バルト三国旅行記(17年6月):The 旅行道:So-netブログ
SSブログ

バルト三国旅行記(17年6月) [海外旅行記]

旧ソビエトで、現在はEU加盟国であるバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)に行ってきました。いずれも初めて訪れた国なので、私の渡航歴はこれで一気に増えて59か国です。
燃油サーチャージが復活する直前の今年1月、楽天トラベルで下記航空券を購入しました。
DAY1 AY80 NGO 1030 HEL 1440
DAY1 AY113 HEL 1625 TLL 1700
DAY6 BA6062 VNO 1145 HEL 1325
DAY6 BA6093 HEL 1715 NGO 0850+1
AY、BA、NGO、HEL、TLL、VNOはフィンエアー、ブリティッシュエアー、名古屋、ヘルシンキ、タリン、ヴィリニュスの略です。往復ともフィンエアーによる運行ですが、帰りはなぜか(形式上)ブリティッシュエアーの共同運航便のほうが安かったので、こうなりました。航空券77000円に空港税などが上乗せされ、総額90540円です。
ホテルはExpedia.co.jp でOlevi residence(エストニアの首都タリン、3つ星、朝食付き1泊で5960円)、Formus Hotel(ラトビアの首都リーガ、3つ星、朝食付き2泊で13014円)、Hotel Conti(リトアニアの首都ヴィリニュス、4つ星、朝食付き2泊で11980円)を予約しました。
またLUX Express のホームページで下記のバスを予約しました。
DAY2 タリン 1830 リーガ2255(16ユーロ、以下E)
DAY4 リーガ0900 シャウレイ 1125(12E)
リトアニア北部の町シャウレイには十字架の丘と呼ばれる有名な観光名所があり、DAY 4 にリーガからシャウレイ経由でヴィリニュスまで移動する予定です。リーガからシャウレイへは小型バスしか移動手段がなく、当日の申し込みではほぼ満席になっているため、あらかじめ申し込みました。一方シャウレイからヴィリニュスまではバスと電車があります。
バス https://www.autobusubilietai.lt/index.php?lang=0&
電車 https://www.traukiniobilietas.lt/portal/en
電車のほうが所要時間も短くて料金も安いのですが、クレジットカードでの支払いができないのでネット購入できません。しかし夕方以降に合計3便、計12車両の運行があり、当日の直前でもすべてが満席になることは皆無であったため、現地で電車の切符を購入することにしました。
以上、航空券とホテル5泊、タリンからリーガ経由でシャウレイまでのバスで合計121494円と28Eです。

ここで、今回の旅程を旅行会社風にまとめてみます。
1日目 名古屋からヘルシンキ乗り継ぎでエストニアの首都タリンへ。タリン泊。
2日目 タリン市内観光。18時半のバスでラトビアの首都リーガへ移動。リーガ泊。
3日目 リーガ市内観光。リーガ泊。
4日目 リーガからバスでリトアニアのシャウレイへ。十字架の丘を観光し、夕方の鉄道で首都ヴィリニュスへ。ヴィリニュス泊。
5日目 ヴィリニュス市内観光。ヴィリニュス泊。
6日目 ヴィリニュスからヘルシンキ乗り継ぎで名古屋へ。機内泊。
7日目 朝、名古屋に到着。お疲れさまでした。


旅行初日、手持ちのユーロが少なかったのでセントレアで両替しました。一般的に両替レートはマイナー通貨国のほうが良いので、円よりメジャーなドルとユーロは日本で、それ以外は現地で両替するのが原則です。チェックインと出国審査を済ませ、プライオリティパスでラウンジに入り、朝食をとりました。
およそ10時間のフライトを終え、ヘルシンキで入国審査。ここで「ビザ不要」の列があるのを見落とし、”ALL PASSPORT“の列に並んでしまったため、中国人に交じって長時間並び、審査の際にも根掘り葉掘り聞かれ、かなり時間をつぶしてしまいました。ただしフィンランドとバルト三国はシェンゲン条約加盟国なので、最初に入国審査を済ませてしまえば、それ以降は自由に移動できます。
ヘルシンキからタリンまでのフライトは小型のプロペラ機で、雲の上まで上がったと思ったらすぐ降下をはじめ、所要30分ほどで到着しました。空港の両替所で24時間有効のタリンカード(25E)を購入。これさえあれば、タリン周辺の公共交通機関が乗り放題で、主な観光地にも無料で入場できます。
1730に空港を出るバスに乗り、夕方の渋滞に巻き込まれ、30分かけて旧市街に到着しました。その足で19時までオープンしているはずのヘレマン塔に向かったのですが、どうしても入り口を見つけることができません。あきらめてホテルに向かい、チェックインすると、部屋はフロントから階段を下りた地下にあると言われました。ドーム屋根の古い地下室を改装した趣のある部屋です。ほとんど光が差し込まないのは残念ですが、立地と雰囲気が良くてリーズナブルなので仕方ないでしょう。
部屋に荷物を置いて再び散策に出かけました。旧市街の中心地であるラエコヤ広場に行くと、オープンテラスのしゃれた店が並んでいます。メインディッシュの値段は12E以上ですが、それを素通りして、地球の歩き方2017に載っていたコンプレッサーという店に向かいました。ここは伝説的なパンケーキの店だそうで、デザート系から料理系まで様々なパンケーキが4~5Eで用意されています。私はチキンフィレのパンケーキ、クリームチーズ添え(5E)とマッシュルームのスープ(3.2E)を頼みました。かなりボリュームがあり、胃袋的にはどちらか一品でも十分でした。
食後、腹ごなしのため、小高い丘の上にあるトームペアに向かいました。ここはお城や大聖堂があるハイソな一角です。その一番北にある展望台に行くと、旧市街の街並みを一望できました。色とりどりの可愛らしい屋根がひしめき、おとぎ話に出てきそうな景色です。
その後も翌日の下見としてレストランや博物館の場所を確認して回り、スーパーでミネラルウォーターを買ってからホテルに帰ってきました。
この日はタリンカードと夕食で33.2E使いました。

2日目、ホテルで朝食をとり、8時過ぎにチェックアウトして、荷物を預かってもらいました。この日はタリンカードを使い倒す予定です。
前日も訪れたトームペアに向かい、8時オープンのアレクサンドルネフスキー聖堂(無料)、9時オープンの大聖堂(通常5Eがタリンカードで無料)に入りました。大聖堂には塔があり、上に登ればタリンの街並みを一望できます。
その後、ラエコヤ広場に開設された青空市場をのぞいて時間をつぶし、10時オープンの聖ニコラス教会(通常6Eが無料)へ。この時間から多くの観光地がオープンします。
1020旧市庁舎(通常5Eが無料)。昔の豪華な家屋の内装を見ることができます。
1050エストニア歴史博物館(通常6Eが無料)。その名のとおりです。
1115ロシア博物館(通常3Eが無料)。その名のとおりです。
1140カルヤケルデルで昼食(4.3E)。地球の歩き方に載っている激安ランチの店で、ランチセットは1種類しかありません。エストニア語のメニューが読めなくても、「ランチメニュー」と言えば店の人が英語で教えてくれます。この日のメニューは肉の入った濃厚なトマトスープ、パン、ミートローフのフライドポテトと温野菜添えでした。やはりかなりのボリュームです。
1220占領博物館(通常6Eが無料)。ソ連統治時代の品などが展示してあります。
1250キークインデキョク(通常5Eが無料)。塔の内部が博物館になっており、中世の展示が目立ちます。拷問道具もありました。
1320エストニア飲み物文化博物館(通常10Eが無料)。入り口でリンゴのスパークリングワインを試飲し、昔のバーなどのセットを2~3個見て終わり。商売熱心で自社ワインを勧めてきます。
1340タリン市博物館(通常4Eが無料)。その名のとおりです。
1415太っちょマルガレータ海洋博物館(通常6Eが無料)。太っちょな塔の内部が海洋博物館になっています。
1500聖オレフ教会(通常3Eが無料)。ここの塔に上ればタリンの街を一望できますが、階段オンリーで息切れします。
1540自然史博物館(通常5Eが無料)。エストニアにいる動物のはく製や魚の模型があります。
1610健康博物館(通常8Eが無料)。人体に関する博物館で、解剖標本もあります。ここを見終わると、バスが出発する2時間前でした。結局ここまでで25Eのタリンカードを74E相当利用しました。別に急いだつもりはなく、マイペースで時間の許す限り観光した結果です。
ホテルに戻って荷物を引き払い、前日のバス停まで歩きましたが、乗ろうとした路線の乗り場が分かりません。結局そのままバスターミナルまで歩いてしまいました。
1730バスターミナル着。売店で買ったチキンサンド(3.2E)とバナナ(0.6E)を待合室で食べ、1830発のバスに乗りました。トイレ、無料ドリンクサービス、無線LAN、プライベートテレビ、コンセントがあり、とても快適です。
2240予定より早くリーガのバスターミナルにつき、道向かいにあるホテルにチェックインしました。
この日は昼食と夕食で8.1E使いました。

3日目、前日の夜が遅かったので、少し朝寝坊。ホテルで朝食をとり、0850に出発しました。まずは道向かいにある中央市場へ。旧社会主義国らしく素っ気ない建物の中に、色とりどりの商品とそれを求める客がひしめきあい、活気にあふれていました。値段もイチゴ1Kgが2.5E、ブルーベリー1Kgが3E、チーズ1Kgが5~6E、菓子パンが1個0.3E以下といった具合で、どれも日本の物価の数分の一です。市場の雰囲気を楽しんだ後、リーガ駅に向かい、市場とは打って変わった真新しいスマートな建物内を散策しました。
その後、旧市街を抜けてダウガヴァ川のほとりへ。対岸には真新しいビルも散見しますが、基本的に緑が豊かです。次にリーガ城(大統領官邸、入場不可)、聖母受難教会(入場無料)、聖ヤコブ教会(入場無料)を見て回りました。マイナーな教会は厳かな雰囲気を独り占めできるので、割と気に入っています。
それからスウェーデン門、城壁を経て、ラトビア軍事博物館(入場無料)へ。軍人の写真や兵器の実物が山ほどあり、中には痛々しい展示も混じっています。ラトビアとしては、無料でも良いので多くの人に来て欲しいのでしょう。
次にリーガ大聖堂横のドゥアマ広場に行くと、青空市場が軒を連ねていました。可愛くデコレーションされたお菓子を売る店が多かったので、0.5Eで小さなものを一つ買ってみました。クッキーの生地に乾燥状態のクリームが乗っていて、しっとりと甘くて美味です。また広場の一角では小学生くらいの子供たちが伝統的な衣装に身を包んで踊りを披露していました。軽快な音楽に合わせて飛びはねるダンスはエネルギッシュで、無料で見られてラッキーでした。
その後、リーガ大聖堂に向かうと、普段3Eの入場料が10Eになっていました。時刻は正午前で、正午からパイプオルガンの演奏が始まるそうです。地球の歩き方にも「これを聞かなければ、リーガに来たことにならない」と書かれていたので、たまたま丁度よいタイミングで来たようです。重厚なパイプオルガンの音色を聞いていると交感神経が弛緩し、リラックスして25分間の演奏を楽しめました。
これを聞き終えてから、地球の歩き方に載っていたマルナー・ビテという店に入りました。洒落た内装の店で、7Eの日替わりランチを頼むと、豆がたくさん入った歯ごたえの良いサラダ、パン、鶏肉と色とりどりの野菜を紙に包んで煮込んだものが出てきました。味もボリュームもばっちりで、これを西欧諸国で頼めば20Eは取られそうです。
食後、聖ヨハネ教会(寄付1E)と聖ペテロ教会(9E)を見て回りました。後者には高さ123mの塔があり、高さ72mの展望台までエレベーターで昇れます。高層ビルのない旧市街を一望でき、かなり遠くまで見通せました。
それからブラックヘッドの会館、市庁舎、国立オペラ座、自由記念塔、ラトビア大学(いずれも外から見るだけ)に立ち寄り、ラトビア歴史博物館(3E)に到着したのは1530でした。普段は17時までオープンしていますが、この日は翌日が休日のため16時に閉まるそうです。前日、タリンの博物館をどれも20~30分で見て回ったので、何とかなると思ったのですが、想像以上に展示内容が多く、最後は時間が足りなくなりました。時間の制約がなければ、私がマイペースで見て40分くらいです。
次にパウルス・ストゥラディンシュ医療歴史博物館(2.13E)へ。ここは医療に関する世界的にも大きな博物館とのことですが、個人的には前日訪れたタリンの健康博物館のほうが見ごたえがありました。20分くらいでサラッと見終わり、近くにあるユーゲンシュティール(新芸術)建築が立ち並ぶ通りへ。一言でいえば、人や動物の彫像で飾り立てた、少し奇抜で派手な建物です。何も知らなければ「この建物、かなり装飾に凝っているなー」と思って終わりですが、逆にこちらに見慣れると通常の建物が殺風景に思えてきます。
これを見終えると時刻は17時。そこからバスターミナルまで歩き、2階にあるカフェテリア形式の店でオイルサーディン(1.1E)、魚、ニンジン、ポテトの山盛りサラダ(2E)、チキンハンバーグ(1.9E)、シナモンの効いたパン(0.6E)を食べ(計5.6E)、ホテルに帰ってきました。
この日は入場料と昼食、夕食で37.73E使いました。

4日目、ホテルで朝食をとり、8時過ぎにチェックアウト。前日にも立ち寄った中央市場を少し散策してから、9時発のバスに乗りました。幸い(?)運転の荒いドライバーで、定刻より早い1110にシャウレイ着。1130~1230に昼休憩があるというバスターミナルの荷物預り所に荷物を預かってもらうことができました(0.6E)。トイレ(0.2E)を済ませ、インフォメーションでドマンタイ行きバスの時刻表をもらいました。2017年6月現在、下記のとおりです。
往路シャウレイ発 0725D 0825D 1025 1100 1215 1310 1415 1540 1730 2030
復路ドマンタイ発 0733D 0850 0932D 1043 1212 1303 1403 1502 1727 1903 (Dは日曜運休)
1215発のバスに乗ることにして、次に切符を買うため駅に向かいました。
1725シャウレイ発、2003ヴィリニュス着、2等席で(9.7E)です。本当は3Eほど高くても一等席が良かったのですが、朝の時点でネットから確認すると売り切れでした。ともあれ、これでヴィリニュスまでの足を確保できたので一安心です。
バスの発車まであと30分ほどしかなかったので、駅隣にあるフライ専門の弁当屋で3.5Eの弁当を買いました。巨大なキュウリのピクルス2本、豆のピクルス、ケバブ系の肉の細切れ、そしてフライドポテトがLサイズで3人前くらい入っていました。これを途中まで食べてからバスターミナルに戻り、1215発のバスに乗車(0.8E)。所要20分ほどで、草原のど真ん中にあるドマンタイのバス停に着きました。そこからさらに20分ほど歩くと、十字架の丘が見えてきます。ここにはエストニアの人口よりもたくさんの十字架があるそうですが、現地を見てその理由がわかりました。手前の売店で1~2Eの小さな十字架が売られており、観光客が思い思いに追加していくのです。おかげで場所によっては十字架のゴミ捨て場のようになっており、5分で十字架は見飽きます。しかしそれは観光客が行き来する中央の道だけであって、少し脇に回ればそういう軽率な十字架はなくなり、地元の人たちの思いがこもった十字架ばかりになります。十字架の丘を抜けた先には、祭壇がガラス張りになっていて十字架の丘を望める教会もありました。この近辺で1時間あまり過ごしてからドマンタイのバス停に戻り、1503のバス(0.84E)でシャウレイのバスターミナルに戻ってきました。
バスターミナル横のショッピングセンターで時間をつぶし、出発1時間前にスーパーの総菜コーナーで、ニシンとオニオンのマリネ288g(1.44E)、オリーブ、トマト、パプリカ、キュウリ、カッテージチーズが入った色とりどりのサラダ260g(1.48E)を買ってから、預けていた荷物を受け取り、駅に向かいました。
電車はこの駅が始発のようで、出発15分前から乗車できました。二等席には向かい合わせの4人ボックスと6人ボックスがありますが、基本的に1つのボックスに1組の客が座っていて、私は6人ボックスを独り占めできました。インターネットで見ていた以上に空席が目立つので、これなら当日に切符を購入しても満席で乗車を拒否される可能性は限りなくゼロでしょう(保証はできません)。
バルト三国はそれぞれ人口300万人以下の小国なので、都市と都市の間にはほとんど手つかずの草原が広がっています。「こんな豊かな自然の中で暮らせたら」と憧れる反面、実際に住んだら、寒くて、物流やインフラが不自由で、冬の間はほぼ一日中真っ暗で、きっと3日で日本が恋しくなることも分かっています。実はモンゴルでパオ(テント)を訪れた際、最初の10分間は感動したのですが、20分後には「なぜお金を払って、こんな寒くて何もない場所にいるのだろう? これなら自分の部屋でネットをしていたほうが幸せなのに」と思ったものです。
電車は定刻通りヴィリニュスに着きました。タリンやリーガはメルヘンチックなおとぎの国でしたが、ヴィリニュスは陰鬱さの残る旧ソ連国家という印象です。ホテルも「ちょっと立派な昭和40年代の建物」的な、中途半端な古さを感じさせました。
この日は荷物預け入れとドマンタイへのバス往復、ヴィリニュスへの切符、昼食と夕食で18.36E使いました。

5日目、ホテルで朝食をとり8時前に出発。最初にホテルからほど近いハレス市場に行きました。ここはリーガの中央市場を小さくしたような場所で、天井の高い殺風景な建物内にさまざまな店が立ち並んでいます。
そこから旧市街に至る門の中で唯一現存する「夜明けの門」へ。ここをくぐると、陰鬱な旧ソ連国家から一変してメルヘンチックな街並みになります。旧市街の雰囲気はタリンやリーガに割と似ていました。門の上にはオープンエアーの聖テレサ教会(入場無料)があり、ちょうど司祭たちが祈りを捧げていました。
そこから旧市街に向けて北上すると、ロシア正教の聖霊教会(入場無料)があります。ロシア正教では信徒たちがひざまずき、ひれ伏すようにして祈りを捧げるため、普通の教会と違って椅子がありません。ここでも司祭たちが祈りを捧げ、聖歌が流れていました。
そこからヴィリニュス駅に向かい、翌日の空港行き電車の時刻表をもらってから、2番トロリーバスに乗って聖ペテロ&パウロ教会(要寄付)へ。バスの運転手に1Eを払って切符を購入し、それに時刻を刻印する必要があります。なお最寄りのバス停は、教会手前にあるロータリーの少し手前です。教会内は無数の白亜の彫像に彩られた壮麗なもので、ヴィリニュスに来たら必見です。
ここから4番トロリーバス(1E)に乗って、KGB博物館に向かいました。ソ連秘密警察のKGBが拷問や処刑に使った建物ですが、この日は祝日で、あいにくの臨時休業です。あきらめて徒歩で大聖堂(入場無料)に向かいました。ここも豪奢な内装で、ヴィリニュスに来たら外せません。
そこからリトアニア国立博物館(2E)、考古学資料展示館(2E)を回りました。この2か所に行けば、昔のリトアニアの人々の暮らしぶりが分かります。
次に丘の上にあるケディミナス塔(丘の上の城博物館、5E)に向かい、その頂上にある展望台からヴィリニュスの街並みを一望しました。博物館を名乗っていますが、塔内部に目ぼしい展示はなく、5Eは丘の上の展望台に上るための値段です。足元に王宮を望み、その向こうには旧市街が広がり、反対側にある川の向こうには現代的な高層ビルが立ち並ぶ一角もあります。
その後、王宮に向かいましたが、ここの博物館も残念ながら祝日で休業でした。時刻は14時前です。地球の歩き方に載っていた、ヴィリニュス大学の東隣にあるフォルト・ドゥヴァーラスというエストニア料理店に入りました。ここには昔の地下室をそのまま流用した地下席があり、1階席よりも趣があります。リトアニアの郷土料理でツェペリナイという芋を柔らかく煮込んだ団子に肉を詰めたもの(4.55E)、芋とトマトのスープ(2.55E)を頼み、サービスで黒いライ麦パンがついて、7.1Eでかなりのボリュームがありました。
食後、ヴィリニュス大学と学内にある聖ヨハネ教会(1.5E)に入場。ヴィリニュス大学という名前から、日本でいう東大のような位置づけかと思ったのですが、人口300万弱のリトアニアで学生数は2万人以上とのこと。どう考えても東大クラスの学生ばかりを集めることは困難です。教会はそこそこ豪奢で、言語学部2階のホールにあるフレスコ画は美しいのですが、よく見るとユニークなものでした。ただし祝日なので19世紀の古書室には入れませんでした。写真で見る限り、スターウォーズの撮影に使われたアイルランドのトニリティー・カレッジのロングルームと少し雰囲気が似ている気がしたのですが……。
その後、後期ゴシック様式のアンナ教会(入場無料)、赤レンガのベルナルディン教会(入場無料)に立ち寄ってから、「ヴィリニュスのモンマルトル」と呼ばれるウジュピスに向かいました。ここはヴィリニャ川のほとりにあり、独立宣言をおこなった芸術共和国で、独自の憲法も制定されています。実際に行ってみると何の変哲もない通りがあるだけですが、その一角に多くの言語で憲法が表示されていました(英語や中国語はありますが、日本語はありません)。すべての人はヴィリニャ川のそばで生きる権利があり、ヴィリニャ川はすべての人のそばを流れる権利がある。すべての人は幸福である権利がある。すべての人は不幸である権利がある。すべての犬は犬である権利がある。といった具合で、芸術家たちの遊び心にあふれた憲法です。
そこから聖カジミエル教会(入場無料)、旧市庁舎(外から見ただけ)に立ち寄り、17時過ぎにホテルに帰ってきました。これ以降食事はとらず、早めに寝て体内時計を日本時間に戻すようにしました。
この日はトロリーバスと入場料、昼過ぎの食事で19.6E使いました。

6日目、ホテルで朝食をとり、8時過ぎにチェックアウト。駅まで歩き、空港行きの切符(0.7E)を買ってから0845発の電車に乗りました。8分で空港に到着し、1時間弱待ったところでチェックインが開始になりました。ホテルの部屋にいても時間が気になるだけで特にすることがなかったので、つい早めに空港に来てしまったのですが、これなら1時間後の電車までホテルで待機していたほうが良かったかもしれません。
ともあれ、早めに保安検査を済ませてプライオリティパスでラウンジに入ることができました。また乗り継ぎ先のヘルシンキでもラウンジに立ち寄り、定刻通り名古屋行きのフライトに搭乗しました。
この日使ったのは電車代0.7Eだけです。

7日目の朝、セントレアに無事帰ってきました

以上、今回の旅費は121494円+145.69Eです。これを出発当日の日本での両替レート(1E=128.26円)で計算すると、140180円になりました。この料金には移動、宿泊、入場料、食事代が含まれますが、現地でのトイレ代、ミネラルウォーター、アルコール類、お菓子、お土産代は別途です。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0