麗江・成都旅行記(14年1月):The 旅行道:So-netブログ
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麗江・成都旅行記(14年1月) [海外旅行記]

今回は中国の麗江と成都への旅行です。
昨年5月にユナイテッド航空の3万マイルを使って、下記の旅程を予約しました。
(1月旅行分)
DAY1 CA406 NGO 1540 CTU 2205
DAY2 CA4451 CTU 0640 LJG 0800
DAY3 CA4452 LJG 0850 CTU 0955
DAY4 OZ324 CTU 0030 ICN 0450
DAY4 OZ122 ICN 0850 NGO 1035
(3月旅行分)
DAY1 OZ121 NGO 1140 ICN 1340
DAY1 OZ757 ICN 1850 BKI 2320
DAY4 OZ758 BKI 0100 ICN 0710
空港税は合計で121.2ドル(12538円)です。このうち一部区間のマイルの200%にあたる14922マイルを314 ドル(32483円)で買い戻しました。
また下記の航空券を107900ウォン(10777円、空港税込)で購入しました。
(3月旅行分)
DAY4 MM002 ICN 1025 KIX 1205
CA、OZ、MM、NGO、CTU、LJG、ICN、BKI、KIXはそれぞれ中国国際航空、アシアナ航空、ピーチアビエーション、名古屋、成都、麗江、ソウル、コタキナバル、関空の略であり、要は1月と3月の旅行のチケットを合計15078マイルと55798円で入手した計算です。
ホテルはCTRIPで成都のYuhang Business Hotel(準一つ星半、空港送迎付き、素泊まり99元)と麗江のRH. Spring Hotel(準二つ星半、素泊まり180元)を予約しました。後者はTop 10 Special Chinese Traditional Inns 2007に選ばれた宿です。

初日、昼過ぎにセントレアでチェックインを済ませ、プライオリティパスでラウンジに入ってから搭乗しました。この日搭乗する成都行きは上海経由です。上海までは搭乗率2割程度であり、上海に着いたところで成都行きの乗客(4人だけ)は空港スタッフの誘導で入国審査を済ませ、国内線ターミナルへと案内されました。
ここで再びラウンジに入って時間をつぶしてから搭乗し、2230に成都着。上海から先は国内線になるため、中国人で満席でした。上海の空は白濁したPM2.5色に霞んでいましたが、成都ではかなり遠くまで見通しが利きます。この日泊まるホテルは無料送迎サービスを提供しており、前もって英語メールで依頼してあったのですが、案の定スタッフらしき人は来ていません。ホテル予約カウンターに電話をかけてくれないか依頼したものの、何となく断られ、結局その場にやってきた若い男性の言い値(60元)でホテルまで送ってもらうことになりました。
距離は2キロ程度なので非常に割高ですが、50元に値切ろうとしても首を縦に振りません。もっとも本当の悪人なら、私を車に乗せた後で暗闇に連れ込んで強盗に早変わりするので、値段にはあまりこだわらないはずです。逆に値切り交渉に応じないということは、きちんと私をホテルまで送り届けるつもりなのだろうと安心して、その人に着いていきました。ホテル近くまで来ると、私と一緒に車を降りて屋台のおばさんに道を尋ねてくれ、おかげで無事にホテルまでたどり着くことができました。外国で夜中、安全にホテルまでたどり着くためのコストと思えば、高くても仕方ありません。

翌朝は0430にモーニングコールがあり、0500に空港まで送り届けてもらいました。成都はチベットへのゲートウェイになっており、ラサ行きの便がたくさん飛んでいます。「いつかチベットに行かないと死んじゃう病」の私には目の毒ですが、現在は団体旅行でないと入境許可証を取れないらしいので当面は諦めています。
麗江到着後、エアポートバス(20元)で市内に向かいましたが、驚いたことに空が晴れています。中国では白濁したPM2.5色の空がデフォルトですが、まるで中国以外の国みたいに晴れているのです! 遙か彼方にある山の稜線がくっきりと浮かび上がり、青い空との鮮やかなコントラストを描き出していました。赤煉瓦づくりの昔ながらの家屋も見かけ、まるで20年前の中国にタイムスリップしたようです。さすがに街中に入ると近代的なビルを見かけるようになりましたが、相変わらず空は晴れていました。
市内到着後、地球の歩き方 成都・九寨溝・麗江 2014~15の地図を見ながら徒歩で麗江市博物館(黒龍たん景区や旧市街と共通で80元)に向かいましたが、またしても地球の騙し方にしてやられました。地図では象山東路より少し北にあることになっていますが、実際にはかなり南です。麗江にはトンパ文字というユニークな絵文字を用いる少数民族ナシ族が住んでおり、博物館の展示はこのナシ族に関するものです。
その後、博物館の東にある登山口から山の中腹(鳥居)まで登りました。青い空と麗江の街並みを一望でき、絶景なのですが、標高2400メートルの麗江ではすぐに息が上がってしまいます。
その後、黒龍たん(水の澄んだ美しい湖)を一周し、近くの店で牛肉麺(8元)を食べてから世界文化遺産の麗江古城に向かいました。通りには店が建ち並び、かなり商業化されていますが、何となく散策するのが楽しい場所です(但しどこまでも同じような街並みが続いているので、1~2時間も歩き回れば十分です)
少し飽きてきたところでホテルに向かい、チェックインをしました。ここで対応してくれた若い男性スタッフが初心者だったので、前払いのホテルバウチャーに追加料金を要求してきて、説明に少し手間取りましたが、無事チェックイン。古い家屋をそのまま用いたような内装は趣があり、お茶もサービスで飲めるので、なかなか当たりです。スタッフも誤解があったことを除けば感じの良い人でした。
その後再び街中に出かけ、羊肉串(3本10元)、風花雪月ビール(7元)、KFCのコーヒー(7.5元)、米麺を鶏ガラスープにつけて食べる雲南省の麺とビール(合計40元)、ココナッツジュース(10元)を食べ歩きしてから帰ってきました。世界遺産の雰囲気を崩さないように、KFCも外装は周りの景色になじむ中国様式でした。
一度ホテルに戻って休み、暗くなってから再び散策してみると、ライトアップされた街並みには千と千尋の神隠しを思わせるノスタルジックな情緒が漂っています。民族舞踊のショー(120元から)もやっていましたが、時間の半分以上は中国語の漫才トークらしく、眠さも相まって断念しました。

3日目は朝5時に起床し、5時半にチェックアウト。麗江古城を通り抜けて6時半のエアポートバスに乗る予定です。6時過ぎにエアポートバス乗り場に着いたところ、ミニバスの運転手が20元で空港行きの乗客を集っていました。料金はエアポートバスと同じなので、すぐに出発できるこちらに乗ったところ、高速道路脇の一般道を猛スピードで駆け抜けるスリリングな運転で6時45分に空港に到着しました。チェックインを済ませ、ラウンジで菓子類をつまんでから搭乗し、寝ているうちに成都に到着しました。この日は前回の成都旅行で行き損ねた世界遺産・都江えんに行く予定です。PM2.5の影響なのか、空は白く霞んでいました。
空港からエアポートバス1号線(10元、30分)、地下鉄(錦江賓館から茶店子客運駅まで3元)、高速バス(都江えんまで17元、60分)、市バス7番(2元、12分前後)を乗り継いで到着しました。外国で公共交通機関を乗り継ぐ際の鉄則として、帰路の乗り場を確認しておく必要があります。途中で昼食をとり、到着したのは13時過ぎでした。
都江えんを一言で説明すると、今から2000年以上前に大河の潅漑工事をしてその支流を成都平原に引き込んだ分岐部です。そのおかげで現在の成都は人口1200万の大都会になっており、当時の中国の潅漑技術とマンパワーは世界一ィィィィ、という理由で世界文化遺産になりました。これを知らないと、単なる川の分岐部がなぜ世界遺産なのか疑問に思うはずです。
入場料は90元で、中には中国式庭園や寺院もありますが、やはり一番の見所は人工的に作られた支流の壮大さです。支流にうまく水を引き込むとともに、洪水の時に支流の水を本流に戻すためのバイパスまであり、これを2000年以上前の人が作ったとは恐れ入るばかりです。西門から入り、離堆公園、人時堤、金剛堤、吊り橋を通って玉塁山公園から東門へと抜けたところ、前半は壮大な大河の流れを間近に感じられ、後半は山の上からその全貌を一望できました。観光の所要時間は3時間程度です。
東門を出たところに、ミニー(ミッキーマウスのガールフレンド)を少し不細工にした着ぐるみが歩いていました。中国お得意のパチモンでしょうか? 写真を撮ろうとしたところ、その隣にいたパンダの着ぐるみに見つかり、パンダやミニーと一緒に写真を撮られ、二体あわせて40元請求されました(写真撮影一体当たり20元)。シャッターボタンを押してくれる際には着ぐるみを脱ぐのですが、ニ体とも50過ぎの肉体労働社風のおじさんが入っていました。見てはいけないものを見てしまった気がします。きっと40元はその罰金なのでしょう。
精神的に打ちのめされながら、行きと逆ルートで成都の茶店子客運駅まで戻ってきました。時刻は17時半です。ここから地下鉄で○(馬累)馬市に向かい(3元)、その近くにある陳麻婆豆腐店に入りました。
もともと麻婆豆腐は、陳というアバタ(麻)だらけの老婆が作った料理です。この店はその名の通り麻婆豆腐の総本山であり、中華の鉄人・陳健一もその流れを組んでいたはずです。マグマのように煮だった麻婆豆腐とライス、ビール、副菜を頼んで38元でした。山椒がよく効いた劇辛の麻婆豆腐は、CoCo壱番屋の3辛以上の戦闘力を秘めています。
食後、地下鉄(2元)とエアポートバスを乗り継いで空港に戻ってきました。フライトの4時間半前に到着したので、KFCでコーヒー(10元)を頼んで時間をつぶしました。成都にはプライオリティパスで入れるラウンジがないのが痛いところです。
空港内の本屋には、韓国のガイドブックが山積みにされている一方、日本のガイドブックは数えるほどしかありません。現状を鑑みれば、さもありなんです。私のように好きこのんで敵対感情の強い国に旅行する酔狂は日中ともに少ないのでしょう(ちなみに来月はソウルです)。もちろん今回の旅行中も日本語のガイドブックを人前で広げず、英語だけを話し、極力日本人だとばれないように腐心しました。

深夜、日付が変わってから成都を発ち、乗り継ぎ地のソウルではラウンジでシャワーを利用して朝食をとりました。名古屋には定刻より少し遅れて帰ってきました。
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