トンガ・バンコク旅行記(14年9月):The 旅行道:So-netブログ
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トンガ・バンコク旅行記(14年9月) [海外旅行記]

今回はトンガ王国に行ってきました。私にとって56か国目の渡航先です。
昨年11月にマイレージプラス4万マイルと空港税73.5ドル(7383円)を払い、下記の特典航空券を発券しました。
DAY1 NH340 NGO 1440 NRT 1550
DAY1 NZ90 NRT 1830 AKL 0815+1 Iクラス
DAY2 NZ270 AKL 0935 TBU 1325
DAY4 NZ 973 TBU 1305 AKL 1510
DAY4 NZ721 AKL1900 MEL 2100
DAY4 TG462 MEL 2330 BKK 0600+1 Iクラス
DAY6 TG644 BKK 0005 NGO 0800 Iクラス
(実は当初、DAY5に BKK 乗り継ぎで NGO まで帰ってくるスケジュールでしたが、タイの政情不安を受けて減便になってしまいました)
NH、NZ、TG、NGO、NRT、AKL、TBU、MEL、BKKはそれぞれ全日空、ニュージーランド航空、タイ航空、名古屋、成田、オークランド、ヌクアロファ(トンガ)、メルボルン、バンコクの略です。またIクラスと書いてある区間はビジネスクラスで、他はエコノミーです。往復ともビジネスクラスで申し込みましたが、エコノミーしか取れない区間が結構ありました。
ホテルはbooking.com で The Tropical Villa(4つ星? 朝食付き2泊で104ドル)を予約し、英語メールで送迎を依頼しておきました(片道16ドル)。
ちなみにトンガ着のDAY 2 は土曜日、トンガ発のDAY 4は月曜日です。トンガでは日曜日に仕事をしてはいけないという法律があり、一部の指定業者を除いてすべて休業になるため、日曜日には飛行機も飛びません。

初日、午前中に仕事をしてからセントレアに向かいました。ヌクアロファまでのチェックインを済ませ、カードラウンジに立ち寄ってから搭乗。今回のケースではセントレアの国内線ラウンジを利用できないようです。
成田では ANAのラウンジに入り、夕方混んでくる前にシャワーを利用し、ヌードルバーや日本酒コーナーで時間をつぶしました。定刻通りに搭乗すると、ビジネスクラスのシートは斜め方向に設置されていました。こうすることで各シートがフルフラットになるだけの長さを確保できるのです。最初にウェルカムサービスのシャンパンを飲み、離陸後に夕食のサービスが始まりました。ニュージーランド航空のビジネスクラスではピーター・ゴードンというシェフの料理が用意されており、今回もそれを選びました。シンプルであっさりとした体に優しい料理が多い気がします。
食後はシートをフルフラットにして寝ようとしましたが、ベッドボタンを押すとなぜかシートが起きあがってきます。CAに聞くと、座位の状態で背もたれを裏返してからフルフラットにするとのことでした。こうして「横になって寝る」という地上では当たり前、機内ではプレミアムな状態を手に入れたわけですが、細かい振動と音のため熟眠できません。

浅い眠りのまま翌2日目の朝食タイムを迎え、ピーター・ゴードン監修の卵料理を食べました。
オークランド到着後、プライオリティパスでラウンジに立ち寄ってから搭乗。印象ではニュージーランド人6割、トンガ人3割、その他1割といった比率で、ほぼ満席でした。
トンガ空港では入国審査の順番が最後の方になり、両替(70$=125トンガ$、以下T$)をしていたらもう少しで取り残されそうになりましたが、何とかホテルの送迎車に乗れました。延々と続く芝生の大地に広葉樹や椰子の木、素朴な家屋が散在し、ひとたび海岸線に出れば醒めるような青い空と海が広がっています。
どうやら私が宿泊するトロピカルビラはリトルイタリーホテルの姉妹施設だったらしく、今後は前者をビラ、後者をホテルと呼ぶことにします。
ビラはヌクアロファの都心から4キロ離れた草原のど真ん中にありました。値段が安く、プライベートバスと無線LAN、ファン、プールがついているから選んだのですが、もう少し立地を重視すべでした。スタッフはとても親切ですが、プールの水は底が見えないくらい濁っていました。
部屋に荷物を置き、バスもタクシーもなさそうなので徒歩で都心部に向かい始めました。さいわい途中で通りすがりの車が止まってくれ、ヒッチハイクできました。しかも行き先を”City center”と言ったところ、それに似た名前のスーパーの前で降ろしてくれるという親切ぶりです。お礼を言って車を降り、あたりの散策を始めました。
まずは近くのスーパーでミネラルウォーター(1.5リットルで2T$)を購入。その後、いくつかの店でカヴァというこの地域独自の飲み物を探しましたが、見つかりません。諦めて王宮(立派な屋敷を外から眺めるだけ)、王家の墓(芝生で覆われた広場の中央に記念碑が建っているのを外から眺めるだけ)、教会(中に入れますが、装飾は華美ではありません)を見て回り、地球の歩き方2013にも載っているフレンズカフェ&ツーリストセンターで、ツナのチリソース風マリネ、フライド・タロイモ、ココナッツジュース(合計20.5T$)を食べてからビラに帰ることにしました。あわよくば翌日のツアーを申し込もうと思ったのですが、それは叶いませんでした。
幸いというか、ここの人たちが親切というか、帰りも通りすがりの車から声をかけてくれ、ビラの前まで送ってくれました。
夜、部屋にいると、スタッフが何か不自由していないか聞きに来てくれ、翌日(日曜日)の朝食を置いていきました。バスケットの中にカットフルーツ、リンゴジュース、リンゴ、バナナ、ミルク、シリアル、食パン、カップラーメンが入っており、部屋にはウォーターサーバーと電子レンジ、湯沸かしポット、各種食器が用意されています。これでスタッフは翌朝仕事をしなくても良くなります。
前日の寝不足もあって、この日は早めに就寝しました。

3日目、10時(日本時間6時)過ぎに起床し、部屋でブランチをとりました。トンガにはそれほど観光資源もなく、この日はビラでゆっくり過ごす予定です。とはいえ、食事だけはヌクアロファ都心部まで調達しにいく必要があり、14時過ぎに徒歩で出発しました。
この日も道を歩いているとすぐに通りすがりの車が声をかけてくれ、ヌクアロファまで送ってもらえました。
やはりすべてのショップが閉まっており、開いているのは一部のパン屋とカフェだけです。観光は昨日済ませたので、時間を持て余してしまいました。しかたなくカフェに入り、ミートボールスパゲッティ(15T$)を食べました。
その後、バーガーサンド2個とホットドッグ1個(合計10T$)を買いこみ、1時間弱かけてビラまで歩いて帰ってきました。この時はわざと左側通行の道路の右側を歩き、親切な車に声をかけられないようにして、のどかな風景を楽しみました。
この日も夜にスタッフが部屋に訪ねてきました。日曜日なので部屋の掃除はなかったのですが、バスタオルだけ交換してもらいました。また翌朝8時にホテルのレストランまで連れて行ってもらえることになり、11時着で空港まで送ってもらうよう頼みました。

4日目、8時に部屋を引き払い、すべての荷物を持ってホテルに移動。そこで料金の精算を済ませました。1泊52$(99.63T$)×2泊、空港送迎は片道30T$×2で合計259.26T$です。
ホテルのレストランで朝食をとり、そのままそこで10時半まで時間を潰すことになりました。ホテルの正面には海が広がっており、日本と同様に磯の香りがします。
定刻の10分前にホテルを出発し、30分かけて空港着。ここの売店でようやくカヴァを買うことができました。水10L用の小袋が7T$です。
バンコクまでのチェックインを済ませ、定刻通りに出発。オークランドではプライオリティパスでラウンジに入り、シャワーを利用しました。
その後少し遅れたもののメルボルン着。ここから先はビジネスクラスであり、ニュージーランド航空のラウンジに入りました。ブドウの品種ごとに各種ワインを取り揃えているのは流石です。
搭乗すると、隣り合った席が少しずつ前後にずれており、すべての席が通路にアクセスできるタイプでした。こちらもフルフラットにできますが、あえて5度くらい頭を上げておいた方が寝やすいと感じました。

今回はルネスタを内服したこともあってそれなりに眠れ、機内で5日目の朝を迎えました。
ほぼ定刻通りバンコクに着き、そのまま入国。空港内で1万円を両替すると2713バーツ(以下B)でしたが、地下の鉄道乗り場近くの両替所では2900バーツほどでした。地球の歩き方にも書いてあったので、よく読んでおくべきでした。
エアポートレイルリンク、BTS、MRTを乗り継いで(計91B)ファラムポーン駅まで行き、そこからクルンテープ駅まで歩きました。クルンテープとはバンコクの正式名称であり、日本だと東京駅みたいな位置づけの場所です。全体的な構造はヨーロッパの駅舎を思わせるのにどこかアジアンチックで、イメージ的にはハンガリーのブダペスト駅とかぶります。
そこからさらに徒歩でワット・トライミットへ。ここはビルマ軍の目を欺くため漆喰で覆われていた黄金の仏像で有名です。漆喰の仏像を移送しようとしたら予想外の重さにうまくいかず、一晩雨にさらされたところ、漆喰がはがれて黄金の姿を現したとのことで、金の大好きな中国人が大勢やってくるそうです。私は3階にある博物館(100B)と4階の黄金仏(40B)を両方見ましたが、4階だけでも良い気がします。
そこからタクシー(51B)に乗り、ワットポー(100B)へ。ここは巨大な寝釈迦仏とマッサージの仏様で有名な場所です。本堂ではちょうど読経の最中だったので、その音楽的な調べに耳を傾けながら休憩した後にマッサージを受けました。1時間で420B+チップです。ここはマッサージの専門学校も併設されており、レベルも高いとのこと。10年以上前に来たときはクーラーのない暑い部屋でマッサージを受けたのですが、今回は冷房完備でした。
そこから渡し船(3B)に乗って、ワットアルン(50B)へ。茶色く濁ったチャオプラヤー川を船で渡るとバンコクに来たという実感が湧いてきます。ここの大仏塔のテラスからは川向こうの王宮、寺院などを一望できますが、途中の階段がかなり急なので要注意です。隣国カンボジアのアンコールワットでは、やはり急な階段から転落して毎年何人かの死者が出ていますが、それに引けを取りません。
再び渡し船でワットポーの側に戻ると時刻は正午です。近くの屋台でパッタイとトムヤムクン(計160B)を食べました。
その後、王宮の裏手に続く出店を冷やかしながら北上し、再び渡し船に乗ってシリラート病院を目指しました。ここには様々な人体標本の展示があり、地球の歩き方によれば土日が休みとのことですが、実際には火曜日が休みで、その日は入れませんでした。
仕方なく病院内を見学してからタクシー(73B)に乗り、ウィマーンメーク宮殿(100B)へ。ここはかつてラーマ5世が暮らしていた宮殿ですが、私がこれまで世界各地の王宮を見てきた中でもかなり上位にランクインするほど豪奢です。写真撮影できないのが残念でなりません。見学後、売店でドリアンのアイス(30B)を見つけたので食べてみたところ、本当にドリアンの味がしました。匂いはしないので、ドリアンが苦手な人でも大丈夫かもしれません。
宮殿の敷地内には他にもいくつかの建物があり、私はここで半日つぶせそうです。中でも一番の見どころはアナンタ・サマーコム宮殿で、洋風建築なのに内装には上手にタイが入りこんでいました。そのタイ洋折衷の節操のなさから(?)世界遺産には指定されていませんが、華麗さと荘厳さだけならヨーロッパにある世界遺産級の宮殿に引けを取りません。惜しむらくは周りにいるのが中国人観光客ばかりであり、中国人酔いしてしまうことです。
ここを見終わると、時刻は16時半です。タクシー(57B)でエアポートレイルリンクの始発駅であるパヤー・タイに戻ってきました。ここからさらにサイアムやシーロムのような繁華街に繰り出す元気はなく、近くのカフェでピリ辛ポークの夕食(90B)を食べ、周囲を少し散策してからエアポートレイルリンクに乗りました。
満員電車に揺られ、空港に着いたのは19時前です。搭乗までかなり時間がありましたが、チェックインしてラウンジに直行しました(なぜか空港税は取られませんでした)。ここではロイヤルオーキッドラウンジの他にロイヤルオーキッドスパもあり、マッサージを受けることができます。ラウンジの飲食物をつまんで、30分の無料マッサージを受け、シャワーを利用し、インターネットにつないで、退屈することなく搭乗時間まで過ごせました。機内のシートは旧式でした。

そして翌6日目の7時半、セントレアに無事到着しました。

さて、ここからはカヴァの試飲レポートです。これはトンガやフィジーなど南太平洋で嗜好品として飲まれているもので、アルコールではないものの酩酊感があり、鎮静作用によって飲み会の席では皆少しずつ無口になっていくそうです。ハワイでは二日酔いの薬として飲まれているらしいので、少なくともアメリカでは合法なのでしょう。日本でも調べた限りでは合法のようです。
トンガの空港では、ファブレットを2枚重ねにしたくらいの体積の茶色い粉が7T$で売られていました。これを水10Lで割るのですが、冷水で溶かすと泥水のようですし、お湯で溶かすとハーブティーみたいになります。
飲むと心なしかホワンと酔っぱらったように感じ(プラセボ効果?)、舌がしびれ、気持ちが落ち着いて細かいことが気にならなくなります。
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