ロンドン、ダブリン旅行記(13年8月):The 旅行道:So-netブログ
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ロンドン、ダブリン旅行記(13年8月) [海外旅行記]

今月は家族3人でロンドンとダブリンに行ってきました。私は13年前にもロンドンに来たことがありますが、ダブリンは初めてです。今回の旅行で、私は52カ国、妻は32カ国、9歳の長男は25カ国に訪れたことになります。

以下はすべて、大人2人と子供1人の総額です。
昨年末に中国国際航空のホームページで名古屋発、北京経由、ロンドン行きの往復航空券を購入しました。航空券代189800円、燃油税42000円、燃油サーチャージ81480円、空港税など63370円。合計で338850円です。
またブリティッシュエアウェイズのホームページでロンドン発、ダブリン行きの往復航空券を購入しました。こちらは航空券代が90ポンド(以下GBP)で、それにサーチャージ111GBPと空港税158.1GBPが上乗せされ、合計で359.1GBP(51450円)でした。
ホテルはExpedia で、Park Inn Hotel & Conference Centre London Heathrow(4つ星、素泊まり1泊で11269円)、Glen Guesthouse, Dublin(2つ星、朝食付き1泊で13709円)、Maranton House Hotel, London(3つ星、朝食付き4泊で71196円)を予約しました。
また、First Great Western(http://www.firstgreatwestern.co.uk/)でロンドン(パディントン)からグロスター(52.5GBP、8159円)、グロスターからバース(17.5GBP、2720円)、バースからロンドン(51.25GBP、7965円)の鉄道チケットを購入しました。
以上、合計505318円と現地での出費が今回の旅費になります(最終的な概算は60万円弱でした)。

大雑把な旅程は下記のとおりです。
1日目 0920名古屋発、北京経由で1745ロンドン着。ヒースロー空港近くに宿泊。
2日目 0645ロンドン発、0800ダブリン着。ダブリン市内観光。ダブリン泊。
3日目 ダブリン市内観光。1545ダブリン発、1700ロンドン着。ロンドン泊。
4日目 グロスターとバース観光。ロンドン泊。
5日目 グリニッジ観光。ロンドン泊。
6日目 ロンドン市内観光。ロンドン泊。
7日目 ロンドン市内観光。2025ロンドン発。
8日目 北京経由で2100名古屋着。

初日、朝7時過ぎにチェックインを済ませ、プライオリティパスでラウンジに入り、朝食をとりました。
私がMUFJプラチナアメックス(年会費21000円)を持っており、妻は家族カード会員なので、この二人はプライオリティパス会員で無料、9歳の長男はラウンジを1回利用するたびに2100円です。
セントレアを定刻通りに出発し、乗り継ぎの北京でも1時間半ほど時間があったので、ファーストクラスラウンジに入りました。ここはプライオリティパスで入れるラウンジの中でもトップクラスの快適さで、中国嫌いの妻もお気に入りの場所です。
定刻通り1410に北京を発ち、ロンドンには1815に着きました。日本時間で翌日0215です。私は時差ボケ対策としてとにかく寝ることを心がけており、機内では主に寝て過ごしました。入国審査後、ATMでPLUSマークのついた銀行の預金カードからGBP紙幣を引き出し、ホテルホッパ(大人は往復8GBP、子供は無料)と呼ばれるバスでホテルに向かいました。ホテルの部屋には1930頃に着きました。

2日目、ホテルを0415に出発するホテルホッパに乗り、ダブリン行きの便が出るターミナル1へ。チェックイン後、プライオリティパスでラウンジに入り、朝食をとりました。
0645ロンドン発、0800ダブリン着。ダブリンでは無料の博物館を回る予定なので、ダブリンパスで元を取るのは難しく、各所でチケットを買うことにしました。
エアリンクと呼ばれるバス(ファミリーチケット片道11.5ユーロ、以下E)で市内に向かい、ホテルで大きな荷物を預けてから市内観光へ。まずはアイルランド最古にして最高学府であるトリニティーカレッジに向かい、ツアー(オールド・ライブラリー入場料込み大人10E、子供無料)に参加しました。しかしキャンパスについて説明する学生ガイドの英語はかなり早口で、ほとんど聞き流してしまったので、オールド・ライブラリーに直接入場しても良かったと思います。ここにはアイルランドの至宝であるケルズの書がありますが、その価値について知らないと単なる古い本に過ぎません。上の階にはスターウォーズの撮影にも使われたというロングルームがあり、こちらの荘厳な室内は素人目にも素晴らしいものです。
その後、近くの店でフィッシ&チップスの昼食をとり(合計25E)、疲れてしまった妻と長男をホテルまで送り届けてから、私一人で再び観光に出かけました。アイルランドの上院と下院があるレンスター・ハウスのツアー(無料)に参加し、1時間ほどかけて屋内をゆっくり見た後、残った時間で国立考古学・歴史博物館(無料)を見てから帰ってきました。アイルランドはそれほど大きな国ではなく、その国力と同様にそこそこの内容、というのが正直な感想です。後者には紀元前後に殺害、切断されたミイラの展示もあり、かつてのヨーロッパ民族がかなり血なまぐさかったことを物語っています。
夕食は近くのスーパーで買った総菜で済ませました。

3日目、8時過ぎにホテルで朝食をとってからクライストチャーチ大聖堂(6E)へ。ここはおよそ千年前に建てられた教会で、地下には猫とネズミのミイラ、古書などの展示品があり、薄暗い中にお洒落なレストランもあります。
この日は都合により、観光を早めに切り上げることにしました。11時前にホテルに戻り、荷物を引き払ってから空港へ。フライトの4時間前にチェックインし、ラウンジで3時間ほど時間をつぶしてから搭乗し、ロンドン・ヒースロー空港には17時過ぎに到着しました。
空港でオイスターカード(大人に同伴する子供は無料)を購入してから地下鉄でアールズ・コート駅に向かい、ホテルにチェックインしました。Expediaで写真を見た時にはお洒落なホテルだと思ったのですが、4階まで階段でのぼる必要があり、トイレの水勢は弱く、暑いのにクーラーはなく(今年が異常な猛暑というだけで、普段は必要ないのでしょう)、微妙にストレスがたまる仕様です。もっとも値段と立地で選んだので、他の部分は仕方ありませんが・・・
この後、私一人でパディントン駅に行き、翌日の切符をあらかじめ受け取り、下調べを済ませておきました。

4日目は、ハリーポッターの撮影に使われたグロスター大聖堂と、ローマ時代の大浴場跡でバス(風呂)の語原にもなった世界遺産バースを周遊する予定です。
ホテルの朝食は8時からで、0936にパディントン駅を出発するので、移動時間を考えるとややタイトです。そこで朝食前に最寄りのアールズ・コート駅まで散歩に出かけ、サンドウィッチやパスタなどその日の昼食を買ってから、ホテルに戻って朝食をとりました。アールズ・コートからパディントン間では地下鉄で10分です。前もって下調べをしておいたので迷わずにすみました。
列車はパディントン駅を定刻ちょうどに出発。10分遅れまでは定刻と見なし、それでも定刻運行率が80%強、30分遅れ程度なら地元の人も諦めモード、というイギリスの鉄道にしては珍しいかもしれません。
車内で少し早めの昼食をすませ、1127(定刻の3分前)にグロスター着。その足でグロスター大聖堂(寄付任意)に向かいました。私はすっかり忘却の彼方でしたが、長男に「ここは怖い魔法を使った授業のシーンに似ている」「ここは雪景色に鳩が飛ぶシーンに似ている」と言われると、何となくそんな気もしてきます。
その後は金曜日に開かれているグロスターのマーケットでラム(子羊肉)サンドやラズベリーなどを食べ歩いて時間をつぶし、1344発の列車でバースに向かいました。
バースにも定刻通り1505に到着し、千年以上の歴史があるバース・アビーと呼ばれる教会(寄付任意)に立ち寄ってから、ローマン・バス(大人2人と子供1人で35GBP)に入場。小学校のプールくらいはありそうな公衆浴場は今でこそ吹きさらしですが、ローマ時代には巨大な天蓋まであったとのことです。
人混みに揉まれながら世界遺産の遺跡を観光した後は、出口付近にあるパンプ・ルームに行きました。ここでは天井の高い優雅な内装のホールで三重奏の生演奏を聞きながら、アフタヌーンティーを楽しむことができます。13年前は現地発着ツアーで来たのですが、その時のガイドが「ここのアフタヌーンティーはイギリスで一番すばらしい」と言っており、現に素晴らしかったので、再訪した次第です。もっともグロスターで食べ歩きしたため、胃袋の空きはなく、私と妻は5GBPのカクテルを、長男は3.5GBPのノンアルコールカクテルを頼みました。
その後、スーパーで軽めの夕食を調達してから、1813バース発の列車に乗り、車内で夕食をすませました。こちらも定刻通りの運行であり、遅延に備えて次善の策をあれこれ考えていた私としては拍子抜けです。パディントンにも定刻の1939に着き、地下鉄に乗り継いでホテルに帰ってきました。

5日目は世界遺産の湾口都市、グリニッジに行くことにしました。
地下鉄とドッグランズ・ライト・レイルウェイを乗り継ぎ、カティ・サーク駅へ。オイスターカードを使えば、ホテルからここまで1人3GBP以下です。
駅の近くにはカティ・サークという帆船がありますが、入場料1人12GBPを払ってまで入りたい場所でもなかったのでスルーしました。旧王立海軍学校のペインテッド・ホールとその対面にある礼拝堂、国立海洋博物館(いずれも無料)を見てから、旧天文台へ。ここは言わずと知れた子午線が通る場所で、ここから望むグリニッジの町並みは壮麗です。子午線のある中庭への入場料は1人7GBPですが、実はその裏にも子午線が延びており、こちらで写真を撮れば無料です。
その後、駅近くまで戻って来た時には正午を過ぎていました。昼食のレストランを探すことにしましたが、困ったことに長男が醤油系を欲しがります。どうやらイギリスを訪れた日本人がしばしば発症する疾患にかかってしまったようです。
これは旨味欠乏症と呼ばれる疾患で、一口だけなら不味くないイギリス料理を食べ続けることで、次第に体内のグルタミン酸が欠乏していくものです。末期になるとインスタントラーメンすら美味く感じるようになり、結果的にイギリスの食事は不味かったという刷り込みがなされてしまいます(半分マジメ、半分ネタです)。
早期治療のため中華の店に入ることにして、中国人に囲まれながらヌードルを食べました。
その日は早めに観光を切り上げ、ホテル近くのスーパーで食料やワインを買い込み、ホテルの部屋でプチ宴会をして過ごしました。ちょうどテレビで「ハリーポッターとアズガバンの囚人」を放映していたので、前日に見た修道院の景色がないか探したものの、見つかりませんでした。

6日目、最初にキングスクロス駅に行き、9と3/4番ホームで写真を撮りました(無料)。9番ホームのほうに歩いて行くと、少し離れた場所に行列ができているので、すぐに見つかるはずです。係員がマフラーを貸してくれ、9と3/4と書かれたホームの壁に半分つっこんだカートにつかまり、記念撮影しました。私が行った時には、待ち時間は5分でした。
その後、地下鉄に乗って大英博物館(寄付任意)へ。ここは大英帝国が世界中から集めた品を収蔵した巨大な博物館ですが、有名なロゼッタストーンを除けば、これまで世界中の博物館を訪れた私には少し物足りなく感じました。エジプトの展示はカイロで、ギリシアの展示はアテネで、中国の展示は上海で、日本の展示は東京で見た方が充実しています。ただ、一カ所でこれだけ多くの国に関する展示を見られるという点では唯一無二の場所です。
その後、地下鉄を乗り継いでウォータールー駅に行き、巨大観覧車のロンドン・アイ、壮麗なゴシック建築のビッグベンの写真を撮ってからホテルに帰ってきました。ロンドン・アイは18.9GBPという値段にも関わらず、長い行列ができていました。
この日もホテル近くのスーパーで食料やワインを買い込み、部屋でプチ宴会をしました。

7日目、ホテルで朝食をとり、荷物を預けてから、地下鉄でエンバンクメント駅に行きました。トラファルガー広場を見てからウエストミンスター寺院まで歩き、入場しようとしたところ、長い行列ができています。やむを得ず入場を諦め、セントジェイムズパークとバッキンガム宮殿前を散策してから、通りすがりのカフェで昼食をとりました。2種類の値段が表示されており、カフェ内で食べたところ高い方の料金でした。欧州では複雑な消費税が導入されている国が多く、おそらくカフェ内で食べると持ち帰りより余分に税金がかかるのでしょう。
その後、欧州でも第一級の美術品を集めたナショナル・ギャラリー(寄付任意)を駆け足で回りました。欧州では生首をトレイに載せた絵画を時々見かけますが、ここにも数枚ありました。生首は青ざめた色をしているのが定番なので、おそらく実際にそういう色になるのでしょう。セザンヌやゴッホなど近代作家の作品も展示されていました。
そこから地下鉄に乗り、モニュメント駅へ。ここのすぐ近くにロンドンブリッジとタワーブリッジがありますが、前者は普通の橋で、後者が船の通過に合わせて上がる跳ね橋です。"London Bridge is falling down, falling down" という歌は別の橋を歌ったものだと聞いたことがあるので、タワーブリッジのことなのでしょう。
その後、高さ60メートルの大火記念塔(大人3GBP、子供1.5GBP)に上り、ロンドンの町並みを一望してから、地下鉄でホテルに帰ってきました。荷物を引き払い、ヒースロー空港には16時前に到着しました。
オイスターカードの精算をして、チェックインを済ませてから、プライオリティパスで No.1 ラウンジへ。ここではカウンターで食べ物や飲み物を自由に取れる他、一人一品だけ料理を注文することができます。機内では寝て過ごすつもりだったので家族三人で思いっきり飲食し、ラウンジスタッフに顔を覚えられてしまった気がします。

ロンドン2025発、北京には翌1330着。北京では、プライオリティパスで行きつけのファーストクラスラウンジへ。私自身も旨味欠乏症にかかっていたらしく、寿司や牛肉の炒め物がいつもより美味く感じられます。
今回は6フライトすべてでラウンジを利用しましたが、やはり有り難いものです。観光を済ませて空腹のまま空港にたどり着けますし、ラウンジでくつろいでおけば機内でのストレスも軽減できます。
その後は北京1700発、名古屋2100着で無事に帰ってきました。

私は基本的にアジア、オセアニアでは特典航空券を利用し、欧米では航空券を購入してマイルを貯めています。航空券代トータルを抑える方法を考えていったら、そうなりました。
なおヨーロッパではベッドマネーやチップ、屋台での注文を除けば、通常はクレジットカードを使えます。その方がマイルも貯まり、両替レートも良いので、現金の用意は最低限にした方が良いでしょう。
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世界旅行50国をめざそう

こんにちは。

中国の航空会社は安いですね。リスク(欠航の場合の対応など)を十分認識したうえで利用するならば、いいかもしれませんね。家族旅行だと費用もかさみますし。
今後も日中間のいざこざが続き、日中間の空席率が高くなることが予想されると、お徳な航空券が買えますね。

英国は行ったことがないのですが、大英博物館の記述は大変参考になりました。
世界中からお宝を集めているので素晴らしいに違いないと思い込んでいましたが、確かに毎留様のおっしゃるとおりかもしれません。
カイロ博物館やアテネの博物館は大変充実していました。

最後に、先日家族でグアム旅行をした際、レオパレス2泊、シェラトン1泊してきました。グアム旅行は4回目で、今までレオパレスとウェスティンに宿泊していましたが、毎留様の以前の記事を参考に、シェラトンのクラブスイート(265US$+税別)にして、ラウンジ三味+プールを楽しんできました。
インフィニティプールは最高でした。
夏休みシーズンのため、子連れの日本人と韓国人が多かったです。プールのスライダーの真下で自分の子供が滑ってくるのを撮影しているK国人数家族が、監視員に笛を吹かれて注意されていましたが、まあ想定の範囲内です。
ラウンジ内はほとんど日本人でした。スペシャルレートでも300US$(税込)近くしますから、彼らには安くはないですよね。
あと、ディナー付のダンスショーも無料で(少し離れたところより)見ることができ満足でした。
デルタの特典で家族4人が飛び、レオパレスの混雑していないプールで遊び、シェラトンのプールとラウンジで最高のグアム旅行でした。
レンタカーのスタッフとシェラトンの送迎ドライバーがフィリピン人でしたが、バロットの話をしたら結構盛り上がってしまいました(笑)。

いろいろ参考にさせていただいた情報を使い、楽しい旅行ができたこと、大変感謝いたします。
by 世界旅行50国をめざそう (2013-08-08 23:49) 

毎留

世界旅行50国をめざそう様
中国国際航空はSKYTRAX社のランキングで4つ星であり、これはJALと同レベルです(昨年までANAも4つ星でしたが、今年は5つ星に格上げになりました)。過去の事故比率をもJALやANAと同程度であり、これは中華航空の1/3程度です。乗り換え地(北京)は日本と欧州を結ぶ直線上にあり、プライオリティパスで入れるラウンジは秀逸で、燃油サーチャージは他社の半分以下です。昨年ドイツに行った際には、名古屋―北京間が欠航したのでルフトハンザの直行便に振り替えてくれました。周りの中国人乗客のマナーにさえ目をつぶれば、意外と悪くない選択だと思っています。
私の経験上、日系キャリアは中国の空港で離陸許可が下りず何時間も待たされる嫌がらせを時々受けますが、中国系キャリアではそういうことはありません。
昨年の反日デモ直後は、名古屋便の搭乗率が2~3割に落ち込んでいましたが、今回は6~7割まで回復していました。

シェラトンのインフィニティプール、良いですよね。海に注ぎ込むプールの元祖はバリ島のアマンキラという超高級リゾートですが、その片鱗をグアムでリーズナブルに体験できます。
by 毎留 (2013-08-09 16:21) 

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