バンコク旅行記(16年9月):The 旅行道:So-netブログ
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バンコク旅行記(16年9月) [海外旅行記]

今回、バンコクに行ってきました。海外旅行としては150回目、バンコクへの渡航は10回目です。
4月に燃油サーチャージがゼロになってから、タイ航空のホームページで下記チケットを購入しました。空港税込みで総額52260円です。
DAY1 TG645 NGO 1100 BKK 1500
DAY4 TG644 BKK 0005 NGO 0800
TG、NGO、BKKはそれぞれタイ航空、名古屋、バンコクの略です。
ホテルは、じゃらんで2000円分のクーポンとポイントがあったため、それを使って台湾系のエバーグリーンローレルホテル(4つ星、朝食付き)を予約しました。値引き後の支払額は2泊で11388円です。
またパンダバスで初日のシーロムビレッジでの民族舞踊のディナーショー(500バーツ、以下B)、2日目のサイアムニラミットでの民族舞踊のディナーショー(1200B)、3日目のカンチャナブリー日帰りツアー(2200B)を予約しました。カンチャナブリーは映画「戦場にかける橋」のモデルとして知られており、私もアマゾンプライムでこの映画を見ておきました。ネタバレしない程度に説明すると、戦時中、日本軍が高圧的な態度で英国人捕虜たちに橋を造らせ、捕虜たちはプライドを持ってそれに対峙するという内容です。


旅行初日。セントレアで出国手続き後、プライオリティパスでスターアライアンスのラウンジに入りました。一時は毎月のように来ていたラウンジですが、今年は初めてです。つくねや上海風焼きそばなど、初めて見るメニューに切り替わっていました。
バンコクにはほぼ定時に到着し、入国審査後に空港内で両替すると、1万円が3151Bになりました。しかしエアポートレイルの駅まで来ると、3300Bというレートの両替商が並んでいます。最近はぬるい国内旅行ばかりだったので、どうも海外旅行の勘が鈍ってしまったようです。
エアポートレイル(45B)と高架鉄道(31B)を乗り継いでチョンノンシー駅に向かい、そこから徒歩7分ほどでホテルに到着しました。道中のムワッとくる熱気と排気ガス、騒音、屋台に物乞い、そして林立する高層ビル――うん、バンコクですね。
部屋に荷物を置いてから再出発し、シーロム通りを散策していると、地元の旅行会社を見つけました。旅行3日目に予定していたカンチャナブリー日帰りツアーが英語ガイドで1150Bとのこと。パンダバスのツアーのキャンセル料が翌日1400まで無料であることを確認し、こちらのツアーに乗り換えることにしました。値段の安さもさることながら、日本語ガイドのぬるいツアーで海外旅行の勘をこれ以上鈍らすわけにはいきません。
その後、スーパーで買い物をしてからシーロムビレッジに向かい、民族舞踊のディナーショーの店に入りました。焼き春巻き、グリーンカレー、野菜の炒め物、酢豚、トムヤムクン、ライス、デザートのフルーツ、コーヒーまたは紅茶というセットメニューで、食後50分ほどの民族舞踊のショーがあります。私が知る限りバンコクで最も安い民族舞踊のディナーショーなので、料理も踊りもそれなりですが、タイ初心者の入門編としてならお勧めできます。男女合わせて9人のダンサーが出場していました。客のほとんどは白人で、日本人は私一人だったかもしれません。なお、以前店で直接申し込んだときは650B請求されたので、パンダバスのホームページであらかじめ申し込んでおいたほうが安上りです。
ショーが終わった後、小雨の降る中をホテルまで歩いて帰り、真っ先にパンダバスのカンチャナブリーツアーをキャンセルしました。

2日目。ホテルで朝食を済ませ、0740に出発しました。高架鉄道(10B)と地下鉄(15B)を乗り継いでフアラムポーン駅へ。そこから地上に出ると、日本の東京駅に該当するクルンテープ駅があります。ここの駅舎は欧州の駅の骨格とタイのデザインを融合したもので、何となく味があって好きです。駅を散策してから徒歩でワット・トライミットへ。ここは巨大な黄金物で有名です。以前来た時に博物館(100B)のほうは値段分の価値がないと感じたので、今回は黄金物(40B)だけ見学しました。
そこからタクシー(51B)に乗り、ワット・ポー(100B)へ。ここは巨大な寝釈迦とカラフルな尖塔で有名で、タイ式マッサージの専門学校も併設されています。市内より少し高めですが、1時間420B(+チップ)でタイ式マッサージを受けました。
その後、観光用のフェリー(40B)に乗ってチャオプラヤ川を走行し、シリラート病院へ。
ここには法医学博物館と解剖学博物館(両方で200B)があるのですが、度重なる休日の変更と、その日に限ってここを訪れるという不運のため、これまで二度も空振りしています。今回は最新の休日(火曜日のはず)を調べ、三度目の正直でやっと見学することができました。
法医学博物館に入ると、最初に無脳症、単眼症、内臓腫大、癒合した双子などの胎児のホルマリン漬けが待っています。それから事故死の遺体写真、銃創のある頭蓋骨、銃創のない頭蓋骨、大腿骨、脛骨、上腕骨、尺骨、骨、骨、骨。そして5人の幼児を殺害し、その内臓を食べた罪で処刑され、見世物にされたシーウィーという犯罪者のミイラ、強姦殺人犯2人のミイラ、自然にできたミイラ、様々な疾患や外傷で亡くなった人のホルマリン標本、解剖者の技が光る解剖標本。銃殺された人の頭部標本は脳の損傷部位が見やすいように左右真っ二つにされていました。
解剖学博物館では、解剖学の勉強のために人体を矢状断で2センチスライスした標本があり、ところ狭しと様々なホルマリン漬け標本や人骨が並べられていました。途中から感覚が麻痺してしまい、「これだけの標本を作るのはすごく大変だろうな」と考えていました。
私事ですが、学生時代に行なった解剖学実習の初日、午後から作業を開始し、夕方の休憩時間になって食堂に出かけました。空腹だったので焼肉定食を平らげたのですが、食後にパジャマ姿の老人とすれ違い、ふとその人を解剖する場面を想像してしまいました。その時に初めて自分が人体解剖をしているという実感が沸いたものです。そんなことを思い出しながら、この日も初心に立ち返って(?)肉を食べることにしました。シリラート病院から王宮のある対岸に渡り(3B)、最初に目についたのが100Bのドリアン。私の大好物ですが、そういえば薄い黄色の実が人間の脂肪に近い色をしています。まずはこれを食べてから、近くの店で海南チキンライス(50B)を注文しました。シンガポールの大衆料理ですが、鳥のだし汁で煮込んだライスと鶏肉の相性が抜群です。見た目の肉質も人間に近いし、これでミッション達成。やはり人体解剖の後は肉に限ります(?)。
そこから徒歩で国立博物館に向かうと、この日はミュージアムエクスポ2016が開かれており、普段200Bの入場料が無料でした。駆け足で見て回っても80分はかかる充実した内容ですが、私が一番心惹かれたのはタイの仏像でした。鼻の平たいクメール様式、ギリシャ人を思わせる彫刻のような顔立ちのガンダーラ仏、エジプトのような縦長帽など洋の東西から様々な様式を取り入れており、同じアユタヤ様式でもその顔立ちはまったく違います。個人的にはこの博物館で半日はつぶせそうです。
見学後、タクシーでフアラムポーン駅に戻り(69B)、地下鉄でタイランド・カルチュラル・センター駅へ(35B)。この日はサイアムニラミットという巨大ステージで壮大なタイ文化のショーを見る予定です。駅から無料の送迎バスに乗り、入り口でバウチャーを入場券と夕食券に引き換えました。パンダバスでは合計1200Bでしたが、現地で申し込むと1850Bです。まずは入場し、タイ各地の伝統的家屋が移築されたゾーンを見てから、いったん外に出て夕食会場へ。バイキング形式でめぼしいタイ料理はほとんどそろっていました。1900からは屋外ステージで民族舞踊があり、1930に屋内の特設会場に入場し、2000からショーが始まりました。総勢100人のダンサーと巨大セット、音響設備、スポットライトを駆使した壮麗なショーは見ごたえ十分です。私は世界各地で民族舞踊のショーを見てきましたが、その中でもスケールでは中国の深せんで見たものと双璧をなしています。舞台に川が流れ、船が浮かび、雨が降り、雷鳴がとどろき、天女が空を飛び、様々なセットが目まぐるしく入れ替わっていました。
2130にショーが終わり、無料送迎バスでタイランド・カルチュラル・センター駅まで送ってもらい、地下鉄でサイアム駅まで移動し(30B)、そこからは徒歩でホテルに戻りました。

3日目。この日はカンチャナブリー日帰りツアーです。ホテルで朝食をとり、0615にピックアップしてもらいました。格安の英語ツアーではありがちですが、まずはカオサン通りに案内され、そこでツアー別のバスに乗り換えます。ツアーバスが出発したのは0750で、2時間ほどかけてカンチャナブリー駅に移動した後、1時間のフリータイムがありました。
まずは第二次世界大戦博物館(40B別途)に入場し、日本軍が連合軍の捕虜を酷使して橋を造らせた当時の資料や模型を見て回りました。1993年に中国系の個人が建てた博物館ですので、学術的価値のほどは不明です。それから近くの鉄橋を歩いて渡り、戻ってくる途中で列車と遭遇しました。この場合、数十メートルごとに設置された退避場所で列車をやり過ごすのですが、鉄橋の上で目の前を電車が通り過ぎるという貴重な経験ができました。
その後、クウェー川鉄橋駅を1100に出発する列車に乗り、今度は車内から鉄橋の退避場所にいる人たちを眺めることになります。その後も列車の旅は続き、タイの原風景がどこまでも連なっていました。窓のすぐ外には草の壁が立ちはだかる場所も多く、手を伸ばせば届きそうです。そして最後に木造の橋を渡るというデンジャラスな体験をして、90分の列車の旅が終わりました。
そこからバスに乗り換え、昼食会場へ。川の上に作られた丸太小屋のような場所で、タイ料理を食べました。ちなみにここのトイレは桶で水をすくって自分で流すタイプで、するとそのまま下の川へと流れていきます。個人的には前日の解剖学博物館よりも食欲をそがれました。
食後、川を竹製のいかだでラフティングするオプショナルツアーがあったのですが、中国の桂林でも同様のオプショナルツアーに参加したことがあり、400B払うだけの価値は見いだせなかったので、やめておきました。かわりに近くの滝へと案内されたのですが、雨季にもかかわらず滝の水は干上がり、岩山を眺めただけで終わりました。
その後、バスでカンチャナブリーに戻り、戦士たちの墓地を見てから、2時間かけてバンコクに帰ってきました。ホテルで降ろしてもらい、高架鉄道とエアポートレイルを乗り継いでスワンナプーム国際空港へ。チェックインと出国手続きを済ませ、プライオリティパスでラウンジに入って遅めの夕食をとりました。本当はシャワーも利用したかったのですが、シャワー付きのラウンジは反対方向で、1000メートル余分に歩く必要があったのであきらめました。

4日目になってから飛行機に搭乗し、定刻より30分遅れてセントレアに帰ってきました。
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