンピースの各国版を集めたくなったのです。それからスーパーでフライドチキンやパスタ、パン、ビールなどを買い、18:04ベルン発でインターラーケン行きのICに乗りました。一等車の車内で猛烈な勢いで食べ始める日本人家族を見て、検札に来た車掌が苦笑しているようでした。18:52にインターラーケン西駅に着き、駅前のメルキュールホテルにチェックインしました。

24日はトップ・オブ・ヨーロッパ、ユングフラウヨッホへと行く予定です。
ホテルで朝食を摂り、6:40~19:00までオープンしている駅の有人チケット売り場でスイスパスを見せ、ユングフラウヨッホまでのチケットを買いました。この日はフレキシーパスの利用日ではないため、インターラーケン西駅からグリンデルワルト又はヴェンゲルまでのチケットも半額で買う必要があります。この区間の二等車が16.4CHF、そこからユングフラウ頂上駅までが126CHFでした。大人2名で合計284.8CHF、スイスファミリーカードを持っている長男は無料でした。
07:52 インターラーケン西駅発、07:57 インターラーケン東駅(標高567m)着。
08:05 インターラーケン東駅発、08:25 ラウターブルンネン(標高796m)着。
ここまではあまり高低差もありませんが、ここから一気に山の上へと駆け上がり始め、高い氷山の頂上が見えてきます。
08:30 ラウターブルンネン発、09:14 クライネシャイデック(標高2061m)着。
09030 クライネシャイデック発、10:22 ユングフラウヨッホ(標高3454m)着。
クライネシャイデックはせせり発つ氷山を仰ぎ見るところに位置する駅であり、そこから先はほとんどがトンネルになってきます。途中、トンネル内で2回止まり、5分間の停車時間中に近くの展望台から写真をとることができます。だんだん酸素が薄くなるのを体で感じ、長男にも走る・踊る・歌う・笑う・怒る・泣くことはしないように言い聞かせました。これらの行為をして酸素消費量が増えれば、それだけ高山病にかかるリスクも高まります。日本旅行医学会では高山病予防として、ダイアモックスを高所に行く前日から4日間、朝夕に半錠ずつ内服することを推奨しています。しかしダイアモックスは色々と使用上の注意点もあり、長男に飲ませるのは躊躇われました。それなら親の私も一緒に高山病を肌で感じた方が、いち早く長男の危険を察知できると考え、あえてダイアモックスを内服しないことにしました。私と妻は新婚旅行でペルーのクスコに行ったことがあり、同じような標高であるユングフラウヨッホなら大事には至らないと思っていましたが、新陳代謝の激しい7歳の長男は未知数でした。
標高3454メートルのユングフラウヨッホ駅に着き、3571メートルの展望台(スフィンクステラス)まで、高速エレベーターで昇りました。氷点下1℃の屋外に出ると、猛烈な勢いで吹雪が顔に突き刺さってきます。それでもほんの一瞬、周りの山の頂をカメラに収めるチャンスがありました。
長男が空腹を訴えるため、セルフサービスのレストランに入り、パスタ、インド風ベジタブルカレー、パンケーキ、パン2個(合計41CHF)を3人でシェアしました。それから階段を上って氷の宮殿へと向かいましたが、長男がそこで疲れてしまいました。そのため私一人で駆け足で廻りましたが、氷でできた回廊の中に氷の彫像が展示されていました。もう、これ以上の長居は無理そうです。
12:00 ユングフラウヨッホ発、12:50 クライネシャイデック着。
13:33 クライネシャイデック発、14:12 グリンデルワルト(標高1034m)着。
14:49 グリンデルワルト発、15:24 インターラーケン東駅着。
標高2061メートルのクライネシャイデックまで下がれば、高山病の心配もなくなります。帰りは行きと別ルートにして、クライネシャイデックとグリンデルワルトで駅周辺を少しだけ散策しました。グリンデルワルトはのどかな山間の集落で、これぞスイスという景色です。ここのスーパーで、私と妻はビール、長男はアイスクリームを買ってから、列車に乗りました。
帰りはインターラーケン東駅から西駅まで徒歩20分強の道のりを3人で歩き、夕食は近くのスーパーでサンドウィッチなどを買って部屋食で済ませました。

25日はグレーシャーエクスプレス(氷河特急、以下GE)乗車と、ハイジの村、マイエンフェルトの散策です。
ホテルで朝食を済ませ、朝8時にオープンする西駅近くの大きなスーパーでその日の昼食を買い込みました。09:05 発のICでスピーズに向かい、そこで列車を乗りかえ、10:11 ブリーク着。ここから10:38発のGEに乗るのですが、乗車ホームは駅舎を出た外にありました。駅構内のスーパーでビールとアイスを買ってから乗車し、指定席に座ってから乾杯しました。
GEの車内は、天井の一部と骨格を除く上半分がガラス張りになっています。一等車は横に3シートとゆったりしており、乗車率は3~4割でした。車内にはドイツ語、英語、フランス語、イタリア語、中国語、日本語のアナウンスがあり、備え付けのイヤホンで聞くことができます。
10:38、標高671mのブリークから2033mの山を越え、595mのクールまで約4時間、距離にして156Kmの列車の旅が始まりました。険しく高い山と、その一部を削ぎ落としたかのように岩肌がむき出しになった崖。そのふもとには平野が広がり、メルヘンチックで美しい家屋が点在し、ところどころでスイスアルプスの雪解け水を集めた川と併走します。GEの車内で販売されている、傾いたワイングラス(22CHF)は、みやげ物として人気だそうで、私も記念に1脚だけ購入しました。
14:47、クール着。そこで14:55発のローカル線に乗り換えて、15:10 マイエンフェルトに着きました。駅近くにあるスイスハイジホテルにチェックインし、スーツケースを部屋においてから、ハイジの村を散策に出かけました。Heidiweg(ハイジの道)と書かれた赤い看板に従って歩いていくと、途中で右手にspar(スーパー)が見えてきます。ここが19時まで営業しているのを確認し、帰りにここで夕食を買って帰ることにしました。そのままHeidiweg の看板に従って歩いていましたが、途中で曲がり道を見落としてしまい、広大なブドウ畑の間を抜けて山の方へと歩いていきました。正面に Heidihof というホテルが見えてきたところで間違いに気づき、そこから右折してハイジハウス(入場料大人7CHF、子供3CHF)に着きました。ここはオリジナルのハイジの家との触れこみであり、古いスイス風家屋の中には、食堂、ゼペットおじいさんやハイジの部屋、居間、クララの車椅子(?)などが展示されていました。
ここから見える山の景色はとても雄大であり、夕焼けに染まった山を見たハイジが、「山が燃えているわ」と言った心情を理解できる気がします。本当は更に上にあるハイジヒュッテにも興味があったのですが、標高差500mを7歳の長男に歩かせるのは無理と考えて諦めました。同様に、ハイジの泉も遠回りなので諦めました。
帰りは Heidiweg を逆走するルートで山を折り、途中、先程のスーパーで夕食を買って帰りました。パン、ハム、チーズ、新鮮なプチトマト、野菜サラダ、ブルーベリー、そしてビール、1.5Lのミネラルウォーター、スイスワインのボトル2本を買って、39.35CHFでした。このうちワイン1本は土産用です。スーパーで食べ物を買って列車内やホテルで食べる場合、我が家の3人で、一食あたり20~35CHFが目安でした。

26日はリヒテンシュタイン公国の首都ファドゥーツと、世界遺産の教会があるザンクトガレンの観光です。
ホテルで朝食を済ませ、08:08 マイエンフェルト発、08:15 サルガンス着。ここのコインロッカー(6CHF)にスーツケースを預け、08:36 発のバスに乗り、09:08 ファドゥーツ着。このバスもスイスパスで乗車できます。
まずはファドゥーツのインフォメーションで、パスポートにリヒテンシュタイン公国入国のスタンプ(3CHF or 2ユーロ/人)を押してもらいました。私にとっては45カ国目、妻にとっては26カ国目、長男にとっては20カ国目の渡航国です。
近くのカトリック教会に立ち寄った後、子連れの足で25分ほどかけて、丘の上にそびえるファドゥーツ城へと登りました。今でも侯爵が住んでいるため、中には入れませんが、城砦という表現がぴったりな中世の城を間近で眺め、近くの展望台から山間に開けたファドゥーツの町並みを眺めてきました。その後、余った時間で切手博物館(無料)へと行き、古今東西の切手やペーパーナイフなどの展示を見てきました。
10:50 ファドーツ発のバスに乗り、11:21 サルガンス着。駅構内のスーパーでサンドウィッチやビールなどを買い、コインロッカーから荷物を出しました。11:48 サルガンス発の列車内で昼食を摂り、12:36 ザンクトガレン着。ここで再びコインロッカー(8CHF)にスーツケースを預け、市内散策へと出かけました。
まずはテキスタイル博物館(スイスパスで無料)へ。ここは年代順にザンクトガレンで作られたレースや衣類が展示されていましたが、3人ともあまり興味を示しませんでした。
その後、聖ロレンツォ教会に立ち寄ってから、世界遺産の大聖堂へと行きました。金をちりばめた美しい装飾品と壮大な天井画に圧倒され、さすがは世界遺産といったところです。私はこれまで数多くの教会に行っていますが、やはり世界遺産クラスの教会は、素人目にも格が違うのが分かります。
横にある修道院図書館(スイスパスで無料)にも行きましたが、こちらの2階にある図書館は、大聖堂と似た壮麗な内装に無数の古書を収めた空間で、ハリーポッターの通うホグワーツ魔法学院のような景色です。長男は、その一角に安置されたエジプトのミイラが本物の人間の死体だと知り、神妙な顔をしていました。私と妻はエジプトにも行ったことがあるので、慣れてしまっていましたが…。
それから歴史博物館と自然博物館(スイスパスで無料)へと行きました。前者には古い医学に関する展示が多く、古今東西の美術品も広く浅く展示してありました。後者には恐竜の化石や動物の剥製の他、現代アートの展示もありました。
その後、スーパーに立ち寄り、サンドウィッチやパン、ハム、サラダなどを買い、コインロッカーのスーツケースを引き払い、16:48 ザンクトガレン発のICNに乗りました。いつものように車内で夕食を済ませ、17:53 チューリッヒ着。ホテルまでの道に迷ってだいぶ遠回りをしましたが、リマト川の両脇に広がるチューリッヒの美しい町並みを眺めながら、旧市庁舎近くにあるゴールデンズシュベルトホテルまで歩き、チェックインしました。

27日はチューリッヒ市内観光です。
ホテルで朝食を済ませ、市内を流れるリマト側の両岸に立ち並ぶ、旧市庁舎、聖ペーター教会、聖母教会、大聖堂を見て回りました。このうち大聖堂は、地球の歩き方では夏季は9時オープンとなっていますが、実際には10時オープンなので注意する必要があります。いずれも、前日見たザンクトガレンの大聖堂ほどの感動はありませんでした。
スーツケースを取りに、一度ホテルに戻り、10時半にチェックアウト。前日でスイスパスを使い終わっていたため、チューリッヒ中央駅から空港駅までの切符(大人6.4CHF、子供3.2CHF)を自販機で購入しました。空港でチェックイン手続きを済ませ、13:30 発のタイ航空機でスイスを発ちました。
翌28日、05:30 バンコク着。8:15 バンコク発のフライトに乗り、16:10 セントレアに無事到着しました。


ここで今回の旅行で使った費用(3人分)をまとめてみます。
航空券(サーチャージ、空港税込み) 283400円
ホテル 74300円
スイスフレキシーパス 7万円
グレーシャーエクスプレス 99CHF
ユングフラウヨッホまでの切符 284.8CHF
現地で使った食費、みやげ物代などその他の出費 500HFほど。
1CHFを100円で計算すると、51万6080円です。
今だと3人分の燃油サーチャージと空港税だけで15万円はしますから、それを考えると割安感があります。なお、私はすでに来年2月まで毎月分の航空券を発券済なので良いのですが、燃油サーチャージの指標となるシンガポール・ケロシンのチャートを見ると、当面はサーチャージが高止まりしそうで、新たな旅行計画は躊躇われるところです。

最後になりますが、今回私が見たスイスという国は、雄大な山や湖に囲まれた平原、メルヘンチックで均整のとれた美しい街並み、交通マナーもよく親切な人たちが印象に残る、素敵な国でした。
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