タシケント・サマルカンド旅行記(14年7月):The 旅行道:So-netブログ
SSブログ

タシケント・サマルカンド旅行記(14年7月) [海外旅行記]

今回はウズベキスタン周遊旅行です。まず初めに、今回の旅程を旅行会社風に書き出してみます。
1日目 名古屋からソウル経由でタシケントへ。着後、専用車でホテルまで送迎。タシケント泊。
2日目 朝8時発の超特急列車に乗り、世界遺産の街サマルカンドへ。市内観光後、サマルカンド泊。
3日目 正午発の特急列車に乗り、タシケントへ。タシケント泊。
4日目 終日市内観光。22時過ぎの便でタシケント発。機中泊。
5日目 ソウル乗り継ぎで夕方、関空着。近鉄特急で名古屋へ。お疲れ様でした。

以下が実際の手配内容です。
昨年8月、ユナイテッド航空の20000マイルを使い、下記の特典航空券を発券しました。
6月のウランバートル旅行復路
DAY1 OZ121 NGO 1150 ICN 1350
DAY1 OZ573 ICN 1730 TAS 2100
DAY4 OZ574 TAS 2220 ICN 0850+1
その際に空港税を90.9ドル(9126円)払い、上記搭乗区間の200%に当たる17024マイルを358ドル(35944円)で買い戻しました。
また昨年12月、MMのホームページで下記航空券(空港税込み)を107900ウォン(10777円)で購入しました。
DAY5 MM006 ICN 1455 KIX 1635
OZ、MM、NGO、ICN、TAS、KIXはそれぞれ、アシアナ航空、ピーチアビエーション、名古屋、ソウル、タシケント、関空の略であり、結果的にこれらの航空券を2976マイルと55847円で入手した計算です。
ホテルはbooking.comで、Tashkent Railway Hotel(素泊まり47ドル)、Jahongir B&B(朝食付き38ドル)、Hotel Uzbekistan(4つ星、朝食付き62ドル)を一泊ずつ予約しました。支払いはすべて現地です。
またhttp://www.advantour.com/jp/uzbekistan/trains.htmで、 Afrosiyob train №162 ビジネスクラス(45ドル)と Sharq train №009 一等車(30ドル)の手配を依頼し、空港からホテルまで送迎(15ドル)してもらう際、料金と引き換えにチケットを受け取ることにしました。
VISAは時間があれば自分で手配もできたのですが、何しろ毎月海外旅行をしている身としては決められた日数内で確実に手配したかったので、専門業者に代行を依頼しました(返送料込み、8600円)。

旅行初日、セントレアでタシケントまでのチェックインを済ませました。プライオリティパスで、セントレアと乗り継ぎ地ソウルのラウンジに立ち寄り、タシケントにはほぼ定刻通りつきました。
旧ソ連だけあって税関はうるさいらしく、手持ちの通貨を正確に申告しつつも緊張していたのですが、特にトラブルもなく終了。空港の外に出ると私の名前を書いたボードを持った人が待っていたので、手配してあった電車チケットのことを知っているか探りを入れ、偽物ではないことを確認してからついていきました。
途中路肩に車を止めてチケットを受け取り、清算を済ませました。その際、空港では1ドル2370スム(以下S)だったところ、1ドル2700Sで両替できると言われました。しかし闇両替は違法なので断りましょう。ゲフン、ゲフン。
実際には、警察官がすぐ近くにいるのに闇両替を持ちかけられたり、ホテルスタッフからホテルの両替はレートが悪いからと闇両替を勧められたりするのですけどね。
途中、近くのスーパーとカフェに立ち寄ってくれたので、現地通貨でミネラルウォーター(1100S)と惣菜、パン(5600S)を買い、それからホテルに送ってもらいました。
ホテルに着くと、若い男性からオーバーブッキングだと言われ、車で5分ほどのところにあるグランドタシケントホテルに案内されました。一応、翌朝の駅までのタクシーはアレンジしてくれましたが、これなら元のホテルのほうがグレードは上ですね? ちなみに料金は元のホテルと同額を請求されました。
今はただ、あの案内人が偽物(グランドタシケントホテルの回し者)でなかったことを祈るばかりです。

2日目、前日買ってあった惣菜とパンで朝食をすませ、ホテル前まで来てもらったタクシーに乗って駅に向かいました。料金は9000S。しかし本来は3000Sくらいのはずで、どう見てもぼったくりです。本当にありがとうございました。
こうなるのが嫌で、わざわざ駅ナカのホテルを予約してあったのに……。
出発の40分前に電車に乗ると、すでにシートの半分以上は埋まっていました。その後、満席になってから出発。旅行会社にチケット手配を依頼しておいて正解でした。この電車はタシケントからサマルカンドまでの350キロを2時間10分で走る高速鉄道です。かなり揺れる中、美人過ぎる客室乗務員たちが大きなクロワッサンと紅茶のサービスをしてくれました。その後、売りに来たアイスクリーム(3000S)も買って損はないと思います。
サマルカンド駅到着後、嵐のような「タクシー?」攻撃をやりすごし、駅前のバス乗り場で73番バス(700S)に乗りました。地球の歩き方2013の地図とネクサス7のGPSを見比べていると、郷土史博物館のそばを通りかかったので、バスを降りました。しかし地球の歩き方の大雑把な地図と私の勘違いのせいで、見つけられません。諦めて今度は91番バス(700S)に乗り、レギスタン広場の前で降ろしてもらいました。
ここは青の都と呼ばれるサマルカンドの中心広場であり、美しいイスラム模様と宝玉のように青い尖塔を擁する3つの巨大な神学校に囲まれた世界遺産です。表から見るだけなら無料、内部にも入るなら16200Sです。無料でも7割がた満足できますが、せっかくなので内部までじっくり見てきました。それぞれ中庭を取り囲む四角形の建物になっており、中庭に面した場所には小さな土産物屋がたくさんありました。
その後、近くのカフェに入り、ヌードル入りスープとピロシキっぽいパン(計7000S)で昼食をすませ、3色のソフトクリーム(1500S)も食べました。暑さと疲れに参っていたこともあり、なかなか美味です。
食後、かつて中央アジア最大級と言われたビビハニム・モスク(10000S)に行きましたが、レギスタン広場と同じような建造物をもう一つ見たという印象です。向かいにあるビビハニム廟(8000S)は、地下に安置されたティムール妃ビビハニムの棺を見て終わりでした。
その後、市民の胃袋と言うべきショブ・バザールに立ち寄りました。サマルカンド名物の固くてしっとりとしたナン(高さ8センチ、直径30センチで4000S)に惹かれて衝動買いしてしまい、荷物が重くなったまま、ハズラティ・ヒズル・モスク(8000S)に向かいました。ここは何の変哲もない小さなモスクでした。
次に、霊廟が並ぶシャーヒズィンダ廟群(7000S)に行きました。ティムールゆかりの人たちの棺が納められた建物が延々と続き、そこを抜けると一般人の墓地になります。こちらのお墓には亡くなった人の似顔絵と生年月日、没年月日が記されており、生前に会ったことのない人たちの死を偲ぶ気持ちが自然にわいてきました。
ここまで観光を済ませ、時刻は15時過ぎです。スーパーに立ち寄ってミネラルウォーターを買い、ホテルにチェックインしました。
部屋でサマルカンド・ナンをかじりながら休憩し、夕方になってから再び外出。通りすがりのカフェでマトンスープ(5000S)を頼んだところ、ここでもサービスでサマルカンド・ナンが出てきました。
それから再びレギスタン広場に向かい、夕方の広場を堪能してから帰ってきました。

3日目、朝8時からホテルで朝食をとり、9時前にチェックアウト。
徒歩でアミール・ティムール(10000S)に行き、入場しました。ここはチンギスハーンによって破壊され尽くしたサマルカンドの町を再建した、ティムールの廟です。青い玉ねぎ屋根が美しく、中にはティムールやその関係者たちの墓石が安置されていました。遺体はその真下、地下3メートルに葬られているそうです。
建物の裏手には地下への入り口があり、近くの人が「秘密の部屋」と日本語でジョークを言いながら手招きしてくれたので、入ってみました。しかし中は単なる土産物屋です。何となく騙された気がして、何も買わずに出てきました。
その後、昨晩のうちに正確な位置を把握してあった郷土史博物館(10000S)まで歩き、入場しました。謁見室のような場所があり、そこは見応えがありましたが、他の細々とした展示物は印象に残っていません。
そこから北にあるウルベルグ通りまで歩き、バス停で22番バス(700S)に乗って、サマルカンド駅に到着しました。きっとタクシーに乗っても日本円で300円程度でしょう。大した額でないことは分かっていますが、バスを乗りこなすと達成感が得られて幸せになれるのです。
1203発の電車に乗り、1530にタシケント着。私が乗った一等車は3人掛けの個室でしたが、他の二席に地元の男性が座り、大声で会話していたので、何となく落ち着きませんでした。途中、コーヒー(2000S)とパンの中にジンギスカンを入れたようなサモサ(8000S)を売りに来たので購入し、昼食にしました。
タシケント到着後、地下鉄(一律1000S)に乗りかえました。入り口の所持品チェックで、警察官からパスポートを見せるように言われたので、見せたところ、ビザの日付を指しながら逮捕の仕草をするので肝が冷えました。結局は何も問題なかったのですが、言いがかりをつけて賄賂を要求するつもりだったのでしょうか?
地下鉄の駅構内は華麗な装飾が施されていますが、いかんせん薄暗く、広告の類いもないので陰鬱な感じがします。電車も殺風景な古い車体で薄暗いため、旧社会主義国の香りがプンプンします。言い替えるなら、体制に不都合な個人はすぐにくびり殺されそうな、自分の命の価値が限りなく希薄になった感覚です。あまり気分の良い乗り物ではありません。
コスモナウトラル駅で降り、そこから徒歩でウズベキスタン歴史博物館へ。翌日が月曜日で、主要な博物館は閉館なので、この日のうちに一つだけでも見ておこうと思ったのです。内部は恐竜時代から現代まで時代に沿って展示されており、かつてこの国がインダス文明やギリシャ文明、仏教などの影響を受け、その後イスラム化したことが伝わってきます。
見学後、ホテルまではショッピングセンターやティムール広場を通って徒歩で向かいました。ホテルサマルカンドという名前や立地から考えるに、日本でいう帝国ホテルのような位置付けかもしれません。しかしそれは共産主義時代の話であって、資本主義の現在では、ホスピタリティーが少し足りない4つ星ホテルになっています。レジストレーションに2時間かかると言われたので(これまでのホテルはすぐに済みました)、外出するのにパスポートが必要だと言って急かすと、渋い顔をされました。
部屋に荷物を置き、パスポートを受け取ってから、夕食をとりに出掛けました。少し歩いたところにオープンエアのカフェを見つけ、マトンの成形肉ステーキと付け合わせのワンプレート料理を注文しました。ナンが2枚ついて表示価格は11800S、サービス料が上乗せされて13600Sでした。

4日目、7時からホテルで朝食をとり、8時半過ぎに出発。ホテル前のティムール広場で、その中央にあるティムールの巨大な騎馬像の写真を撮りました。
そのまま徒歩でナヴォイ・オペラ・バレエ劇場に向かい、肌色の美しい建物を見ながら小休止。ここは第二次大戦後に抑留されていた旧日本兵たちによって建てられたもので、その後タシケントに壊滅的なダメージを与えた大地震でも、びくともしなかったそうです。
さらに徒歩で地学博物館(5000S)まで歩き、入場しました。展示の8割ほどはロシア語で説明された岩石の羅列ですが、生後2ヶ月の恐竜の化石は一見の価値ありです。入場者は私一人で、スタッフが付かず離れずの距離をとりながら時々英語で説明してくれました。
その後一旦ホテルに戻り、小休止をしてからチェックアウト。荷物をロビーに預けて再び出発しました。
昨晩と同じカフェに行き、写真とロシア語のメニューを見てシチューとミネラルウォーターを注文しました。個人的にはマトンシチューを期待していたのですが、日本で食べなれたビーフシチューだったので少しがっかりです。サービスのナンが2枚ついて、総額13600Sでした。
その後、地下鉄に乗ってチョルスーへ。ここは庶民的なマーケットの総本山で、人々の生活の息吹を感じることができます。羊肉、ナン、野菜、卵、惣菜、果物などが食品ごとに区画割りされて売られていました。
近くにあるクカルダシュ・メトレゼという神学校(2000S)も一緒に見てから、地下鉄でコスモナウトラルへ。そこから徒歩でウズベキスタン工芸博物館(8500S)まで歩き、イスラム模様をこれでもかと言うほど堪能しました。
ここからホテルまではこの2日間で踏破した道です。途中、ショッピングセンターやナヴォイ・オペラ・バレエ劇場に立ち寄りながらティムール広場を経由し、もはや行きつけとなったカフェへ。マトンの串焼きと付け合わせのワンプレートディッシュ、ミネラルウォーター、サービスのナン2枚で総額17600Sでした。
その後ホテルで荷物を引き払い、ティムール広場から時計台と市役所の間の道を少し南下したところにあるバス停で、南方向の67番バス(1000S)に乗り、空港に向かいました。15時半から19時までは、16~17分間隔でバスが来るようです。空港には19時前に到着しました。
チェックインを済ませ、ドキドキの出国審査を無事終了。税関申告では手持ちの通貨を数字と英語で正確に記すのですが、日本円や現地通貨の数十円くらいは誤差のうちかな? と思いつつ、なにか言いがかりをつけられて賄賂を要求されたらどうしようと心配していました。
なおタシケント空港にはプライオリティパスで入れるラウンジはなく、そのまま夜行便に搭乗しました。

翌5日目の朝にソウル着。空港地下にある格安韓国料理店でビビンバ(5000W)の朝食をとった後、人気の少ない場所で仮眠をとりました。正午過ぎにピーチアビエーションのチェックインを済ませてから、ラウンジで昼食をとり、シャワーを利用。フライトが2時間ほど遅れたものの、無事に関空着。
関空からは南海電鉄ラピートβ(ピーチ機内で1030円)、近鉄特急(金券ショップで3400円)を乗り継いで、名古屋に帰ってきました。

さて、今回も旅行の総コストを出してみました。
航空券(ソウルまで)2976マイルと55847
航空券(ソウルから)10777円
ビザ取得 8600円
往路 名駅からセントレアまで 870円
復路 関空から名駅まで 1030円+3400円
ホテル3泊 147ドル
タシケント・サマルカンド往復+タシケント送迎車 90ドル
ウズベキスタンSに両替した米ドル 100ドル
ソウル仁川国際空港でのビビンバ 5000W ≒ 500円
以上を1ドル=105円で換算すると、2976マイルと116409円になりました。これは今回の総額(名古屋駅を出発してから名古屋駅に戻ってくるまで)と、前回のモンゴル旅行の帰路航空券の総額です。
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0