台北旅行記(16年10月):The 旅行道:So-netブログ
SSブログ

台北旅行記(16年10月) [海外旅行記]

昨年末、泉佐野市にふるさと納税してピーチポイントをもらいました。そして今年4月、それを使って関空発台北行きのチケットを発券しました。空港税、座席指定料、手数料など込みで総額20040円です。
DAY1 MM027 KIX 1600 TPE 1755
DAD3 MM024 TPE 1105 KIX 1450
MM、KIX、TPE はそれぞれピーチアビエーション、関空、台北の略です。
また楽天トラベルで台北駅から近いリオホテルを予約しました。私の常宿で、朝食付き2泊で2340台湾ドル(以下T$)です。名古屋から大阪までは、近鉄特急のデラックスシート(チケットショップで往復7400円)にしました。

旅行初日、本来は早めに大阪に行き、あべのハルカスに行こうと考えていたのですが、頼まれて前日に当直に入ることになりました。こういう頼まれごとを引き受けておけば、こちらも旅行中のバックアップを依頼しやすくなるのでお互い様です。それに夜は熟睡でき、今回の旅費相当は稼げたので良しとします。
8時半に当直を終え、一度自宅に帰ってから11時の近鉄特急で難波へ。そこから南海電鉄ラピートβ(1130円)に乗り換えて関空へ。関空に着く手前で、地震速報の不協和音が車内いたるところから響き渡りました。ピーチの発着するターミナル2は標高5メートル程度のところにある平屋建てなので、震源地によっては高層の建物が多いターミナル1で津波を待ち構えるつもりでしたが、震源地が山陰地方と知り、津波はないと判断しました。
ターミナル2でチェックインと出国審査を済ませ、台北には定刻より10分ほど早く到着。空港内の両替所では1円=0.3T$以上だったのですが、手持ちのT$が少しあったので市内で両替することにして、国光客運のバスで台北駅へ(125T$)。夕方の渋滞に巻き込まれ、1時間以上かかりました。駅のインフォメーションで両替できる場所を尋ねたところ、道向かいにある新光三越を案内されました。こちらでの両替レートは1円=0.287T$なので、空港で両替するのが正解だったようです。仕方なく必要最小限の両替をして、地下のフードコートでセット料理を注文しました。青菜炒め、ビーフン、鳥と魚のすり身が入ったスープ、牡蠣の入った卵焼きの4品で140T$です。その後、別の店で魯肉飯(ひき肉のぶっかけご飯、35T$)を食べ、コンビニでミネラルウォーターを買ってからホテルにチェックインしました。

2日目、ホテルで朝食をとってから出発。この日は台北市内を適当に観光する予定です。まずは台北駅でTAIPEIパス1日券(180T$)を買いました。これは台北市内のMRTとバスが乗り放題になるものです。本来なら特典クーポンのついたガイドブックをもらえるのですが、ないとい言われてしまいました。クーポンを使って中山堂のカフェでコーヒーを飲むだけでも100T$分の元をとれるのですが、今回はその権利を喪失。というか、そういうことなら販売前に言って欲しかったところです。
まずはMRTで士林に向かい、そこからバスで故宮博物院(250T$)へ。ここに来るのは5回目なので、見学の秘訣もそれなりに分かっています。3階にある、行列のできるヒスイの白菜を団体客とかち合わないよう朝一番で見て、その後も団体客を避けながらマイペースで見て回りました。書に仏像、磁器、陶器などその展示は多岐にわたり、一言で言うなら「昔の中国人の職人っぷりが凄すぎる」です。一方で日本に勝るとも劣らない世界最高峰の職人集団を文化大革命で消し去り、中国をいい加減なならず者に変えてしまった毛沢東と共産主義もまた凄すぎるのですが……。自由経済を否定して計画経済を標榜する共産主義では、国の政治経済を画策する指導者が必須です。どうしてもそこに権力が集中するため、スターリン、毛沢東、ポルポト、金日成、カストロのような独裁者が現れ、政治の透明性が失われます。その一方で政権中枢にいる共産エリート以外は横並びで努力する意欲がわかないので、やがて国全体が衰退します。「昔は飼っている牛が死んだら悲しんだが、今は喜ぶ」とは共産主義時代の中国の農民の言葉です。自分の財産である牛が死ねば悲しいのですが、自分の財産でない牛が死んで自分の仕事が減り、給料が同じなら喜ぶしかありません。そのような社会から資本主義に舵を切りなおしても、一度下がった民度と労働意欲は負の遺産として残ります。共産主義者とは、甘い言葉に騙された情報弱者と想像力の乏しい理想主義者、そしてそれらを騙してうまい汁を吸う貧困ビジネスのエリートから構成されていると思っています。少なくとも私には、共産主義国家が100年間栄華を誇る政治システムというのは思いつきません(そのようなシステムを提案し、私を納得させる自信がある方はコメントを下さい)。故宮博物館に来ると昔の中国人と今の中国人のギャップを嫌というほど見せつけられるので、ついそんなことを考えてしまいます。
故宮博物院をマイペースで見学すると150分ほどかかり、併設された中国式庭園(至善園)も見て回ったので、バスに乗って士林駅に戻ってくると正午を回っていました。駅近くの一人火鍋の店でお勧めの肉と魚介類が入った鍋を食べ(170T$)、徒歩で国立台湾科学教育院に向かいました。ここは大人も子供も楽しめる科学館の台湾版です。まずは14時からの動感3D劇場(座席が動く3D劇場、100T$)に入場。アングリーバードが仲間たちとともに悪い王様を退治するという内容で、上映時間は8分ほどでした。こういのが初めてという人には良いかもしれません。次に常設展(100T$)に入ると、日本の科学館と似た展示が数多くあります。しかし匂いを嗅いで当てるコーナーでは、答えとなる植物名も漢字で書かれていたので結局分かりませんでした。逆に感動したのは元素の周期表です。日本ではカタカナで呼ぶような金属元素それぞれに金へんの漢字1文字が割り当てられていました。基本的には日本の科学館を中国語表示にしただけの場所なので、私のように台北の観光地を行きつくした暇人にしかお勧めできません。
ここを見終わって徒歩で士林駅に戻る途中、隣の剣譚駅に向かうバスを見つけたので飛び乗り、そこからMRTで新北投に向かいました。ここは古くからの温泉街です。まずは日本統治時代の温泉施設を改装した北投温泉博物館(無料)に入場。2階には畳の広間があり、1階にはテルマエロマエのような欧風の浴槽がありました。
そこから坂道を少し上っていくと、北投親水公園露店温泉があります。ここは水着をつけて入る男女混浴の露店温泉で、地元民のほかに日本人や白人も多く見かけました。入場料40T$、ロッカー利用が20T$という安さなので、イモ洗い状態になるのは仕方ありません。それでもこの日はつい先ほどまで大雨が降っていたので、前回来た時より空いていた気がします。
温泉を出て新北投駅に戻ると、近くにファミマを見つけました。私は台湾風おでんが好きで、前日に別のファミマに立ち寄った際、おでんが全品10T$というキャンペーンをやっていることを知っていたので、つい後先考えず5本購入し、近くの公園のベンチで食べました。その後、新北投駅の近くに夜市を見つけ、牡蠣とエビの入った卵焼き(60T$)、臭豆腐(40T$)、牛乳とナタデココの入った台湾スイーツ(40T$)を食べて回りました。これでこの日の夕食は済んでしまいました。
次にMRTで淡水に向かい、海沿いの夜市を見て回りました。特設コーナーでは太平洋諸島から来たと思しきグループがダンスを踊っていました。漢字で書かれていたのでどこの国かは分かりませんが……。近くのセブンイレブンで台湾ビール(35T$)と漬けゆで卵(10T$)を買い、ほろよい加減で夜市を見て回るだけでも何となく楽しい時間です。
そこからMRTで台北駅に戻り、ホテルに着いたのは21時過ぎでした。

3日目、ホテルで朝食をとってからチェックアウト。ホテルからバスターミナルは徒歩5分ほどですが、この立地が、私がリオホテルを常宿にしている理由の一つでもあります。
国光客運のバス(125T$)で空港に向かったところ、日曜朝で空いていたので所要40分弱で到着しました。
チェックインと出国審査後にプライオリティパスでプラザプレミアムラウンジに入り、ここでも食事をしました。自由に飲食のできる空港ラウンジと機内サービスのないLCCAは相性が良い気がします。
関空には定時に到着し、南海電鉄ラピートβ(ピーチ機内で1030円)と近鉄特急を乗り継いで名古屋に帰ってきました。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0