熊本旅行記(16年9月):The 旅行道:So-netブログ
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熊本旅行記(16年9月) [国内旅行記]

7月中旬、るるぶトラベルでふっこう割を使って下記ツアーを申し込みました。
DAY1 FDA321 NKM 0805 KMJ 0925
DAY2 FDA326 KMJ 1500 NKM 1620
FDA、NKM、KMJはそれぞれ富士ドリームエアライン、県営名古屋空港、阿蘇熊本空港の略です。
往復航空券、東横イン熊本駅前での宿泊と朝食がついてツアー代金は20400円ですが、14000円のふっこう割クーポンを使ったので6400円になりました。
またじゃらんレンタカーのページで、下記レンタカーを予約しました。
DAY1 熊本空港店10時貸出、熊本駅前店20時返却(1000円)
DAY2 熊本駅前店8時貸出、熊本空港店14時返却(1000円)
以上、往復飛行機と宿泊、2日間のレンタカーで合計8400円に収まりました。先月の長男との旅行では阿蘇と熊本市内を訪れたため、今回は別の場所を訪れる予定です。

旅行初日、公共交通機関で県営名古屋空港に向かい、飛行機に搭乗しました。熊本到着後、レンタカーに乗って天草へ。まずは天草四郎メモリアルホール(600円)に立ち寄りました。
ここでは天草四郎ageの映画を見たのですが、個人的にはかえってその評価が下がってしまいました。宗教弾圧と圧政に苦しむ農民たちを率いて一揆をおこしたものの、結局その構成メンバー37000人のほぼ全員が殉教に至ったという内容です。しかし別の見方をすれば、情報弱者であり虐げられた人々を宗教で洗脳し、自分たちの目的のために働けば天国に行けるとたぶらかし、宗教本来の教義とは異なる暴力へと追いやり、結局死に至らしめ、しかも本人は罪の意識もなかったわけです。この表現だと自爆テロ犯を育成するイスラム過激派の指導者たちと完全に一致します。自由と平等のために戦ったといえば聞こえは良いのですが、これは果たして神の教えのために戦うイスラム原理主義者より崇高なのでしょうか?
私は正義を「自らが信じる価値観や周りの人々を守ること」と定義していますが、その内容はそれぞれの立場によって変わってきます。正義の味方ウルトラマンにとっての正義は地球を守ることですが、宇宙怪獣にとっての正義は地球を自分たちが住みやすい星にすることです。正義と正義がぶつかり合えば、そこには争いが生まれます。そして天草四郎もイスラム過激派の指導者たちも、自らが信じる正義のために人々を暴力に駆り立てたという点で一致しています。そもそも声高に正義を説く人たちは、彼らが守るべき範疇の外部にいる相手に対して攻撃的なことが多いのではないでしょうか?
そしてこの時の幕府軍にとっての正義は「テロとの戦い」を掲げるアメリカの正義と似ている気がします。私はイスラム過激派に対して否定的な立場ですし、天草四郎を賛美する気にもなれません。
と幾分か気分が盛り下がったところで、道向かいにある道の駅 上天草さんぱーるに入り、そこでランチ海鮮丼(900円)を食べました。イメージ写真では何種類ものネタが載っていたのですが、その内容は日替わりとのことで、この日は白身魚の刺身丼の上にイクラが少々載っているというものでした。
そこからさらに西に向かい、本渡港近くにある天草キリシタン館(通常300円、この日は無料)へ。ここで島原の乱について復習し、隠れキリシタンに関するいくつかの展示を見ました。ここから熊本方面に戻ることにして、道中にあるサンタマリア館(500円)へ。ここでは何百年も続くうちに本来の教義を忘れ、意味不明な儀式を守る土着宗教へと変容した隠れキリシタンたちに関する資料と、天草土人形を見学しました。
さらに熊本に戻る道中で、昨年「明治時代の産業遺産」として世界遺産に登録された三角港に立ち寄りました。明治時代の港の姿がほぼ残されている場所ですが、逆に言えば明治時代の建物がいくつか残っているだけの場所に過ぎません。前知識がなければ愛知県犬山市にある明治村のほうが見ごたえはあるでしょう。しかしここにある簡易裁判所の建物は、るろうに剣心実写版で薫が入院した病院のセットとして使われたそうです。個人的にはそちらのほうが印象に残りました。
ここから熊本駅に向かい、レンタカーを返却後、駅中で熊本名物の太平燕(780円)を食べてからホテルにチェックインしました。

2日目。ホテルで朝食をとり、0740にチェックアウト。0800にレンタカーを借り、国道3号線を北上して山鹿に向かいました。ここは江戸時代の宿場町であり、室町時代から続く山鹿灯篭の産地でもあります。
まずは明治時代に作られた芝居小屋である八千代座(山鹿灯篭民芸館との共通入場券630円)へ。戦前のカラフルな広告であふれた場内を、案内の女性が身振り手振りを交えながら案内してくれました。この人は話術も巧みで、建物の歴史、上座や下座、歌舞伎役者の登場シーン、幽霊の登場シーン、舞台裏や地下セットの構造など1時間に及ぶ説明をまったく退屈せずに聞くことができました。
そこから山鹿灯篭民芸館に移動し、和紙だけで作った祭用の帽子や各地の建造物の模型に関する制作ビデオと実際の作品を鑑賞しました。姫路城、法隆寺、金閣寺などの精緻な模型は圧巻の出来です。なお、ここ山鹿に伝わる祭りは、今から1900年前に第12代天皇を招いた時を再現し、千人の女性が仏塔のような帽子をかぶって輪になって踊るというものです。高千穂にしろ、山鹿にしろ、九州地方には神話時代の天皇家にまつわる伝承や文化が散見されます。
その後、近くにある「さくら湯」へ。ここは江戸時代初期に作られた公衆温泉の施設ですが、共通入場券を提示すると300円の入浴代が200円になります。時代を感じさせる内装で、少しヌルヌルした泉質でした。温泉水を飲むための専用蛇口もあり、飲んでみるとかなり硫黄を感じました。
昼は近くにあったリンガーハットで長崎ちゃんぽんを食べ、レンタカーで空港へと向かいました。レンタカー返却後、空港でチェックインを済ませ、カード専用ラウンジへ。ここでは焼酎の飲み比べができるため、名古屋に着いてから運転しなくて良いよう公共交通機関を使ったのです。
大雨のため一時は機材到着のメドが立たず、冷や冷やしましたが、なんとか20分遅れで名古屋に帰ってきました。
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