鄭州・洛陽龍門旅行記(17年4月):The 旅行道:So-netブログ
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鄭州・洛陽龍門旅行記(17年4月) [海外旅行記]

中国河南省の省都、鄭州に行ってきました。私はこれで中国に31ある省、自治区、直轄市のうち26か所に訪れたことになり、今年の年末には29か所になっている予定です。「目指せ、全制覇」と言いたいところですが、(一番行きたい)チベット自治区には基本的に団体ツアーでしか行けないため、日程もコストも無駄に要し、ハードルが高いのが現状です。
それはさておき、1月に中国国際航空(CA)のホームページで下記航空券を購入しました。航空券17000円に空港税などが上乗せさせて総額23700円です。
DAY1 CA160 NGO 0900 PEK 1135
DAY1 CA1325 PEK 1455 CGO 1645
DAY3 CA1332 CGO 0945 PEK 1125
DAY3 CA159 PEK 1700 NGO 2100 (NGO、PEK、CGO はそれぞれ名古屋、北京、鄭州)
宿泊はCTRIP で鄭州駅から近いAnxin Boke Hotel(準3つ星、2泊朝食付きで516元)を予約しました。
ところが3月末になって急にCA1325 の運航中止(減便)が決まり、この区間を下記の通り変更されてしまいました。
DAY1 CA1331 PEK 2110 CGO 2300
この時間だと空港から市内までの公共交通機関はなく、数少ないタクシーにドライバーの言い値で乗るしかありません。値段面、安全面ともに不安を覚えたため、空港から徒歩数分の鄭州エアポートホテル(準3つ星、2泊朝食付きで736元)に予約を変更しました。
今回は中国3大石窟のひとつで世界遺産の龍門石窟に行く予定です(他の石窟への旅行記はこちら)
↓貴陽・大同旅行記(13年6月)
http://ryokodo.blog.so-net.ne.jp/2013-06-17
↓ 敦煌旅行記(15年10月)
http://ryokodo.blog.so-net.ne.jp/2015-10-20
↓ 重慶・大足旅行記(15年5月) 三大石窟ではありませんが、世界遺産です。
http://ryokodo.blog.so-net.ne.jp/2015-05-18

そこで新しい宿泊先に合わせてCTRIPで下記の高速鉄道乗車券を申し込みました。
DAY2 C2964 新鄭空港 0853 鄭州東 0912(12元+手数料20元)
DAY2 G2833 鄭州東 1017 洛陽龍門 1056(65.5元+手数料20元)
DAY2 G664 洛陽龍門 1619 鄭州東1658(65.5元+手数料20元)
DAY2 C2835 鄭州東 1843 新鄭空港 1902(12元+手数料20元)
もしかしたら前もって手配しなくても現地で普通に買えるのかもしれません。しかし今回の手数料は満席で乗車できなくなる事態を避けるための保険、いわば必要経費だと思っています。ちなみに中国の高速鉄道はすべて指定席で、それが売り切れたら乗車できません。しかし乗車券さえ持っていれば、もし乗り遅れてもそれより遅い電車に立ち席で乗ることができるそうです(伝聞)。

なお今回の中国旅行では注意すべき点があります。
これまで反日色の強い中国に旅行する際、私は日本人だとばれないように気を遣ってきました。しかし現在ではTHAAD問題で韓国人のほうが叩かれています。おそらくこれはしばらく続くでしょう。今後はむしろ韓国人に間違われないように気を遣う必要があります。
中国共産党による統治には、自分たちへの不満をそらせるための外敵、いわばガス抜きの相手が欠かせません。それはこれまで日本の役目だったのですが、現状では多くの中国人が日本に旅行するようになり、その民度と科学技術の高さに一目置く人たちも増えてきました。「日本が悪い」には齟齬が生じるようになったのです。
そこで彼らには新たな外敵が必要になりました。私はそれが韓国であると考えています。
中国での日本人の蔑称は「日本鬼子」、韓国人の蔑称は「高麗棒子」ですが、前者が本当に恐ろしい相手というニュアンスなのに対し、後者はボーっと突っ立っている木偶の坊というニュアンスです。あなたが中国共産党の指導者だとして、どちらかを敵にする必要に迫られたら、どちらを選びますか?
先日、韓国人の9割は認知バイアスであるとの報告がありました。韓国人は物事を認識する際、目先の感情に引きずられる傾向が顕著です。国をあげて「強大だった古代朝鮮」というファンタジーを信じ、漢字・印刷・飛行機・忍者・ソメイヨシノなどありとあらゆる起源を主張し、「すべて相手が悪い」という思考回路で日本や朴槿恵元大統領にすべての責任を押し付けたがり、相手に対して横暴にふるまうことが許される被害者になることを(無意識に)望み、暴力をふるったほうがふるわれたほうに「自分が被害者」という意味不明の理論を展開することもあり、偽証罪は日本の100倍以上、観光地でのぼったくりは途上国レベル。でも当の本人たちは病識に欠け、尊大でプライドに満ち溢れています。
そのような国民性が嫌われるのでしょう。どうも中国人のネットでの意見を見ている限り、韓国を叩くのであれば異論も少ないようです。
個人的には中国人の隣で日本語のガイドブックを開けやすくなったので助かります。

旅行初日、セントレアで鄭州までのチェックインを済ませ、プライオリティパスでスターアライアンスラウンジに入って朝食をとりました。一部のメニューが更新され、ソーセージ、スクランブルエッグ、スパゲッティナポリタン、サンドウィッチ、おにぎりなどが並んでいました。
北京にはほぼ定刻通り到着し、9時間ほど乗り継ぎ時間があったので、皇帝一族の庭園として作られた世界遺産の頤和園に行くことにしました。機場快速(25元)と地下鉄(5元)を乗り継いで、西苑駅へ。駅から西に5分ほど歩くと、頤和園の東門につきます。入場だけなら30元ですが、徳和園、文昌院、佛香閣、蘇州街(計45元)にも立ち寄れる60元のスルーチケットを買いました。歴史的建造物である徳和園と文昌院の内部には美術品の展示もあり、佛香閣は山の上に建てられた寺院で、蘇州街は川のほとりにある昔ながらの中国の商店街です。
頤和園自体は巨大な池とそれを望む山を擁する非常に広大な庭園で、東門から北門に歩いて抜けると地下鉄一駅分移動することになります。湖のほとりに広がる中国建築とあふれれんばかりの人民を見ながら、スルーチケットの付帯施設にも立ち寄り、北門へと抜けると時刻は16時半でした。
ここから地下鉄と機場快速を乗り継いで、1時間ちょっとで空港に戻ってきました。保安検査を済ませ、プライオリティパスで国内線(ターミナル3C)のファーストクラスラウンジに入ると、そこは大混雑。席を確保できない人たちが通路をさまよい、若い白人男性は床に座り込み、食事コーナーはまるで立食パーティーの会場です。私のようなラウンジ乞食にまで開放しまくったせいで、最近はいつもこんな有様です。まあ文句を言えた筋合いではないので、食べるものを食べ、飲むものを飲んだらさっさとラウンジを立ち去り、近くにある一般スペースのシートに座って時間をつぶしました。こちらには地べたに座り込むバックパッカーもいなくて、のんびり広々と快適にくつろげます。
そして搭乗の1時間前になって、搭乗口が隣のターミナル3Dであることが判明しました(それまでは未定でした)。バスで3Dに移動し、プライオリティパスでこちらのラウンジにも入ってみると、新しくて、空いていて、とても快適でした。本来ラウンジとはこうあるべきです。
鄭州到着後、空港駅の乗車券販売窓口で予約票とパスポートを見せて翌日の切符を入手してから(手数料5元)、屋外に出て、空港左前方にすぐ見えるはずのホテルを探しましたが、それらしき建物はありません。スマホのナビソフトとにらめっこしていると、ホテルはかつて使われていたターミナル1の左前方にあり、現在使われているターミナル2からは少し離れていることが分かりました(ターミナル2を出て正面左側に廃墟となったターミナル1の建物が連なり、その向こうにホテルが見えます)。夜道を15分ほど歩いてなんとかホテルに到着しました。

翌2日目、ホテルで朝食をとり、8時過ぎに出発しました。ターミナル2経由で空港駅まで歩き、保安検査を受けてから乗車。飛行機同様、ペットボトルは持ち込むことができません。
空港駅から東鄭州までは電車番号がC(時速200キロ弱)で、東鄭州から洛陽龍門まではG(時速300キロ弱)です。窓の外には果てしなく草原が広がり、ところどころで何かを採掘した後のように地面が大きくえぐれ、そんな大地の真っただ中に建造中の高層ビル群を散見します。どう考えてもこんな場所にマンションやオフィスの需要はないので、これが噂の鬼城(ゴーストタウン)なのでしょう。
東鄭州に到着後、一度改札を出てから乗車口を探しましたが、どこにもありません。実は中国の高速鉄道駅は空港に似た作りになっており、1階が到着フロア、2階がプラットホーム、3階が出発フロアになっています。それが分かってから3階に移動すると、4階にいくつかのレストランが並んでいるのが見えました。この日の夕食はこの駅で済ませる予定なので、あらかじめ物色しておきました。
洛陽龍門までの電車は時速300キロ弱で走行していましたが、個人的にはN700系よりも揺れが少ない気がします。N700系は加速が鋭い代わりにときどきマッシブなモーターの存在を感じますが、こちらはもっとスルスルと加速していく印象です。あとは日本の新幹線なみの安全性があり、まわりの乗客や乗務員が中国人でなければ言うことなしです。
洛陽龍門駅に到着し、駅の外に出ると目の前に洛陽龍門駅と龍門石窟を往復しているK71番バス(1元)が停まっていました。これに乗れば15分で龍門石窟につきますし、帰りのバスも行きの降車場所とほぼ同じところから出発しています。この区間はタクシーを使うことも考えていたのですが、思わぬ福音でした。
バスの降車場所から人の流れに沿って5分ほど歩くとチケットオフィスに到着します。そこでチケット(100元)を買い、人の流れに沿って西岸の石窟から見ていくことにしました。山の岩肌に多くの穴が穿たれ、そこには大小無数の仏像が彫られています。顔を削り取られた仏像も多いのですが、それすらもこの石窟が歩んできた歴史を語り伝えているのでしょう。振り返ると眼下には青い水をたたえた穏やかな川の流れがあり、その向こう岸には緑の山肌とそれを削り取って作られた対岸の石窟が見えています。空は澄み渡り、風は心地よく、そしてまわりは足の踏み場もないほどの人民でひしめき合っています。
まあ、大都市からのアクセスが容易な中国の世界遺産なのですから、こればかりは致し方ありません。
なおこの近辺には食堂がなく、私はときどき見かける売店でアイス(5元)、ゆで卵(3元)、ハムエッグの中華風ハンバーガー(10元)を買って食いつないでいるうちに、昼食分の胃袋が満たされてしまいました。
西山石窟(川の西岸)、東山石窟(川の東岸)、香山寺(山の中腹にあるごく普通の中国寺院)、白園(白居易を祀った中国庭園)を順に見て回り、帰りのバスに乗って洛陽龍門駅に戻ってくると時刻は15時半でした。帰りの電車が出発する50分前で、思ったより時間を使いました。
鄭州東駅に到着後、あらかじめ物色してあった店に入り、中華風ミートパイとラー油の浮いたヌードル(35元)を注文。大体どの店も予算は50元以下といったところです。食後、マクドナルドでコーヒー(11元)を飲んで一服し、再び電車に乗って空港に戻ってきました。そこからホテルまでの道は、腹ごなしの散歩にちょうど良い距離です。

3日目、ホテルで朝食をとってからチェックアウト。7時発の空港行き送迎バスに乗せてもらい、チェックインと保安検査を済ませてからプライオリティパスでラウンジに入りました。乗り継ぎ地の北京でもラウンジに直行し、結局この日は1元も使うことなくセントレアまで帰ってきました。

これまで中国の陸路は予約システムが未熟で、私のような短期旅行者が確実にチケットを手配するのは難しかったのですが、今回CTRIPで高速鉄道を予約してみて、ようやく国際水準に追いついたと感じました。これなら空路と陸路を組み合わせて、これまでアクセスしにくかった場所にも足を延ばせそうです。
なお来月は北京西駅から高速鉄道を使って石家庄に行く予定です。
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