イタリア学会出張記(15年9月):The 旅行道:So-netブログ
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イタリア学会出張記(15年9月) [海外旅行記]

今回、イタリア北部にある湖畔の町ストレーザで行われた学会に参加してきました。
この出張記を書く上で外せない3人の先生が登場しますので、卒年順にA先生、B先生、C先生とします。
A先生 基礎医学系の教授。微少重力における自室神経機能の研究の第一人者で、学会の重鎮。
B先生 某病院の神経内科部長。私の博士論文では半分近い症例のデータを提供していただきました。バファリンの半分は優しさで、私の博士論文の半分はB先生の優しさで出来ています。
C先生 研修医時代、色々と指導していただいた先輩の女医さん。
ちなみに「2001年宇宙の旅」(http://ryokodo.blog.so-net.ne.jp/archive/c2301039128-1)は、A先生の研究チームの実験で、C先生から声をかけていただいて実現したものです。
今回、春先にB先生から「毎留君も一緒に来たら便利だし、来ない?」とお声掛けがあり、かと言ってすぐに演題が完成するわけでもなく、参加だけすることにしました。
しかし結局B先生は奥さん同伴となり、旅慣れているA先生も自ら手配したため、私はC先生の旅行手配をして同行することになりました。
まず楽天トラベルで下記航空券を購入しました。一人当たり総額97330円です。
DAY1 AY80 NGO 1030 HEL 1440
DAY1 AY795 HEL 1605 MXP 1805
DAY6 AY794 MXP 1125 HEL 1525
DAY6 AY79 HEL 1715 NGO 0850+1
AY、NGO、HEL、MXPはそれぞれフィンエアー、名古屋、ヘルシンキ、ミラノの略です。
またExpedia で1日目はミラノ中央駅に近い Hotel Demo(3つ星、朝食つき14234円)を、2日目からはストレーザの Hotel Italie Et Suisse(3つ星、朝食付き3泊で308ユーロ)を、5日目はミラノ中央駅に近い Hotel Colombia(4つ星、朝食付き14994円)を予約しました。いずれも一部屋当たりの金額です。
C先生と同一ホテルで部屋を手配した都合上、予算が私の普段の一人旅よりアップしています。
ミラノからストレーザまでは電車で約1時間弱です。往路のみイタリア国鉄のホームページ(http://www.trenitalia.com/tcom-en)で2日目08:23ミラノ発、09:19 ストレーザ着ユーロシティーの切符(2人で16.5ユーロ)を購入しておきました。
夜や早朝の移動を極力減らし、無理をせず、危険の少ない旅程を組んだつもりです。
なお、学会参加費(395ユーロ)も別途必要でした。学会3日目にはガラディナー(75ユーロ)があり、こちらも申し込みました。

そして出張初日、あらかじめC先生にセントレア行き名鉄特急の指定席券を渡してあり、車内で合流しました。これさえあれば、あとは旅慣れた総合旅行業務取扱管理者が世界中どこでも案内するプレミアムチケットですが、残念ながら非売品となっております。セントレア到着後、C先生がモバイルルータのレンタル予約をしてあったので、それを受け取ってからチェックインしました。
A先生も同じフライトですが、私たちよりやや遅れてチェックインの列に並んでいました。そのため席も離れていたのですが、ヘルシンキでは三人一緒に乗り継ぎ、ミラノに到着しました。私とC先生はミラノ中央駅近くにホテルを取っているので、空港バス(8ユーロ)で中央駅へ。バスの到着場所は中央駅のすぐ隣で、目の前には空港行きバスチケットを扱っている売店があります。ここでフランスパンのサンドウィッチ(3.5ユーロ)とミネラルウォーター(1ユーロ)を勝手からホテルにチェックインしました。
一方のA先生はストレーザにホテルを取っていたため、交渉の末に65ユーロの白タクに乗られたそうです。

2日目、ホテルで朝食をとり、荷物をまとめてからチェックアウト。中央駅発(ストレーザ経由)ジュネーブ行きのユーロシティーに乗車しました。国際特急で半分はスイスの血が入っているためか、出発も到着も定刻通りです。車内検札はプリントアウトした乗車券を見せるだけですぐ終わりました。
ここから徒歩で学会の会場に向かい、受付をすませました。朝と午後にはティータイムがあり、昼はフランスパンのサンド、食パンのピザ、バナナ、ミネラルウォーターが入った紙袋を貰いました。もちろんこれらも学会参加費に含まれています。
日本国内の学会だとスーツ着用が基本ですが、国際学会では割とラフな服装が目立ちます。興味のある講演を聴いたり、疲れたら観光に出かけたり、自由に時間を過ごすのが学会です。
あらかじめホテルのチェックインを済ませておき、その日の学会スケジュールが終わってからA先生を始めとするグループ総勢7名が集結しました。すでにB先生が学会会場から近い場所にあるオープンエアのレストランを予約してあり、そちらへ移動。
A先生とB先生はイタリア語も話せ、メニューへのこだわりも強かったので、注文はすべてお任せでした。A先生のところの研究者の女性(現在はロンドンに留学中。以後、Dさん)がピザを所望したのですが、イタリアンのコースメニューとしてはメジャーではないとして却下されていました。
ミネラルウォーター、ハウスワイン、ピザ風トースト、パスタ2種類、ムール貝、魚料理、肉料理、シュリンプの串焼き、ジェラードを頼み、一人25ユーロ(チップ別途)でした。

3日目、ホテルで朝食をとってから学会場へ出発。この日もモーニングティー、軽めのランチ、アフタヌーンティーがありました。私はC先生のお供で、午後に市内散策に出かけました。小さな街なので1時間くらいで一通り見て回れます。18時からのポスターセッション(発表内容をボードに貼って提示し、各自閲覧)ではスパークリングワインやカナッペが提供されていました。
この日はここでお開きになりました。現在ロンドンに留学中のDさんだけは元気だったのですが、日本勢は時差の影響でグロッキーでした。

4日目の午前は、C先生のお供で島巡りをしました。具体的にはボッロメオ家の宮殿があるマードレ島とベッラ島の2島周遊です。船賃は一人13.7ユーロでした。
9時にストレーザの桟橋からフェリーに乗り、35分かけてマードレ島へ。2島共通の入場券(20.5ユーロ)を買い、よく整備された庭園を歩いていくと、島の中央の小高い丘に建てられた宮殿につきます。内部は人形博物館になっており、美しい内装とともに楽しめました。
10時50分のフェリーで今度はベッラ島へ。こちらの宮殿のほうが規模は大きく、隣には祭壇のような建造物も併設されています。12時20分のフェリーでストレーザに戻り、昼食は学会会場で済ませました。
午後の演題が終わり、19時に会場入り口で集合。この日はガラディナーです。A先生、C先生、Dさん、私の他、途中で出会った明治大学の女性研究者も一緒に行くことになりました。やはり外人より日本人同士の方が会話は楽です。湖岸まで歩き、学会が手配したボートでガラディナーの会場であるペスカトーレ島へ。屋外でシャンパンとオードブルを楽しんでいると準備が整い、ディナー会場に通されました。リゾット、魚料理、デザートのシンプルなメニューでしたが、ワイン飲み放題で色々会話していると、あっという間に時間が過ぎました。時差とワインで意識がもうろうとしてきたので、一番早いボートでストレーザに帰りました。

5日目、ホテルで朝食を済ませてチェックアウト。この日は学会で昼食の用意もなく、事実上のフェードアウト状態です。午前中の演題を聞き、近くのスーパーでパンと生ハム、チーズを買って昼食を済ませ、13時22分のローカル列車(8.6ユーロ)でミラノ中央駅に向かいました。A先生、C先生、Dさんも一緒です。ミラノ到着後、泊まるホテルが別だったので一旦分かれ、16時にドゥオモの切符売り場で再集合することにしました。
ホテルにチェックインして荷物を置き、ミラノ中央駅からドゥオモ駅まで地下鉄(1.5ユーロ)で移動。地上に出ると、目の前にドゥオモの威容が押し迫ってきており、圧巻されました。
ここで4人集合し、エレベーターに乗って屋上にも行けるドゥオモパス(15ユーロ)を買ってからドゥオモに入場。天井の高い大聖堂内部には華麗な彫刻が散りばめられており、ステンドグラスから差し込む午後の日差しが優しげです。地下には昔の教会の遺構や16世紀に死去した大司教の遺骨をまつった地下礼拝堂もあり、こちらも見学しました。
その後いったん外に出てからエレベーターに乗り、ドゥオモの屋上へ。青い空に綿菓子のような雲が浮かび、林立する尖塔の向こうにはミラノの街並みを一望できます。すべてが絵になる場所でした。高所恐怖症のA先生の顔色は優れなかったのですが……。
その後、ドゥオモ博物館に向かいました。ドゥオモから移転した大理石の彫像が、これでもかと言わんばかりに並んでいます。
個々の見学を終えたところで別用のあるDさんと別れ、A先生、C先生、私の3人で夕食をとることにしました。さすがにドゥオモの近くはパスタが20ユーロを超える高額な店ばかりであり、少し離れた場所にあるパスタが10ユーロからの店に入りました。それぞれパスタを1品頼み、それとは別に3人で22ユーロの肉料理をシェアする予定だったのですが、店の人に「それでは少ない」と言われたA先生が勧められるままに58ユーロのTボーンステーキを注文してしまい、でかい皿に肉の塊がドーンと乗って現れた時には3人で閉口しました。
食後、A先生と別れ、同じホテルに泊まるC先生と一緒に中央駅まで帰ってきました。行きに駅の地下道で奇声を上げる黒人がいて何となく怖かったので、帰りはすぐ地上に出て、ホテルまで歩きました。

6日目、ホテルで朝食をとり、7時40分にチェックアウト。中央駅の隣で空港バス(8ユーロ)に乗り、マルペンサ空港へ。ヘルシンキで乗り継ぎ、7日目の朝、無事セントレアに帰ってきました。
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