熊本旅行記(22年2月):The 旅行道:So-netブログ
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熊本旅行記(22年2月) [国内旅行記]

今回は熊本に行ってきました。
DAY1 NH331 NGO 0755 KMJ 0930
DAY3 NH336 KMJ 1935 NGO 2055
NH、NGO、KMJはそれぞれ全日空、セントレア、熊本空港です。航空券はユナイテッド航空のマイル10500マイルで発券しました。
もともとは夕方の便で戻ってくる予定でしたが、2週間前になって運休が決まり、急遽振り替えになりました。コロナ禍ではこういうことが度々あるので、逆にある程度需要の望める便を予約しないと、直前になって旅行計画が台無しになる可能性があります。
ホテルはエクストールイン熊本水前寺(2泊朝食、駐車料金込み10500円→じゃらんクーポンで7500円)を予約し、現地滞在中のレンタカー(7100円→じゃらんクーポン利用で6100円)もじゃらんで予約しました。


旅行初日、セントレアでラウンジに立ち寄ってから搭乗し、熊本空港に到着しました。現在、熊本空港では国内線ターミナルの建て替えが行われているようで、以前とは違う場所に平屋のターミナルがありました。
この日は阿蘇周辺を散策する予定です。
レンタカーを借りてから、昼までに一箇所だけ観光しようと思い、大観峰に向かいました。ここは阿蘇の山々とカルデラを望む展望台です。
ここで時間を潰してから、正午より少し前に到着するように阿蘇の高菜めしの元祖である「あそ路」に向かいました。たかなめし(550円)、だご汁(340円)という熊本郷土料理の定番を注文しました。
食後、阿蘇山の中腹に広がる草千里ヶ浜(駐車場500円)に立ち寄ってから、阿蘇山上広場へ。ここは阿蘇山の火口へと向かうロープウェイの麓駅です。私が高校生の頃には火口を覗いた記憶があるのですが、この日は入山規制が行われていてそれ以上先には行けませんでした。
その後、源泉かけ流しの露天温泉やサウナのある火の山温泉どんどこ湯(630円、ロッカーは別途100円)に立ち寄り、熊本市内へ向かう途中にある2016年の事故で崩落した阿蘇大橋の残骸を見てから、ホテルに向かいました。今回のホテルは水前寺公園のすぐ近くにあり、その周辺にあった食堂で適当に夕食を済ませました。

2日目、0645からホテルで朝食をとり、0745に出発しました。この日は天草下島を観光する予定です。
途中、世界遺産の三角西港に立ち寄りました。ここは明治時代の産業遺産であり、この日は0900オープンの資料館(200円)だけ見学しました。もう少し山の方に行くと、明治時代の裁判所の建物が残されており、映画るろうに剣心の病院でのシーンが撮影された場所を見ることもできます。
その後、天草五橋と天草上島を経由して天草下島にたどり着き、天草キリシタン館(300円)、道の駅宮地岳かかしの里、天草コレジョ館(200円)、世界遺産崎津集落の崎津教会と崎津資料館みなと屋(無料)、天草ロザリオ館(300円)、大江天主堂、天草市下田温泉センター白鷺館(500円)に立ち寄り、帰りの道中で味千拉麺を食べてからホテルに戻ってきました。
天草キリシタン館は島原の乱、天草コレジョ館は天正少年遣欧使節団と彼らが学んだコレジョ(神学校)、天草ロザリオ館は隠れキリシタンに関する展示がメインです。
これらを私なりの解釈でまとめると、16世紀に鉄砲とともにキリスト教が日本に入ってきました。一時は天正少年遣欧使節団が教皇に謁見し、グーテンベルグ印刷機を持ち帰るなど、活発な往来がありましたが、ヨーロッパ人による布教活動は経済的、軍事的に支配されて日本が植民地になるリスクと隣り合わせでした。そのため豊臣秀吉と徳川幕府はキリスト教を禁止します。そこに凶作や高い税など他の要素も相まって、1637年に天草四郎が島原の乱を起こしました。
この天草四郎という人物は、現地では聡明だったとされていますが、私は真逆の印象を受けました。禁教や経済的困窮など不満を抱いてすぐに切れる短絡的人物で、人々を煽って(もしくは黒幕によって祭り上げられて)一揆を起こしたようにしか思えません。現代風に言えば妙にカリスマのある武闘派ヤンキーです。浄土宗の寺院を焼き討ちし、島原城を攻め、兵糧を奪い、「悪いことをして入るが、仕方がないことなので罪はない」と自己擁護し、まったく悔いたり反省したりすることなく、最後には引き際を誤って幕府軍をマジギレさせ、一揆軍37万人のほぼ全員を死に追いやりました。
私の中ではイスラム過激派の指導者と同じカテゴリーの人物です。
彼が起こした島原の乱によって徳川幕府によるキリスト教弾圧はさらに厳しくなり、残されたキリシタンたちは隠れキリシタンとして潜伏することになります。オラジョとよばれる祈りの言葉は、先祖代々口伝で伝えられましたが、元の意味は次第に失われていきます。そして菩薩像などをマリアという西洋の女神に見立て、それを崇拝する土着の宗教へと変容していきました。
1865年、大浦天主堂で200年以上も潜伏していた隠れキリシタンたちが自ら神父に名乗り出た「信徒発見」でも、村人たちの言葉は「私達はあなたと同じ心です。マリア様はどこ?」でした。イエス・キリストよりもマリアを崇拝していたのでしょう。
世界遺産の崎津集落にも隠れキリシタンたちが住んでおり、彼らが踏み絵をさせられた場所の跡地に建てられたのが崎津教会です。
これらを見て回るのがこの日のメインでした。
ちなみに途中立ち寄った道の駅宮地岳かかしの里では、鯖節をまぶしたハイヤ節唐揚げ定食(750円)を食べ、小学校の教室跡に生き生きとした表情のカカシたちが戯れているのを見ました。
また天草市下田温泉センター白鷺館では源泉かけ流しの温泉やサウナに入りました。ここで大量に発汗して、体が塩分を欲しがっている状態になってから、熊本の定番である味千拉麺をスープまで飲み干してきました。

3日目、0645からホテルで朝食をとり、0810にチェックアウトしました。
この日は水前寺公園と熊本城に行く予定です。まずは荷物をレンタカーに載せ、徒歩圏内にある水前寺公園(400円→JAFカード提示で360円)へ。ここは江戸時代に作られた細川氏の庭園です。来るのは4〜5回目ですが、いつ来ても美しい庭園だと思います。今回は梅の花が咲いていました。
次にレンタカーで熊本城へと向かいました。表側の市街地に近い駐車場は高いのですが、裏手に回ると公設の2時間200円という駐車場があります。熊本城、わくわく座、熊本博物館の共通入場券(1100円)を買い、熊本城に裏手から入っていきました。一昨年に来た時はまだ天守閣が修繕工事中でしたが、この日は最上階まで登ることができました。内部は熊本城の歴史に関する真新しい展示になっていました。
そこから一旦繁華街に向かい、こむらさきというラーメン屋で王様ラーメン(748円)を食べてから、わくわく座へ。ここの2階では江戸時代と現代の熊本城の違いを3Dのコンピューターグラフィックスで見ることができます。
次に熊本博物館に向かったのですが、入場が1235で、ちょうど1240からプラネタリウム(200円)が始まるというのでつい見てしまいました。この日の熊本から見える星座の紹介があり、その後ははやぶさ2に関するコンピューターグラフィックスを用いた映画仕立ての内容でした。内容には満足したのですが、55分を要したので少し予定が狂ってしまいました。
その後、熊本の歴史に関する1階の展示、自然に関する2階の展示を見てから、レンタカーを駐車場(5時間で500円)から出し、歴史公園鞠智上(無料)へと向かいました。ここは白村江の戦いで日本と百済が破れた後、新羅が攻め込んでくることを恐れた大和朝廷が建造した7世紀頃の城跡です。入口近くに資料館があり、10世紀頃に廃れるまでの歴史を追うことができました。城と言ってももちろん近代城跡とは違い、丘の上にいくつかの建物があるだけです。4つほどの建物が復元されており、一番西の端の丘からは西方向に180度の視野が開けていました。これなら西から大軍が来てもすぐに発見できそうです。
その後、空港方面へと向かい、ガソリンを給油してからレンタカーを返却し、空港まで送迎してもらいました。真新しい日産ノートのeパワーで437キロ走行し、18.11リットルで3042円でした。
空港ターミナルで熊本ラーメンの明太高菜めしセット(1000円)を食べてからチェックインし、カードラウンジに立ち寄り、定刻通りセントレアに帰ってきました。
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